反骨精神の活かし方 ◆「反骨精神」とは?
反骨精神の特徴
反骨精神は、「世の中の不正や因習に屈せず、果敢に立ち向かう気持ち」となります。大切な前提が、‟力のあるものに屈せず”という部分です。大きな組織で言えば国家、身近な部分では職場が該当します。国家や職場が何らかの不正行為、国益や会社の利益を損なうことを発見したとき、果たしてあなたは真っ向から主張して勇猛果敢に立ち向かえるでしょうか?
引用: https://www.instagram.com/p/BtN0vRfFK5T/
「よし、俺は(私は)悪事を見逃さずに主張して戦うぞ!」と思った人は、「反骨精神」があるほうだと言えます。しかし「何やっても無駄だし、自分は痛い目に遭いたくないし、誰かがやってくれるさ。黙って見過ごそう」と思った人は、優柔不断の事なかれ&日和見主義と言えます。もっと言えば「卑怯者め」とののしられるかもしれません。
引用: https://www.instagram.com/p/Bt6PkkngC5A/
ところが実際は、本音と建前は違うもの。いくらきれいごとやかっこいいことを言っていても、いざとなると尻尾を巻いて逃げてしまう人のほうが多いのではないでしょうか。
反骨精神の代表者
引用: https://www.instagram.com/p/BuALHg1Faxw/
↑坂本龍馬さんの銅像(長崎県若宮稲荷神社)
引用: https://www.instagram.com/p/Bt_CRhRHkRv/
↑西郷隆盛さんの銅像(東京上野公園)
引用: https://www.instagram.com/p/BqXEyARn__O/
引用: https://www.instagram.com/p/BuDsCebFDe7/
↑天草四郎さんの銅像(熊本県天草市)
現代の恵まれた日本において反骨精神の持ち主は見当たりません。しかし、過去の激動の時代では多くの反骨精神あふれる人物がいました。
メジャーな例を挙げれば、近代では労働運動に力を注いだ『蟹工船』の小林多喜二、明治維新の立役者「坂本龍馬」や「西郷隆盛」、中世ではキリシタン弾圧に抵抗した天草四郎などが挙げられます。これらの人々は、自己利益ではなく最大幸福のために主張をして戦った改革者と言っても差支えないでしょう。
彼らは決して良い人生の終わり方をしませんでしたが、歴史(私たちの生活)に大きな良い影響を与えました。今のところ私たちは現代で似たような状況に陥るとは考えられませんが、実際には社会で様々な問題が発生しています。社会問題(パワハラや過度の残業など)を解決する方法は、一人一人が反骨精神を持って主張し立ち向かうことではないでしょうか。
もちろん声高に主張する必要はありませんが、何でもかんでも上からの言いなりになるのではなく、疑問に思ったことや明らかにおかしいということに対して、‟丸く”ぶつかっていくことが必要です。それでは反骨精神を持って主張することで、仕事にどういうメリットがあるのか具体的に見ていきましょう。
反骨精神の活かし方 ❶夢や目標を達成しやすい
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引用: https://www.instagram.com/p/BuDmKWpFpWw/
まず挙げられるのは「夢や目標を達成しやすい」という点です。本来の反骨精神の特徴は目の前の小さな利益ではなく、大義名分、すなわち社会を良くするときに主張することで発揮されるものです。この点から反骨精神の持ち主は、大きなビジョン(夢や目標)を抱いている人が多いと言えます。このような人は周囲の横槍や足引っ張り、パワハラに負けずに頑張れることでしょう。
反骨精神があるからこそ「何クソ!こんなことぐらい」と思って奮起するので、早くに夢や目標を達成できると言えます。
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反骨精神の活かし方 ❷営業で成果を出せる
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引用: https://www.instagram.com/p/BuC43WWnwYn/
次に挙げられるメリットは「営業で成果を出せる」という点です。仕事はどんな仕事も大変ですが、反骨精神が最も活かされやすい職種は「営業職」と言えます。営業職は自社商品をお客様に購入していただく業務ですが、ルート営業とは違って新規開拓の場合はすんなり購入してくれることは多くはないでしょう。門前払いを食うことも多いのです。
そんなときに活かされるのが反骨精神です。普通の人でしたら「もういやだ、辞めたい」と思うときも、反骨精神がある人は一度断られても諦めることなく、次の方法を考えて二度三度と臨む特徴があります。「この方法がダメだったら別の方法を考えて攻めよう」と前向きに思うことができるのです。
このように前向きに取り組んでいくことで、いつしか営業力(提案力)が身についていきます。そうすることでお客様も見込んでくれ、仕事を受注できる可能性が高くなるのです。反骨精神があるということは、営業などの交渉力が必要な人にとって大きな武器になるのです。
反骨精神の活かし方 ❸立ち直りが早い
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引用: https://www.instagram.com/p/Bs-pUGUHUTU/
次に挙げられるメリットは「立ち直りが早い」という点です。「営業の成績が出やすい」に共通しますが、万が一へこたれた場合でも、「よし、失敗は成功の母だ。次は失敗しないようにこうしてみよう」とピンチをチャンスに生かすことができます。
かのエジソンが「失敗ではない。うまくいかない一万通りの方法を発見したのだ」という名言を残しました。まさに反骨精神あふれる人は、このような特徴があると言えます。テレビドラマ『まんぷく』のヒロインのご主人がラーメン作りでうまくいかないときに親類が掛けてくれた、含蓄のある言葉です。
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反骨精神の活かし方 ❹仕事が長続きする
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これまでにご説明してきた事柄に関連しますが、反骨精神があれば「仕事が長続きする」というメリットが挙げられます。失敗の大小にかかわらず、へこたれることもなく諦めることもなく前向きに主張して頑張る気持ちがあると「仕事を辞めたい」という考えは起きません。
ここ数年は新人の仕事の定着率が良くないと言われていますが、その特徴として反骨精神どころか、こらえ性がないからではないかと指摘されています。先輩や上司の軽い叱責を「パワハラだ」と大げさに受け止めてしまうケースも散見されます。しかし反骨精神があれば、実際にこのような場合でも「いつか見返してやる」と気持ちを転換できるのです。
反骨精神の活かし方 ❺リーダーになれる
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次の反骨精神の活かし方は「リーダーになれる」という点が挙げられます。リーダーの特徴は、様々な障害があってもへこたれることなく前向きに頑張り、そして周囲をも引っ張っていく人です。このような人は主張はしても愚痴を言うことがないので、周囲も信頼して付いていこうと思えます。また上司からも一目置かれ、より重要な仕事を任されるでしょう。
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反骨精神の活かし方 ❻就活に役立てられる
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引用: https://www.instagram.com/p/BuDqbupntTZ/
反骨精神は、まだ社会に出る前の人であれば「就活」の場面において活かすことができます。部活で頑張ってきた人はご理解いただけるのではないでしょうでしょうか。特に運動部で頑張ってきた人は身に染みているはずです。どんなに練習を頑張っても勝ち進めないこともあります。そんなときも練習を怠らずに次のシーズンの試合に臨んだのではないでしょうか。
就活も同様の特徴があります。一社、二社無理でも「また次!」と反骨精神をもって前向きに頑張るしかないのです。諦めたら就活はそこで終わりです。しかし諦めずに頑張ると、その頑張りは決して無駄にはならず、必ず何かの部分で「役に立った」ということを実感できるはずです。
反骨精神の活かし方 ❼反骨精神を持つには
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これまで反骨精神のメリットについて説明してきましたが、それでは反骨精神を持つためにはどうしたら良いのでしょうか?これはある意味で「正義感」を持つことと同義と言えます。まず、困っている人がいたら「見て見ぬふりをしない」。または「自分さえよければいい」という考えを捨てることです。
そして次に「行動」に移します。冒頭でも述べましたが、戦う姿勢は必ずしも尖る必要はないのです。‟丸くぶつかっていく”こともできます。尖っていると相手も自分も傷つけるだけですが、丸く、つまり友好的手段を考えて要求を伝える、主張をすることが求められます。良い意味で賢く立ち回ることも必要です。「言うは易し行うは難し」ですが、いろいろな戦術を繰り出すしかありません。
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反骨精神の活かし方 ❽反骨精神のデメリット
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反骨精神の6つのメリットと、反骨精神を持つ方法について説明しましたが、最後にデメリットについて説明します。反骨精神を持つことで「上の人から目の敵にされる」「友人や同僚から距離を置かれてしまう」ことも想定されます。「自己主張の激しいやつ」と誤解されるかもしれません。中には協力者だと思っていた人が手のひらを返してくることもあります。
引用: https://www.instagram.com/p/BuCeHhUFNw9/
しかしこういったデメリットは、反骨精神を持つうえでの避けられない大きな特徴と言えます。友好的に丸くぶつかっていく姿勢は必要ですが、やはり何らかの要求をするのですから相手が警戒心を抱くのは当然です。
しかし、本当の反骨精神を持っている人はこのような局面になっても、やはり信念を曲げずに主張して立ち向かっていくという特徴があります。反骨精神には覚悟が必要なのです。
反骨精神の活かし方 ◆まずは仕事を頑張る
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反骨精神の活かし方についてまとめました。本来の反骨精神は、国家権力などの強大な組織や因習に対して発揮されるものですが、現代の若い世代においてその対象は職場における業務内容になります。そのため反骨精神のない人は、いきなり会社にあらがう必要はありません。まずは自分の仕事に対して、ひそかに反骨精神を持って臨むことから始めてみましょう。
力がついてきたら、パワハラや不当残業などの不正があった場合に断固として主張するのも良いでしょう。新社会人は、目の前の小さな戦いから一歩ずつ頑張ってください。