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小川未明のおすすめ作品|野ばらや金の輪などに見える戦争観とは?

2024.02.22

小川未明の代表作におすすめされる作品といえば、「野ばら」や「戦争はぼくをおとなにした」など戦争をテーマにしたものをはじめ、人間の気持ちを考えさせられる「赤い蝋燭と人魚」や「金の輪」などがあります。小川未明の代表作を追いながら、おすすめ作品をご紹介。

  1. 小川未明とは?
  2. 小川未明の代表作品
  3. 小川未明のおすすめ作品➀「野ばら」
  4. 小川未明のおすすめ作品➁「金の輪」
  5. 小川未明のおすすめ作品➂「戦争はぼくをおとなにした」
  6. 小川未明のおすすめしてきた作品について
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「日本のアンデルセン」または「児童文学の父」の肩書きを持つ小川未明(びめい)は、日本の童話作家であり小説家でもあります。はじめは小説に専念していましたが、早稲田大学在学中に立ち上げた「早大童話会」で童話などの研究に取り組み、童話作家としての道を開拓します。
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その童話の想いは、「日本児童文学者協会」の初代会長として、児童文学の認知度を広める活動に取り組みます。その活動から童話文学のパイオニアとして名を馳せ、同じ道を歩む「浜田広介」「坪田譲治」らとともに「児童文学界の三種の神器」と呼ばれるほどの評価を受けていました。

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小川未明は短編作品を多く手掛けており、ロマンティックで幻想的な物語や教訓として自分の立ち位置を考えさせられる内容が特徴。以下が主な代表作になるでしょう。
●野ばら
●金の輪
●赤い蝋燭と人魚
今回は「戦争」に関する考察を考えているので、上にある代表作の「野ばら」「金の輪」に、「戦争はぼくをおとなにした」の3作品について見ていきたいと思います。
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「野ばら」のあらすじ

国境を守るべく大きな国からは年老いた老人が、小さな国からは若き青年が見張りとして遣わされていました。敵同士の二人は、ある日を境に仲良く話す間柄となります。しかし、お互いの国同士で戦争が起き、青年は現地に向かうことになります。
その結末は、通行人である旅人から小さな国の全滅で幕を閉じたと聞かされるのです。その後、死んだと思われた青年が軍隊を率いて老人の前を通り過ぎることで、話し相手であった青年を思い出します。だが、近くに咲いていた「ばらの花」を嗅いだ瞬間、それは幻であったと気づき、老人は野ばらの枯れたその場を離れる。
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「野ばら」の戦争観について

実はこの作中に登場する老人は、青年に自分を殺して国の手土産にするように言い、断られているのです。これは、青年に情が移るほど仲が良かったと思われます。もし、お互いの国同士のトップがこの二人であったら戦争は勃発しなかったかもしれませんね。
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「金の輪」のあらすじ

太郎と名のつく少年は、ふだんは病気のため、自由に遊びまわることができませんでした。天気の良い日は体調が良く外に出られますが、同じ子供たちは遠くまで遊びに行くので太郎は独りぼっち。
そんな太郎の前に、光り輝く金の輪を滑らかに回す少年通りすぎるようになります。太郎はその少年と金の輪に興味を持ち、その少年と次に会うとき、話しをしようと決めました。しかし、突如熱を発症してそのまま帰らぬ人となってしまうのです。
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「金の輪」の戦争観について

戦争が勃発していた当時、いつ自分の身に不幸が降りかかるかわからない。そんな当時の時代背景を汲んだ内容と言えるのではないでしょうか。
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「戦争はぼくをおとなにした」のあらすじ

十歳になる清吉が母から頼まれた用事をこなしているときのこと。清吉よりも小さな少年がおばあさんを罵っている状況に出くわし、おばあさんを助け出します。
その帰り道にふと、戦争に巻き込まれて家、父を失った当時の記憶が甦り、戦争がなければ幸せな未来が待っていたと戦争に対する憎しみの気持ちも甦る。それでも、母と弟と合流してからは大人のような大きな心で再び歩み始めます。
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「戦争はぼくをおとなにした」の戦争観

小さい頃に父、母または親がいないことで、自分が何とかしなければならないと自立し、同じような状況にない子供よりも大人びています。父を失った少年の元凶である戦争がなければと考えると、いかに戦争が悪であるのかが伝わるはず。

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今回は戦争をテーマにした作品について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。戦争が少なくなった昨今、世界的に見ても日本は平和な暮らしを享受することができています。しかし、近年は交通事故や自殺などで死者が後を絶ちません。改めて命の尊さを再認識するきっかけにしてもらいたいと思います。
サムネイル画像は下記より引用しました。
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