小野不由美について
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「十二国記」「ゴーストハント」などで多くの読者から支持を受ける小野不由美の作品には、ホラーをはじめ、ミステリー、ファンタジーと違う種類のジャンルも執筆している。シリーズ化が多く、アニメや漫画、映画にも発展しているので、いろんな角度から作品を楽しめる特徴がある。
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配偶者には「綾辻行人」がおり、巧妙なトリックでどんでん返しが待つ作品を手掛ける本格ミステリ界のトップ。代表作には館シリーズのはじまりである「十角館の殺人」がある。
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小野不由美の代表作
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「十二国記」「悪霊」「屍鬼」などのシリーズは、小野不由美の代表作でいずれもアニメ化、漫画化している作品。その内、屍鬼シリーズは「山本周五郎賞」を受賞しており、「残穢」も同賞を獲得している。
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また、残穢は2016年1月に「残穢 -住んではいけない部屋-」のタイトルで映画公開された作品で、竹内結子や佐々木蔵之介などが出演しています。
小野不由美の新刊&書籍おすすめ 第6位 黒祠の島「邪教を信仰する夜叉島を舞台にした推理小説」
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邪教が伝わると言われる夜叉島を舞台にした「黒祠の島」は、これぞミステリーと推理好きなら目を通しておきたい作品。映画化すると、夜叉島の独特な雰囲気がミステリーにマッチしそうな予感を漂わせてくれる作品とも言えそうです。
「黒祠の島」のあらすじ
葛木志保の失踪から、本作の主人公である「式部剛」が彼女の故郷である「夜叉島」を訪れる。そこは「黒祠」と呼ばれる邪教を信仰する地で、余所者を嫌う特徴を持ちどこか不穏な空気が漂う。
式部は葛木志保の失踪について情報を探そうとするが、村の住人から話しを聞けないため四苦八苦する。そうして、一人の協力者を得た式部は、葛木志保の失踪の謎に立ち向かう。
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「黒祠の島」の作風について
ノスタルジックな雰囲気を持ちながら、邪教を信仰する忌々しさのある夜叉島は閉鎖空間として、推理系の作品では非常に臨場感を感じさせる舞台。その中で、村が隠している謎に向き合い、事件を解明していく様はまるで読者がその地にいるかのような気持ちにさせてくれるでしょう。
小野不由美の新刊&書籍おすすめ 第5位 営繕かるかや怪異譚「穏やかな気持ちになれるホラー作品」
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「営繕かるかや怪異譚」のあらすじ
6つの短編集からなる同作品は、家など古い建物で発生する怪奇現象に悩む依頼人を救う内容。物音や人の鳴き声といった怪奇現象はお祓いで成仏させるのではなく、霊も共存できる環境にすることで解決に導く。それを一喜一憂することなく飄々とこなす営繕かるかやの主人、尾端さんが見せる怪異の対応策。
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「営繕かるかや怪異譚」の作風について
ゾクゾクとするような怪奇現象はホラーの定番でもありますよね。その原因である霊の望みを叶えてあげることで、物件を転々とすることなく人と共存できる環境にできる点は新しい発想ではないでしょうか。霊を悪と決めつけず、その想いも汲み取る様はホラーながら心が温まる内容。
小野不由美の新刊&書籍おすすめ 第4位 残穢「気づく間もなく迫りくる怪異」
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同作品は「鬼談百景」の100話目に当たる話で、この鬼談百景は2016年1月に映画として1度限りで劇場公開されています。残穢も映画として公開されているのでどちらも映画化されていることになります。
「残穢」のあらすじ
ある作家のもとに一通の手紙が届くことで幕を開ける。それは岡谷マンションの204号室で生活をする読者の久保さんから。内容は和室から畳を掃くような音がするとのこと。過去にも同様の相談があり、同じマンションであったことから、その怪異について調査を開始する。怪異はその部屋が原因かと思われていたが、調べていくうちにそれは思いもよらないところからであった。
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「残穢」の作風について
目の前の怪異について調査をすることで、その真相に近づいていく話であるが、読んでいる自分にも怪異が降りかかるのではとじわじわと読者を恐怖の底に誘う雰囲気。
小野不由美の新刊&書籍おすすめ 第3位 屍鬼「奇妙な死が招くものとは…」
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「屍鬼」のあらすじ
同作品の舞台となる地は、「外場村」といわれる人口1300人ほどの小さな村。そこは交通の便が整備されていない土地で、死者の埋葬方法は火葬ではなく土葬をとる風習。そんな村で、奇妙な発言が相次ぐ。亡くなった人間が動いている。その情報が重なるにつれて、村の医者である「尾崎敏夫」はこの謎の解明に取り組む。
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「屍鬼」の作風について
死んだはずの人間が動いており、死因が貧血など通常の亡くなり方ではない状態にある、ホラー要素満載の物語。登場人物が多いことで、中々整理がつかないかもしれないが、不明な死と死んだはずの人間に関係する部分もあり、どこか推理しながら読める流れも併せ持つ。
小野不由美の新刊&書籍おすすめ 第2位 十二国記「累計750万部突破シリーズ」
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シリーズ累計750万部を超える「十二国記」は、複数のシリーズで構成されているが、それぞれが続編という流れをとらず完結している。シリーズはまだ完結していません。
元はホラー作品である「魔性の子」で、後にファンタジーという流れを取るシリーズ。
「十二国記」のあらすじ
十二の国を舞台に、それぞれの国の王として神仙や妖魔が国を治める物語。シリーズのはじめにあたる「月の影 影の海」の紹介をすると、この作品はごく普通の女子高生がいきなり王として十二国の世界に飛ばされます。そこでは命を狙われるなど生きることに必死な環境。そんな中で腐らず前を向いて歩き続ける物語。
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「十二国記」の作風について
十二の国を舞台にした物語は、一人だけに視点を当てるのではなく、周囲の人やものにもスポットを当てており、いかに生きることが大変かを教えてくれる作品と言えるでしょう。
小野不由美の新刊&書籍おすすめ 第1位 ゴーストハント「ホラー×恋愛でホラーが苦手でも読みやすい」
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第1位はホラーでありながら恋愛要素も含んだ「ゴーストハント」。悪霊シリーズがリライトされたもので、「旧校舎怪談」からシリーズとなっており、次の項で紹介する「悪夢の棲む家」で終末を迎えます。
「ゴーストハント」のあらすじ
同作品の主人公である「谷山麻衣」が通う学校の旧校舎は、解体に際して事故が発生する奇妙な事態に陥っていた。「渋谷サイキックリサーチ」の「渋谷一也」は、その心霊現象を調査することになり、谷山麻衣らとともに調査に向かう。そして、建物や土地に憑くとされる霊の駆除が始まる。
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「ゴーストハント」の作風について
僧や巫女などユニークなメンバーとともに心霊現象を調査する作品になっていることで、ホラーが苦手な人にもおすすめ。また、人に肩入れする性格の谷山麻衣や無愛想な渋谷一也らの日常にも注目するとより楽しめるでしょう。
小野不由美の新刊&書籍おすすめ ゴーストハントの結末となった「悪夢の棲む家」について
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悪霊シリーズの続編とされる「悪夢の棲む家」は、ゴーストハント最新作にして最後の作品とも言われています。
「悪夢の棲む家」のあらすじ
タイトルにもある「悪夢の棲む家」を象徴するように、阿川親子がやっとの思いで手に入れたマイホームを舞台にした物語。内容はいつも使うものが置いたはずの位置になかったり、電話にノイズ音が入るなど誰かの悪戯のようなもの。また、人の気配も感じるなど、この阿川家に何が起こっているのか。その原因究明が今回の依頼である。
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「悪夢の棲む家」の作風について
同作品はこれまで麻衣の視点で話が進んでいたのに対して、「私たち」と三人称に変わったことで、初めて読む場合でも内容を理解しやすいようになったと思われます。「悪夢の棲む家」を持ってきたのは、このような特徴があったことと、ゴーストハント最終作でもあったのでおすすめいたしました。
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【まとめ】小野不由美の新刊&書籍おすすめ
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小野不由美の手がけてきた作品はホラーやミステリー、ファンタジーと守備範囲の広さを持ち、小説だけに止まらず漫画やアニメ、映画と媒体を変えて親しみやすいようになっているのもポイント。
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また、ゴーストハントの「悪夢の棲む家」のように、主体が三人称になるなど読みやすい点も。シリーズ作品が多いので、キャラクターとともに作品の世界観にどっぷり浸ることができますよ!