名探偵コナンの真の黒幕とは?黒の組織の謎!
名探偵コナンは漫画家・青山剛昌さん原作の推理漫画です。1994年に週刊少年サンデーで連載が始まり、現在も連載中で世界中の人々が夢中になっている大人気作品です。
そんな名探偵コナンに張り巡らされている伏線の中でも、今回は黒の組織に関わる伏線を紹介します。ネタバレがあるので注意しましょう。
【名探偵コナン】黒の組織とはどのような組織なのか
黒の組織は名探偵コナン第1話から登場しており、最終回まで登場し続けるであろう本作品のキーパーソンです。名探偵コナンの中でもとても重要な黒幕になります。黒の組織は高校生探偵・工藤新一の身体を幼児化させた毒薬APTX4869を開発し、政治家や警察、有力なエンジニアなどを利用する国際犯罪組織です。
彼らの服装は上から下まで黒の装束を身に着けていることから『黒の組織』や『黒ずくめの組織』と呼ばれています。黒の組織は重要人物の暗殺や薬の開発、裏の取引などの犯罪を行っています。
拠点は世界中に存在する大規模な犯罪組織ですが、組織の大きさ故に多くのスパイ潜入を許してしまっています。しかし優秀なスパイによる潜入捜査が行われていても組織の全貌は未だ明らかになっていません。
黒の組織の伏線ネタバレを紹介!
名探偵コナンは1994年から週刊少年サンデーで連載が始まり、現在単行本は94巻まで発売されている大長編推理漫画です。名探偵コナンには伏線が山ほど張り巡らされています。
黒の組織のボス『あの方』
黒の組織のボスで黒幕の『あの方』は、今まで『53巻までに登場している』や『青山先生曰く、名前が登場した巻数を言えばバレてしまう』『黒の組織の正式名称と関連性がある』『ピスコの長年仕えたというセリフから高齢であると予測される』『ベルモットがお気に入り』『灰原曰く到底信じがたい以外な人物である』など、当てはまる条件がいくつもあります。
しかし、遂に2017年12月23日に『あの方』の正体が明らかになり長年特大の謎だったこの伏線は回収されました。
あの方の正体は『烏丸蓮耶』
週刊少年サンデーで遂に黒の組織のボスである『あの方』が烏丸連耶であることが判明しました。烏丸連耶は『集められた名探偵』という回に名前だけ登場した人物で、半世紀前に謎の死を遂げたとされている大富豪です。
漫画30巻ではすでに名前が登場しており、名前に黒い生き物の烏、死亡したとされる時点で99歳で死んだはずの人間だったという意外性がありました。黒幕である烏丸連耶の年齢を考えると、本来別の理由で開発されたが若返りの効果があるAPTX4869を烏丸は服用している可能性が高いと考えられます。
最新情報としては2020年9月時点で黒の組織の「あの方」について何かを語られるシーンはあまりありませんでした。現在は組織のナンバー2のラムの正体について話が盛り上がっています。
黒の組織が半世紀以上前から始めている極秘プロジェクト
黒の組織が半世紀以上前から始めているのが、「APTX4869」という薬品開発のプロジェクトです。APTX4869は死に至る毒薬です。ファイル189で『我々組織が半世紀前から進めていた極秘プロジェクトに深く関わってしまっているなんて』という灰原哀の台詞がありました。
しかし、このプロジェクトというのは現在も明らかにされていない伏線の一つとなっています。工藤新一と黒の組織の関係といえば、『APTX4869を飲んで幼児化してしまった』こと以外には今のところありません。プロジェクトは毒薬を完成させることだと仮定すれば、幼児化に成功した新一はとても貴重な研究材料となります。
研究者であったシェリーこと灰原哀が言っているわけですが、少なくとも金銭関連や暗殺関連でないと考えられます。となると、薬に関連することとなれば幼児化する薬を完成させることがプロジェクトなのではないかと考えられます。
人魚島の名簿
人魚島の名簿は漫画家・青山剛昌先生本人が伏線だと仰っていました。この名簿には宮野志保(シェリー)と黒澤陣(ジン)、魚塚三郎(ウォッカ)の3名の黒の組織の構成員の名前が登場しています。
APTX4869の研究の一環として、人魚の不老不死について調べに来ていたと考えられます。目的は未だに解明されていませんが、青山先生は2014年のインタビューで「組織の目的は不老不死ではない」と発表しています。
組織の目的自体ではないとしても、若返りの効果を期待されているAPTX4869の研究材料を探しに行ったのではないかと考えられます。研究者として自らがヒントを探しに島に来たのであれば、理由が付きます。
板倉のソフト
黒の組織は暗殺を繰り返しながら大金を集め、薬の開発に有能なプログラマーを集めています。板倉卓はシステムエンジニアの一人でソフトの開発をしていました。板倉卓はもともと、映画の特殊視覚効果やCGで有名な人物で組織が目を付けた開発中のソフトは『特殊視覚効果』を使ったものではないかと推測されています。
黒の組織はソフトを完成させたかったのか、もしくは変わりとなる製作者が必要だったのか、現在もこの伏線は未回収のままで真実は不明となっています。ソフトを手に入れることが出来なかった黒の組織はその後優秀なプログラマーを欲するようになりました。
【名探偵コナン】ベルモットの伏線ネタバレを紹介
板倉にソフト開発を発注したベルモット
ベルモットは過去に女優シャロンとして板倉卓と映画製作について大喧嘩したことがあります。犬猿の仲であるにも関わらずベルモットは板倉卓にソフトを発注していました。工藤新一の母は「そうまでして発注したソフト…幼児化を隠す訳となにか関係があるのかしら」とベルモットに言いました。
ここでいう幼児化は新一と灰原の幼児化のことですが、組織に2人が小さくなって生きているということを組織の誰にも言っていないことになります。幼児化を隠すことということは、新一に弱みを握られているベルモットに必要なソフトだからなのかもしれません。最新の情報は今後の漫画で徐々に紐解かれていくでしょう。
ベルモットの正体
ベルモットは黒の組織の構成員の中でも特に謎が多く、明らかになっていない伏線が多いキャラクターの一人です。黒の組織のボスの「あの方」から気に入られている存在で正体は不確かな情報ばかりです。ネットなどの考察では、「あの方」の妻か娘など、家族と言う線が濃厚ではないかと言われています。
緋色シリーズではバーボン(安室徹)が『組織のメンバーが知ったら驚くでしょうね…まさかあなたがボスの…』とベルモットに言ったセリフがありました。ベルモットは『それ以上喋るとフロントガラスに貴方の脳みそをぶちまけるわよ』と答えています。この発言からもわかるように、ベルモットは「あの方」の近しい人だということがわかりました。
もう一つ、ベルモットの年齢が不詳である疑惑があります。当時、8歳だった(FBI)ジョディの両親が黒の組織に殺害されたとき、ジョディはベルモットに会っています。そしてジョディは大人になり、FBIになりました。20年ぶりに再会したジョディは『なぜ歳をとらないの?』とベルモットに問いかけました。ただ、残念ながらジョディは組織の一人に銃で撃たれてしまい、答えを聞くことができませんでした。
ベルモットの目的
『シルバーブレッド』といえば、黒の組織のボスであるあの方が赤井秀一のことをそう呼んでいます。あの方は赤井秀一を黒の組織を壊滅させる危険がある人物としてシルバーブレッドと称しています。ベルモットがコナンに向けて言うシルバーブレッドはコナンに期待を込めて呼んでいるのではないでしょうか。
ベルモットの目的は黒の組織の壊滅で、コナンが黒の組織を壊滅させてくれることを望んでいるのではないかと考えられます。ベルモットの『私の宗を貫いた彼なら…なれるかもしれない…長い間待ち望んだ…銀の弾丸(シルバーブレッド)』という言葉があります。
APTX4869の死亡者リストと羽田浩司
『APTX4869の死亡者リスト』と羽田浩司については、なんと19年越しでようやく回収され話題となった伏線の一つです。灰原哀が登場して間もない頃、APTX4869の死亡者リストが一瞬だけ登場しました。その後、羽田浩司の名前を耳にした灰原哀が『APTX4869の死亡者リスト』に羽田浩司:死亡と書かれていたことを思い出し、阿笠博士とコナンと3人で17年前の羽田浩司殺人事件について調べます。
事件現場には当時阿笠と赤井秀一が発明したハサミが残されており、そのハサミにはダイイングメッセージが残されていました。17年前にチェスの大会に出場するために渡米していた羽田浩司がホテルで何者かによって殺害されていたこの事件の真相は今も確定はしていません。
しかし、残されたダイイングメッセージは解読され、『ASACA RUM』というラムの正体に迫るものでした。単なる名前のみ登場するモブキャラだと思われていた羽田浩司は、実は重要人物であることがわかっています。
【名探偵コナン】黒の組織No.2の伏線ネタバレを紹介
「あの方」の側近であると言われているラムは今もまだその姿は公開されていません。現時点で判明しているラムの特徴は4つあると言われています。
ラムの特徴
黒の組織・ラム(RUM)の特徴はどちらかの片方の目が義眼で屈強な大男、または女のような男、年老いた老人など十人十色と言われています。唯一「どちらかの片方の目が義眼である」という情報は正確なようで組織のボスの側近人物です。
ラムの正体が誰なのか、謎に包まれている人物ですが羽田浩司がAPTX4869を飲まされ組織に殺害されたことから、ボディガードであった『浅香』という人物が組織の構成員の一人ではないかと言われています。残されたダイイングメッセージから浅香がラムであり、羽田浩司をAPTX4869で殺害した張本人ではないかということが浮かび上がりました。
しかしこの説は、ローマ字を並べ替えると『CARASUMA』となり、組織のボスである黒幕の正体を明かしたものであるとも言われています。断言できない情報ではありますが、有力候補として考察されています。果たしてラムの正体は一体誰なのか、この先の展開に目が離せません。
【名探偵コナン】ベルモットの伏線ネタバレを紹介
ベルモットと灰原の発言
灰原は『時の流れに人は逆らえないもの…』『それを無理に捻じ曲げようとすれば…人は罰を受ける…』『死者を蘇らせる秘薬…そんな夢のような薬ではなくこの地球のほとんどの人間にはその価値を見いだせない愚かしい代物』などの発言をしています。
一方、ベルモットは『恨むのならこんな愚かな研究を引き継いだ貴方の両親を…』と発言しており、この伏線も未だに未解決の伏線です。これは黒の組織の目的に深くかかわっていそうな発言になります。
灰原がシェリ―として行っていた研究APTX4869の開発に関わることですが、組織の構成員の一人であるベルモットはなぜ愚かだと思ったのか未だにはっきりとした答えは出ていません。
【名探偵コナン】その他、黒の組織の伏線ネタバレを紹介
『領域外の妹』とは
領域外の妹はコナンが拾った世良真純のスマートフォンに真純と映っていたもう一人の女の子のことです。『領域外の妹』の本名は『メアリー・世良』ということがわかっています。
見た目は中学生ほどの女の子で、蘭と同じ高校に通う世良真純が宿泊しているホテルの同室に宿泊しています。コナンは彼女の正体を尋ねた際に言われた『領域外の妹』という言葉に引っかかっていました。
メアリーの正体
『領域外の妹』の正体は世良真純や赤井修一、羽田秀吉の母親です。テレビで中継されていた羽田秀吉の対局で羽田が勝利したことを明らかに喜ぶ様子が描かれていたり、世良真純がメアリーのことを「ママ」と呼んだことから、母親であることがわかりました。
メアリー・世良が幼い姿になってしまったのは、コナンと灰原同様にAPTXのような毒薬を服用していたと考えられます。APTX4869のようにそれ以前に開発された薬をメアリーは服用してしまい幼児化になってしまったのではないかと考えられます。そのためコナンや灰原哀より大きい姿になっているのではないでしょうか。
世良家と灰原
灰原が付けていたマスカラがヒントになり、世良家(赤井家)の人の下まつ毛が長いということに気が付いたコナンは領域外の妹の正体がメアリーであることをつきとめました。その後、灰原を見ながら言うコナンの台詞に『お前…その顔…』というセリフがありました。また、後に原作者である青山剛昌先生は『とある2人の母親が姉妹である』とコメントを公開しています。
灰原とメアリーは親戚か?
メアリー・世良と灰原哀の容姿がそっくりであることと、青山剛昌先生のコメントから、灰原哀の母親である宮野エリーナとメアリー・世良は姉妹関係であるのではないかと考えられます。そうなると、交際関係にあった宮野明美と赤井秀一は親戚の関係でありながら付き合っていたということになります。
【名探偵コナン】最終回は近い!?
現在漫画本が94巻を迎えて大長編推理漫画となった『名探偵コナン』ですが、今では長年謎のヴェールを纏ってきた黒の組織に関するストーリー展開も始まり、物語に散りばめられていた伏線が少しずつ回収されていきました。またどのタイミングで青山剛昌先生が最新情報や伏線などを応えてくれるかはわかりません。
青山剛昌先生は「余裕で100巻超える」とコメントしています。現在、遂に長年未回収だった代表的な伏線であるあの方の正体も明かされ、そろそろ最終回に向けて進みだすのではないかとファンの間で噂になっています。
【名探偵コナン】黒の組織の伏線を暴け!
今回は名探偵コナンに登場する、謎に包まれた黒の組織に関連のある伏線を紹介しました。中には19年越しに回収された伏線や今も未回収のままの伏線もあり、最終回も近いのではないかと考えられます。
また、毎年公開される劇場版の中にも伏線のヒントが隠されていることもあるかもしれません。今後の名探偵コナンの最新情報や物語の展開から目が離せません。