意外と知らないティーカップの持ち方とマナー
ティーカップで紅茶を飲む機会は多いと思いますが、意外に知らないのが正式なティーカップの持ち方。取引先や訪問先で紅茶をいただく際にきちんとしたマナーを披露することができれば相手への印象も良くなるものです。また、友人や恋人を呼んで紅茶を出す際にも、紅茶のマナーを知っておけば優雅なティータイムを過ごすことができますよね。
せっかくおしゃれなブランドのティーカップで紅茶をいただいても、マナーを知らず正しいティーカップの持ち方ができなければ相手への印象も悪くなってしまいますし、自分も恥ずかしい思いをしてしまうかも。エレガントに紅茶を楽しむために、紅茶のマナーを知っておくことが大切です。
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おしゃれなティーカップの人気ブランドは?
おしゃれなティーカップにこだわれば紅茶もより美味しく感じられて、お客様のおもてなしにも喜ばれますよね。ここでは、おしゃれな人気のティーカップブランドを見てみましょう。
おしゃれなティーカップの人気ブランド①ウェッジウッド(Wedgwood)
英国王室御用達のホームウェアブランド、ウェッジウッド。ワイルドストロベリーパターンのティーカップが人気シリーズです。
おしゃれなティーカップの人気ブランド②リチャードジノリ(Richard Ginori)
1735年にイタリア・フィレンツェで設立したリチャードジノリ。ヨーロッパで3番目に誕生した陶磁器ブランドで、王室御用達ブランドでもあります。イタリアンフルーツのカップ&ソーサーはブランドを代表する人気シリーズです。
マナーを知って素敵に!正式なティーカップの持ち方
それでは、素敵に紅茶を飲むための正式なティーカップの持ち方をご紹介します。しっかりした紅茶のマナーで、優雅で上品なティータイムを過ごしましょう。
マナーを知って素敵に!正式なティーカップの持ち方①ティーカップは右手で持つ
左右どちらの手でティーカップを持ってもマナー的に問題はありませんが、紅茶をサーブする人は右手でカップを持つことを基準としてサーブしてくれるため、右手で持つことをおすすめします。日本ではホテルでもティーサロンでも取っ手(ハンドル)は右側にして置かれる場合がほとんどですので、ティーカップは右手で持つようにしましょう。
ティースプーンも右手で持ちカップをかき混ぜた後は右手で取っ手をとり、くるっと回してから持ち上げて紅茶をいただきます。
マナーを知って素敵に!正式なティーカップの持ち方②ティーカップは両手で持たない
ティーカップを持つ時に気を付けたいのが、カップを両手で持たないようにすることです。両手で持つのがマナー違反になる理由は以下の2つです。
理由①「お茶がぬるい」というメッセージになってしまうから
両手でカップを持つということは、ハンドルが無い方は直接手でティーカップに触れることになりますよね。カップが熱くないから手で直接触れられるということになり、それは「ぬるいお茶を飲んでいる」というメッセージになってしまうのです。
紅茶は熱い状態で出されるのが理想ですので、両手で持ってしまうと紅茶を出してくれたホストに対して失礼な態度をとっていることになりかねません。特に女性はつい両手でティーカップを持ってしまうことが多いかもしれませんが、紅茶のマナーとしては相手に対して失礼になりますので注意しましょう。
理由②ティーフードを触った手でカップを触らないようにするため
サンドウィッチやマカロンなど、手でつまんで食べるものも多いティーフード。ティーフードをつまんだ手でティーカップを触るとカップが食べ物の油で汚れてしまうだけでなく、手の油でカップが滑り落としてしまう危険性もあります。ティーフードをつまむ手とカップを持つ手は分ける必要があり、右手でカップを持ったらティーフードは左手でつまむようにしましょう。
マナーを知って素敵に!正式なティーカップの持ち方③テーブルの高さによって持ち方を変える
紅茶をいただくときのカップ&ソーサーの持ち方はテーブルの高さによって変わります。ダイニングテーブルのようなハイテーブルの場合はカップのみを持って紅茶をいただき、ローテーブルの場合は左手でソーサーを持って胸元あたりまで運んでからカップを口に運ぶようにします。どちらの場合もカップを口に近づけて飲むようにして、顎が上がらないように気を付けてくださいね。
テーブルの高さによってソーサ―の持ち方を使い分けるという知識があると、自然と立ち居振る舞いも変わって男性女性問わず上品な印象を与えることができます。ぜひ意識するようにしてくださいね。
マナーを知って素敵に!正式なティーカップの持ち方④ティーカップの取っ手(ハンドル)はつまむ
ティーカップの取っ手に指を入れて持つ人も多いと思いますが、つまんで持つのがマナーです。マグカップのような大きく重さのあるものはカップを落とさないように取っ手も大きく作られており、指を入れて持つことが正解とされていますが、小ぶりなティーカップの取っ手は指を入れるためのものではなく、つまんで持つように作られています。取っ手をつまむときは指をそろえるように意識しましょう。
取っ手は親指、人差し指、中指の3本の指でつまむ
ティーカップの持ち方は、取っ手を親指、人差し指、中指の3本の指でつまむように持つのが正解。女性の場合は力が弱いため、5本の指を全部使って取っ手をつまんでも良いとされています。
ティーカップの持ち方だけじゃない!意外と知らない紅茶のマナー
ティーカップの持ち方だけでなく、知っておきたい紅茶のマナーってありますよね。ここでは意外に知らない紅茶のマナーをご紹介します。
意外と知らない紅茶のマナー①ティースプーンの置き場所は?
ティーカップに必ず付いてくるティースプーン。スプーンを置く位置は、カップの裏側が良いと言われています。ティーカップの前にスプーンを置いてしまうとせっかくのおしゃれで素敵な柄がスプーンで見えなくなってしまいますよね。また、カップの前にスプーンを置いてしまうとティーカップを持ち上げるたびにカップとスプーンがぶつかってカシャンという音が鳴ってしまいます。音を立てず上品なティータイムにするためにも、ティースプーンはカップの裏側に置きましょう。
意外と知らない紅茶のマナー②ティーカップに注ぐ紅茶の量は?
ティーカップに紅茶をどれくらい注ぐのが良いのか、知っているようで知らないですよね。だいたい7〜8分目くらいが理想の量とされており、ティーカップ内側の絵柄に届くくらいに注ぐもの目安になります。カップ内側の柄はだいたいこの辺りまで注ぐという目印にもなりますので、カップの内側に絵柄のあるものを選ぶとティーカップ初心者でも楽しみやすいですね。
美しいティーカップの持ち方でおいしい紅茶を
正式なティーカップの持ち方、そして意外に知らない紅茶のマナーをご紹介しました。マナーを知っておくことでエレガントなティータイムになり、正しいティーカップの持ち方を身に付けることでおしゃれなブランドのティーカップもより素敵に。普段自宅で紅茶を飲む時やカジュアルな喫茶店で飲む時はあまり神経質になる必要はないかもしれませんが、結婚式の披露宴やパーティーなど、フォーマルなシーンではきちんとしたマナーで紅茶をいただくようにしましょう。美しいティーカップの持ち方で、より紅茶も美味しくなるはずです。