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まずは【バケモノの子】と言う作品について、簡単にご紹介します。
【バケモノの子】は2015年に公開されたオリジナルアニメ映画。【時をかける少女】や【サマーウォーズ】で知られる「細田守」が監督と脚本を務めたことで、公開前から注目を集めました。公開されるとそのクオリティの高い作画と、親子の絆を描いたストーリーが評判を呼び人気が爆発。結果、興行収入60億円を超える大ヒット作になりました。
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今回紹介する「猪王山」と「一郎彦」に関係の深い主要キャラをご紹介します。
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本作の主人公を務める少年。人間ですが9歳のころに渋天街に迷い込み、以後8年間熊徹の弟子として共同生活をおくります。反発し合いながらも絆を深めていく2人の関係は、本作の肝です。
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「猪王山」とはライバルの関係にあたるバケモノ。「猪王山」に比べると性格が自分勝手でわがまま。格闘の実力も未熟でしたが、九太との生活の中で徐々に成長していきます。
引用: https://twitter.com/animatetimes/status/618872191556325376
【バケモノの子】の登場キャラ「猪王山」について簡単にご紹介します。
【バケモノの子】「猪王山」は渋天街で生活する猪顔のバケモノ。当初は「熊徹」すら圧倒する実力者で、次期宗師の最有力候補と目されていました。次期宗師をかけた「熊徹」との対決でも圧倒的な実力を見せつけ、一時は「熊徹」の心さえへし折りますが、九太の叱咤激励を受けて気力を復活させた「熊徹」の前に形勢は逆転。最後は「熊徹」の渾身の右ストレートを食らい敗れてしまいます。
【バケモノの子】「猪王山」の性格を見ていきましょう。
【バケモノの子】「猪王山」の性格は思慮深く謙虚。街の議員を務めつつ、さらには警察任務までこなす超人です。そのため息子をはじめとして多くの人々から絶大な信望を集めており、次期宗師の最有力候補にもあげられています。
バケモノ達に対して慈悲深いのとは対照的に、人間たちへの対応は若干ドライ。「人間は心に闇を持つ不穏分子」と言う言い伝えを信じている節があり、熊徹が九太を弟子に取ることにも反対していました。
引用: https://twitter.com/bakemono_movie/status/756476844421951489
続けて、「猪王山」の長男「一郎彦」について簡単にご紹介します。
【バケモノの子】「一郎彦」は「猪王山」の長男。偉大なるバケモノ「猪王山」の息子に相応しく、成績優秀な優等生。青年期には精悍な顔つきに成長しましたが、どういうわけか口元をマフラーで隠すようになります。
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偉大なる「猪王山」を父に持つ「一郎彦」の性格は、プライドの高い自信家。「熊徹」とその弟子「九太」を「半端者」、「ひ弱なやつ」と見下しています。成長してもその性格は治っておらず、むしろ「熊徹」と「九太」が名声を得た分、憎悪と言う形に飛躍させていました。
尊敬に値する父に育てられたためか、「一郎彦」は幼い頃から「猪王山」を尊敬し、彼のような立派なバケモノになることを夢見ています。
【バケモノの子】「猪王山」と「一郎彦」の真の関係についてご紹介します。
誰よりも父を尊敬し、誰よりも偉大なバケモノになりたがっていた「一郎彦」。しかし、実は彼は「猪王山」の実の息子ではなく、人間の拾い子であったことが明らかになります。この事実に「一郎彦」はいつ気づいたか分かりませんが、以来、彼はずっと自分のアイデンティティを確立できずに思い悩むことになります。
引用: https://twitter.com/kinro_ntv/status/1022844933525319681
「猪王山」は誰もが認める人格者。拾い子である「一郎彦」にも素性を隠しつつ、実子同様の愛情を注ぎ大切に育てていました。しかし、それが逆に「一郎彦」を苦しめることになってしまいます。加えて絶対の存在だった父「猪王山」が、見下していた「熊徹」と「九太」の絆の前で敗れてしまったことで、自身の闇を制御できなくなり暴走してしまうことになります。
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「山路和弘」さんは1979年に芸能界デビューしたベテラン声優。声優としても著名ですが、俳優としても実績を残しているマルチな役者です。【バケモノの子】では強さと気品を併せ持つ「猪王山」を担当。物語終盤では「役所広司」さん演じる「熊徹」と壮絶な試合を、熱血演技で盛り上げてくれました。
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吹き替え声優として長くキャリアを積んできた「山路和弘」さんが、本格的にアニメに出演するようになったのは1990年以降。その渋い演技で人気を博し、【PSYCHO-PASS サイコパス】の「雑賀譲二」や【ワンパンマン】の「シルバーファング」、【進撃の巨人】の「ケニー・アッカーマン」などを筆頭に、多くの作品に出演しています。
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「宮野真守」さんは2001年から活動している男性声優。その甘いマスクと爽やかな声質から主に女性に人気の声優ですが、一方で時折見せる狂気を帯びた怪演から男性にもコアなファンを抱えている稀有な人です。【バケモノの子】では、複雑な過去を背負い歪んでしまった「一郎彦」を怪演。とくに最終盤の演技はすさまじいの一言です。
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2002年にゲーム【キングダムハーツ】の主人公「リク」役に抜擢されたことで注目を集めることになった「宮野真守」さん。2006年に【DEATH NOTE】の「夜神月」役で今なお語り継がれる怪演を見せ、一気に人気声優の仲間入りを果たします。以後は【機動戦士ガンダム00】や【蒼天航路】、【HUNTER×HUNTER】などの人気タイトルで重要キャラを歴任。2018年も【銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅】の「ラインハルト・フォン・ローエングラム」や【ゾンビランドサガ】の「巽幸太郎」など多数アニメに出演しています。
つらい過去を持ち、コンプレックスにまみれながら生きてきた「一郎彦」。その辛さは、「九太」を通して視聴者にも伝わっているためか、「一郎彦」は悪堕ち後の所業にも関わらず多大な同情票が入ったキャラクターです。実際、全てを分かったうえでもう一度作品を見直すと、彼のコンプレックスの伏線が至る所に散りばめられていたことが分かります。映画では決して救われたとは言えませんでしたが、小説版では救いが用意されています。気になった人はぜひチェックしてみて下さいね。