池波正太郎のグルメ・時代劇等おすすめ書籍をご紹介
1923年生まれの池波正太郎は戦後の代表的な時代小説・歴史小説作家として主に戦国・江戸時代を舞台にした時代小説を書き上げ、美食家としてグルメ小説まで書いていた人物です。時代劇もグルメ小説も有名ながら映画評論家までこなしていた池波正太郎は1990年に亡くなったものの今でも有名作品はテレビなどで取り上げられることが少なくありません。
今回はそんな池波正太郎の時代劇やグルメ作品を含むおすすめ書籍を『剣客商売』、『西郷隆盛』、『鬼平犯科帳』を含めてご紹介します。記念館まで建てられている池波正太郎の小説をご賞味ください。
池波正太郎のグルメ・時代劇等おすすめ書籍【剣客商売】
剣客商売:悪事を叩き切る
読み切りの短編集のような作品でスムーズに読み進められる『剣客商売』は時代劇でありながら推理小説のように読むことも出来る小説です。『剣客商売』の話を流れるように読んだ後は解説もついているため内容を補完することも出来ます。『剣客商売』はドラマシリーズも展開されていて面白いのですが、小説版『剣客商売』も当然のように面白くどんな話も外れがないので読んでみてはいかがでしょうか。
ストーリー
生き残るために秋山小兵衛と大治郎の剣客名コンビが悪事をするものを叩き切っていく。江戸中期を舞台に剣客の活躍を書いた時代劇傑作選。
剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)
価格
¥ 637
池波正太郎のグルメ・時代劇等おすすめ書籍【西郷隆盛】
引用: https://www.instagram.com/p/BjzXheLF4Kc/?tagged=%E8%A5%BF%E9%83%B7%E9%9A%86%E7%9B%9B
西郷隆盛:歴史上の偉人の半生を書く
西郷隆盛を好む池波正太郎が歴史上の個人にスポットを当ててその半生を書ききった一冊です。西郷隆盛もそうですが、それを取り巻く薩摩藩などの環境まで描写されているため西郷隆盛を勉強しようと思ったときでも楽しく読める一冊となりました。
池波正太郎のフィクション作品が面白いもののこちらはフィクションではなく事実を元に作られているためリアリティもあります。
ストーリー
政治家として活動した西郷隆盛はそれだけでなく詩人の心を持つ理想家であり教育家でもありました。そんな西郷隆盛なら芸術家になってもきっと素晴らしい業績を残していたはず。また西郷隆盛は軍人でもなかったのである、そんなことをいいきる作者の西郷隆盛感を書き上げます。
西郷隆盛 (角川文庫)
価格
池波正太郎のグルメ・時代劇等おすすめ書籍【鬼平犯科帳】
鬼平犯科帳:言わずと知れた名作
何度もドラマなどで映像化されている『鬼平犯科帳』は鬼平こと長谷川平蔵を中心に物語が展開されるシリーズ作品です。2017年には『鬼平犯科帳』50周年を記念してアニメ化までされている本作は言わずと知れた名作ですから、時代劇に興味がある又は好きなら『鬼平犯科帳』を必ず見ておかなければならないと言えます。
『鬼平犯科帳』ストーリー
斬り捨て御免の権限を持つ鬼平こと長谷川平蔵は悪者から恐れられているものの素顔は懐の深い人物でした。そんな鬼平を中心に進む物語が『鬼平犯科帳』です。
決定版 鬼平犯科帳 (1) (文春文庫)
価格
¥ 713
池波正太郎のグルメ・時代劇等おすすめ書籍【江戸の味を食べたくなって】
引用: https://www.instagram.com/p/BgIR8nXFnvI/?tagged=%E6%B1%9F%E6%88%B8%E3%81%AE%E5%91%B3%E3%82%92%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6
江戸の味を食べたくなって:お腹が減ってしまうグルメエッセイ
鯛の刺身や秋のサンマ、冬の柚子の芳香など四季折々のグルメの思い出を書いた味の歳時記のほか作者が愛したグルメの数々をまとめた作品です。
本なのに読んでたらお腹が減ってしまうという文才で直接お腹に語り掛けてくるグルメ小説と言えるでしょう。
江戸の味を食べたくなって (新潮文庫)
価格
¥ 562
池波正太郎のグルメ・時代劇等おすすめ書籍【江戸前 通の歳時記】
江戸前 通の歳時記:自分自身の食事に対する表現力もアップ
グルメ作家の舌をうならせたおいしい料理の数々を食べ方を解説したり生々しい描写で語り掛けてくるグルメ小説です。読んだ後は紳士としてもグルメ話のレベルアップも出来る為になる作品でしょう。
江戸前 通の歳時記 (集英社文庫 い)
価格
¥ 540
池波正太郎のグルメ・時代劇等おすすめ書籍【むかしの味】
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51ZZ78SV6JL.jpg
むかしの味:懐かしい味を紹介
池波正太郎のグルメ本の中でも最も食事の様子が感じ取れるのではないかと言われる『むかしの味』は20ほどのお店を紹介するとともに著者の思い出話が粋で素晴らしい作品になっています。各料理の写真とお店の住所なんかもしっかりと記載されているため行きたくなったら行けるのが魅力。
ストーリー
古き良き時代からある食堂の数々。著者が人生の中で出会ってきた「懐かしい味」を現在でも残しているお店を改めて訪ねて思い出話と今もなお残る味を伝えていきます。
むかしの味 (新潮文庫)
価格
¥ 529
池波正太郎のグルメ・時代劇等おすすめ書籍【食卓の情景】
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51NFZEPP6TL.jpg
食卓の情景:幼い頃の思い出も描写
池波正太郎の食エッセイの中でもトップに入る代表作品となっている『食卓の情景』はお店で食べた食の紹介から幼い頃の食の体験まで記された一冊です。決して食に困ることはなかったという幼い頃の思い出が周辺の環境や町の様子などと共にリアリティあふれる表現がなされています。
池波正太郎にかかれば炊きたての白米や新鮮な卵、お魚から味噌汁など古き良き日本の食事ですらもおいしそうな憧憬へと変貌します。
鮨をにぎるあるじの眼の輝き、どんどん焼屋に弟子入りしようとした少年時代の想い出など、食べ物に託して人生観を語るエッセイ。
鮨をにぎるあるじの眼の輝き、どんどん焼屋に弟子入りしようとした少年時代の想い出など、食べ物に託して人生観を語るエッセイ。
食卓の情景 (新潮文庫)
価格
¥ 724
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池波正太郎のグルメ・時代劇等おすすめ書籍【男の作法】
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71bwyn5VqDL.jpg
今もなお語り継がれている池波正太郎が教える男のマナーが書かれたベストセラー作品です。書かれているマナーは普通のマナーだけでなく醤油の注ぎ方や贈り物への気配り、その他様々な身の回りの作法が挙げられこれを読めば理想の男性になれること間違いありません。
今やマナーというのは知ろうと思えばネットでいくらでも調べられる時代ですが、この作品が出たのはネットがまだ普及していないような時代。そんな時代に書かれた池波正太郎の独自のマナー本だからこそ一度は手に取ってみたいものです。
勘定、人事、組織、ネクタイ、日記、贈り物、小遣い、家具、酒、月給袋など百般にわたって、豊富な人生経験をもつ著者が、時代を超えた“男の常識"を語り、さりげなく“男の生き方"を説く。
男の作法 (新潮文庫)
価格
¥ 529
池波正太郎のグルメ・時代劇等おすすめ書籍【雲ながれゆく】
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51SPEJJ9G0L.jpg
『雲ながれゆく』は女性が主人公になっている時代作品です。鬼平など男性の主人公にも魅力がありますが、この作品では気が強くありながら純粋な心を持つ女性が魅力的に描かれているのが特徴。登場人物も魅力がある上にそれぞれの場面が都合よく展開していくため内容もスイスイ頭に入ってきて読みやすいものになっています。
池波正太郎の佳作と言える長編作品だからこそ通勤や空いた時間にでも読み進めてみたい一冊でしょう。
行きずりの浪人に手込めにされた菓子舗の若後家・お歌。それは女の運命を大きく狂わせた。憎しみがいつしか恋にかわる女心のふしぎさ……勝気な女の生き方を描く
新装版 雲ながれゆく (文春文庫)
価格
¥ 745
池波正太郎のグルメ・時代劇等おすすめ書籍【幕末新選組】
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51P85RMMMDL.jpg
血しぶく時代に生きた剣の達人永倉新八の軌跡を本人視点で描かれた作品です。永倉新八は時代劇などでよく登場しますが、この作品でもその様子が力強く描かれていてまるで時代劇トラマを見ているようにスイスイと読み進めることが出来ます。
女には弱いが、剣をとっては近藤勇以上と噂された新八の、維新後におよぶ生涯を、江戸っ子の著者が共感をこめてさわやかに描ききった長篇。
新装版 幕末新選組 (文春文庫)
価格
¥ 734
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池波正太郎のグルメ・時代劇等おすすめ書籍でした!
戦後の代表的小説家、池波正太郎のおすすめ書籍を紹介しました。時代劇やグルメが好きな人にとってはたまらない小説の数々を堪能してみてください。