2013年に公開されたディズニー映画です。
主題歌である「レット・イット・ゴー~ありのままで~」は一時期日本中で流れ、「ありのままで」という言葉が流行語対象のトップテン入りを果たすなど、ディズニー映画の中でも高い知名度と人気を誇っていることがうかがえます。
アナ雪本編以外にも、スピンオフの短編アニメーションである「アナと雪の女王 エルサのサプライズ」や「アナと雪の女王/家族の思い出」も公開されていて、その人気の根強さが分かります。
また、ディズニーランドではこうしたパレードも行われています。園内にもアナ雪のオブジェやデコレーションが多く存在します。
アナ雪に登場するトロールは画像のような、岩のような肌とずんぐりむっくりな体型が特徴です。リヴィング・ロックの谷に住んでいて、普段はただの岩にしか見えないように隠れています。トロールたちは心を開いた相手にだけ、本当の姿を見せています。少し可愛いとは言い難いトロールたちですが、実はとっても素敵な一面を持っているんです。
トロールたちは山男クリストフに「恋愛のスペシャリスト」と呼ばれています。トロールたちには悪いけれど、彼らの姿からは想像もつかないような肩書きですよね。アナ雪のストーリーの中で、アナとクリストフがとってもお似合いな二人に見えると考え、トロールたちは勝手に二人を後押しします。それこそ、歌って踊って勝手に二人の結婚式を始めてしまうくらい、熱心にです。
どんどん話が進んでいって、これにはアナもクリストフも思わず苦笑い。でも、満更でもなさそうな表情をしているあたり、トロールたちの考えは全くの見当違いではないことが分かります。やり方は多少強引かもしれませんが、「恋愛のスペシャリスト」の名は伊達ではありません。
クリストフとトロールたちは家族のような友達のような関係です。クリストフがまだ子供のころ、トナカイのスヴェンと採氷をしているときに出会いました。トロールたちは心を開かなければ姿を現さない種族です。アナ雪では岩になっていたたくさんのトロールたちが、一斉にクリストフを囲みます。子供から老人までクリストフを歓迎しているあたり、彼の絆の深さがよくわかります。
アナ雪では、トロールたちがアナとクリストフを後押しするために歌うシーンがあります。小さな体で目一杯踊っている姿を見ると、恋愛に対して並々ならぬ情熱を感じます。歌の中ではクリストフに「トナカイへの愛情は異常」と歌っていますが、クリストフから見たら「トロールたちの恋愛への情熱は異常」と言いたくなるほどに熱心です。
引用: https://youtu.be/FL9KGyOtz2c
岩の姿になってハートマークを作ったり、植物で作られた衣装を二人に着せて勝手に結婚式を始めたり……トロールたちの中でどんどん飛躍していき、過剰な演出と騒ぎにアナとクリストフも少し苦笑いしていました。その表情は見ていてくすぐったくなります。
恋愛のスペシャリストであるトロールたちには、アナとクリストフがとてもお似合いな二人に見えました。
とても世話焼きな彼らは、そんな二人を歌で後押します。その時に歌われているのが「愛さえあれば」です。
「どうしてこんないい男をほっとくのさ?」と、一人のトロールがアナへ問いかけるところから歌は始まります。いい男とは、もちろんクリストフのことです。なぜ彼ではいけないのか、「歩き方」「喋り方」「足のせいだ」「不潔じゃないけど少し臭い」など、遠慮なくクリストフの問題を口に出します。本当に応援する気があるんだろうか、と思ってしまいますよね?
しかしトロールたちは、「でも誰よりも優しいいい男」とクリストフの良い所を、ストレートにアナに伝えます。
わざわざ問題のある部分を歌にしたのは、誰しも完璧な存在ではないということを、二人に伝えたかったからだと思われます。
誰かを好きになった時、自分の欠点や問題を隠して、良いところばかりを好きな相手に見せようとしたことがありませんか?
最初のうちは上手くいくかもしれません。しかし、時間がたてばそのメッキは剥がれ落ち、好きな相手に自分を見せられないと嘆く日が来るかもしれません。そう、誰しも完璧ではないのです。
アナもクリストフも完璧ではありません。それでも、二人の間に愛があれば、そんなことは些細な問題なんです。お互いが完璧でなくとも、愛があれば二人は一緒にいられる。そういった意味がこの歌には篭っています。
不思議な力を持つ長老のトロール(画像中央)「パビー」役を務めるのは俳優の安崎求さんです。 声楽やジャズボーカルなど多彩な特技を持ち、俳優のほかにも、歌唱指導や演出のスタッフとしても活躍されているベテランの方です。
長老というだけあって、なんだか頑固な印象を感じるかもしれませんが、まったくそんなことはありません。劇中の歌ではとてもお茶目な一面を見せてくれます。二人の恋を応援するお節介で優しいおじいさん役、といったところでしょう。
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アナ雪にはパビー以外にも、たくさんのトロールが登場します。子供やそのお父さんらしきトロールに、見るからに世話好きそうなおばさんなど、実に個性豊かです。もちろん彼らにも声をあてている方はいるのですが、マイナーな情報のせいかなかなかヒットしませんでした。唯一、知ることができたのは女性のトロールを演じる女優であり声優でもある「杉村理加」さんでした。
安崎さんと同じく、杉村さんもベテランの女優です。杉村さん演じるバルダはアナへ「何が問題なのさお嬢ちゃん?」と問いかけたトロールです。茶目っ気たっぷりに、二人の恋を後押しする、お節介焼きなおばちゃんを演じています。
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もちろん、トロールたちのグッズも販売されています。しかし、人気のあるアナやエルサたちと比べるとどうしてもその数は少ないです。まず見つけたのが、Amazonで販売されているぬいぐるみです。どうやら岩の姿と本当の姿を変えられるようです。トロールの特徴をしっかりと再現していて、トロール好きな人にはたまらないと思います。
このぬいぐるみをたくさん集めれば「愛さえあれば」のシーンを再現できると思います。上に乗せてみたり、裏返してハートマークにするなど、このぬいぐるみならでは楽しみ方もできるでしょう。ちなみに、ハートマークを再現するには14人のトロールが必要です。興味がある人はぜひやってみてくださいね!
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こちらはアナとクリストフが一緒のグッズです。二人が着ている衣装は「愛さえあれば」でトロールたちが着せたものです。トロールたちと一緒に結婚式を開いて、二人を後押ししましょう。
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こちらはアナと子供のトロールのセットです。アナは実はアレンデールという王国のお姫様で、このグッズではどことなくお姫様らしさを感じます。
Disney Frozen Little Kingdom Elsa and Grand Pabbie
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心を開いた者にしか姿を見せない種族トロール。その外見からは想像もつかないほど恋愛に情熱を持つ「恋愛のスペシャリスト」です。彼らが歌う「愛さえあれば」は完璧じゃなくても良い、愛があればどんな問題も二人にとっては些細なことなのです。もしかしたら、この歌を聞いて勇気をもらった人もいるかもしれません。
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この記事では、アナ雪そのものの内容には触れていませんが、本編でのトロールたちはアナやエルサたちに間違いなく大きな影響を与えています。知りたい人はぜひ「アナと雪の女王」を見てくださいね!