【お酒の賞味期限は未開封・開封後で違う?美味しく保存するコツ】賞味期限とは
「消費期限」や「賞味期限」。スーパーなどで食品を購入する際に、食品に記載されている期限を見て、食品の鮮度や日持ちを参考にしたりします。基本的に、「加工食品」にはどちらかが記載されていますが、どちらも食品を安全においしく食べられる期限を表しています。この2つの言葉は表現が似ていますが、意味合いが若干異なります。
安全に食べられる期限が、消費期限!
消費期限は、未開封で適切に保存した状態で、「安全に食べられる期限」になりますので、期限が過ぎたら食べないようにしましょう。
おいしく食べられる期限が、賞味期限!
賞味期限は、未開封で適切に保存した状態で、「おいしく食べられる期限」になります。ですので、期限が過ぎたとしても、すぐに食べられなくなるワケではないのです。
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【お酒の賞味期限は未開封・開封後で違う?美味しく保存するコツ】お酒に消費期限・賞味期限はある?
酒類は、未開封で密封状態が保たれていれば、容器内で腐敗等の品質劣化は起こりません。「食品衛生法」でも、「消費期限」または「賞味期限」の表示は省略可能としているので、ビールや発泡酒などのアルコール度数が低いお酒を除くと、ほとんどのお酒には「賞味期限」の記載がないのです。その代わりに記載されているのは、「製造年月」になります。「製造年月」は、製造した日ではなく、瓶に詰められた日のことを指します。
【お酒の賞味期限は未開封・開封後で違う?美味しく保存するコツ】お酒はいつまでおいしく飲める?
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「賞味期限」の記載がないからといって、いつまでもおいしく飲めるワケではありません。例外的に、古酒や長期熟成酒、ヴィンテージワインなど、未開封の状態で、時間を置いて寝かせて「熟成」させることで、さらにおいしいお酒になるものもあります。しかし、基本的には、開封後に空気に触れた以上、酸化して風味が損なわれていくのが通常です。種類によっては、風味と味の劣化が早いものもありますので、開封後にすぐ飲み切った方が良い場合もあります。
【お酒の賞味期限は未開封・開封後で違う?美味しく保存するコツ】熟成酒と劣化したお酒の違いとは?
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おいしいお酒を味わう目的で、適切な保存方法の上、時間をかけて寝かせたものが「熟成酒」です。当然、製造年月時の味や風味、香りや色までも変化しています。その変化した味を「おいしい」と思うか否かの判断は、個人の味覚によって分かれるところですし、好き嫌いがあるでしょう。アルコール度数の高いお酒、タンパク質の割合が低いお酒は、腐敗することはほとんどありません。腐敗の原因は、タンパク質の変異によるものです。タンパク質が含まれる「お米」が主成分の日本酒は特に、保存方法に注意しましょう。
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臭い、見た目、味で判断!
劣化したお酒、腐敗したお酒は、酸っぱい臭いがしたり、濁ってきたり、沈殿物が出てきたリします。口に含んで、明らかに味に異常を感じたら、飲まないようにしましょう。何よりも、「おいしく飲めない」ことが、一番大きな違いです。
【お酒の賞味期限は未開封・開封後で違う?美味しく保存するコツ】日本酒の保存方法
保存方法次第で、味わいや風味がどんどん変わっていくのがお酒です。その変化がプラスに向かえば「熟成」ですし、マイナスに向かえば「劣化」になります。また、保存方法を誤ると、キャップが錆びたり、カビが生えたりすることもありますので、衛生面で注意が必要です。3つのポイントを抑えて、適切な保存方法で保管しましょう!
ポイント1・・・光の当たらない場所で保管!
日本酒は光(特に直射日光)に当てられると、色や成分までもが変化してしまいます。異臭まで発生してしまうこともありますので、光の当たらない場所で保管することが大切です。ご自宅で保存する場合は、新聞紙などで包んで保管すると良いでしょう。
ポイント2・・・温度が低い場所(冷蔵庫の野菜室など)で保管!
気温の高い場所で保管すると、色が変化し、独特の臭いを発生してしまいますので、温度が低い場所で保管するのことが望ましいです。理想の温度は5、6度、最低でも15度以下の場所で保管しましょう。冷蔵庫の野菜室などがオススメです!温度変化が少なく、振動の刺激が少ない場所で保管することで、キメの細かい上品な味わいになります。日本酒は、それだけ繊細な飲み物なのです。
ポイント3・・・空気に触れないように保管!
開封後は、空気に触れて酸化して風味が損なわれていきますので、開封後は早めに飲み切りましょう。開封後、なるべく空気に触れないように、小瓶などの小さな容器に移し替えると、酸化を防ぐことができます。その際も、容器を綺麗に洗浄、乾燥させ、清潔な容器を使うことです。小瓶にお酒をギリギリまで注いで、空気との接触面を少なくしましょう。
【お酒の賞味期限は未開封・開封後で違う?美味しく保存するコツ】お酒をおいしく保存するコツ
賞味期限の記載があるお酒は別として、記載のないものの賞味期限の目安を把握しましょう!未開封か開封後か、お酒の種類、保存状態でも、期限が大きく変わってきます。
【お酒の賞味期限は未開封・開封後で違う?美味しく保存するコツ】未開封のお酒の賞味期限の目安
ビール・発泡酒→約9ヶ月間
ワイン→約1~2年間
日本酒(加熱処理がされているもの)→製造年月より約1年間
生酒・生貯蔵酒(加熱処理がされていないもの)→製造年月より約6~7ヶ月間(冷蔵保管の場合)
焼酎→保存状態が適切であれば、いつまでも持ちます。
ラム酒やブランデー→保存状態が適切であれば、数年は持ちます。
【お酒の賞味期限は未開封・開封後で違う?美味しく保存するコツ】開封後のお酒の賞味期限の目安
飲みかけのお酒の賞味期限の目安を調べてみました。
ビール・発泡酒→炭酸が抜けて、味や風味が落ちてしまいます。新鮮なうちに飲む方がおいしいものですので、すぐに飲み切った方が良いでしょう。
ワイン→酸化に弱く、味や風味が落ちるのが早いので、冷蔵保管の上、なるべく早く飲み切りましょう。
日本酒、リキュール→直射日光や空気に触れた状態で保存すると、酸化して味が落ちてしまいます。保存に気を付けて、なるべく数日以内に飲み切りましょう。
焼酎→焼酎に賞味期限はありませんがなるべく品質劣化させないように保管し、早めに飲み切りましょう。直射日光を避け、暗所に保管しましょう。焼酎は温度変化で品質が劣化するため、電化製品の隣やコンロのわきなど温度変化が激しい場所や、低温環境である冷蔵庫・冬の屋外などの場所での保管は避けましょう。
ラム酒→アルコール度数が高く、比較的保存性の高いお酒です。賞味期限は特に記載されていないため、直射日光を避けた冷暗所での保管がおすすめです。また、空気に触れると劣化するため、蓋を固くしめることを心がけましょう。
【お酒の賞味期限は未開封・開封後で違う?美味しく保存するコツ】賞味期限が過ぎてしまったら・・・
お酒の賞味期限が過ぎてしまったとしても、飲めないワケではありません。しかし、味や風味が落ちてしまいますので、料理に使ったり、美容に使ったりして、飲み物以外の用途で活用しましょう!
料理に使って、さらにおいしく!
天ぷらやフリッターなど、揚げ物料理の衣にビールを入れるだけで、さっくり、ふわっとした仕上がりになるのでオススメです!また、お酒はお肉をやわらかくしますので、お肉料理の下準備に、お肉をお酒につけて、しばらく置いてから下味を付けて、調理すると良いでしょう。ご飯を炊く時も、ほんの少しだけ日本酒を入れると、ふっくらとおいしく炊けます。ご飯に光沢が出て、甘みが増します。カレーにワインを入れて深みを出したり、料理酒としての使い道は様々です。
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美容に使えば、ますますキレイに!
昔から、日本酒の化粧水が存在するように、美容にもお酒は使えます。入浴剤として、お風呂にお酒を入れて楽しむこともできるのです!
【お酒の賞味期限は未開封・開封後で違う?美味しく保存するコツ】まとめ
賞味期限の記載がないからといって、未開封の状態であっても、劣悪な環境下で保管していれば、ダメになってしまうほど、お酒は繊細な飲み物です。未開封か開封後か、保存方法次第でも、持ちが変わるのがお酒ですので、光、温度、空気に注意しながら保管して、おいしいお酒を楽しみましょう。プレゼントで頂いたお酒や、飲みかけのお酒があることを思い出したら、たとえ、味や風味が落ちて、飲むのに抵抗が出てきたとしても、料理や美容に活用して、最後までムダなく味わうことです。日頃のストレスから解放されて、リラックスできて、陽気な気分になれるお酒を生活に上手く取り入れましょう!