ある日工藤新一は幼馴染の毛利蘭と遊園地に遊びに来ていました。途中、黒ずくめの男たちの怪しい取引現場を目撃した新一は取引を見るのに夢中になり、背後から近づくもう一人の仲間に殴られ毒薬を飲まされました。しかし新一は組織も知らなかった副作用によって小学一年生くらいまで身体が縮んでしまいます。
自分が生きていることが黒の組織に知られれば再び命を狙われ、周囲の人間を巻き込みかねない為に正体を隠して『江戸川コナン』として蘭の父親の探偵事務所がある家へ居候することとなります。そしてコナンは次々に起こる難事件を解決しながら、元の身体に戻るために謎に包まれた黒の組織の陰謀に迫ります。
名探偵コナンに登場する『黒の組織』は、新一の身体を幼児化させた毒薬APTX4869を開発した国際犯罪組織での仮称であり、正式名称は未だに公開されていません。黒の組織のメンバーは任務の際に上から下まで黒い装束に身を包んで任務を行っています。重要人物の暗殺やあらゆる裏取引、薬の開発などを行っている極めて大規模な犯罪組織であり、その活動拠点は世界中に存在しています。
伏線が山ほど散りばめられていることで有名な名探偵コナン。そんな名探偵コナンの中でも謎のヴェールに包まれすぎている黒の組織のNo.2であるとされている構成員『ラム』の正体に迫っていきたいと思います。
単行本が94巻まで発売されている名探偵コナンですが、実はラムの正体については未だ明かされていません。コナンが灰原に聞いた内容は外見は証言者によって女のような男、大男など様々だが、そこに共通しているのは何らかの事故で片方の目が義眼であるということ。そして赤井秀一曰く、ジン以上の大物で、ボスの側近であるということがわかっています。灰原の証言にあるように一人一人見た姿が異なるとなるともしかしたらラムは変装の天才なのかもしれません。
この記事のタイトルとなっているラム=山村警部。山村警部のラム説は、他にいる候補者たちよりも最近噂されるようになった仮説です。青山剛昌先生が名探偵コナンキャラクターの中でも、一番のお気に入りだという群馬のへっぽこ山村警部のラム説を徹底調査しました!
山村警部と言えば群馬県警の警部であり、『へっぽこ刑事』として名探偵コナンの中でも隠れ人気キャラクターの一人です。コナン(新一)の母親で女優の藤峰有希子の大ファンであり、毛利小五郎を慕っている、ドジすぎてなんで刑事になれたのかわからない人です。
Twitterでも多くの山村警部=ラム説がツイートされるほど、山村警部がラムという可能性が高いということですね。この仮説の根拠を見ていきましょう。
・名探偵コナンの作中で、コナンが灰原にラムのことを尋ねた際に灰原が「だっちゃ?」と言っていた背景に『うる星やつら』のラムちゃんが描かれています。そして山村警部の声優を担当しているのは『うる星やつら』の主人公・あたるの声優である古川登志夫さんです。
原作者である青山剛昌先生はラムちゃんのことを思い入れのあるキャラクターであることを明言しています。自らの作品・名探偵コナンでも重要人物である「ラム」というキャラクターが登場します。その声を声優の古川登志夫さんが担当しているのは必然的なのかもしれませんね。
古川登志夫さんは声優として、数々の作品の声を担当しているベテランです。誰もが知っている機動戦士ガンダムのカイ・シデンやドラゴンボールのピッコロ、北斗の拳のシンなど、印象に残るキャラクターばかりです。
・群馬県の県の木である黒松の花言葉は『不老長寿』や『永遠の若さ』という意味があります。これは黒の組織が開発している薬・APTX4869の伏線に関連していそうですね。
・群馬県の特産品である高崎だるまは最初は片方の目だけ色を塗らず、願い事が叶ったときに初めて空いている方に目の色を入れるそうです。片方の目が無いなんて、RUMの義眼と被ってます!
・山村警部はよく祖母・ミサエの話をしています。そのミサエが住んでいるのは鳥取県八頭町。そして黒の組織のボスであるあの方のメールアドレスの数字『0858』は鳥取県八頭郡の市外局番なんです!
・山村警部は物を見るときに顔を近づるなどの距離感を掴めていないかのような行動や、不自然に左目を閉じているシーンなどがあります。ラムは義眼と言われていますから、この行動は片目が無いラムだからなのではないかと考えられます。
・名探偵コナン81巻で山村警部は普段と違う口調をコナンや周囲の人に指摘され、万年筆を落とします。そしてその万年筆を拾う際に「危なかった」という発言をします。そしてこれまで万年筆と異なり、黒色の万年筆に替わっていてその万年筆を強調するようなシーンがあります。
ここまで山村警部がラムなのではないかという根拠がたくさんありましたが、しかしラムは17年前から存在していることが明らかになっています。17年前に羽田浩司殺害事件について黒の組織の幹部であるジンは『17年前にラムがぬかった仕事(殺し)なんざ・・・」というセリフがありました。
ラムの正体が山村警部となると、17年前の山村警部がまだ子供のころから黒の組織の構成員だったということになってしまいます。そうなると、山村警部=ラム説は信憑性が低いと考えられますね。もし山村警部=ラムとするならば、17年前は違う人がラムだったが今は山村警部がラムという考え方も出来ます。しかし、今のところ黒の組織の構成員が死に、空きのコードネームが出たとしても変わりの人員が登場したいことはありません。
引用: https://www.instagram.com/p/BXeibj4h1-O/?tagged=%E9%BB%92%E7%94%B0%E5%85%B5%E8%A1%9B
さて、ここまでで山村警部=ラム説は可能性が低いとなりましたが、名探偵コナンのキャラクターの中で山村警部の他にもラムではないかといわれている人物は存在します。ラムの可能性がある人物を見ていきましょう。
引用: https://pbs.twimg.com/media/DUIbsJrVAAAPAcR.jpg
黒田兵衛は一番初めに登場したラム候補です。屈強な大男で隻眼ということで、ラムの特徴と一致していることから疑惑が浮上した人物です。コナンは黒田を見た瞬間に『隻眼!』と反応するほど怪しそうな雰囲気を纏っています。しかしこの黒田兵衛は羽田浩司殺人事件の重要参考人が若狭ではないかと考えており、むしろラムを追う側の人物である可能性があるため、ラムではないのではないかと考えられます。
引用: https://www.instagram.com/p/Beuo-nPAWPv/?tagged=%E8%8B%A5%E7%8B%AD%E7%95%99%E7%BE%8E
珍しい時期にコナンのクラスの副担任に就任した若狭留美。37歳とは思えないほどのドジでですが、強盗犯や殺人犯と相対すると顔つきが怖くなり、驚きの戦闘力を発揮します。さらにその体には無数の生傷があり、ポケットに将棋の駒を入れていたことからSPである浅香ではないかと噂されています。
さらにこの若狭留美にはAPTX4869の死亡者リストを眺めているシーンがあるんです。こんなもの持ってるなんて、黒の組織の構成員なのか、もしくは黒の組織を負う人物以外に考えにくいです。名探偵コナンの単行本93巻で若狭留美は片方の目が義眼であるということが明らかになっていてラムの特徴に当てはまりますが、黒の組織の人間に対して過度に怯える灰原哀が警戒していないことから、候補者の中でもラムの可能性が半々となっています。
引用: https://pbs.twimg.com/media/DWtGN_yV4AAnvWc.jpg
毛利探偵事務所の横にある『いろは寿司』の板前で、前の店員が大事故で入院し働けなくなったため代わりとしてやってきたのがこの脇田兼則です。そして「ひでえもんが出来た」という理由で左目に眼帯をしていて、目を隠している怪しい人物。
小五郎との推理勝負に敗退し、小五郎に弟子入りすることになりましたが、小五郎の弟子と言えば黒の組織に潜入しているバーボンこと安室透もですよね。2人目の黒の組織からの弟子入りではないか?小五郎に近づくために前の店員を事故に遭わせたのではないか?と噂され、ラムの正体の有力候補者となっています。
引用: https://pbs.twimg.com/card_img/967676336134225920/c3JKZAHD?format=jpg&name=800x419
名探偵コナンのキャラクターの中で一番有力と言われているのがこの『浅香』という人物です。浅香はアメリカの資産家・アマンダ・ヒューズのボディガードであり、17年前にアマンダと羽田浩司を殺害した犯人として追われるています。しかし未だに身元が特定されず女性であることしか明らかになっていない謎の人物です。
名探偵コナンの単行本90巻では、羽田浩司が殺害された部屋に残されていた手鏡から、コナンと赤井秀一はダイイングメッセージ『ASACA=RUM』を発見します。身元不明の浅香が姿を眩ませていることから、灰原哀も浅香をラムだと疑っています。
名探偵コナンの黒の組織のNO.2ラムの正体についてご紹介させていただきました。未だに明らかとなっていないラムの正体。実は驚きの人物なのかもしれませんね。今後も名探偵コナンの新たな展開だけでなく、劇場版名探偵コナンも見逃せません!