高額?危険?気になる治験バイト
お給料が高いバイトってないかな〜と思って色々調べていると目に入る治験バイトという文字。治験というなかなか見慣れない言葉なだけに、何をするの?危険?儲かる?など気になることも多いですよね。ここでは、気になる治験バイトについて、仕事の内容や向いている人、メリット・デメリットについてなどをご紹介します。
そもそも治験バイトって?
そもそも治験バイトとは、新薬の効き目や安全性、副作用についてを確認するために実際にその新薬を使用して観察をする被験者となるバイトのことです。
治験は、新薬が厚生労働省に許可されるための最終的な臨床試験として行われているもので、国としても厳しいルールを定めています。日常で私たちが使用している薬は、この治験バイトなどの被験者の治験を経て、国の了承を得て私たちの元へ届いています。
治験バイトの2つのタイプ①|通院
文字通り通院をするタイプのことで、おおよそ4〜5時間程度の日帰りで済みます。服用する新薬についても比較的負担が軽いものが多いです。中には、長期的に行われる治験もあり、その場合には週に1度の通院を1ヶ月間など決められた期間続ける必要があります。
治験バイトの2つのタイプ②|入院
文字通り入院をするタイプの治験バイトで、病院にて他の被験者と一緒に起床や就寝、食事などしっかりと時間管理された生活を送ります。そのほか定期的な検査の時間もありますが、それ以外の時間は基本的には自由行動ができます。ただし、外出や飲酒、喫煙、スマートフォンの使用などは制限されます。
治験バイトのお給料は?
治験バイトは、まだ許可されていない薬を試す仕事なので、高額のお金を得ることができる仕事でもあります。日給で1日あたり1〜2万円ほどが相場で、入院タイプは通院よりもより日給が高額になります。治験バイトでもらえるお金は、厳密には給料ではなく報酬となるので税金はかかりません。
治験バイトで扱われるもの
治験バイトと聞くと、新しく開発された薬を誰よりも早く試すというイメージが強く、なんだか怖い印象や危険な印象もゼロではありませんよね。けれども、治験バイトでは医薬品のみが対象ではありません。治験バイトでは実際にどんなものを試験するのかご紹介します。
医薬品
錠剤・塗り薬・注射剤など様々なタイプの薬があります。健康成人のみならず、糖尿病患者などもともと何かの病気を患っている人がモニターに参加することもあります。もっとも高額な報酬を得ることができる治験です。
サプリメント
乳酸菌やビタミンなどのサプリメントを摂取する治験です。医薬品よりも身体への負担が軽いので、比較的参加しやすい治験といえます。サプリメントには主に3種類あり、ビタミンを含んでいるベースサプリメント、健康や美容に効果があるヘルスサプリメント、ウコンやグルコサミンなど体調改善に効果があるオプショあるサプリメントです。自分の悩みに合わせて参加しやすいのも特徴です。
化粧品
薬用化粧品における肌の状態を比較するための治験です。指定された薬用化粧品を決められた期間使用して、化粧品使用開始前と後の肌の状態を比較します。その化粧品の特徴に応じて、「シミやそばかすがある者」などと条件が指定されるので、肌の状態が該当する場合に参加することができます。化粧品に関心がある女性からも人気があります。
健康食品
生活習慣病を防ぐ作用を持つ食品などの開発において、厚生労働省より指定された特定保健用食品(=トクホ)の表示許可を取得するための臨床試験があります。臨床試験が必要という観点から医薬品の治験と同じ扱いとなりますが、あくまで食品なのでより治験者は安心して摂取することができます。「治験って危険じゃないの?」なんて思っている人でも、参加しやすいですね。
治験バイトの流れ
①モニターに応募
まずは募集をみてモニターに応募します。
②説明会に参加
応募が完了すると説明会への案内が届くので、案内に従って説明会に参加します。
③健康診断
説明会の後に健康診断があるので、受診します。説明会と合わせて健康診断を実施する場合もあります。健康診断の結果次第では、参加ができないこともあります。
④治験参加
健康診断の結果がよかった場合、そのまま治験が始まります。
治験バイトのメリット・デメリット
メリット
治験バイトのメリットは、何と言ってもその報酬の高さです。通院であれば比較的負担も少なく受けることができるので、かかる時間に対して多くの報酬をもらえます。また、健康診断も無料で受けることができるというメリットもあります。入院治験の場合には、規則正しい生活習慣や管理された食事についてもメリットと言えるでしょう。
また月経過多や肌のシミなど特定の悩みがある場合には、その悩みに応じた治験に参加することでお金をもらいながら悩みが解消されるという結果を得ることもできるかもしれません。
デメリット
治験の種類にもよりますが、ある程度生活に制限がかかることです。運動や食事について制限がかかったり、入院治験の場合には、飲酒や喫煙、スマートフォン利用などにも制限がかかります。また、厚生労働省の許可を受ける前の新薬ということもあり、副作用が全くないとは言い切れません。そういった点もデメリットの一つと言えます。
治験バイトが向いている人・向いていない人
向いている人
入院治験においては、集団生活になるので集団生活が苦にならない人には向いています。また、健康的な生活をすることが必須になるので、生活習慣を変えたいという人にも向いています。実際に、治験バイトをしているうちに、病気が治った、体調がよくなったなんて声もあります。
向いていない人
集団生活が苦手という人や、他の仕事などで長時間拘束されることができない人には向いていません。また極端に薬が苦手な人にも向いていません。
治験バイトで万が一身体に影響が出てしまったら?
高額の報酬という点でとても惹かれるけれども、やはり気になるのは、「本当に大丈夫なの…?」ということですよね。「万が一、その薬を服用して身体に思わぬ症状が出てしまったら…逆に高額な費用がかかるのでは…?」なんてことを考えてしまう人もいるかもしれません。
治験バイト参加中に副作用が生じた場合や後日身体に影響が現れた場合、医療スタッフにより適切な処置がされます。基本的には製薬会社から保証が出るので、万が一入院をする事態になっても手当や補償金が支給されるようになっています。
しっかり環境は整っているので、極度の不安は必要ありませんが、それでも不安がぬぐいきれない人は、説明会で不安要素が一つでもあれば参加しなければ良いだけの話なので、気になっている場合、まずは「本当に危険じゃないのか」ということを説明会に参加してしっかり確認してみることをおすすめします。
治験バイトはどこで見つけられる?
治験モニターサイト
「医学ボランティア会JCVN」や「関野ボランティアサイト」「生活向上web」など、治験モニターの情報を随時掲載しているサイトがあるので、そういったサイトから条件に合う治験バイトを探すのがもっとも有効な方法と言えるでしょう。
医学ボランティア会JCVNでは治験・健康食品のモニターをご案内しています。
男女年齢問わず治験ボランティア「新薬モニター」「治験モニター」を募集しています。健康な方に加え、疾患をお持ちの方を対象とした治験も実施しています。※高額バイト等と称し、参加の為の情報料を請求するサイト等とは、一切関係ございません。
治験バイトは高校生でも応募できる?
多くの場合、治験バイトは健常成人(=健康的な成人)を対象としていて、20歳以上が応募条件となっているので、未成年である高校生は治験バイトに応募することができません。
ただし、ニキビや肥満に関する新薬などで高校生でも参加可能な治験バイトも稀にあるので、気になる人はサイトをチェックしてみてくださいね。また、未成年なので保護者の同意が必要になります。「高額だから」と勝手に応募して受けようとしても無理なので注意してくださいね。
まとめ
いかがでしたか?高額な報酬がもらえると話題の治験バイトについてご紹介しました。治験バイトでは、医薬品以外にもサプリメントや化粧品、健康食品なども対象となっていて、危険という概念が薄れたり、意外に思った人も多いのではないでしょうか?実際に治験バイトを体験した人は、健康意識が高まったなどの良い評判も多いので、説明などに納得できたらぜひチャレンジしてみてくださいね。