唇がかゆいのはなぜ？考えられる原因とおすすめの対処法を伝授！

【唇がかゆいのはなぜ？原因と対処法】そもそも唇とは

そそも唇って何でしょうか？　知ってるようで詳しく知ってる人は少ないはず。そこで改めて唇とは何かを解説します。

唇とは哺乳類の口の周りにある器官です。魚類や両生類や爬虫類には唇ってありそうでないんですね。しかし、逆にネコやネズミに唇があるようにも思えません。実は人間の唇は哺乳類の中でも特に変わっていて、粘膜のようになっていて赤い色をしている口火つを持ってるのがヒトだけなんです。

唇が赤いのは皮が薄いから。その下に流れている血液が透けて見えるから赤いのです。口の外にありますから、解剖学的には外胚葉のはずなんですが、人間の唇に限っては内胚葉のような様子を呈しています。

何のことか分からないかもしれませんが、要するに人間の唇はほかの動物と違って特徴的ということです。この唇のおかげで人間は複雑な音を発音でき、言葉が喋れる一因になってます。

【唇がかゆいのはなぜ？原因と対処法】人はどういうときにかゆくなる？

一方、かゆみとはどういうメカニズムで起こるのでしょうか？

かつては「かゆいという神経はなく、痛みの神経が弱く刺激されるとかゆみになる」と思われていました。昔の本を読むと確かにそう書いてあります。しかし2009年、かゆみの神経が見つかったため、この説は否定されています。

実はひとがなぜかゆみを感じるのかということは、現在もよくわかっていません。かゆみの神経だけでは説明のつかいないこともあり、痛みの神経も関係しているとは考えられていますが、何がどうなると人はかゆいと感じるのか、そのメカニズムは不明です。

ただし、かゆみを感じる原因のいくつかはわかっています。ひとつはヒスタミンなどの化学物質です。また、それ以外にもアレルギーがあるとかゆくなります。また、アトピーなどの皮膚疾患、感染症、ダニや蚊、乾燥や極端な温度変化、心理的要因などもかゆみの原因です。

【唇がかゆいのはなぜ？原因と対処法】唇がかゆい原因①感染症

まず唇がかゆくなったとき考えられる原因のひとつが感染症です。白癬菌という菌に感染してかゆくなることがあります。白癬菌といえばカビの仲間ですね。これが足に感染すると、俗にいう水虫になります。

特に男性が髭剃りの際などに感染することがありますね。また、ステロイドを長期間塗り続けたりすると抵抗力が落ちて感染することがあります。

対策としては、白癬菌を退治してくれるくれる薬を塗るしかありません。表面に菌がいるだけなら塗り薬で治りますが、奥深くまで菌が侵入している場合は飲み薬も併用して服用することになります。

どっちにしても皮膚科に相談されることをおすすめします。どっちにしても放置するのはおすすめしません。

【唇がかゆいのはなぜ？原因と対処法】唇がかゆい原因②ヘルペス

ヘルペスも感染症ですが、白癬菌とは違いこちらはヘルペスウイルスによるものです。

ヘルペスの特徴としては、かゆみだけではなく、ピリピリとした痛みを伴うことがあります。また、水ぶくれや赤い発疹ができることもあります。俗にいう熱の華です。ヘルペスの原因はウイルスなので、抗生物質は効きません。ただ治療は簡単で、重篤になることも滅多にありません。抗ウイルス剤を塗ればすぐ治るからです。

ただし、ヘルペスになったタイミングには注意しなければいけません。実はヘルペスウィルスは常に唇の皮膚のなかに存在しているのです。それが何らかの理由で抵抗力が落ちたときに顔を出し、悪さをするというわけですね。いわゆる日和見感染というやつです。

したがって、ヘルペスになったときは寝不足が続いてないかとかストレスを溜めこみすぎてないかなど、生活を見直す必要があります。ヘルペス自体は軽い病気でも、その生活を続けているともっと大きな病気を呼び込む可能性があります。ヘルペスにかかったら、これは体からのサインだと思って、生活を見直すのがおすすめです。

ちなみにヘルペスが疑われたら、皮膚科でご相談ください。

【唇がかゆいのはなぜ？原因と対処法】唇がかゆい原因③アレルギー

唇がかゆくなる原因で多いのがアレルギーです。皮膚には肥満細胞があり、アレルゲンが触れるとそこからヒスタミンという物質が放出され、それが神経を刺激してかゆくなると考えられています。

例えばエビアレルギーの人なら、エビを食べなければアレルギー反応はでないのですが、エビの入った料理をつついたお箸が唇に触れたりした場合、それだけでかゆくなることあがります。もちろん個人差はありますが、敏感な肩でしたらごく微量のアレルゲンでも反応してしてしまうので要注意です。

アメリカではエビアレルギーの女性が恋人とキスをしたあと急死したという事件がありました。恋人の男性がキスの直前にエビ料理を食べていたのです。彼女の唇に付着したアレルゲンがおそらく超微量だったと思われますが、アナフィラキシー（急性のアレルギー反応）によって呼吸困難になり、急死したのです。

自分が何にアレルギーを持っているかは知ってるべきですが、用心にも用心を重ね、唇にも触れないように気を付けるのがおすすめですね。

【唇がかゆいのはなぜ？原因と対処法】唇がかゆい原因④口囲皮膚炎

唇だけではなく、口の周りの毛穴を中心にかゆくなる症状です。かゆくなるだけじゃなく赤くはれて炎症を起こします。これはステロイドの塗りすぎ、紫外線などの刺激物、常在菌とは違う新たな菌の感染などが考えられますが、実ははっきりとした原因はわかっておりません。ステロイドを塗るをやめたり、抗生物質で収まることもあります。

原因は不明でも放置せずにちゃんと専門医に相談されるのをおすすめします。

【唇がかゆいのはなぜ？原因と対処法】唇がかゆい原因⑤乾燥

唇がかゆくなる原因でおそらく一番多いのが乾燥です。冬に乾燥することが多いのはご承知でしょうが、実はそれ以外の季節でも皮膚や唇は乾燥することがあります。

唇が乾燥する原因のひとつが洗いすぎや化粧品による刺激ですね。したがって女性に多い症状です。自分の体質に合ってない口紅やリップクリームを塗っていたり、それを洗い流すために過剰に唇を洗いすぎていたりすると唇が荒れて乾燥します。そもそも唇は乾燥しないようにさまざまな機能で守られているのに、それを傷つけたり洗い流したりするために、乾燥とかゆみが起きるのです。また、悪い場合は化粧品のなかに入っている成分にたいしてアレルギーになっていたりする場合もあります。

唇がかゆくてなおかつ乾燥している自覚がある方は、まず使ってるお化粧品やクレンジング剤を見直すがおすすめです。もちろん。保湿に努めるのも大事です。

【唇がかゆいのはなぜ？原因と対処法】唇がかゆい原因⑥舐めすぎ

実は唇を舐めすぎるとかゆくなります。乾燥でかゆくなっている人が唇を濡らそうとして舐めると、逆効果になることがあるのです。特になめ図ぎによるかゆみがお子さんに多いですね。

舐めることで唇が荒れる原因はいくつかありますが、まず舌のザラザラがそのひとつです。少しくらいなら大丈夫ですが、ザラザラした舌で舐めすぎると、細かい傷ができて唇が荒れるのです。また、舌に食べ物カスなどが付着していることもあります。これが唇を荒れさせる原因にもなります。

ちなみに、舐めて唇を乾かしたつもりでも、すぐに乾くのでほとんど意味はありません。別な方法で保湿するのがおすすめです。小さいお子さんには、舐めないように教えてあげましょう。

【唇がかゆいのはなぜ？原因と対処法】唇がかゆくなる原因⑦その他

唇がかゆくなる原因はほかにもたくさん考えられます。例えば花粉症です。唇の表面は粘膜に近い皮膚なので、稀に花粉症でかゆくなる人がいます。また、紫外線による日焼けでかゆくなることもあります。

食品のアレルギーばかりを気にしていると、もしかすると金属アレルギーという場合もありますね。スプーンやフォークなどでアレルギー反応が出るのです。また、歯磨き粉などが体質に合わずかゆくなるという場合もあります。

このように唇がかゆくなる原因が無数にあるので、かゆくなったら悩んでないですぐにお医者さんに診てもらうのがおすすめです。仮に原因がわからなくても、何らかの対処はしてくれるはずです。

【唇がかゆいのはなぜ？原因と対処法】おすすめ唇ケア①リップパック

ではここから、乾燥しなくて荒れにくくなる唇になるためのケア法についてご紹介します。まず、唇が荒れる原因の1位は乾燥です。また、乾燥する出血しやすくなり、感染症にもなりやすくなります。乾燥を防ぐだけである程度の唇のかゆみを防ぐことができます。まずは1日1回はやってほしいリプパックです。

ご用意いただくものはワセリン（なければハチミツかオリーブオイル）食品用ラップ、蒸しタオル（濡れたタオルをレンジでチンしたものでＯＫ）。用意できたら、まず蒸しタオルを唇に1分ほど当てて温めます。次にワセリンを唇の中央から口角にかけ、厚めにたっぷり塗ります。最後は唇よりもやや大きめのラップを切って当て、3分ほどパックします。

終わった後、残ったワセリンが気になるという方はティッシュでやさしくふき取ってください。

【唇がかゆいのはなぜ？原因と対処法】おすすめ唇ケア②シュガーマッサージ

上のケアを1日1回していただいたら、今度はもうひとつ、週に1回やっていただきたいケアです。

まず、お砂糖大さじ1、ハチミツ大さじ1、オリーブオイル小さじ1、ワセリン小さじ1/2です。最初にハチミツと砂糖を混ぜ、さらにワセリンとオリーブオイルを加えたらお好みの固さになるまで混ぜてください。あとはこれを唇に乗せ、クルクルと回すようにして1分くらいマッサージするだけです。終わったら水で洗い流してくださいね。

行う前はリップクリームや口紅は落としておいてください。また、作ったスクラブはそのたびに使い切ってくださいね。