2012年に発売されて以来、今なお変わらず大人気ロングセラーを誇っているNike（ナイキ）のローシワン。デザイナーのディラン・ラーシュがアイデアを得てから発売に至るまでには、実に4年以上の歳月が費やされた、まさに究極の一足です。ネーミングのローシは「老師」のことで、禅の世界の師を表しますが、このシューズは禅やメディテーションの静謐と無駄なものを一切そぎ落とした世界観を目指されたものだからなのです。

モダンで装飾のないデザインは、どんなファッションスタイルにも入り込める柔軟性を持ち、さらに横幅を狭めた設計なので流線形のシャープさが足元をすっきり見せてくれるという優れた効果を持っています。

デザイン性のみならず、その履き心地の驚くほど高い快適性も、高評価を保ち続けている理由です。印象の一部にもなり得ている、全体にメッシュを施したフェイスは通気性に優れ、またソフトで足をふんわり包み込むようなソーラーソフトフォーム製ソックライナーを使用しているので、終日履き続けても疲れずにコンフォートな状態が提供されるのです。

アウトソールも抜かりなく神経を届かせているのがローシ。Nike（ナイキ）創業の立役者の一人、ビル・バウワーマンが開発に苦心したワッフル状のアウトソールは、高いクッション性に富んで足への衝撃を吸収しますが、さらにローシワンでは少々高めにすることでこの衝撃緩和を引き上げています。

また、パターン並びは禅庭園の石並びを意識したものになっているとか。見えない部分までも徹底的にスピリットにこだわっているのです。

ローシワンのトリプルブラックをオールブラックコーデに合わせた大人なスタイル。ワントーンカラーでも素材が異なるので、トリプルブラックといえど単調な印象にならないのです。靴ひもをブラック＆ホワイトのツートーンカラーにして、アクセントを利かせたところも大人技。

グレーベースにホワイトTシャツ、という禅なモノトーンコーデにローシワンレトロのブラックを合わせたコーデ。レトロシリーズはかかとの切り替え部分をカラー違いにしているところがポイントです。男の静謐さが存分に引き出されるシンプルスタイル。

ブラック基調で、ライダースジャケットがスタイルの要となるコーデ。ハードテイストなところに足元へカーキグリーンのローシワンを持ってきて、遊びをつけているところがうまいですね。

極楽鳥のように鮮やかなマルチカラーにホワイトパンツのクッションを挟み、絶妙な丈のオレンジチェックのブルゾンを合わせた余裕のコーデスタイル。インナーはブラックTシャツで、ごたつきがちな色をうまくまとめています。

オールブラックコーデですが、トップスに透かし柄を持ってきていることで、一味違った差をつけているスタイルです。ローシワンのメッシュもそうですが、よく見ると、という差をつけるのが大人のお洒落。

シックなグレーデニムも、レッドカラーのローシワンで一気に華やかな印象に！

パーカー、デニム、ローシワンと上から下までネイビーでまとめたシック。インナーのホワイトモチーフが大きめに取られた赤いTシャツで、よりお洒落度が引き立つコーディネートに仕上がっています。

ターコイズブルーがきれいなスウェットパーカーにブラックカラーのスラックス、足首を絶妙に見せてワンクッション置き、マリンブルーのローシワンフライニットを合わせた、ブルーグラデーションを上手に演出したコーデです。

グレーのNIKE（ナイキ）スウッシュロゴが胸元に入った、ジャストサイズのトレーナーに、ダメージのリズム感が心地いいスリムジーンズという、コンパクトでメンズらしい清潔感が溢れるコーデ。ここはホワイトカラーのローシワンで控えめなお洒落アクセントのフィニッシュをするのが正解。

ブラックTシャツにレインボーカラーのロゴが映えるステューシーと、マルチカラーのローシワンを共鳴させるというハイセンス！モノトーンがベースのコーデなので、一層映えて視線が集まります。

モノトーンコーデにレッドカラーのTシャツが利いているスタイル。ここは足元にオールレッドのローシワンで仕上げたいところ！メンズのリップルージュ代わりです。

Nike（ナイキ）使いの上級者はカラーバリエで遊び、自在にファッションスタイルを作り上げていますが、まず初心者ならば定番色のホワイトやネイビー、ブラックやグレーからローシワンを始めてみてはいかがでしょうか？どんなスタイルにも合うことをまずは少しずつ実感してみましょう。