ハンターハンターのシャルナークは、超一級の盗賊団である幻影旅団のメンバーの一人です。幻影旅団とは、ハンターハンターの世界では知る人ぞ知る超危険な犯罪集団です。団長のクロロ＝ルシフェルは戦闘力が高く、実力のある持ち主です。どれほどの戦闘力かというと、ゼノ＝ゾルディックやシルバ＝ゾルディックの二人を相手にできるほど、互角の力を持っています。

中でもシャルナークは戦闘タイプというよりも、支援型の能力者です。頭脳戦を得意とし、たびたび幻影旅団に貢献している描写が多くあります。とはいえ、普通に戦うこともできるため、かなりの実力を持っていると考えられます。ちなみに幻影旅団での団員ナンバーは7です。

シャルナークは見た目がかっこよく、多くの女性ファンを魅了します。身長は180cm、体重は72kgと身長の高さや男らしい体型も魅力のひとつでしょう。またシャルナークの性格の良さも必見で、温厚かつ気さくで優しいキャラクターです。

頭の良さはずば抜けていますが、能力も本人が言っているように「代替えが効く」ありきたりのものです。知識が豊富で旅団では情報処理や分析などを担当しています。

シャルナークはハンターハンターの世界において正統派の知識人で、かなり多岐に渡り物事に詳しい描写があります。具体的には、ウヴォーギンの体内に侵食したヒルがマダライトヒルという生物だということを言い当てたり、普通なら誰も知らなそうなことを知っています。

団長やクラピカが既存の知識よりも直観や独自の思考体系で物事を洞察します。それに対してシャルナークは豊富な知識を駆使し、アイディアを練るほどの知性があるのです。その知識と機転により団員を助けたり、時に窮地を救っているので旅団では副団長的なポジションにいます。

グリードアイランド編では幻影旅団団長のクロロが不在でした。さらに幻影旅団の中でもトップクラスの戦闘力を持つウヴォーギンと貴重な能力者であるパクノダを失ってしまいました。旅団はかなり混沌としましたが、シャルナークがメンバーをまとめるほどでした。

豊富な知識と論理的な思考でグリードアイランドが現実に存在する島だと見抜いています。旅団のメンバーもシャルナークの言っていることに耳を傾け、スタンドプレーの多いメンバー達がシャルナークを信頼してついていっていくのです。冷静に感情を排除して知性と知識で行動する典型例がシャルナークと言えます。

少し意外ですが、シャルナークはハンターライセンスを所持している正規のハンターです。そのためハンターサイトにもアクセスでき、自由に幅広い情報を引き出すことができます。知識欲旺盛そうなシャルナークはさまざまな制約から解放されるハンターライセンスを欲しかったと考えられます。

シャルナークは暇な時、ハンターサイトを一日中見て知識を深めているということもしてそうです。ちなみに、他の団員がハンターライセンスを所持しているのかは不明です。少なくともウヴォーギンはライセンスを所持してないことが確認されています。

シャルナークは「携帯する他人の運命（ブラックボイス）」という念能力を使います。アンテナを他人に刺して携帯電話で対象を操作する、という操作系の能力です。この念能力は確かにありきたりの操作系能力ですが、アンテナさえ刺してしまえば勝ちなので非常に強力です。

クロロもヒソカとの対戦でシャルナークからブラックボイスを借りているほどです。また、アンテナを自分自身に刺せば肉体への負荷と引き換えに、莫大なオーラを引き出すことができます。戦闘力を大幅に向上させる代わりに、反動で身体がボロボロになってしまうというデメリットがあります。

作中ではほとんど肉弾戦を披露することはありませんでした。ですが、シャルナークは幻影旅団のメンバーである以上、体術もかなり強いでしょう。というのも、ブラックボイスという念能力と操作系という特質上、身体を張って戦うよりも他人を操作して戦う方が有利だからと考えられます。

戦闘でもアンテナを刺せば勝ちです。そのため誰かを操作して後方から仲間を支援したり、いかにアンテナを刺すかということを念頭に置いて戦っています。また、アンテナをさせないような相手の場合は頑丈なキメラアントなど、自分自身を操作してオーラを底上げさせるという戦法を取ります。

幻影旅団は世界トップクラスの戦闘力を持つ能力者ばかりです。戦闘タイプではないとはいえ、シャルナークも例外なく旅団員として実力者なのです。ただ、あっけなく殺されてしまったのは衝撃的でした。シャルナークの死亡当初、ネットでは驚きの声が複数も上がりました。

死体はカラスにつつかれており、シャルナークのファンだった女性は目をそむけたくなるシーンでした。この衝撃の連続があるからこそ、ハンターハンターという作品は多くのファンが読み入ってしまう、見入ってしまう作品です。

シャルナークが死亡した理由はヒソカがクロロと戦った時、シャルナークなど他の団員がクロロを支援していた疑いがあるからです。ヒソカがクロロや旅団に復讐しているという説が最も有力です。

コルトピもヒソカによって死亡させられましたが、それはトイレの最中だったりしました。また、作中でもルックスの良いシャルナークをタダ死亡させるだけでなく、カラスに死肉をむさぼられるという酷い殺し方をしています。死亡原因はヒソカの復しゅうなのですが、これからヒソカが他の団員達も殺しにいって、どんどん団員は死亡していくことが予想されます。

ハンターハンターは二度アニメ化され、旧作と新作では声優が変わっています。シャルナークの場合、旧作の声優は高戸靖広さん、新作の声優は日高のり子さんです。二人ともベテラン声優で、声優業の他にはナレーターを務めています。

声優としては高戸さんはビックリマンのヘッドロココが代表的です。日高さんはタッチのヒロイン浅倉南が代表的で、声優としてのお二人は名脇役を演じることが多くあります。そのキャリアを生かした深みのある演技が特徴的です。

シャルナークは女性ファンが多くいるので、あのような死亡シーンは本当に衝撃的だったでしょう。見た目や性格の良く、頭脳戦や能力で戦う姿もかっこいいです。できればもっと活躍してほしかったと思うファンも多くいるでしょう。

絵に描いたような優等生のシャルナークは、ハンターの世界ではイケメンで有能そうなキャラほど早死にしてしまいます。今後もハンターハンターに出てくるイケメンキャラクターが死亡するというフラグはまだまだあるのかもしれません。