『君の名は。』とはどんな作品?
興行収入250億円超えの大ヒット作品
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『君の名は。』は「新海誠」監督のアニメーション作品で、興行収入250億円を超えた大ヒット作として有名です。
地上波でも放送されたことがあるので、視聴した方は多いと思います。
美麗なグラフィックに壮大な音楽、さらにリアリティーとファンタジーの絶妙なバランスが多くの人達を感動の渦に巻き込み、名作となったアニメですね。
現代日本を舞台にしているため視聴者たちも受け入れやすく、聖地には多くのファンが詰め寄るようになりました。
【君の名は。】新海誠監督はどんな人?
かなり多彩な経歴
『君の名は。』について、今まではどこでも話せなかったことを膳場さんに聞いていただきました。個人的には新作開始の区切りの時期に、貴重な機会をいただけてよかった。ご興味のある方はご覧いただけると嬉しいです。 https://t.co/lL71JavBFZ pic.twitter.com/Ec0aXqkwJz
— 新海誠 (@shinkaimakoto) March 7, 2017
監督の名前は「新海誠(しんかいまこと)」監督で、子供時代からSFや宇宙関係の書籍に興味を持ち、当時は珍しかったパソコンを買い与えられ遊んだようです。
生年月日は1973年2月9日で、2018年秋で年齢は45歳ですね。
小学校時代はスピードスケート部に所属し、中学校時代はバレーボール部、高校時代は弓道部と、意外と体育会系の経歴を持っていることがわかります。
大学在学中からアルバイトしていた立川市のゲーム会社「日本ファルコム」に正式に入社した後、ゲーム開発部門への配属を希望しましたが叶わず、ロールプレイングゲームのパッケージ制作する傍ら、自主アニメーションの制作をしていたといいます。
会社員時代は帰宅した後、深夜3時頃までアニメーション制作をし6時に起床するという生活を送っていたようですが、その努力が報われ自主アニメが評価されるようになっていきました。
【君の名は。】ストーリーはどんな?
東京の男子高生と糸守の女子高生の精神が入れ替わる
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『君の名は。』は、東京に住んでいる男子高生「立花瀧(たちばなたき)」と、糸守という架空の田舎町に住んでいる女子高生「宮水三葉(みやみずみつは)」の精神が入れ替わり、様々なドラマを繰り広げていく青春アニメです。
性別も生活スタイルも何もかもが違う二人が、原因不明の入れ替わりを体験し、苦労しつつも互いに惹かれ合っていくというストーリーが魅力的ですね。
違い過ぎてお互いの環境を乱しまくる瀧と三葉なのですが、そこで憎み合いながらも愛情を深めていく経過が楽しめ、後半の超展開で一気に物語に引き込まれていきます。
【君の名は。】後半の超展開が凄まじい
『君の名は。』が盛り上がるのは後半から
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序盤から美しい作画と引き込まれる設定で魅力的な『君の名は。』ですが、本作は中盤から後半にかけての超展開が凄まじく、そこで視聴者の心をガッツリ掴んでいきます。
本作のキーワードである「ティアマト彗星」の落下から逃れるために、登場人物たちが極限状態で奮闘していく姿が心を打ち、瀧と三葉の精神の入れ替わりの意味がわかってくる所が熱い超展開ですね。
プロローグとエピローグのつながりもとても良く、細部まで見ていけば納得できない所もある作品かもしれませんが、エンターテイメントとして完成度が高い安定した作品となっています。
【君の名は。】登場人物を簡単に紹介
東京に住んでいる普通の少年:立花瀧
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本作の主人公は「立花瀧(たちばなたき)」という高校二年生で、特筆すべき点はない東京に住んでいるごく普通の少年です。
性格はちょっと気が強いだけで他は真面目な少年で、アルバイトも多く入れているなど頑張り屋な所がありますね。
三葉と身体が入れ替わってからは徐々に三葉に惹かれるようになり、中盤は三葉を探すために岐阜まで行く行動力を見せました。
糸守に住んでいる糸守神社の巫女:宮水三葉
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本作のヒロインは「宮水三葉(みやみずみつは)」という高校二年生ですが、実は時空を超えて瀧と精神が入れ替わっていたため、実際は三葉の方が瀧より三歳年上です。
普通の少女なのですが、やや恥じらいが強く細かいことを気にする性格なので、宮水神社の巫女として生きることに苦痛を感じていました。
瀧と入れ替わってからは余計に東京での暮らしに憧れを抱くようになり、エピローグでは東京で暮らしていましたね。
三葉の妹で印象に残る少女:宮水四葉
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三葉の妹として所々で存在感を放っているのが、こちらも宮水神社の巫女「宮水四葉(みやみずよつは)」です。
姉と違って細かいことを気にしない性格ですが、良い意味で狭量な所があり、三葉にドン引きする姿が可愛い女の子でした。
四葉は妙に印象に残るキャラクターだったので、なんとなく今後の新海誠監督作品にもモブとして出てきそうな予感がします。
三葉に片思いだけどそれ以上に良き友:勅使河原克彦
ヒロインの三葉に片思いしながらも、それ以上に友情を感じている良い奴キャラが「勅使河原克彦(てしがわらかつひこ)」です。
通称「てっしー」と呼ばれる彼は、極度のオカルトマニアで様々な知識を持っているので、三葉の精神が他の誰か(瀧)と入れ替わっている事態も受け止めていた感がありました。
結局てっしーはその後、後述する「サヤちん」と結婚することになったのがエピローグでわかります。
地味だけど良い子:名取早耶香
三葉の友人で地味だけど良い子が「名取早耶香(なとりさやか)」通称「サヤちん」です。
やや気弱で控え目な印象があるサヤちんですが、三葉に対しては普通の友達をやっていて、てっしーに対してはむしろ強気だったりします。
後半、放送部という利点を生かした活躍を見せますが、やはりそれも地味に終わってしまいましたね。
瀧の憧れの先輩:奥寺ミキ
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瀧の憧れの先輩で妙に美人過ぎる上に性格も上々な登場人物が「奥寺(おくでら)ミキ」です。
奥寺先輩は見た目はイケイケでビッチ属性に見えるにも関わらず、性格はむしろ清純派で、他人想いな所があるのが良いキャラ過ぎましたね。
現実にもいそうな、外見はギャルだけど中身は普通街道まっしぐらという感じのキャラクターで、とても良いキャラでした。
瀧の悪友の一人:藤井司
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瀧の高校の同級生で一番の友達でもあるのが「藤井司(ふじいつかさ)」です。
見た目はクールで冷めた奴に見えますが、根は友達想いで常に瀧のことを心配しています。
奥寺先輩もそうですが、東京組は見た目とギャップのある人物が多めでイイ感じですね。
【君の名は。ネタバレ解説】プロローグの時間軸について
プロローグはエピローグの直前
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『君の名は。』のプロローグは、ティアマト隕石が糸守に落下してから5年後です。
瀧だけでなく三葉も東京にいることから、その事実がわかりますね。
そのため、プロローグの時間軸は瀧が三葉をティアマト隕石の落下から救った時間軸であり、三葉が死んだ時間軸ではないことがわかります。
【君の名は。ネタバレ解説】入れ替わった時の記憶は薄い
初期の頃は瀧と三葉の精神が入れ替わった時の記憶は薄かった
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作中では、瀧と三葉が入れ替わりを体験した時の記憶は鮮明な印象がありますが、初期の頃は二人は入れ替わりをした時の記憶は不鮮明で、殆ど互いのことを覚えていませんでした。
しかし、周囲が瀧と三葉の豹変ぶりに驚いており、瀧と三葉はもとの身体に戻る度に身の回りの環境が変化していることに気づいたので、段々と記憶が鮮明になっていきました。
【君の名は。ネタバレ解説】実は三年の時間軸の差があった
瀧と三葉の入れ替わりの時間軸は実は三年のズレがあった
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瀧と三葉の入れ替わりは三年の時間軸の違いがあり、瀧サイドからは三年前の糸守の三葉に、三葉サイドからは三年後の東京の瀧に精神が入れ替わっていたことがわかってきます。
つまり、瀧と三葉の幽体のようなものは三年の時と空間を超えた時空移動をしており、空間だけでなく時間も超えていたということです。
【君の名は。ネタバレ解説】本来の三葉は死んでいた
運命に身を委ねればティアマト隕石の落下で三葉は死んでいた
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三葉は自然にしていればティアマト隕石の落下で死んでいて、序盤から中盤にかけての時間軸では三葉は死ぬ運命にありました。
瀧は三葉の死を確認したことで三葉の記憶を殆ど失ってしまいましたが、それは瀧が三葉が死んでいるという本来の時間軸を認識してしまったため、三葉の時間軸での記憶が失われてしまったからです。
【君の名は。ネタバレ解説】瀧と三葉の入れ替わりの原因
瀧と三葉が入れ替わりを体験したのは三葉の行動に原因があった
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瀧と三葉が入れ替わりを体験した理由は、単純に三葉が三年前の東京に住んでいる瀧に組紐を渡したからです。
三年前の瀧に三葉が組紐を渡したことで、二人は時を超えたつながりを持ってしまったのですね。
ここは『君の名は。』の中でも特にわかりにくいポイントかもしれませんが、瀧は三葉から組紐をもらったことで、三年後に三年前の三葉と時間軸と空間を超えたつながりを持つようになってしまうのです。
【君の名は。ネタバレ解説】そもそも組紐とは?
組紐は時間そのものを表したものの象徴
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糸守の伝統として伝わっている組紐は、時間そのものを表しているものだと三葉の祖母の一葉は言っていました。
複雑に絡み合って編まれていく組紐は時間そのものであり、簡単に言ってしまえば時間軸と空間を超えて誰かと縁を持つためのタイムトラベルのアイテムだったわけです。
ややこしい話ですが、三年前の瀧に自分の組紐を渡した三葉は、無自覚に同じ組紐を持っている時間軸の三葉と瀧を入れ替わらせることに成功したということでしょう。
【君の名は。ネタバレ解説】口噛み酒の意味は?
組紐よりも強力な時間軸移動を起こすためのアイテム
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宮水に古くから伝わっていた口噛み酒の伝統は、火事で過去の記録が焼失したことで深い意味がわからないものとなっていました。
しかし、後半になって口噛み酒の意味がわかり、それは組紐以上の時間軸移動を起こすためのアイテムだったことがわかります。
組紐はピッタリ三年の時間軸移動しか出来ないので、ティアマト隕石の落下で三葉が死んでから三年後以降は入れ替わりが出来なくなってしまいましたが、口噛み酒の効果を使うことで、この三年の限界を超えて時間軸移動ができるようになったわですね。
要は、口噛み酒は宮水の先祖たちが残した時間軸移動のための保険のようなアイテムで、組紐だけで糸守を救えなかった場合は口噛み酒を利用してティアマト隕石の落下から糸守を救おうとしたわけです。
【君の名は。ネタバレ解説】時間軸移動に気づかない理由
瀧と三葉が時間軸移動に気づかなった理由を解説
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瀧と三葉が時間軸移動に気づかなかったことを不思議に思う視聴者は数多くいたようですが、二人が時間軸移動に気づかなった理由は、一つに時間軸の移動はそれほど二人にとって記憶に残ることではなかったからでしょう。
東京と糸守という空間を飛び越えて精神が入れ替わったり、周囲の人間関係が変わることに比べれば、三年程度の時間の変化は大したことではなく、記憶に残らなかったのだと思います。
もしくは、時空間を超える過程で時間に関する記憶だけは曖昧になるような仕組みになっていて、そこの部分だけは元の時間軸に戻っても記憶が曖昧になってしまったのかもしれません。
【君の名は。ネタバレ解説】三葉が死んだ時間の方が偽り?
三葉が死んだ時間軸の方が存在しなくなった
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プロローグとエピローグでは三葉は生きており、さらに作中では三葉は必ず三年前の瀧に組紐を渡しているため、実は三葉がティアマト隕石の落下で死亡した世界の方が無かったことになっています。
つまり、全編を通せば三葉の死は存在しないことになり、瀧の働きによって必ず三葉と糸守の住民は救われることは確定しているわけですね。
三葉が三年前の瀧に組紐を渡した時点で、この物語は実はハッピーエンドが約束されているわけです。
ただ、5年もモヤモヤした気持ちを抱きながら、無くした大切な記憶を想った瀧と三葉の日々は辛かったでしょうが。
【君の名は。ネタバレ解説】まとめ
一度作品を観た人にこのネタバレ解説を役立ててほしい
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本作は、作品を観る前にネタバレは絶対にしない方が良い作品です。
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