骨盤後傾(こうけい)の症状や原因、具体的な改善策をチェックしましょう!
骨盤後傾(こうけい)とは、骨盤が正常の状態ではなく傾いている状態のことをいいます。人間は立った状態では身体の線が一直線になっているのが正常ですが、骨盤後傾の状態ですと屈曲した姿勢になります。
骨盤後傾(こうけい)のときの姿勢
骨盤後傾(こうけい)とはいわゆる、背中が曲がった猫背のような姿勢になっている状態です。頭の後ろから背中の線が曲がって、お腹から腰が前に出ている感じです。若々しさがない、お年寄りに欲見られるイメージです。シャント背を伸ばした感じではなく、わざとお腹を出した感じに近い姿勢になります。
骨盤後傾(こうけい)のときの身体の状態
骨盤後傾(こうけい)の状態では、背骨が曲がって、股関節も曲がった姿勢で、正常なシャンとした姿勢と違った筋肉が作用します。人間の身体は、骨格を筋肉で動かしています。骨格が正常の位置におさまっていない状態ですと、正常な状態とは違った部位の筋肉が作用していくイメージになります。
骨盤後傾(こうけい)が引き起こす症状
骨盤後傾(こうけい)が起こると、腰痛を引き起こす可能性があるといわれています。整形外科に行ったことがある人は感じたことがあると思いますが、肩こりや腰痛など、多くの人が痛みを訴える症状は、レントゲンなどをとると、他の部位の症状や炎症が作用している可能性があることがあります。腰痛の原因が骨盤後傾であるケースがあるように、他の部位では、肩こりの原因が首の部位に起因するケースもあります。
人間の身体は、独立したものではなく、関連していることが多いのです。
骨盤こうけい(後傾)の原因を明確にすることは難しい
骨盤後傾(こうけい)の原因は、多くのケースが考えられます。人間の身体の状態がどうしてそうなったかという原因は、ほとんどの場合分からないケースがほとんどです。何かにぶつかって打撲したとか、切り傷などは、直接の原因が明確ですが、肩こりとか腰痛とか、骨盤後傾など姿勢の状態などは、原因を明確にすることは難しいのが現状です。
骨盤こうけい(後傾)の症状や状態は?
骨盤後傾(こうけい)の原因も、特定することはできませんが、今の状態によって、骨盤後傾の原因を想定することはできるようです。多くの人に当てはまると思いますが、こんなケースはありませんでしょうか。例えば、脚を組む癖があるとか、立った姿勢だと、必ずとどちらかの脚に体重をかけてしまうとか、電車に乗るとすぐに座りたいといったケースです。
骨盤こうけい(後傾)の原因を症状や状態をチェックして想定してみる
きちっとした姿勢で、立っていることができなかったり、座っていても脚を組んでしまう場合は、骨格を支えて動かしている、筋肉が弱っている可能性が考えられます。筋肉以外では内臓の腎臓や膀胱が弱っている可能性もあるようです。
骨盤こうけい(後傾)の簡単なチェック方法①
骨盤後傾(こうけい)が起こっている場合、背中が曲がった猫背のような姿勢で、頭の後ろから背中の線が曲がって、お腹から腰が前に出て若々しさがない、お年寄りに欲見られるイメージで、シャント背を伸ばした感じではなく、わざとお腹を出した感じに近い姿勢に見えます。
骨盤こうけい(後傾)の簡単なチェック方法②
ただ、姿勢というのは、あくまでイメージで、骨盤後傾(こうけい)が起こっている証にはなりません。そこで、簡単なチェック方法を紹介すると、まず立った姿勢で、左右の手のひらをを骨盤の上にあてがいます。このとき手のひらが、床に対して垂直であれば、骨盤は正常に位置していると想定されます。骨盤後傾の疑いがある場合は、手のひらも後傾します。
ストレッチやトレーニングで骨盤こうけい(後傾)の原因を改善する
骨盤後傾(こうけい)を正常な状態に戻していくためには、筋肉をトレーニングすることが改善策につながります。骨盤後傾の状態をつくりだしているのは、骨盤の後ろのももの筋肉が関係してくるので、腿の筋肉をストレッチして伸ばしていく事により筋肉をトレーニングしていくのが望ましい解決策のひとつです。
①タオルを使ったストレッチで骨盤こうけい(後傾)の原因を改善する
ここではタオルを使ったおすすめストレッチを紹介します。まずは床に仰向けに寝転びます。片足の裏にタオルを引っ掛けて両手で引っ張っていきます。脚が自然と伸びていきますので、伸びきったタイミングで深呼吸を数回行います。ここでは腿の裏の筋肉がストレッチされていることに注意して行います。左右ともストレッチを行って、腿の裏の筋肉をストレッチしていきます。ストレッチしながら原因・症状をチェックしていくのもおすすめです。
②椅子を使ったトレーニングで骨盤こうけい(後傾)の原因を改善する
引用: https://img1-kakaku.ssl.k-img.com/images/maga/3702/img01.jpg?d=201601091633
座れる場所があれば、簡単に骨盤後傾(こうけい)の改善のためのトレーニングができます。股をやや開いて椅子に浅く腰かけて背筋を伸ばします。次に手のひらを開いて、両手をまっすぐ上に上げて万歳の姿勢をとって、ストップします。この時点で、骨盤は正しい位置にセットされています。次に片足を床から上げていきます。同じ動きを左右の脚で10回ずつ行います。
③壁を使った原因・症状・チェックトレーニングで骨盤こうけい(後傾)の原因を改善する
壁を使っても簡単に骨盤後傾(こうけい)の改善のためのトレーニングができます。まず身体の頭のうしろ、背中、尻、かかとを壁にピッタリ付けて壁にたちます。次に頭とかかとを壁につけた状態で、骨盤を前に突き出すイメージで、お腹を突き出していきます。トレーニングで原因・症状をチェックしていくのもおすすめです。
④キャット&ドッグトレーニングで骨盤こうけい(後傾)の原因を改善する
キャット&ドックは、腰痛予防のための体幹トレーニングとして、有名なおすすめメニューです。骨盤後傾(こうけい)の改善策としても有力でしょう。キャット&ドッグはヨガやピラティスにも取り入れられているトレーニングです。骨盤とともに、体幹である背骨を正常に戻していくためにも有効といわれています。
トレーニングで原因・症状をチェックしていくのもおすすめ
引用: https://oliva-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/item_image/image/10164/middle_1c075065-821a-46f5-bdb1-331229ecea62.jpeg
まず、仰向けの状態で、両手をつき、膝を立てた状態の四つん這いの姿勢を作ります。次に、骨盤を上に持ち上げるようなイメージで、お尻を上げていきます。お尻を上げ切ったところで3秒ほどストップします。そののち、ゆっくりと元の姿勢に戻します。この動作を10回、3セット行います。トレーニングで原因・症状をチェックしていくのもおすすめです。
⑤ペルビックチルトで骨盤こうけい(後傾)の原因を改善する
骨盤を動かして、ふだん動かさない筋肉を活性化させるのがペルビックチルドという改善策トレーニング。まず床に仰向けになって、膝を立てます。このとき、全身の力を抜いてリラックスしましょう。膝の角度は90度にして、両足の間隔と、ひざのすき間の間隔が同じになるように意識します
骨盤は床に平行になるように横になります。両足の裏をしっかりとフロアにつけて、骨盤を後ろに転がします。お尻が上がりますので、両足で踏ん張ります。腹筋を経こなしながら腰を上げていきます。もも、お腹、胸の線が一直線になっている姿勢を意識して、背中をフロアから離していきます。最後にゆっくりと姿勢を戻していきます。トレーニングで原因・症状をチェックしていくのもおすすめです。
⑥日常も正しい姿勢を意識することで骨盤こうけい(後傾)の原因を改善する
引用: https://lattepic.s3.amazonaws.com/column_ia/n4/du/7i/5p/qz/sa/vj/h3/st/p7/5h/ip/va/z7/sj_medium.jpeg
人間の身体は、骨格をベースに筋肉で構成され動かしています。骨盤後傾は、ひとつの状態であって、他の身体の部位と独立しているわけではありません。日常生活でも、いわゆる正しい姿勢を保つことを意識することも大切です。普段の生活のなかでも、正しい姿勢を意識して、骨盤こうけい(後傾)の原因・症状をチェックしていくのもおすすめです。
骨盤こうけい(後傾)をトレーニングで改善していこう
今回は骨盤後傾(こうけい)をテーマに、原因から改善策のトレーニングまでまとめてみました。電車の中ですぐに座ってしまうとか、脚を組んでしまうとか、くせになっている人も多いと思います。人間の骨格はニュートラルな状態が最も適するようにできていると思われますので、両足でちゃんと立つとか、背筋を伸ばして座るとか、いわゆる正しいとされている姿勢で生活するように心掛けながら、ストレッチなどのトレーニングを行うことが、骨盤のリセットにつながっていくのではないでしょうか。