近年インターネットが発達したことにより、TwitterやLINEなど直接相手と顔を合わせずともコミュ二ケーションが取れるようになりました。それに伴って、ネット外での他人とのコミュ二ケーションに苦手意識を持つ若者が増えています。そんな人たちのことを俗に「コミュ症」と呼びます。

コミュ症は、コミュニケーション障害というワードを元にして作られたネットスラング。最近では広く知れ渡っており、普段の会話で「コミュ症」という言葉を使っている人も多いはずです。しかし、具体的にどのような特徴を持つ人をコミュ症と定義しているのでしょうか？では、下記でコミュ症の特徴について見ていきましょう。

コミュ症と呼ばれる人たちは対人関係を苦手としており、「会話が続かない」「顔を見て話せない」「うまく会話の流れに乗れない」などの特徴を持ちます。そのほかにも、コミュ症の人たちは下記のような特徴を持っています。

・自分から話かけられない

・会話のキャッチボールが苦手

・人との距離感が分からず、空気の読めない発言をする

・大人数の飲み会や食事会が苦手

・自分に自信が持ず、黙り込む

・誰かと話した後は必ず1人で反省会をする

実はコミュ症には、ダウナー系コミュ症とアッパー系コミュ障の2種類あることをご存知ですか？同じコミュ症ではあるものの、それぞれ正反対の特徴を持ちます。

ダウナー系コミュ症の人は、他者と関わること自体を苦手とします。そのため、自分の意見を言う、自己主張をするといったことはほとんどありません。また、初対面の相手には大きな不安や緊張を抱いてしまうため、仕事やバイトなどのビジネス面では不利といえるでしょう。

そのほか、ダウナー系コミュ症の具体的な特徴は下記の通りです。

・声がとても小さい

・自己肯定力が低い

・パッと言葉が出てこない

・決断力に欠ける

・初対面の相手や他人に話しかけられるとパニックになる

アッパー系コミュ障はダウナー系コミュ症とは違い、自己主張を得意とします。しかし、相手との距離感や空気感が読めず、自分の主張を一方的に話す傾向があります。やや自己中心的な性格をしているため、周りから嫌煙されてしまうようです。また、バイトや仕事など他の人との協力や連携が必要な場面で支障をきたす恐れがあります。

そのほか、アッパー系コミュ障の具体的な特徴は下記の通りです。

・人の指示に従わず、自分勝手な行動をする

・空気を読まずに喋り続ける

・自分の価値観を人に押し付ける

コミュ症とコミュ症でない人の違いはどこにあるのでしょうか？ここでは、コミュ症に繋がる原因について解説します。

学校や職場でいじめを受けていた人は、コミュ症になりやすいです。特に多感な学生時代にいじめや嫌がらせを受けると人が怖くなり、他人と関わること自体に苦手意識を抱きます。また、学校は会社よりも閉鎖的なため、より大きな傷を負ってしまいダウナー系コミュ症に陥りやすくなります。

自分の体にコンプレックスを抱いている人は、コミュ症になりやすいです。特に声や滑舌がコンプレックスで、話した瞬間に笑われたり、からかわれたりした経験があると会話に苦手意識を持ってしまいます。また、会話すること自体が怖くなってしまうこともあります。

幼少期における家庭環境は、その人の性格に影響を与えます。特に親子のコミュニケーションが重要で、うまくいっていない場合にはコミュ症を引き起こしやすくなります。また、親が子供の意見に対して否定的だと、子供は人との会話に嫌悪感を抱き、よりコミュ症が悪化することもあります。

恋は人を綺麗にしたり、強くしたりしますが、あまりにも苦い恋愛や失恋を経験すると自分に自信が持てなくなり、人とのコミュニケーションを拒むようになります。また、好きな相手から屈辱的な態度を取られたり、拒否されたりすることで心に傷を負い、コミュ症に陥るケースもあります。

コミュ症の人たちは、他者と必ずコミュニケーションを取らなければいけないバイトや仕事にストレスを感じることが多いようです。なかには心を病んでしまう人も。だからといってバイトや仕事から逃れると収入がなくなり、不自由な生活をしいられてしまいます。

では、コミュ症の人たちが少しでもストレスを感じずにいられるバイトや仕事はあるのでしょうか？

コミュ症の人には、ほとんど人と関わらずに仕事ができる工場系や黙々と作業できるデータ入力、ライター、プログラマー、清掃員などがおすすめです。

そのほかにも、1人の時間が多い長距離運転の配送ドライバーや警備員もコミュ症に向いています。

一切人と関わりたくないという場合には、在宅ワークをおすすめします。

自宅なら自分しかいませんし、相手とのやり取りはメールが基本となるでしょう。

コミュ症を克服するためには、とにかく人と会話することが効果的です。場数を踏むことによって自然と会話術や笑顔が身についていきます。最初は失敗しても構いません。嫌われるかもしれない、会話が途切れたらどうしようなどの不安は捨てて、軽い気持ちで話しかけてみましょう。

もし自分にコンプレックスがあったとしても、それを認めてあげてください。そして、自分に自信を持ち堂々とした態度を取ることが大事です。自分に自信を持つと自然と笑顔が溢れ、他人との会話を楽しむ余裕も出てきます。

コミュ症の人は他人とのコミュニケーションに苦手意識を抱いているため、不安や恐怖から無表情になることが多いです。無表情では周りも話しかけずらいですし、怒っていると勘違いされる恐れもあります。そのため、会話ができなくとも笑顔でいることを心がけましょう。笑顔と無表情では、相手からの印象が大きく変わりますよ。

どうしても会話が苦手だという方は、聞き手に徹してみましょう。程よく相槌を打ったり、質問してみたり、相手が心地よく話せるようなサポートをしてあげるのがおすすめです。また、相手の話に共感してあげると、より会話が盛り上がりますよ。

仕事でもプライベートでも、挨拶は欠かせません。挨拶ができない人は嫌煙されたり、常識のないやつだと思われたりします。その上コミュ症だとより悪い印象を与えてしまうため、挨拶はきっちり行いましょう。「おはようございます」「ありがとうございます」「お疲れ様です」などのたった一言で十分です。誰かに会ったら、必ず挨拶をしましょう。

会話のキャッチボールが苦手、飲み会で自分から話しかけられないなどコミュ症に悩む人も多いことでしょう。コミュ症は、自分の心がけ次第で克服することができます。もしコミュ症で大きなストレスを抱えているのであれば、少しずつ克服してみてはいかがでしょうか？また、コミュ症に合った仕事に転職するのも1つの方法ですよ。

また、いきなり会話しろなんて難しいと思うので、変わりたいと本気で思っているのなら、

まずは挨拶。慣れてきたら、天気の話など当たり障りのない話をしていくのもよいかもしれません。

100％の会話が出来ないからといって、落ち込まなくていいんです。

自分には自分のペースがあると思い、少しずつでも克服できるように、

「今月は、一人でも多くの人に挨拶できるようにする！」

など、自分に無理のない範囲で良いので取り組んでみてくださいね。

応援しています！！

いきなりここまでは誰も出来ません。参考程度にさらーっと読んでみてくださいね。