茨城の方言の特徴
カ行とタ行の濁音化
茨城の方言では、カ行とタ行が濁音化することが特徴の一つです。濁音するのは語中または語尾にあるカ行とタ行で、「カキ(柿)」が「カギ」、「デキル(出来る)」が「デギル」となります。
イとエが区別されない
茨城方言では、しばしばイとエが区別されないことがあります。「エンピツ(エンピツ)」が「インピツ」と聞こえたり、「イキ(息)」が「エキ」と聞こえます。実際には、イとエの中間音で発生されます。
茨城の有名人
磯山さやか
グラビアアイドルでタレントの磯山さやかさんは、茨城県水戸市の出身です。「ぽっちゃり女子」の新たなファッションアイコンとして女性ファッション誌『AneCan』などでモデルを務めるなど、男女ともに人気が高く、いばらき大使として茨城県のキャンペーンなどにも積極的に参加されています。
栗山千明
女優の栗山千明さんは、茨城県土浦市の出身です。『バトル・ロワイヤル』『キル・ビルVol.1』『あずみ2 Death or Love』など映画を中心に活躍されています。アニメ好きという意外な一面でも人気を集めています。
鈴木奈々
タレントの鈴木奈々さんも茨城県出身です。「おバカタレント」としてバラエティ番組で人気を集めています。私生活では、2014年に一般男性と結婚しています。タレントとして人気が上がってからも茨城県から通っていることなどをテレビ番組で告白していました。
三浦春馬
俳優の三浦春馬さんは、茨城県土浦市の出身です。『14才の母』『ごくせん』といった人気ドラマや、『恋空』『君に届け』『永遠のゼロ』といった人気映画など、数々の話題作に出演している注目の若手俳優です。
神谷浩史
声優の神谷浩史さんは、茨城県牛久市育ちです。『進撃の巨人』のリヴァイ役など数々の有名作品の声を担当していて、日本を代表する声優の一人です。
カミナリ(お笑いコンビ)
お笑いコンビのカミナリは、ツッコミの石田たくみさん、ボケの竹内まなぶさんともに、茨城県鉾田市出身です。茨城弁の掛け合いとボケのまなぶさんの頭を激しく叩く「どつきツッコミ」が特徴的です。
定番や可愛い・面白いものまで!茨城方言14選!
ここからは茨城の方言について、定番や可愛いもの、まさかの意味で面白いものまで14選でご紹介します。ぜひ意味を考えながら見てみてくださいね!
茨城方言Part.1|~べ・~っぺ
茨城弁の代表的な文末である「〜べ」「〜っぺ」は、意志や推量、勧誘などを表しています。「なんだっぺ(=どうしてだろう)」「〜へ行ぐべよ(=〜へ行こうよ)」「書いたべ(=書いたでしょう)」などと使います。
茨城方言Part.2|んだっぺ
「〜っぺ」がついている言葉の中でも、「んだっぺ」は、「そうだ」という意味になります。「んだ」と「っぺ」が合わさってできた方言です。語尾が上がり、「んだっぺ?」となると、「そうでしょう?」という意味になります。
茨城方言Part.3|いがっぺ
「いがっぺ」は、「いいでしょ」「いいだろう」という意味です。「この服いがっぺ?(=この服いいでしょう?)」などと使います。
茨城方言Part.4|ごじゃっぺ
「ごじゃっぺ」は、「いい加減」「馬鹿」「ドジ」「間抜け」といった意味です。否定的表現全般に使います。「あんまりごじゃっぺなことばっか抜かしてんじゃねぇよ(=あんまり馬鹿なことばかりいうんじゃないよ」などと使います。ニュアンス的には、関西弁の「アホ」に近い使われ方で、少しライトな感じで使われる言葉です。
茨城方言Part.5|あおなじみ
「あおなじみ」とは、「あざ」を意味します。うっかり身体をどこかに打ち付けてしまったときなどに、「ここにあおなじみができちゃった」などと使用します。茨城ではあまりにも普通に使うので、「大人になるまで共通語だと思っていた」なんて茨城あるあるもあるようですよ。
茨城方言Part.6|しゃあんめえ
「しゃあんめえ」は、「仕方がない」という意味です。関西では「仕方がない」を「しゃあない」と言いますが、似たような表現ですよね。茨城弁を知らなくてもなんとなく意味が通じますね。
茨城方言Part.7|いやどうも
標準語でも普通に使う「いやどうも」ですが、茨城ではかなり幅広い意味で使われていて、オールマイティな茨城弁とも言われています。具体的には、感謝の意味や、ちょっとした挨拶、驚嘆・固辞・嘲笑などを意味します。
例えば、「車ぶつけちまったよ」に対する「いやどうも」は、「え〜!それは大変だ!」という驚嘆の意味。「テレビ出てくれませんか?」に対する「いやどうも」は、「こりゃ困ったな」という意味です。茨城では、「いやどうも」の言い方を若干変えることで、その意味の違いを区別するんだそうです。
茨城方言Part.8|ねーしょ
「ねーしょ」は、「内緒」という意味です。知らなくてもなんとなく意味がわかりそうな可愛い方言ですよね。「みんなにはねーしょだかんね(=みんなには内緒だからね)」などと使います。
茨城方言Part.9|じっち・ばっぱ
「じっち・ばっぱ」は、「おじいちゃん・おばあちゃん」の意味です。赤ちゃんなどに使う「じいじ・ばあば」に似ているので覚えやすいですね。とても可愛い茨城弁です。
茨城方言Part.10|ひゃっこい
「ひゃっこい」は「冷たい」という意味です。東北でも使われる方言なので、知っている人も多いかもしれませんね。「この水ひゃっこい(=この水冷たい)」などと使います。
茨城方言Part.11|でれすけ
「でれすけ」は、「だらしない」「馬鹿」「ドジ」といった意味です。「ごじゃっぺ」と似たような意味で使われます。こちらも関西弁の「アホ」に近いライトな感じで使われる言葉です。福島が舞台となった映画『フラガール』でも「でれすけ」を使ったセリフが多々見られます。茨城と福島はお隣で共通の方言もあるために、たくさん使われていたようですね。
茨城方言Part.12|だいじ
「だいじ」は「大丈夫」という意味です。東北でも聞かれる方言ですが、標準語では「大事」と頭で変換してしまいがちですね。「この間のケガだいじ?(=この間のケガ大丈夫?)」などと使用します。
茨城方言Part.13|しみじみしない
「しみじみしない」は、「気持ちが入っていない」「しっかりしていない」「真剣さに欠ける」という意味です。標準語で「しみじみ」は、物静かで落ち着いているような状態を指すので、同じ言葉でも少しニュアンスが異なる方言ですね。「あのバッターしみじみやってないなぁ(=あのバッター真剣にやってないなぁ)」などと使用します。
茨城方言Part.14|もやい
「もやい」と聞くと伊豆諸島にあるあの大きな顔の石像を想像しますが、茨城での「もやい」は、「ダサい」「田舎っぽい」という意味です。「なにこれ、すごくもやい(=なにこれ、すごくダサい)」などと使用します。けれども最近は「もやい」を使わない地域も増えているそうで、茨城県民同士でも通じない時があるようです。
可愛い茨城弁で言われたい!告白フレーズ5選!
ここまで茨城方言の定番から、面白い・可愛いものまで幅広くご紹介してきました。さて、方言といえば、より可愛くなるのが告白フレーズですよね。ここからは人生で一度は言われてみたい茨城弁の告白フレーズについてご紹介します。
茨城方言の告白フレーズPart.1|おめのこと、好きになっちったぺよ
「おめのこと、好きになっちったぺよ」は、「あなた(君)のことを好きになっちゃたよ」というストレートな告白フレーズです。「〜ぺよ」の部分が茨城らしい感じで、きゅんとしますよね。茨城では、「あなた」のことを「おめ」と言います。「御前」が訛ったもので、特に乱暴な言い回しという訳でもありません。
茨城方言の告白フレーズPart.2|おめのこと、うんと好きだっぺ
「おめのこと、うんと好きだっぺ」は、「あなた(君)のことがとても好きだ」という意味になります。「うんと」は標準語でも使うことがありますが、茨城ではよく使われる表現です。とても心がこもっているようで、一度は言われてみたいストレートな告白ですよね。
茨城方言の告白フレーズPart.3|おめのこと好きすぎてしまつなんねぇな
「おめのこと好きすぎてしまつなんねぇな」は、「あなた(君)のことが好きすぎてどうしようもない」という意味です。「しまつなんねぇな」が「どうしようもない」という意味になります。特に茨城男子に言われたい、好きすぎる気持ちが伝わってくる胸キュンフレーズですね。
茨城方言の告白フレーズPart.4|◯◯に行ってつけて
「◯◯に行ってつけて」は、「◯◯に一緒に行きましょう」という意味です。「行ってつける」が「一緒に行く」という意味です。遊園地や水族館、映画などデートのお誘いに使える告白フレーズです。
茨城方言の告白フレーズPart.5|あの子とくっちゃべってっからぶすくれっちまうよ
「あの子とくっちゃべってっからぶすくれっちまうよ」は、「あの子としゃべっているから拗ねちゃうよ」という意味です。「ぶすくれる」が「拗ねる」「ふてくされる」という意味で、嫉妬している気持ちを伝えるフレーズですね。恋愛には嫉妬がつきものです。
まとめ
いかがでしたか?標準語ではなかなか使わない「もやい」や、オールマイティーな茨城弁の「どうも」など面白い茨城方言や胸キュンの告白フレーズをご紹介しました。関東でありつつも東京など他の関東圏ではなかなか聞かない言葉もあり、興味深いですよね。茨城らしい「〜っぺ」を使った告白フレーズも素敵でした。茨城に訪れた際には、ぜひ地元の人とコミュニケーションをとって茨城弁を聞いてみてくださいね。