“秋田美人”という言葉があるほど、美人が多い県として有名な秋田。なまはげやB級グルメの横手やきそば、大曲の花火大会なども有名ですね。そんな秋田ですが、方言もかわいいと話題です。そんな秋田の方言についてみていきましょう！

秋田弁は、フランス語っぽいなんて言われることもあります。秋田は雪国で寒い地域のため、あまり口を開かず短い言葉で早口で喋ることが多いために、そのように言われています。

大人気テレビ番組『タモリ倶楽部』（テレビ朝日系）で2019年5月17日に放送された、方言を音楽的に分析した企画「なまりミュージックアカデミー」において、秋田弁は音楽ジャンルで表すとカントリーミュージックだと分析されていました。秋田弁は、尻下がりの音階も特徴の一つで、その特徴がカントリーに通じるところがあるのだとか。

これぞ秋田美人！というほどの整った顔立ちで人気のモデル・佐々木希さんは、秋田県秋田市出身です。お笑いコンビであるアンジャッシュの渡部建さんと結婚し、一児のママでもありますね。

日本を代表する俳優であるギバちゃんこと、柳葉敏郎さんは秋田県大仙市出身です。ドラマやバラエティなど幅広い活躍をされていますね。

乃木坂46の元メンバーで初代センターも務めた女優の生駒里奈さんは、秋田県由利本荘市出身です。透明感あふれる見た目ながらも、今でも秋田独特のイントネーションが残った話し方をされていて、かわいい印象ですよね。

艶っぽさが人気の壇蜜さんは、秋田県横手市出身です。その妖艶さはもちろん、垣間見える知性とユーモアで女性からも人気を集めています。

シンガーソングライターの高橋優さんは、秋田県横手市出身です。秋田で行われる音楽フェス「秋田CARAVAN MUSIC FES」を主催したり、秋田弁の歌詞の楽曲を作成したりと、秋田を盛り上げるためにも活動されています。

実は秋田出身の芸能人は、「秋田県人会」という名前で定期的に飲み会を開いているのだそう。活躍されている方ばかりで豪華な会ですよね！

ここからは定番の秋田弁についてご紹介します。「ね」「け」などの一言方言や、「びょん」など聞き慣れない方言まで、やや癖が強い秋田弁も、この定番を覚えればきっと楽しい会話ができること間違いなしです！

秋田方言には、一言で意味が伝わる言葉が複数あります。「ね」は、「無い」「寝る」の二つの意味があります。「持ってね（＝持ってない）」、「まだねねが？（＝まだ寝ないの？）」などと使用します。

「け」には、「食べなさい」「痒い」「来なさい」の3つの意味があります。食事の場で「け！」と言われたら、「これ食べな！」、少し遠くから「こっちゃけ！」と言われたら、「こっちにおいで！」という意味になります。

「く」は、「食べる」「来る」という意味です。「くが？（＝食べるか？）」「こっちゃくが？（＝こっち来るか？）」などと使います。先ほどの「け」と合わせて、Aさん「け（＝これ食べな）」Bさん「く（＝食べる）」というだけで会話が成立します。

「す」は、敬称を表すときに使います。「んだすな（＝そうですね）」「この食べ物、うめす（＝この食べ物、美味しいです）」などと使います。

「へば」は、「じゃあ」という意味です。「へばな」となると、「じゃあね」という意味で、別れの挨拶となります。

「さい」は、「しまった」「なんてことだ」という意味です。失敗した時や驚いた時に使います。驚きが強い時などには「さいさい」などと重ねて使うこともあります。

「こえ」は、「疲れた」という意味です。「しったげこえ〜（＝ものすごく疲れた〜）」などと使用します。

秋田の可愛い方言として知られているのが、「〜っこ」です。秋田では愛着を感じるものに「っこ」をつける風習があり、自分の所有するものなどに「っこ」をつけます。代表的なものが「鍋っこ」で、秋田には、川原などに出向いて鍋ものを食べる「なべっこ遠足」という小学校の恒例行事もあります。

「がっこ」は、「漬物」の意味です。秋田の定番お土産として、いぶりがっこも有名ですね。いぶりがっこ以外にも秋田では四季折々の旬の食材をがっこにして保存して楽しむ習慣があります。

「んだから」は、「そうだよね」という相槌を意味します。“だから”は、標準語で接続詞を表すので、何か言葉が続きそうな感じがしますが、秋田では「んだから〜（＝そうだよね〜）」で会話が終わるので、気をつけてくださいね。

「おめ」は「あなた」という意味です。なんとなく「お前」が訛ったもので乱暴な印象を受けるかもしれませんが、秋田では普通に使われる二人称です。家族同士や友達、上司にも「おめ」と言います。

「まんつ」は、「まず」「とりあえず」「とにかく」という意味です。「まんつけ！（＝とりあえず来て！）」などと使われます。「へばまんつ」という使われ方もよくされていて、こちらは別れの挨拶で使われます。

「めんけ」は、「かわいい」という意味です。「めんこい」とも言います。犬や赤ちゃんなどを見て、「めんけ〜（＝かわいいなぁ）」などと使います。

秋田弁の中でもっともインパクトがあると言っても過言ではないのが、「びょん」です。「びょん」は、語尾につけて主に推定の意味で使われます。「んだびょん（＝そうだろう）」、「あの人だびょん（＝あの人だろう）」などと使われます。

ここまで定番の秋田方言をご紹介してきましたが、ここからは秋田方言のかわいい告白フレーズをご紹介します。

「しったげ」は、ものすごく・死ぬほどという意味で、「しったげ好ぎだ」は「ものすごく好きだ」という告白の言葉です。とにかく大好きすぎる人に伝える言葉で、とてもストレートな告白なので、人生で一度は言われてみたいですね。

「しょしけど」は、「恥ずかしいけど」の意味で、「しょしけど好きだ」は、「恥ずかしいけど好き」という告白の言葉です。大好きな人に告白するときは恥ずかしい気持ちがつきもの。そんな気持ちも一緒に伝えることで、より誠実で伝わりやすい告白になりますよね。告白された相手も、恥ずかしいと思いながらも一生懸命伝えてくれたことに感動してくれそうです。

「付ぎ合ってけね？」は、「付き合ってください」という意味になります。「しょしけど好きだ」などの好きという言葉と一緒に使えますね。秋田方言特有の「〜けね？」という語尾がとても可愛く、秋田女子に是非とも言ってもらいたい言葉ですね。

とにかく好きすぎる気持ちを伝えたいときに使える告白フレーズが、「好きすぎでなんともさいねぇ」です。「好きすぎてどうにもできないよ」といったニュアンスで使われます。告白はもちろん、カップル同士の会話でも使えるフレーズですね。言われたらキュンキュンすること間違いなしです。

「えさきてけだらうれしな～」は、「家に来てくれたら嬉しいな」という意味になります。お付き合い寸前の関係や、カップルになってからも使えるフレーズです。ちょっぴり大人の告白フレーズにもぴったりですね。

いかがでしたか？秋田弁の定番からかわいい告白フレーズまでご紹介しました。美味しいものがたくさんで旅行先としてもおすすめの秋田。秋田には優しくて温かい人が多いので、ぜひ秋田を訪れた際には、地元の人と交流してみてくださいね。かわいい秋田弁の良さにきっと気づけるはずです。