耳裏のしこりの原因や症状、おすすめの対処法についてご紹介!
普段気にすることのない耳裏に痛みが走り、触ってみたらしこりができていた...。何か異変が起きていることは明らかです。こんな状態になってしまったら、自分は何かの病気にかかってしまったのではないかと不安になってしまいますよね。しかし、その考えはあながち間違いでもありません。
耳裏にできるしこりは、実は何かの病気のサインである可能性が高く、放置しておくと症状はどんどん悪化していきます。しこりができているだけで痛くない場合はそこまでに気にならないかもしれませんが、しこりができている部分が腫れて痛んでいたらすぐにでも対処したいものです。今回は耳裏のしこりの原因や対処法について詳しくご紹介していきます。
腫れて痛い場合は?痛くない場合は放置でもいい?病気の可能性は?耳裏のしこりの原因や症状、おすすめの対処法についてご紹介!:耳付近のしこりは良性腫瘍が多い
耳裏にしこりができた時にまず疑うことは悪性腫瘍、つまり「がん」を疑う人も多いのではないでしょうか。しかし、耳にできるしこりはほとんどが良性腫瘍であるため、がんである可能性はとても低いといわれています。
耳裏にしこりができても腫れや痛みなどの症状が重くなっている場合を除いては、命に関わる病気であることはほとんどないということです。しかし、可能性は0%であるとはいえません。何か少しでもおかしいと思ったらすぐに病院に行って医師の診察を受けることをおすすめします。
腫れて痛い場合は?痛くない場合は放置でもいい?病気の可能性は?耳裏のしこりの原因や症状、おすすめの対処法についてご紹介!:耳裏にしこりができる原因その① 粉瘤(アテローム)
粉瘤とは、毛穴の奥にある袋状の組織にいらなくなった表皮や角質などの物質が溜まっていき、耳に大きなしこりを形成してしまう良性腫瘍のことをいいます。粉瘤は耳裏や耳たぶにできることが多く、しこりができている場合は多くの原因がこの粉瘤であるといわれています。
粉瘤は耳裏や耳たぶに限らず身体のあらゆる場所にできる可能性があり、対処法はどの部位も変わらず、主に病院で処方された塗り薬や飲み薬を使えばすぐに状態は改善します。粉瘤が何度も再発してしまう場合には、症状の防止のために袋状の組織を除去するための外科手術を行うこともあります。粉瘤は病院で診察を受ける際は形成外科、皮膚科のいずれかを受診しましょう。
腫れて痛い場合は?痛くない場合は放置でもいい?病気の可能性は?耳裏のしこりの原因や症状、おすすめの対処法についてご紹介!:耳裏にしこりができる原因その② 痛風
食事や過度な飲酒などが原因でプリン体を多く摂取して、その結果、血液の尿酸値が上昇して血液の中で結晶化し、全身に痛みが起こる病気が痛風です。痛風は痛みが起こる前に手や足などの四肢の血行が悪くなり、肌荒れや湿疹、しこりなどができるといわれていますが、ごくまれに耳にもしこりができることがあります。
痛風が原因で耳にしこりができる場合は、耳裏だけでなく身体の至るところに湿疹やしこりができているはずなので、自覚症状があるのであればなるべく早めに内科を受診することをおすすめします。
腫れて痛い場合は?痛くない場合は放置でもいい?病気の可能性は?耳裏のしこりの原因や症状、おすすめの対処法についてご紹介!:耳裏にしこりができる原因その③ 肉芽(にくが)
耳にピアスを付ける時は耳たぶに穴を開けて、その穴からピアスを通す訳ですが、耳がピアスを除去するために肉芽という良性腫瘍を作ることがあります。肉芽はピアスを開けたことで耳に過度な負担がかかってしまった場合に起こります。
ピアスの金属によるアレルギー反応や、ピアスの穴あけの失敗、ピアスの重さによる負担などが肉芽の主な原因です。ピアスは身体にとっては異物でしかない上に、耳たぶに穴を開ける行為は相当耳に負担がかかってしまうため、耳のケアをせずに放置しておくと肉芽はすぐにできてしまいます。ピアスをして耳裏に炎症が起きた場合は、ほとんどが肉芽によるものであると考えられるので形成外科、あるいは皮膚科を受診することをおすすめします。
腫れて痛い場合は?痛くない場合は放置でもいい?病気の可能性は?耳裏のしこりの原因や症状、おすすめの対処法についてご紹介!:耳裏にしこりができる原因その④ リンパ節炎
人の身体には血液の他にもリンパ液という液体が流れており、このリンパ液が全身を巡ることで身体に侵入した細菌やウイルスは除去されています。リンパ液が流れる道にはところどころにリンパ節という器官があり、耳の周りには多くのリンパ節が存在しています。
リンパ節炎は傷口から細菌やウイルスが侵入してリンパ節に感染し、炎症を起こすことで発症します。症状が軽い場合は放置しても治ることがありますが、腫れや痛みがひどい場合は耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。
腫れて痛い場合は?痛くない場合は放置でもいい?病気の可能性は?耳裏のしこりの原因や症状、おすすめの対処法についてご紹介!:耳裏にしこりができる原因その⑤ おたふく風邪(流行性耳下腺炎)
おたふく風邪は耳のすぐ下にある耳下腺に「ムンプスウイルス」が感染して起こります。発症すると耳の下から頬っぺたまでが腫れ上がり、おたふくのような見た目になることからこの名前で呼ばれています。他には唾を飲んだ際に耳の下がひどく痛むなどの症状が現れます。
おたふく風邪は子供よりも大人がかかった方が症状が重くなりやすいといわれていますが、これは子供よりも大人の免疫機能が強いため、ムンプスウイルスへの身体の抵抗が強くなって症状が重くなるためです。症状を疑ったらすぐに耳鼻科、あるいは内科を受診しましょう。
腫れて痛い場合は?痛くない場合は放置でもいい?病気の可能性は?耳裏のしこりの原因や症状、おすすめの対処法についてご紹介!:耳裏にしこりができる原因その⑥ 耳下腺腫瘍
耳下腺腫瘍は前述のおたふく風邪でご紹介した耳下腺にできる腫瘍です。耳下腺腫瘍は最初のうちは小さいため、腫瘍の存在に気付かないことが多いですが、大きくなると耳のしこりとして認識できる大きさにまで成長します。万が一、悪性腫瘍であった場合はどんどん大きくなっていくため、できるだけ早めに耳鼻咽喉科、あるいは内科を受診することをおすすめします。
腫れて痛い場合は?痛くない場合は放置でもいい?病気の可能性は?耳裏のしこりの原因や症状、おすすめの対処法についてご紹介!:しこりが痛くない場合は放置でもいい?
耳にしこりができて痛みがない場合でもそのまま放置しておくメリットは何もありません。腫瘍が非常に大きく、触っても動かない場合は悪性腫瘍である可能性もあります。なので、耳裏に少しでもしこりがあることを認識したら、できるだけ早いうちに病院に行って医師の診察を受けることをおすすめします。
腫れて痛い場合は?痛くない場合は放置でもいい?病気の可能性は?耳裏のしこりの原因や症状、おすすめの対処法についてご紹介!:まとめ
耳裏のしこりの原因や症状、おすすめの対処法についてご紹介しました。発疹や手荒れとは違い、しこりは放置しておいても治ることはあまりありません。重ね重ね言いますが、耳裏のしこりや症状が気になったら、すぐに病院に行って医師の診察を受けるようにしましょう。