初心者にもおすすめの俳句の作り方をご紹介!
俳句というのは基本的なルールとして、五・七・五という文字数で区切られた合計17音のリズムで表現するのが基本形となります。しかし合計17音を超える場合は字余り、17音に満たない場合は字足らずという表現方法を用いる場合もありますが俳句上級者が用いる技術になりますので、初心者の場合にはまず、五・七・五の範囲に収まる形から始めると良いでしょう。
また、春夏秋冬という日本にある季節を表現する季語を取り入れることも基本ルールとなります。ただ単に春や夏などの直接的表現ではなく、詠むだけで季節を感じることができる間接的な表現も奥深い使い方として用いることもあります。例えば桜が咲くということを聴けば誰もが春を思い浮かべることでしょうし、海で泳ぐと聴けば夏を思い浮かべるはずです。そういった情景を、自分の感覚で表現することが季語となります。
そして「そっと」・「きっと」・「もっと」など小さな「っ」を用いる場合は促音として二音数え、今日や京(きょう)などは「きょ」で一音とし「きょう」で二音となります。
横尾さん俳句集3枚目埋まった( ´艸`) pic.twitter.com/zAovrCItY2
— なつる (@tnmrntr) July 19, 2018
これらの基本さえ踏まえていれば、俳句はたしなむことができます。初心者の方はもちろん、小学生や中学生の春休みや夏休みの課題でも、感じた季節や情緒を自分なりに表現して楽しんでみましょう。
初心者にもおすすめの俳句の作り方をご紹介!①テーマを決める
さあ俳句を作ってみよう!と筆を手に取ってみたものの、何も頭に浮かばないということは、始めたばかりの方にはよくあることです。そんな時には無理して素晴らしい作品を作ろうとしないことです。まずは落ち着いて、自然にあるものをよく観察することから心がけてみましょう。普段あまり気にしていなかった花・木・草・虫にいたるまで日本の季節や情緒、そして風情を感じさせてくれるものばかりです。そうすると身の回りの物や起こった事も俳句にできるテーマに溢れていることに気づくことでしょう。
季節ごとに行うイベントもテーマの一つとなります。春には桜が咲き花見をする人で賑わいます。桜並木や花見で賑わう人々は季語として表現することができます。
夏になれば海水浴やプールで楽しむ方も多いでしょう。小学生や中学生でも海水浴やプールに行ったことを夏の季語として俳句をつくることがよくあります。子供としては夏の思い出がテーマになることは多いですよね。盆踊りや夏祭りといったことも、夏のイベントとして小学生や中学生の頃は思い出に残っていることでしょう。
こういった一年を通して普段から身近にある自然やイベントが、俳句を作るうえでの立派なテーマとなります。歩いている時に聞こえてくる虫の音に耳を澄ますだけで、その季節を表す季語として連想することができるでしょう。
初心者にもおすすめの俳句の作り方をご紹介!②箇条書きに残す
普段の生活で俳句のテーマや構成の材料となるようなことは、こまめにノートやメモ帳に記しておきましょう。よく俳句のテーマが見つかった人が「一句浮かんだ」といって即興で俳句を詠むことがありますが、それはこれまでの俳句のスキルがあるからこそできることです。何事も初心者の方では上級者と同じことをするのは難しいでしょう。まずは見つけたテーマや多くの材料を箇条書きでもいいので記しておき、ゆっくりと楽しみながらそれらの材料を組み立てて自分の俳句を生み出しましょう。
初心者にもおすすめの俳句の作り方をご紹介!要点を絞る
集めた材料から、自分が何を表現したいのかという要点を一つに絞ります。何が言いたいのかということを絞らなければ俳句のテーマがぼやけてしまいます。そして「○○や」・「○○かな」・「○○けり」などの切れ字という表現方法を上手く活用すると俳句が作品らしくなるのもコツの一つです。
「切れ字」って何? 上手い俳句を作るコツについて|LIXILシニアライフカンパニー
高齢者に人気の趣味となっている俳句。このページでは「俳句の川柳や短歌との違い」や「上手い俳句を作るためのコツ」について紹介しています。
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初心者にもおすすめの俳句の作り方をご紹介!まとめ
いかがでしたか?今回は初心者の方でもおすすめの俳句の作り方をご紹介してきました。初めから良い作品を作ろうとせずにまずは自分が感じたことを自分なりに表現してみてはいかがでしょうか。そもそも良い作品や良くない作品というのは、本来誰にも決めることはできません。何かを感じ取り、それを伝えたいという気持ちこそが俳句として何よりも大切なことなのです。