池澤夏樹のおすすめ書籍・代表作などご紹介
多岐に渡る執筆活動をしている池澤夏樹は1945年に北海道帯広市で生まれた詩人の母と小説家兼フランス文学者の父を持つ小説家です。両親は幼いころに離婚してしまったため母親に育てられ、その後物理学などを勉強していたものの大学は中退、海外を旅にした経験と翻訳などをきっかけに面白い作品を生み出すようになりました。
池澤夏樹がこれまでに受賞してきた賞の数々も数え切れないくらい豊富にあり、執筆スタイルも人生観が強く現れていることからファンも少なくありません。ということで今回は池澤夏樹のおすすめ書籍や代表作について『パタゴニア』、『古事記』、『スティルライフ』などを含めてご紹介していきたいと思います。
池澤夏樹のおすすめ書籍・代表作【パタゴニア】
パタゴニア:池澤夏樹の編集
『パタゴニア』は不毛の大地パタゴニアに漂着した人々の夢などをつづった紀行文学作品です。そんな作品を池澤氏が個人編集したものがこちら。
もともとパタゴニアに行きたいと思っていた池澤氏ですが、2018年頃には72才で体力的に最後のチャンスとしてドキュメンタリー番組の製作の元パタゴニアを訪れています。そのくらい憧れていたパタゴニアだけに個人編集した作品も見ものではないでしょうか。
ストーリー
不毛の大地パタゴニアで黄金の都市やマゼランが見た巨人、強盗団、移住者たちの話が書かれています。
パタゴニア/老いぼれグリンゴ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-8)
価格
¥ 3,024
池澤夏樹のおすすめ書籍・代表作【古事記】
古事記:最古の文学を池澤が現代風に
古事記自体は日本で最初の文学作品として誰もが知っている作品です。しかし昔の言葉なので現代人が読もうとしても翻訳できずに挫折するばかり。
そんな古事記を池澤夏樹が面白く現代風に翻訳したものがこちらであり、読みやすく面白くなっています。
ストーリー
神様がいっぱい出てくるお話です。
古事記 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集01)
価格
¥ 2,160
池澤夏樹のおすすめ書籍・代表作【スティルライフ】
スティルライフ:ファンタジーのような作品
スティルライフは池澤夏樹のファンタジーのような作品ですが、実際のところ読み進めていると話を理解しようとしても宇宙のかなたに飛ばされたようなふわふわした気持ちになっていく作品です。
池澤ワールドに入り込むにはいい作品なので是非読んでみてほしい昨比と言えます。
ストーリー
宇宙から微粒子に至るまで対話をきっかけに知己となった男。男のおかげでもうけを生んでいくものなどのお話。
スティル・ライフ (中公文庫)
価格
¥ 514
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池澤夏樹のおすすめ書籍・代表作【南の島のティオ】
南の島のティオ:夏に読みたい児童文学
夏に読むのにふさわしい池澤氏の児童文学作品は子供だけでなく大人まで楽しめるファンタジーちっくな作品です。主人公は12才の少年ティオ。
太平洋に浮かぶ南の島で暮らすティオはそこで旅行者や住人、自然や精霊たちに遭遇しながら成長していく不思議な感覚のファンタジーと言えます。
ストーリー
ティオの親が経営するホテルにやってきた「絵はがき屋さん」。島やホテルの風景の絵はがきを貰った人は必ずここにきたくなります。つまり絵はがきがホテルに人を読み込んでいるのです。これを信じたティオに絵はがきをおまけとして渡したその内容とは?
南の島のティオ (文春文庫)
価格
¥ 572
池澤夏樹のおすすめ書籍・代表作【キップをなくして】
キップをなくして:タイトル通りの作品
池澤氏の命に対する価値観を感じ取れる作品です。キップをなくした子供が駅の改札から出られなくなったことで東京駅で暮らすことになります。作風はキュンとするような児童文学ファンタジーといった感じで不思議と引き込まれていくような感覚に陥るといった感じになっていました。
キップをなくして (角川文庫)
価格
¥ 605
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池澤夏樹のおすすめ書籍紹介でした!
引用: https://www.instagram.com/p/BjyludllIUw/?tagged=%E6%B1%A0%E6%BE%A4%E5%A4%8F%E6%A8%B9
家庭環境が少し複雑な池澤夏樹はその背景のおかげか独特の人生観を身に着けて数多くの作品を世に送り出してきた人物。そんな池澤夏樹の作品に是非目を通してみてはいかがでしょうか。