「名探偵コナン」の登場人物で、現在は帝丹小学校に1年B組の生徒として通っています。常に冷静で感情を表に出すことがない小学生らしからぬクールな性格をしている少女で、少年探偵団のメンバーでもあります。ダークかつシリアスな空気をまとっており、ウェーブ状の茶髪が特徴で日本人離れした外見を持っています。

物語が進むにつれ、少年探偵団のメンバーに心を開くようになり、ミーハーで流行りものが好きというかわいい素の部分を見せるようになりました。また、オシャレ好きで、報酬として有名ブランドの小物類を要求する女の子らしいかわいい一面もあります。 また、アニメのスペシャル番組で判明したことですが、歌舞伎俳優である11代目市川海老蔵の隠れファンでもあります。

本名は「宮野志保」。かつてはコナンが追い続けている黒の組織に所属していたいたことがあり、「シェリー」というコードネームで呼ばれていました。新一（コナン）が飲まされた薬（APTX4869）の開発者であり、コナンを大人に戻す薬を作ることができる人物です。

しかし、10億円強奪計画に絡むトラブルが発端となり、実の姉が黒の組織に殺害されたことを理由に組織に歯向かい、「APTX4869」の研究を中断したところ、監禁されてしまいます。

姉と同じく自分も殺されると考えた灰原哀（宮野志保）は隠し持っていた「APTX4869」を服用したところ身体が幼児化し、監禁先から脱出することができました。

以降、正体が宮野志保だと発覚するのを防止するため、コナン (新一) と同じく帝丹小学校1年生として入学し、阿笠邸に居候しながら完全に幼児化を解除できる「APTX4869」の解毒剤を研究しています。

2020年現在、灰原哀の正体がシェリー（宮野志保）だという真実を正確に把握している人物はコナンをはじめとする以下の10人です。

灰原哀の同居人で、保護者でもある人物です。コナンの正体を知っていることから、灰原哀も自分の正体と開発した薬の正式名称を明かし、助けを求めました。本名ものちに灰原哀とピスコが行った会話を暖炉に落下していた犯人追跡メガネを通して聴いたことで知ることになりました。

謎の女子高生探偵。赤井秀一の妹で、コナンや灰原の正体を知っている言動を見せているが、詳細はあきらかになっていない。

コナンの両親。コナンに頼まれ、灰原をかくまうのに協力をしています。

黒の組織のメンバーで、灰原の正体に気付いたものの、その後、二人とも死亡しています。

コナンとはライバル関係にありますが、ミステリートレイン事件で二人は黒の組織相手に共闘し、大人になった灰原哀に扮したため正体を知りました。

今まで宮野志保が現れた登場回は現在のところ4話だけ。そのうち1話は怪盗キッドが宮野志保に変装していたため、灰原哀が宮野志保として出てくる登場回は3話のみです。姉や母親との悲劇的な別れが描かれる一方で、同じ境遇のコナンを頼る姿に、二人の恋愛関係を読者に想像させました。

灰原哀は「名探偵コナン」屈指の人気キャラクターです。人気投票ランキングでも女性キャラクターの中ではヒロインの毛利蘭を押さえて最上位であることが非常に多いです。

ミステリアスで影のある部分や、普段は大人びていてクールであり、愛想もそれほどないながらも、時折優しく、かわいい一面を見せるいわゆるツンデレと呼べる二面性のある性格が灰原哀の持つ魅力であり人気の理由のひとつとなっています。

また、姉や両親を組織に殺されているという悲劇のヒロイン的な要素も見逃せません。一説では秘密のあるミステリアスな女性に対して男性は惹かれやすい傾向があるとも言われていますから、掲載誌が少年誌である以上は人気が出るのは当然かもしれません。

また、灰原哀は作中でコナンの相棒として活躍するサブヒロインに近い役どころであり、仮にコナンに対して恋心を持っていたとしても、コナン（新一）に蘭というヒロインがいる以上、報われることがないというヒロイン像が、人の心をくすぐるのかもしれません。

物語が進むにつれ、灰原をめぐる人間関係は複雑になってきました。もともと両親と姉が黒の組織に関わっていたこともあり、物語の根幹にかかわるものとして、読者の関心も高い部分です。

そこで、これまでに原作漫画で明らかになった相関関係図をまとめてみました。

灰原と赤井秀一とは母親が姉妹ということで、いとこの関係になります。また、赤井は姉の宮野明美を利用して黒の組織に潜入しており、結果的にこれが灰原の姉の死の遠因となってしまいます。そのことを追い目に感じているようで、現在は冲矢昴として灰原の近くでひそかに彼女の護衛をしています。

また、宮野明美や赤井家の人々は過去にコナンと面識があり、黒の組織に対抗できる名探偵として期待をかけていることが劇中でしばしば描写されています。

しかし、コナンが新一に戻って毛利蘭に告白しようとして失敗したことに対して、嬉しがっているように見えるかわいい描写があることや、コナンと二人きりの時のみに「江戸川君」ではなく「工藤君」と呼ぶなどコナンを厚く信頼していることから、コナンの事を異性として好きなのではないかという見解があります。

残念ながら（？）、2018年現在はそのようなシーンは存在しません。ただし、顔が触れるほど近づくシーンがあるため、作者の青山剛昌先生も彼女の恋の行方を意識しているのかもしれません。

一方、コナンと灰原哀のカップリング（コ哀）を好むファンは多く、恋愛シーンありの二次創作作品が多数ネットに公開していることから、コ哀ファンの多くは公式での灰原哀とコナンのキスシーンを求めているのかもしれませんね。

新世紀エヴァンゲリオンの綾波レイやポケットモンスターのムサシ役で有名です。女性ではかわいい役からクールな役、さらに少年役や動物役までこなすなど、声優として演技の幅がとても広い方です。

いかがでしたでしょうか。「名探偵コナン」において、灰原哀というキャラクターは非常にかわいい魅力のある存在であり、黒幕の正体を暴く鍵を握る重要人物でもあります。

果たしてコナンと灰原哀の運命はこの先どうなるのでしょうか？そしてコナンへ抱く恋心のゆくえは！？

今後の「名探偵コナン」の展開が非常に楽しみですね。