サシャの方言は大分弁って本当?
「進撃の巨人」サシャ・ブラウスは調査兵団において芋!芋!と執着をみせた大食いキャラですが、故郷の訛りを恥ずかしがって普段は敬語を使用しています。しかし「進撃の巨人」単行本9巻の第36話で自身の故郷を助けに行くシーンで方言が飛び出し注目されました。
進撃の巨人サシャが話す方言は「大分弁」が元となっています。彼女が作中で「よだきい」「せれれん」というセリフを使っていたことから、大分弁の中でも「日田弁(ひたべん)」が由来していることがわかりました。
「よだきい」はめんどくさい「せれれん」はやってられない、という意味です。さらに詳しく進撃の巨人の作中で出てくるサシャの方言をピックアップして元となる日田弁と比較して紹介します。
サシャの方言が出たシーンをピックアップ!
「…… そんなん… よそ者が来て、森や獲物を横取りするからやし…だからハラが減る」(進撃の巨人第9巻36話)
「奪われたんが悪い…早よ出てけばいいんに…」(進撃の巨人第9巻36話)
進撃の巨人第36話では、壁の中に巨人が出没し故郷を守るためにサシャが立体機動装置をつけずに、巨人によって死亡するかもしれない恐怖と戦いながら単騎で挑みました。その際に故郷でお父さんと話す回想シーンで方言が出ました。サシャは調査兵団で芋を食べて怒られたように、故郷でも食べ物を頬張って怒られていました。関西系の方言を使っていますが故郷の回想シーンではどの方言なのかまで判明していません。
進撃の巨人第36話でサシャが、女の子を巨人から逃がすために敬語ではなく方言で追い立てました。彼女の殻が破ける名シーンです。「〜かい」という語尾につける方言も日田弁です。
「このおばんげねぇ奴はしゃんとしないや……本当メソメソしてからこんハナ垂れが……と思いましたよ」(第17巻)
進撃の巨人17巻では命をかけて仲間を助けようとしたエレンに対して、サシャが驚いて方言が出そうになります。「おばんげねぇ」は乱暴・大雑把と意味です。「ハナ垂れ」は鼻水が出てるという訳ではなくて、下手くそ・未熟者というような意味が含まれています。
サシャは少し鈍るのではなくて、芋への執着も言葉訛りも田舎のおばあちゃんレベルの方言で強いので笑ってしまった読者も少なくないのではないでしょうか。この大分弁も進撃の巨人サシャの魅力の1つです。
あら、サシャが、大分方言しゃべっとる。#よだきぃ #サシャ #進撃の巨人 pic.twitter.com/qFADpXluCM
— toshikatsu (@toshikatsublog) December 30, 2018
「はぁ...よだきぃなぁもおおぉ」(第27巻108話より)
「よだきい」は面倒だ、疲れたという意味です。実際に進撃の巨人が連載されている少年マガジン2018年8月号の巻末コメントで、進撃の巨人の作者諫山創先生は「よだきい」は「めんどくさい」という意味で大分弁だと公表されています。日田弁では「早起きよだきーわ」と言うように使います。
よだきいには他の方言で全く違う意味も持ち合わせています。鳥取弁では「最低」という意味を持つので、使用すると思わぬ誤解が出るかもしれません。進撃の巨人ファンは気をつけましょう。
「‥せれれんよ? せれれんっちゃけどね?」(第27巻108話より)
「せれれん」は「やってられない」という意味です。せれれんという方言は「日田弁」にしかない方言だという情報があります。
「よだきい」「せれれん」は進撃の巨人27巻108話で、サシャが言っていることを理解できないコニーに対して「めんどくさい」「やってられないよ?やってられないけどね?」とエレンが寿命で死亡する可能性があるため誰が巨人を継承するのか話していました。
サシャの感情が出ているシーンです。普段は芋へ執着するなどおバカな彼女ですが、真剣な表情に胸が打たれた方も多いでしょう。
大分の日田弁と照らし合わせてみた
「明日んしごつよだきぃ」意味は「明日の仕事面倒くさいなぁ」です。よだきいはめんどくさいと言う意味で日常でもこのように使うことができます。
「見れれん」の意味は見たくない、「食えれん」意味は食べたくないです。進撃の巨人の作中で出るサシャの方言で有名な「せれれん」は「動詞+れれん」で「~したくない」という意味になります。れれんをつけることで「テレビを見れれん」「芋を食えれん」など色々な使い方ができます。
「きしゃねえ・きちゃねえ」意味は汚いです。進撃の巨人27巻108話でサシャが「っちゃけどね?」と話してるところをみると言葉の雰囲気がとても似ています。
サシャの使う日田弁を紹介
進撃の巨人のサシャが使う日田弁は、大分県日田地方で使われている方言です。大分県には他にもさまざまな方言がありますが、日田弁は関西地方の方言が多く入ってきているため、関西弁のニュアンスも含んでいます。
サシャが日田弁を使う理由を考察
「進撃の巨人」メインキャラであるサシャが何故、数ある方言から大分弁の日田弁を使っているのでしょうか。サシャが日田弁を使う理由を考察しました。
サシャの方言は作者の出身が関わっている?
サシャが方言を話した時、方言は「進撃の巨人」作者の「諫山創」先生の出身地からきているのではないかという説が濃厚でした。実際に、諌山先生と進撃の巨人のアニメ監督の対談の中で、サシャの方言は地元の大分県日田市の方言をもとにしていると話をしています。
進撃の巨人作者の諫山創先生の出身は大分県日田市で、サシャが話している「日田弁」と同じ名前の地名です。彼女が使っている言葉は調べても出にくいような方言が多いので、自身の経験を進撃の巨人のサシャの生い立ちに生かしているとも言えます。
サシャ以外に方言を使うキャラを紹介!
サシャ以外にも特徴的な方言を話しているキャラクターは沢山います。死亡してしまった「進撃の巨人」カルラとの方言による繋がりや、方言を話す進撃の巨人以外の作品のキャラクターまで合わせてピックアップしました。
【進撃の巨人】カルラの方言
「進撃の巨人」主人公エレンの母親「カルラ・イェーガー」も方言を使って話しています。カルラは1話で巨人に食べられて死亡してしまったため回想シーンで登場しています。
「あんたは男だろ?たまには堪えて、ミカサを守ってみせな」(第1巻1話)
「守ってみせな」などセリフからカルラの訛りは、大分県や九州の方でみられる方言です。サシャの方言と近いことから進撃の巨人ファンの中では「カルラとサシャ同郷説」「カルラ狩猟民族説」などさまざまな推測が出ていました。さまざまな伏線がある進撃の巨人だからこそ、2人とも死亡してしまいましたが、回想などでこれから死亡してもなお2人が繋がる可能性など否定できません。
【名探偵コナン】遠山和葉の方言
紺青の拳めちゃ良かった...
— 君島伊織 (@iorikimijima10) April 17, 2020
ついに、シンガポールまで崩壊させたコナン作品恐ろしい。←
京極さんめちゃめちゃかっこよかった。。
でも私は遠山和葉推しなので、変わらず1番は平次ですね🏍️(誰得) pic.twitter.com/RSB7nSLa2B
「ごめんな平次・・・あたしの分まで長生きしてや・・・バイバイ」(名探偵コナン28巻)
「名探偵コナン」のあらすじは、高校生探偵の工藤新一が黒づくめの男に薬を盛られて、体が小さくなってしまいます。正体がバレないように彼は名前を変えて「江戸川コナン」として生活しながら元の姿に戻る手がかりを探します。
[定期]名言75
— ダイキ (@daiki_9029) October 15, 2020
見たいんやもん 平次が事件解いた時のあのキラキラした顔…
by 遠山 和葉 32巻 pic.twitter.com/Wh8527Ip8K
「見たいんやもん。平次が事件解いた時の、あのキラキラした顔・・・」(名探偵コナン32巻)
「遠山和葉」はポニーテールとリボンがかわいい女性キャラクターです。平次に対しての一途な愛に心を掴まれているファンが多く、明るい性格が特徴です。名探偵コナンの女性キャラクターの中でも人気が高い彼女は「関西弁」を話しています。平次に対する愛のこもった言葉が関西弁によってより引き立っています。平次とは相思相愛ですがタイミング合わずまだ付き合えていません。
【うる星やつら】ラムの方言
切り絵でラムちゃんを作りました!!
— 火鳥 (@hato35101) October 12, 2020
アニメの色イメージで作ったけど原作色も良さそう…🙂#うる星やつら pic.twitter.com/z6cgjRllUT
「ダーリンとうちは夫婦だっちゃ!!」(うる星やつら2巻)
「うる星やつら」は、可愛い宇宙人ラムと女好きの高校生あたるが次々と奇想天外な事件に巻き込まれていくSFコメディです。
うる星やつらのラムは「だっちゃ」のセリフが特徴的でかわいいと人気です。うる星やつら作者の高橋先生が当時ファンだった井上ひさし先生の小説で使われていた語尾「だっちゃ」を取り入れて可愛いラムの喋り方になりました。
だっちゃは宮城県で使われている仙台弁です。だっちゃは「~だよね」という意味です。仙台弁にはだっちゃの他にもかわいい方言がたくさんあります。「けろ」という方言は「〜してくれませんか?」という意味で語尾につけて使います。かわいい方言の代表です。
【ニセコイ】橘万里花の方言
万里花誕生日おめでとう!#橘万里花生誕祭#橘万里花生誕祭2020#3月3日は橘万里花の誕生日#ニセコイ#ニセコイ好きな人RT#祝ってくれる人RT#RTした人全員フォローする#いいねした人全員フォローする pic.twitter.com/JMei9mRpXD
— たか@🌸一花、三玖推しフォロバ100%🎧強垢達成✨ (@takataka_0101) March 2, 2020
「ニセコイ」は、男子高生だけどヤクザの2代目「一条楽」とギャングの令嬢「桐崎千棘」が、偽物の恋人「ニセコイ」を演じてヤクザとギャングの抗争を止めようとしてさまざまな事件が巻き起こるラブ&コメディです。
ヒロインの1人「橘万里花」は、お嬢様育ちで「わたくし」「ですわ」など普段はお嬢様口調ですが、照れた時などふとした拍子に博多弁が出てしまいます。照れながら方言を使うなんてとてもかわいいです。橘万里花は一途に主人公を愛し続けていて、方言女子とギャップに当てられるファンも多いのではないでしょうか。
サシャの方言はかわいい
お芋を頬張るシーンが多いサシャは性格もかわいいですが、方言もとても素敵です。漫画やアニメでぜひサシャの話す方言をチェックしてみてくださいね。