滋賀の方言の特徴
滋賀県の方言は、湖北弁・湖東弁・湖南弁・湖西弁と分かれていますが、総じて近江弁と言われています。近江弁は古くから京都との交流が盛んだったこともあり、京都弁の影響を大きく受けていますが、それ以外にも大阪弁・北陸弁・名古屋弁を混ぜたような特徴があります。
語尾が柔らかい
滋賀方言は京都弁の影響を強く受けているため、語尾でも「〜しはる」「〜しやはる」など京言葉独特の語尾を使います。「〜なさる」「〜される」といった丁寧語の意味があるので、とても柔らかい雰囲気で人気が高い方言でもあります。
滋賀出身の有名人
西川貴教
ミュージシャンの西川貴教さんは滋賀県野洲郡野洲町(現・野洲市)出身です。T.M.Revolutionのボーカルで、現在では地元の滋賀県において毎年、音楽フェス「イナズマロックフェス」を主催しています。
宮川大輔
お笑いタレントの宮川大輔さんは滋賀県大津市育ちです。人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』や『満天☆青空レストラン』、『人志松本のすべらない話』などで活躍されています。
林遣都
俳優の林遣都さんは、滋賀県大津市出身です。日本中で話題になったドラマ『おっさんずラブ』に出演し、注目を集めています。
高橋メアリージュン/高橋ユウ
モデル・女優の高橋メアリージュンさん・高橋ユウさん姉妹は、滋賀県大津市出身です。姉のメアリージュンさんは、ドラマ『サバイバル・ウェディング』や『東京独身男子』に出演しています。妹のユウさんは、キックボクサーの卜部選手にバラエティ番組内でプロポーズされ結婚したことでも知られています。
乾貴士
サッカー日本代表の乾貴士選手は滋賀県近江八幡市出身です。ポジションはミッドフィルダー・フォワードで、2018年FIFAワールドカップでは、セネガル戦・ベルギー戦にてシュートを決めました。
定番やかわいい・面白いものまで!滋賀方言17選!
ここからは近江弁の定番やかわいい・面白いものを17選でご紹介します。「へんた」「あっちべら」など近江弁独特な方言から、「ちゅんちゅん」などユニークなものまで、ぜひ意味を想像しながら見てみてくださいね。
滋賀方言Part.1|あっちべら
「あっちべら」は「あちら」という意味です。「むこうべら」で「むこう」、「こっちべら」で「こちら」という意味になります。滋賀に旅行に行って地元の人に場所を訪ねた時など、もしかしたら聞くことができるかもしれませんね。
滋賀方言Part.2|あんない
「あんない」は「味が薄くて美味しくない」と言う意味です。「味ない」が訛ってできた方言と言われています。「このお味噌汁あんないわぁ(=このお味噌汁美味しくないわぁ)」などと使います。
滋賀方言Part.3|いかい
「いかい」は「大きい」と言う意味です。「いがい」と言うこともあります。「しばらく見ないうちにいかくなって(=しばらく見ないうちに大きくなって)」などと使います。
滋賀方言Part.4|かなん
「かなん」は「いやだ」「困る」という意味です。「明日大雨やったらかなんなぁ(=明日大雨だったらいやだなぁ)」などと使います。関西地方でも使われる方言です。
滋賀方言Part.5|〜しらった
「〜しらった」は相手の行動を表す時に語尾につき、敬語の「なさった」と普通の表現の「した」の中間的なニュアンスで使われます。「読んでらった」「遊んでらった」などと使います。滋賀ではよく聞かれる方言です。
滋賀方言Part.6|しまく
「しまく」は雨がひどく降る状態を指します。「今日はしまけるから傘持って行きや(=今日は雨がたくさん降るから傘持って行きな)」などと使います。
滋賀方言Part.7|せつろしい
「せつろしい」は「気ぜわしい」「わずらわしい」「余裕がない」と言う意味です。京都などでも使われる方言です。何かと急かしてくる人に向かって「もう、せつろしいなぁ〜」などと使います。
滋賀方言Part.8|せんどする
「せんどする」は「くたびれる」と言う意味です。同じような意味で「えらい」という方言もありますが、「せんどする」はさらに強くくたびれていたりしんどい時に使います。「仕事が忙しくてせんどする(=仕事が忙しくてくたびれる)」などと使います。
滋賀方言Part.9|だんない
「だんない」は「大丈夫」と言う意味です。「だんない、だんない、気にしんといて!(=大丈夫、大丈夫、気にしないで)」などと使います。関西地方や富山県でも使われる方言です。
滋賀方言Part.10|ちゅんちゅん
小鳥のさえずりのようにかわいい「ちゅんちゅん」はお湯が沸いている様子を表します。「お風呂、ちゅんちゅんに焚いといてな」などと使います。一度は聞いてみたいかわいい方言ですね!
滋賀方言Part.11|ちょか
「ちょか」は「調子に乗っている」「軽率」と言う意味です。「おちょか」と言ったり、「調子に乗っている人」を「ちょかすけ」とも言います。「ちょけたらあかん(=調子に乗っちゃダメだよ)」などと使います。
滋賀方言Part.12|なまずけない
「なまずけない」は「怠けている」「だらしない」と言う意味です。標準語と似ているので、前後の文脈も含めてなんとなく意味が通じそうな方言ですね。「なまずけないなぁ(だらしないなぁ)」などと使います。
滋賀方言Part.13|へんた
「へんた」は「〜なかった」という否定の過去形を意味します。「行かなかった」が「行かへんた」、「していなかった」が「してへんた」「飲まなかった」「飲まへんた」となります。
滋賀方言Part.14|へんねし
「へんねし」は「嫉妬する」と言う意味です。「それは立派なへんねしやよ(=それは立派な嫉妬だよ)」などと使います。
滋賀方言Part.15|ももける
「ももける」は「ほつれる」「毛玉になる」と言う意味です。「セーターがももけてるよ(=セーターがほつれているよ)」などと使います。関西地方や岡山県でも使われる方言です。
滋賀方言Part.16|よけのまい
「よけのまい」は「余計」「余分」という意味です。「余計の米」が語源になっているようで、「よけまい」と言うこともあります。「あの話はよけのまいだったなぁ(=あの話は余計だったなぁ)」などと使います。
滋賀方言Part.17|よこんちょ
「よこんちょ」は「横の方」「横側」と言う意味です。「よこんちょから何か出てるよ(=横から何か出てるよ)」などと使います。「んちょ」がつくととてもかわいい響きになりますよね!
かわいい滋賀弁で言われたい!告白フレーズ3選!
方言は、告白フレーズにするとよりかわいいですよね!ここからは胸キュン必至の近江弁告白フレーズを3選でご紹介します。
滋賀方言の告白フレーズPart.1|あなたのこと、めっちゃ好き
「あなたのこと、めっちゃ好き」は、一見標準語に見えますが、注目すべきはそのイントネーションです。標準語では「好き」の発音が平たんですが、近江弁では「す↑き↓」と、“す”の部分が高くなります。そのイントネーションの違いに、きゅんとしてしまいますね。
滋賀方言の告白フレーズPart.2|ねきによってや
「ねきによってや」は「そばに来てよ」という意味です。「ねき」は「そば(側)」という意味で、近江弁の中でもあまり若い人は使うことのない方言ですが、であるからこそ生粋の滋賀人らしい珍しいフレーズに特別感を抱いてしまいますね。
滋賀方言の告白フレーズPart.3|好きやわ、付き合わへん?
「好きやわ、付き合わへん?」は「好きだから付き合って」という意味です。関西の方言に憧れている人は一度は言われてみたい王道のフレーズですよね。標準語よりもどこか親しみを感じるフレーズで、胸キュンすること間違いなしです。
まとめ
いかがでしたか?近江弁こと滋賀方言について、特徴や定番、かわいい・面白いもの、さらには告白フレーズまでご紹介しました。語尾に「や」「やわ」などがつくことで柔らかい響きになり、なんだかかわいい方言やフレーズが多いと感じた人も多いのではないでしょうか。関西方面らしい言い回しや語尾はとても人気なので、ぜひ本物を聞きたい人は滋賀に旅行してみてはいかがでしょうか。