FAX番号と電話番号を別々にすると、当然それぞれの別々に使用料金が掛かります。ですから、個人事業主や小さいお店などでは、FAX番号と電話番号を同じ番号にしていることも多いようです。ですが、FAX番号と電話番号を同じにすると、電話を使用している時はFAXの送受信ができなくなってしまいます。 それにより、仕事に支障をきたしてしまうこともあるのではないでしょうか。そんなときに、FAX番号と電話番号を別々に取得できれば便利ですよね。

そこで今回は、FAXの番号と電話番号が同じ人向けに、番号の追加取得をする方法をご紹介します！

一般的な方法として、NTTで新規回線を申し込むという方法があります。 電話番号とは別に、FAX用の電話番号（固定電話の番号）を取得するという方法です。 NTTで新規回線を申し込みすると、電話回線を繋げるための工事が必要です。 工事が終了すれば、新規電話番号として、FAX番号を使用することができます。 申し込みから、FAXの利用ができるまでは約1週間くらいかかるようです。 ですから、NTTで新規の回線を申し込むときは、あらかじめ工事の日程などを考え、時間に余裕を持っておく必要があります。

NTTで新規回線を申し込むには、初期費用として、契約料と施設設置負担金が掛かります。また、工事内容により別途料金がかかる可能性があります。

また、回線使用料は事務所用で2級局の契約をした場合、月額2,400円（税抜き）掛かります。 このほかにも、施設設置負担金の支払いを伴わない「加入電話・ライトプラン」などがあります。 加入電話・ライトプランは初期費用が掛かりませんが、施設設置負担金が不要な分、月々の使用料金が若干割高になっているため、長期使用する場合には、通常の加入電話の方がお得のようです。

NTT以外にFAX用の電話番号を追加取得する方法として、固定電話の新設をしてくれるサービスがあります。 ISDN回線とは、ISDN回線というものを利用して、FAXを送受信するサービスです。 ISDN回線とは、デジタル信号を通信に使用る、デジタル回線のことです。 ISDN回線は2つの番号を持っているため、電話をしながらでもFAXの送受信を行うことができます。 ISDNは一つの電話番号に2回線まで持っています。しかし、ISDNはあくまでもダイアルアップでインターネットに接続します。 ISDNはアクセスポイントに電話して、そこからインターネットにつなげるという仕組みです。 つまり、ISDN回線を使用する場合は基本使用料とは別に電話代が掛かります。

NTTや電話回線の新設をしてくれるサービスを利用するメリットは、アフターサービスが比較的充実していることです。 後述するインターネット回線などに比べて、割高になってしまうサービスではありますが、その分アフターサービスを充実させていることが多いです。ですので、「調べてもよくわからない」「詳しい人がいないのでなにかあったら心配」という人は、上記のようなサービスを利用するのがおすすめです。

少し前までは、FAXといえば、電話回線に接続して使用するのが主流でした。ですが最近は、インターネットFAXというものがあります。インターネットFAXとは、従来のFAXのように電話回線を使って送受信するのではなく、インターネット回線を通して送受信をするサービスです。 050から始まるIP電話と同じようにネット回線を利用して通信を行うため、従来の電話回線を使用したFAXよりも、通信コストは各段に安くなります。 これは、固定電話に比べると、IP電話が安く利用できるのと同じ原理です。

インターネットFAXは、インターネット回線を利用してFAXを送信します。 インターネットFAXとは、ネットワーク回線を経由し、FAXの送受信ができるので、パソコンやスマートフォンなどでFAXの内容を確認することができます。 受信したFAXのデータは、PDFなどのデジタルデータに変換されます。 また、送信する際もメールと同じようにFAXを送信し、相手のFAXに送ることができます。

このように、インターネットFAXを利用すれば、従来のように電話回線を使用しなくてもFAXを送受信することが可能になります。つまり、FAX番号と電話番号を別々にしたい場合は、電話回線とは別に、インターネット回線を追加で取得すればよいということになります。

インターネットFAXは、FAX番号と電話番号を別々に取得できるだけでなく、さまざまな利点があります。インターネットFAXを使えば、外出先や旅行先でも、スマートフォンやPCを利用してFAXの送受信をすることができます。また、FAX機の故障や置き場所に困ることもないため、個人事業主の人や小さい店舗などでは特に便利です。 さらに、FAX番号を電話回線で追加取得するよりも、月々の利用料が格安になります。 コストの問題でFAX番号と電話番号を同じにしていた人も、利用しやすいサービスだと思います。

インターネットFAXのおすすめのサービスの1つに、efaxというサービスがあります。 efaxは、スマートフォンやパソコンからFAXの送受信ができ、150枚までの送信受信のFAX料金が無料で行えるサービスです。 また他のインターネットFAXサービスとは異なり、大阪や東京など全国の市外局番からFAX番号を選ぶ事が出来ます。 全国57都市の市外局番から、あなた専用のFAX番号を選ぶことができます。

また、efaxは最大5つのメールアドレスで送受信ができますので、複数人でFAXの内容を共有することができます。 また、efacは初期費用がかからないため、なるべくコストを削減したい人にはとてもおすすめです。月額料金に含まれている150枚を超えてしまった場合でも、一枚あたり10円で利用できます。

FAXの番号と、電話番号の番号を別々にする方法の1つに、ダイヤルインというものがあります。 ダイヤルインとは、1つの回線を複数の電話番号で使用することができるサービスです。 ですが、ダイヤルインにしても、結局使っている回線はFAX番号も電話番号も同じ回線です。 つまり、回線は1つなので、電話とFAXの送受信を同時に行うことはできません。 FAX番号と電話番号の番号を別々に取得したい場合は、ダイヤルインではなく、先ほど紹介した方法を選ぶようにしましょう。

FAX番号を電話番号と別にする方法を紹介してみましたが、いかがだったでしょうか？FAX番号を追加取得するには、「NTTで新規回線を契約する」「電話回線を新設してくれるサービスに申し込む」「インターネットFAXの契約をする」という3つも方法があります。月額の使用料も比較的安く、手軽に利用できるインターネットFAXの契約をおすすめします。