そもそも七夕とは?
中国から伝わった年中行事
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七夕は日本では5節句の一つにも数えられる季節を表す行事の一つです。中国が起源と考えられており、日本には奈良時代に伝わったとされています。もとは芸事や針仕事の上達を願う行事であり、日本では願い事を短冊に書いて笹の葉に飾るのが一般的です。
笹の葉に願い事を書くのは日本だけ
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この笹の葉に願い事を書いた短冊を飾るというのは実は日本だけの風習。起源となった中国では、もともとは芸事に関する行事でしたが、現在では七夕祭りのことは「愛情節」と呼ばれており、バレンタインデーのような位置づけとされています。
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七夕でよく聞く織姫と彦星とは?
織姫と彦星の物語のあらすじ
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場所は天界。天の神様の娘として生まれた織姫は、非常に美しい見た目を持ちながらも勤勉に働き、全く男の影がありません。それを見かねた天の神様は、おなじく勤勉に良く働いていた彦星を引き合わせます。しかし、お互いにあまりに惹かれあってしまったため、仕事がどんどんとおろそかに。そのことに怒った神様により天の川を隔てて二人は離れ離れにされてしまいます。反省した織姫と彦星はまた真面目に働くことを天の神様に約束。天の神様は真面目に働くならという条件で、一年に一度だけ7月7日の夜に会うことを許しました。
以上、これが織姫と彦星の物語のあらすじです。意外と知らない人も多いかと思いますが実は二人は夫婦だったんですね。それにしても真面目に働いても一年に一度だけしか会えないのは夫婦と言えるのかという疑問も生まれるところです。
意外と会えない織姫と彦星
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一年に一度だけしか会えないのに大体7月7日は日本でいう梅雨の時期。雨雲によって織姫と彦星が会うことができないといったことも多くなっています。この時に降る雨は「催涙雨」と呼ばれ、織姫と彦星が会えない悲しみの涙であるとされています。
七夕と言えば天の川
星空を美しく彩る天の川
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七夕を盛り上げてくれるものと言えば天の川。美しい星空にかかる天の川はミルキーウェイとも呼ばれ、その名の通りミルクのような美しい色合いが特徴です。夏の夜空をまたぐかのような姿は、膨大な数の恒星の集団で形成されています。
天の川の基礎知識をご紹介
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以下では天の川の基礎知識をご紹介。見える角度や見るコツ、使いたいアイテムや見える星座なども併せてご紹介していきます。梅雨の時期とも重なりなかなか日本では見ることができない天の川。幸運にも晴れたときはぜひ星空を見上げてみてはいかがでしょうか。
七夕に欠かせない天の川基礎知識:①見える方角は?
東から南東が見える方角
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天の川を見る方角は、7月7日あたりだと東から南東あたりになっています。最初から天の川を探すのは難しいので、ベガという織姫の星とアルタイルと呼ばれる彦星の星を探すようにしましょう。その一帯の中で一番輝きが強い星が織姫でその対角線上にある星が彦星です。
織姫と彦星の間の薄い星の層
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織姫と彦星が探せたらよく目を凝らすと星の薄い層のようなものが見えるかと思います。それが天の川です。街中や光が強い場所では天の川は光量が少ないのでなかなか見えづらくなっています。
七夕に欠かせない天の川基礎知識:②見るためのコツは?
街灯や街の明かりが少ないところで見る
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天の川は普通の星座などと違って光量が非常に少ないのが特徴です。そのため見るためにはちょっとしたコツがあります。そのコツは、なるべく光が少ないところで見ること。街灯や街の明かりが少ないところだと比較的鮮明に見ることができます。
なるべく標高が高いところがおすすめ
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山の頂上など、標高が高いところもおすすめ、干渉する明かりが少なくこちらもまた天の川を鮮明に見ることができます。都会と比べても山は空気が澄んでいるので、透明感のある天の川を楽しむことができます。
七夕に欠かせない天の川基礎知識:③天の川を見るためには月の状態もチェック
7月7日にこだわらなければ新月の日を狙う
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月は非常に光量が多い天体なので、天の川を見る時には邪魔になってしまいがちです。街灯などと組み合わさってしまうとせっかくの天の川もほとんど見えなくなってしまいます。そのため、天の川を見る時には月の状態のチェックも重要。七夕の日にこだわらなければ新月の日を狙うのがおすすめです。
2018年の七夕付近の新月の日
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2018年の七夕付近の新月の日は7月13日と8月11日。少々時期から外れてしまいますがこの日に見るといつもよりもくっきりと星空に輝く天の川を見ることができます。ちなみに7月7日はほとんど満月に近いような状態。残念ながらあまりはっきりとは見ることができないでしょう。
七夕に欠かせない天の川基礎知識:④旧暦の七夕もチェック
七夕が曇っていたときには旧暦の七夕もチェック
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もし七夕の日が曇っていたとしてもご安心を。実は七夕は二回あるのです。正確には、新暦の七夕と旧暦の七夕があるという意味で、旧暦の七夕は現在の七夕である7月の約一か月後あたりとなっています。地域によってはこの旧暦の七夕の日にお祭りをするところもあります。ちなみに2018年では8月11日が旧暦の七夕です。
日本では旧暦のほうがはっきり見えるかも
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日本では新暦の七夕はちょうど梅雨真っ盛りの時期。そのため星空が雨雲によって見づらく、高い確率で天の川は鑑賞できないでしょう。しかし、旧暦はもう梅雨が明けている地域がほとんど。いわゆる七夕よりは少々遅れてしまいますが、天の川は旧暦に鑑賞するのもおすすめです。
七夕に欠かせない天の川基礎知識:⑤道具を揃えるとよりはっきり見える
双眼鏡でよりクリアに見る
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天の川はどうしても肉眼では見えづらいことも多いもの。そんな時にはこの双眼鏡を使うとよりクリアに見ることができます。倍率は6~10倍程度がおすすめ。広角のものだと天の川を大きく楽しむことができます。
本格的な星空観賞は天体望遠鏡を
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本格的に天の川を鑑賞したい時には天体望遠鏡を使いましょう。双眼鏡よりも倍率が高く、星の一つ一つまでしっかりと確認することができます。あまり大掛かりでないものでもはっきりと見ることができる屈折式の天体望遠鏡がおすすめです。
七夕に欠かせない天の川基礎知識:⑥天の川とともに見たい星座
夏の大三角形をみつけよう
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天の川を見る時にはぜひ夏の大三角形を探してみましょう。織姫の星であるベガと、彦星の星のアルタイル、そこに白鳥座のデネブを加えた星座が夏の大三角形です。どれも比較的光量が多い星なので見つけるのも簡単。線で結ぶと天の川にかかる大きな三角形となります。
さそり座も見ることができる
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天の川の南側にはさそり座という星座も確認することができます。夏の時期には低い空に浮かんでいるので、なるべく建物が少ないところで探すのがポイント。低いところに輝く赤く光るアンタレスという星の周辺がさそり座です。
ヘルクレス座も探してみよう
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ベガを見つけたら、そこから西に目を向けてうしかい座のアルクトゥールスを探してみましょう。ベガとアルクトゥールスのちょうど中間あたりにあるH型の星座がヘルクレス座です。夏の夜空ではちょうど逆さま向きになっている星座です。
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まとめ
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以上、織姫と彦星の物語や天の川の基礎知識をご紹介いたしました。知っているようで知らない天の川に関すること。ぜひこの記事を参考にして、夏の夜空をより楽しみましょう。