漫画は現在98巻まで発売されていて、1996年からテレビアニメ放送開始・劇場版アニメ公開など年々人気や注目を高めています。

組織の目的はなんなのかは明かされていませんが、組織の関係者のセリフから考察すると『人間を蘇らせる』『不老不死ではない』といったことから、不老不死を目的としてはいないが誰かを蘇らせようとしているといった目的があることが推測されます。

キュラソーは作中で記憶喪失になってしまいますが、その前後で性格は対照的です。プロローグでは銃を構えている赤井に対して『轢き殺してやるよ』といった言葉を使ったり、周りの一般市民を巻き込むなど無情な性格であることが分かります。

記憶を取り戻してからは公安の人間に反撃するなどをしましたが、組織に戻るということを拒否して逃亡を謀ります。逃亡の最中に灰原に出会うキュラソーですが、灰原を組織に連れていくようなことはしませんでした。また、灰原の問いかけに対して『今の自分の方が良い』と言っていることから子供たちと接したことによってキュラソーの心情の変化があったと見えます。

劇場版アニメでも言われているように、ラムの特徴は『屈強な大男』『女のような男』『年老いた老人』など様々な意見が出ています。外見では判別するのは厳しそうです。しかし、1つ確かであるのは『片方の目が事故で義眼』という点です。

キュラソーは生まれつきの脳の損傷により記憶能力が非常に優れており、一度見たものは忘れないといった能力を持っています。プロローグで警察庁に侵入しノックリストを盗んだ際には赤・青・白・オレンジ・緑のプラスチックのカードを使って記憶していました。

また、キュラソーには記憶喪失後も少年探偵団とオセロで遊んだ際に元太がオセロのボードをひっくり返したにも関わらず、元の配置に戻すといったシーンがありました。膨大な情報を記憶する際にプラカードを使用しますが、少しの情報なら一目で記憶できる高精度の記憶能力です。

色んな車を追い越していき、大きなトラックでさえも車体をぶつけて落下させたりと無理やりな運転をしています。また、渋滞で逃げられないことが判明すると逆走を始めますが、見事に対向車を避けて走行していました。

キュラソーは身体能力が高いことも作中から分かります。プロローグの警察庁の10階以上あると思われる所から棒などを使って飛び降りていき、逃亡を成功させました。

このことから灰原はキュラソーが黒の組織のメンバーではないかと疑い始め、目もオッドアイであるため義眼と思い、ラムではないかと勘違いしてしまいます

また、お酒のキュラソーは元々透明色であり、ラムがキュラソーに言ったように色がなく何色でも染まることができるからという意味合いもあります。

東都水族館に来ていたコナンや少年探偵団ですが、コナンがキュラソーの姿を見つけます。一緒にいた灰原の頭部を損傷しているという証言から、コナンはキュラソーがスマホの故障具合などから車に乗っていて事故に遭ったと推理します。キュラソーのことが気になったコナンは写真を撮り、キュラソーの知り合いを探してみると言い出すのでした。

コナンや少年探偵団たちは二手に分かれて捜査のようなことをしていきます。観覧車が空いてきたということで乗りに行く元太・歩美・光彦・キュラソーと博士でしたが、元太がエスカレーターから乗り出して落下してします。キュラソーは元太を助けに行きますが、その動きやオッドアイということから彼女が組織のメンバーではないかと灰原は推理しました。

一方、ロンドンではスタウト、トロントではアクアビット、ベルリンではリースリングがノックとバレて殺されます。また、日本でもバーボンとキールがノックと疑われてジンたちの尋問を受けることになりますが、バーボンは邪魔が入りなんとか逃げることができました。

ジンは残ったキールを殺そうとします、しかしコナンの機転によりキュラソーの携帯からラムにメールを送っていたためノックの疑いが一旦晴れます。しかし、安心したのも束の間、ラムの命令には続きがあって本当にキュラソーが送ったメールなのかを確かめろという内容でした。

組織やコナンに安室、さらには赤井も水族館に向かいます。また、不運なことに少年探偵団の3人と蘭や園子も気晴らしで水族館に来ていたのです。灰原はコナンを追って水族館に向かい、子どもたちが観覧車に乗っているのを発見します。

キュラソーは最後に組織に戻ることを拒否して逃亡を謀りますが、それにより守られたものが沢山あります。その一つとして、ラムに最初に送ったメールの内容はバーボンとキールについては未入力のままメールを送り、メールの続きはコナンの機転により工作することができました。

ベルモットはメールの件についてキュラソー本人に確かめますが、キュラソーは自分が送ったメールだと言っています。この時、キュラソーは既に記憶が戻っていましたが、あえてバーボンとキールがノックだということは言いませんでした。

劇場版アニメのゲストキャラクターとして登場したキュラソーですが、天海祐希さんが演じたということもあって人気があります。また、自分を犠牲にしてまでみんなを守ったことからキュラソーの最期のシーンに感動した方が多かったです。

『純黒の悪夢』でキュラソーを演じた声優は天海祐希さんです。天海さんは元宝塚歌劇団のトップスターだった方で宝塚歌劇団退団後も数々のドラマなどに出演されている有名な女優さんです。

2016年は天海さんが宝塚歌劇団を退団後の芸能界デビュー20周年と名探偵コナンの映画も同じく20周年を迎えた年であり、天海さんは昔から名探偵コナンの大ファンでゲスト声優として出演されることに関して嬉しいと言っていました。

天海さんは以前にも声優をしていて今回が初めてではありません。女優業が長いだけあって『純黒の悪夢』のキュラソー役もとても良い演技をされていました。

ここまでキュラソーのプロフィールや能力、ラムとの関係などを紹介しました。大女優の天海祐希さん演じるキュラソーは、また登場したらと思うファンも多いでしょう。キュラソーの魅力を再認識したところでもう一度『純黒の悪夢』を見直してみたら新たな発見があったりともっと面白く見れるかも知れません！