ブリーチとは、久保帯人による漫画で週刊少年ジャンプで2001年から2016年まで15年間という長い期間連載していました。タイトルのブリーチは英語では『漂白』『脱色』を意味していることから『死神をイメージする黒の反対である白を連想させる言葉を選ぶことで、黒をより引き立たせる』という理由で付けられました。
家族を守るために悪霊・虚を退治する死神になった主人公・黒崎一護とその仲間達の活躍を描いたストーリーです。登場人物の大半は、洋楽の楽曲から作者のイメージで作られていてコミックの巻末などで紹介されています。
アニメは全366話で2004年から2012年まで放送されました。また、劇場版アニメも今まで4作品公開されていて、2018年7月には実写映画が公開されました。2005年からはブリーチのミュージカル化もされていて原作にはない描写などがあります。最後に公演が行われたのは2016年の夏でした。
ブリーチに登場する四楓院夜一とは、誕生日は1月1日の褐色肌でグラマラスな体型の女性です。髪は長く、紫色の腰くらいまである髪をポニーテールにしています。また、かなりの巨乳と言われていますが、実際の登場当初では胸はそこまでなく、物語が進んで行くにつれて大きくなったと言われています。
夜一は普段、黒猫の姿をしています。少ない食料で満足に食べれる・服を着なくても良く自由で居られるという理由から猫の姿も気に入っています。老人のような厳格な口調や声質とは違い、とても自由奔放な性格です。また主人公である一護の前で平気で服を脱いで風呂に入ろうとすると言ったからかう行動も見られます。
特に死神、人間や何かの権威などに加担していないのも特徴の1つです。四楓院夜一には「自由」という言葉よく似合います。自由気ままに生きていた彼女が猫の姿で行動しているのは、ある意味必然的なものだったのかもしれませんね。
『ブリーチ』の主人公は黒崎一護です。その彼に死神として必要な戦い方などを教えたのは、今回注目している四楓院夜一でした。
卍解を教えたのはもちろん、様々な役立つアイテムを一護に渡しています。修行にも付き合っており、まさに一護の「先生」・「師匠」的存在といえるでしょう。
一護が危機に陥った際には手を差し伸べているほか、先ほども触れた通り服を脱ぎ始めてからかって反応を楽しんだりと、非常に良好な関係を築き上げています。
四楓院夜一の声を担当する声優はゆきのさつきさんです。ゆきのさんは1970年5月25日、京都府京都市生まれ滋賀県出身の声優です。1992年に声優デビューを果たし、数々のアニメに出演されている有名な声優です。代表作に『犬夜叉』の日暮かごめ、『銀魂』の志村妙などがあります。
また、夜一の黒猫の姿である時の声を担当している声優は斉藤志郎さんです。斉藤さんは元々、地方公務員であり都内の市役所・土木課に6年半いましたが、退職して声優・役者になりました。アニメでは悪役と人外のキャラクターを演じることが多いです。有名なキャラクターではハリーポッターシリーズのハグリッドではないでしょうか。
四楓院夜一とは『ブリーチ』の中で4大貴族の1つである四楓院家の22代目当主です。また、初めての女当主を務めたエリートです。101年前までは護廷十三隊の二番隊隊長で隠密機動総司令官及び、同第一分隊「刑軍」総括軍団長でしたが、現在は地位を失っています。
4大貴族で名前が明かされいるのは四楓院家、朽木家、綱彌代家が4大貴族として明かされており、残りの一家は明かされていません。また、志波家が没落するまでは志波家を合わせて5大貴族と呼ばれていました。朽木家の当主である白夜と夜一は昔から交流があり、夜一から技なども教わっています。
四楓院夜一の強さはどれくらいなのでしょうか?死神が持っている斬魄刀を扱ったり、それを使って戦闘するシーンはありませんが、回想では登場します。また、101年間という長い間、戦線には出ていませんでしたが、白夜や部下であった砕蜂の攻撃をかわすなどブランクを見せない動きをみせています。
斬魄刀の力を開放し戦闘能力を最大限にするために卍解という事を行います。卍解を習得するには10年ほどかかると言われていて、四楓院夜一はこの卍解を習得したかは謎ですが、一護に卍解の修行させたことや隊長になるためには必要不可欠であるため、卍解を習得していたと思われます。
浦原喜助とは、表向きは『浦原商店』という駄菓子屋の自称『ちょっと影あるハンサムエロ』店主です。実は死神への援助を行う闇商人でルキアの現世での援助を行っています。一人称は男性キャラクターであるものの『アタシ』を使用し、回想シーンや親しい人には『ボク』を使用します。
浦原の正体は藍染惣右介の陰謀により尸魂界を追われた先代の護廷十三隊・十二番隊隊長であり、技術開発局創設者で初代局長を兼任した死神です。浦原が追放された際に逃走補助を行ったのが幼馴染の四楓院夜一で、この事がキッカケで四楓院夜一は地位を失いました。
また、現在は浦原喜助の営むお店「浦原商店」で猫の姿で暮らしています。いわば居候のような関係性かもしれません。
恋人でもなく、友人でもない少し不思議な関係性を築いています。それでも、2人が深い絆で結ばれているということに疑いの余地はないでしょう。
砕蜂とは、誕生日が2月11日、趣味は猫グッズ集めで特技が暗殺の護廷十三隊の二番隊隊長です。そして隠密機動総司令官及び同第一分隊『刑軍』総括軍団長でもあります。善悪に関心がなく、護廷十三隊のみに従って行動をする故に冷徹な一面が見れます。しかし、部下のことになると部下の命を優先すると言った面もあります。
砕蜂は四楓院夜一の元部下で、砕蜂は四楓院夜一のことをとても慕っていました。それゆえに四楓院夜一を『裏切り者』と認識し、四楓院夜一の失踪に関係する浦原喜助を嫌悪しています。のちに四楓院夜一に会った砕蜂は心の本音を伝え四楓院夜一と和解しました。
四楓院夜一は、隠密機動総司令時代に「瞬神(しゅんしん)」という異名で語られていました。
圧倒的な移動速度と隠密性で様々な任務をこなしていた過去を持っています。
彼女は基本的に斬魄刀を使いません。
攻撃・防御ともに「瞬閧(しゅんこう)」という技を用います。
他にも「空蝉(うつせみ)」や「雷王拳(らいおうけん)」といった技も作中では披露しているものの、やはり斬魄刀を使う姿は見せませんでした。
ちなみに、空蝉は朽木白哉も習得している技です。
朽木白哉が十刃(エスパーダ)戦で空蝉を使った際には「奴に習った術など使いたくなかった」と吐き捨てていました。
朽木白哉は幼少期、四楓院夜一から日常的にからかわれていたという意外な関係性を持っています。
先ほどお伝えした通り、四楓院夜一は『ブリーチ』作中で斬魄刀を用いて戦う姿を基本的に見せていません。そのため、卍解はおろか始解すらファンの方たちの目に入ることはありませんでした。
しかし、始解は当然のこと、夜一が卍解も習得しているということは明らかです。なぜでしょうか?
それは、かつて四楓院夜一が護廷十三隊の二番隊隊長を務めていたからです。
護廷十三隊の隊長となる条件として、卍解を習得していなければならないというものがあります。そのため、四楓院夜一は確実に卍解を習得しているはずだということが分かります。
ちなみに、四楓院夜一の斬魄刀は名前すら明かされておらず、謎に包まれています。
四楓院夜一の弟は四楓院夕四郎咲宗です。四楓院夜一が失脚したあとの四楓院家23代目当主です。外見の容姿は夜一ととてもそっくりで、体の線も細く華奢であるため女に間違えられたこともあります。ですが、性格は夜一と全く逆と言え天真爛漫で天然全開の性格です。
作中では高い戦闘能力と才覚を見せますが、ナックルヴァールの能力により返り討ちにされてしまいます。強さは夜一には及ばないようですが、夜一の弟ですので活躍するシーンがあれば強くなった四楓院夕四郎咲宗を見れていたかも知れません。
四楓院夜一の名言『人が剣を握るのは何かを守ろうとする時じゃ。それは己の命であったり地位であったり名誉であったり、愛するもの信じること。善し悪しはあれど“守る”という意志に変わりはない』を紹介したいと思います。
四楓院夜一のことをよく表している名言とも言えますね。夜一も誰かを守ろうとして剣を握り振ってきたのでしょう。作中では斬魄刀を使って戦うシーンはありませんが、何かの為に戦っています。また、自分の地位を失ってまで浦原喜助を助けたのは大事な幼馴染を守りたかったからでしょう。四楓院夜一にとって守るものは幼馴染だったかもしれませんね。
いかがでしょうか?ここまで、ブリーチの四楓院夜一についてプロフィールや担当している声優、人間関係などを紹介していきました。小説版では、原作の伏線回収と言った内容も描かれていますので、今後も小説が出るようであれば四楓院夜一についても新たに明かされるかも知れませんね。