松茸の値段が高い理由等をご紹介!
香り高く秋をお知らせする味覚の「松茸」。そんな松茸ですが、値段が高いことも有名ですよね。なぜ1本であんなに高い値段なのか疑問に思った方も多いのではないでしょうか。そこで以下では松茸の値段が高い理由などを大特集!近年注目されている人工栽培成功の情報もまとめました。
【松茸の値段が高い理由等】①そもそも何で松茸は1本でも値段が高い?
栽培が難しいため
まず松茸の値段がなぜ高いのかという理由からご紹介していきます。松茸の値段が高いのはズバリ「松茸の栽培」が難しいため。松茸は生態がよく解明されておらず、今年この場所で取れたからと言って次の年も採れるとは限らないという性質を持ってます。生育条件を満たしていても、松茸が生えないことが多く、そのメカニズムがよく解明されていないため、人工栽培が非常に難しいのです。
枯れた土で育つという特性
松茸は、ほかのキノコ類と違って「痩せた土で育つ」という性質を持っているのも値段が高い理由の一つです。というのも、昔は木の枝を燃料に使っていたため、自然に土が痩せて行っていましたが、近年はガスや電気での発電技術の発達によって、木の枝を燃料にすることが少なくなりました。そのため、土が栄養過多状態になっている山が多く、松茸が自生しなくなったのです。
【松茸の値段が高い理由等】②日本産と外国産の松茸の値段や味の違いは?
日本産は香りが高いが値段も高い
日本産の松茸の特徴は何といっても香りの豊かさが特徴。国内で採れるため、新鮮さをキープすることができ、香り高い松茸を楽しむことができます。1本あたりの相場はおおむね5000円程度。この1本あたりの相場は、松茸の状態にもより、カサが開ききっていないものが高級だとされています。
外国産は香りが落ちがちだが値段は安い
韓国産などの外国松茸は国産に比べると、香りの面では劣ると言われています。これは、輸入する際に松茸についている土を落とさなければならないという法律があるため。松茸は付着している土をとってしまうと、香りが極端に落ちるという性質を持っています。韓国産などの外国松茸の1本あたりの相場はおおむね500円程度。国産に比べると10分の1ほどの相場となっています。ちなみに評判が良い外国産松茸は、韓国や北朝鮮などに加え、ブータンなどでとれたもの。香りが国産のものとそん色ないという評判の松茸が多く輸入されています。
【松茸の値段が高い理由等】③松茸は近年人工栽培に成功した?
バカマツタケという近似種の人工栽培に成功
松茸は人工栽培が難しいと前述しましたが、近年「バカマツタケ」という近似種の人工栽培に成功しています。バカマツタケは、松ではなく広葉樹の根元に生える種類の茸。松茸よりもやや早い時期に生える茸となっています。
味も香りもほぼ松茸
このバカマツタケですが、広葉樹の根元に生えるということ以外はほぼ松茸と同じだと評判。味や香りもほとんど松茸だと言われており、人工栽培に成功したことにより、これから広く普及することが期待されています。このバカマツタケで培った技術は、松茸の人工栽培にも応用が可能なのではないかと言われており、近い将来人工栽培の松茸にお目にかかれるかもしれません。
【松茸の値段が高い理由等】④松茸を安く手に入れるためには
旬の時期を狙う
松茸を少しでも安く手に入れるためには、「旬の時期を狙う」のがおすすめ。松茸の旬は9~10月ごろですが、出始めのころは値段が高いため、10月ごろを狙って購入するのが良いでしょう。
豊作の年を狙う
松茸はその年により採れ具合に差が出ます。豊作の年には値段が下がる傾向があるので、秋になったら松茸の取れ高のニュースをチェックすると、安い松茸を手に入れられる確率が上がるでしょう。
松茸の値段が高い理由、お分かりいただけましたか?
以上、松茸の値段が高い理由などをご紹介いたしました。秋の味覚の王様ともいえる松茸。値段は高いですが、秋になったら一度は楽しみたい食べ物ですね。外国産や旬の時期を狙う、などといったテクニックを駆使して安く手に入れてみましょう。