オールドスクールプロ特集◆今さらだけど『VANS』って?
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VANSは、日本では多くのメンズが中高生のころから愛用し始める、1966年創業のアメリカ カリフォルニア生まれのスニーカーブランド。創業者はポール・ヴァン・ドーレン。現在は大量生産方式ですが、創業時から1980年代までは一足ごとの受注生産方式が採用されていました。
シンプルながらも斬新なデザインが発表されると当時に、ローラースケート愛好者が増えていたアメリカでは人気が爆発。そして瞬く間に世界中のスポーツファンや音楽ファンを魅了しました。VANSは、かつては経営破綻も経験しましたが見事に復活し、世界有数のスニーカーブランドの地位を確立しました。
VANSのオールドスクール(OLDSKOOL)はワンアイテムの展開と思われがちですが、実は「プロモデル」「アナハイム」、そして「日本規格」と「アメリカ規格」があります。今回はプロモデルと日本規格とUSA規格の違いについてチェックしていきます。
オールドスクールプロ特集❶ではOLDSKOOLとは?
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今回取り上げる「オールドスクール」は、定番中の定番、創業時の「オーセンティック(AUTHENTIC)」と、1976年発売の「エラ(ERA)」のあとにデザインされた後継モデル。当初は自転車競技選手のために作られましたが、スケーターたちからの履き心地に対する支持の高さもあり、さらにスケーター向けに補強されて現在のスタイルに。サイドの、波打つようなサーフラインも特徴的です。
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オールドスクールプロ特集❷履き口のクッションで足首を保護
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オールドスクールの特徴を示すサーフラインは、「JAZZストライプ」の愛称で呼ばれています。また、足首を保護するために履き口に施したクッションやつま先部分のスウェードなど、機能性の面でも最高の履き心地です。
オールドスクールプロ特集❸グリップ力の強いソール
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デザインだけではなく機能性にも優れているVANSのスニーカーですが、ぜひソールにも注目を。「ワッフルソール」と呼ばれている通り本当にワッフル(お菓子)のように見えるソールですが、歩くたびに「キュッキュッ」と床が鳴ります。これは非常にグリップ力が強い証拠です。また、様々な方向からの負荷に対して耐用性を持たせるために、アッパーとソールをゴムテープで固定し、高温圧着しています。
この製法はヴァルカナイズド製法と言いますが、履き続けると先端部のサイドが割れてくるという弱点もあります。しかしVANSファンは、この“割れ”もお気に入りだとか。
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オールドスクールプロ特集❹手ごろな価格
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世界的に人気のあるオールドスクールですが、定番モデルの価格は7,000円前後というのも人気のひとつです。価格は高くなりますが別注もできるので、こだわりのある人にはおすすめです。カラーバリエーションも豊富なので男女問わずにコーデしやすいのもまた人気の理由です。ファッションはシンプルでも、オールドスクール一足でデラックスな足元に見えます。
オールドスクールプロ特集❺小さめのサイズ感
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デザインも機能面もデラックスなオールドスクールですが、一つ注意したいのが「サイズ感」です。VANSのスニーカー全般の特徴なのですが、作りが小さいという点が挙げられます。そのため少し大きめのサイズを選ぶことをおすすめします。集めのインソールを入れる場合は、さらに大きめでも問題ないでしょう。もちろん購入前には必ず試着をしてください。サイズ感の目安として、2サイズ・3サイズ大きめで良いといえます。
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オールドスクールプロ特集❻プロモデルとは?
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さらにVANSでは定番モデルのクラシックモデルを中心に、「プロモデル」というシリーズを展開しています。それが今回の「オールドスクールプロ」です。その特徴は、「クッション性」そして「耐久性」を向上させている点にあります。
クッション性は、カップインソールに「ULTRACUSH HD」を採用し、VANSの特徴的なつま先は「DURACAP」を採用することで、さらに補強力と耐久性を高めています。まさにスケーターのための仕様です。
一方で「オールドスクールデラックス」を挙げると、プロとデラックスの違いとして見た目はほとんど同じですが、デラックスのほうはアッパーにレザーを使用しています。この点からもスケーターにとってオールドスクールプロのほうが履き心地が良いと言えます。
オールドスクールプロ特集❼規格の違い
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VANS情報で意外に知られていないのが、規格の違いがあるという点です。規格は日本規格とUSA規格があり、それぞれに細かい部分で違いがあります。それではそれぞれについてチェックしていきましょう。
日本はABCマートとライセンス契約
日本規格は、日本で販売するために「ABC‐MART」がVANSとライセンス契約を結んで独自に企画したものです。そのため、ABC‐MARTで販売されているものは日本規格のみということになります。そして、ABC‐MART以外で販売されている商品はすべてUSA規格ということになります。
それでは、主な個別の違いを見ていきます。
サーフラインの太さ
特徴的な波を打ったようなサイドのサーフラインですが、日本規格は少し太く、USA規格は少しだけ細めになります。両方を比較すると一目瞭然です。好みの問題ですが、USA規格はスタイリッシュな印象で、日本規格はがっしりした印象を受けます。
アーチと幅の違い
真横から眺めるとわかるのですが、アーチの違いも挙げられます。日本規格はつま先が少し反り返り、USA規格はややまっすぐです。
また、靴幅の違いも上げられます。日本規格は少し狭く、USA規格は少し広いという特徴があります。
ステッチと幅の違い
ステッチにも違いがみられます。日本規格はステッチが細かいのですが、USA規格はステッチがやや長めになっています。ステッチ使いも、結構好みがわかれるところですので、しっかり吟味しましょう。
型番と箱の色が違う
型番にも違いがあります。日本規格は「V番」で始まりますが、USA規格は「VN番」で始まります。さらに付属のシューズケースでも違いがあります。日本規格は茶系に黒い千鳥模様ですが、USA規格はほぼエンジ色で覆われています。
このように日本規格とUSA規格には違いがあります。しかしサイズ感の目安や履き心地の点では同じですので、ご安心ください。
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オールドスクールプロ特集❽参考までに他のモデルも
これまでにオールドスクール(&オールドスクールプロ)の魅力についてまとめてきましたが、ほかの人気モデルについてもご紹介します。
AUTHENTIC(オーセンティック)
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一見デッキシューズと間違われますが、似て非なるもの。VANSオリジナルのデザイン性の高さは誰もが認めるところ。一層、若々しく履きこなせるホワイトとネイビーが人気です。
ERA(エラ)
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1976年に製造されたエラ。履き口のクッションは画期的なアイデアでした。スケーターたちの足をしっかりプロテクトしてくれます。
SLIPON(スリッポン)
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こちらはスリッパのような履きやすさ、そして履き心地の良さで瞬く間に人気になり、そしてコピー商品が出回りました。1979年の製造です。
オールドスクールプロ特集◆クールに履きこなそう!
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オールドスクール(&オールドスクールプロ)の魅力についてまとめました。オールドスクールはVANSの中では後継モデルですが、それまでのオーセンティックやエラの良いところを生かした仕様になっています。デザインもサーフラインがスポーティーでファッショナブルです。履き心地の良さも大人気。ただ、サイズ感の目安として2、3サイズ上がおすすめです。サイズ感、大事なポイントなのでお忘れなく。
プロモデルのオールドスクールプロは、デラックスよりも「クッション性」と「耐久性」に優れています。スケーターの方や足を保護したい方は、やはりオールドスクールプロがおすすめといえます。
そしてもうひとつ。機能面での大きな違いはありませんが、デザイン面で日本規格とUSA規格があるので、ABC-MARTの日本規格品とそれ以外のショップで販売されているUSA規格品をじっくり吟味してみましょう。色違いでそれぞれを持つのもおすすめです。