名探偵コナンとは?
『名探偵コナン』は少年サンデーの大人気漫画
名探偵コナンは1994年から少年サンデーで20年以上も連載されている青山剛昌原作の大人気推理漫画です。漫画の既刊数は94巻となっていて、2017年には1000話を超えて少年サンデーでは歴代最長の連載作品です。また2017年8月時点で、コミックスの総発行部数は2億部に達しました。
アニメや映画も大人気!
1996年にはテレビアニメとして放映開始され高視聴率を誇っていて、現在ではアニメエピソード数は800話を超えています。
また1997年から毎年、映画・劇場版アニメも公開されていて映画の作品数は2018年で22作目になります。2017年に公開された『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』ではコナン映画史上最高の興行収入を記録しました。2018年の映画も公開まで1か月を切りましたが、期待が高まっています。
『名探偵コナン』パロディ作品も
また、名探偵コナンの中で犯人である黒い影を主人公にしたパロディ漫画『犯人の犯沢さん』が連載されています。こちら『犯人の犯沢さん』も注目や人気を集めています。
名探偵コナンのあらすじ
名探偵コナンのストーリーは、高校生探偵の工藤新一が幼馴染の毛利蘭と遊園地に遊びにいく話から始まります。ひょんな事から謎の組織(通称:黒の組織)に薬を飲まされ体が幼児化してしまった工藤新一は江戸川コナンと名乗り、色んな協力者のもと黒の組織の手がかりを集めていくというストーリーです。
江戸川コナンが推理するシーンはもちろんですが、さまざまなキャラクター達の恋愛模様も必見です。原作の青山剛昌先生は『名探偵コナン』のジャンルに関して推理ラブコメ漫画と言っています。
『名探偵コナン』黒の組織との関係
キールが所属している犯罪組織
キールが所属してる正式名称不明の国際的犯罪組織・黒の組織。工藤新一を幼児化させたAPTX4869を開発した組織でもあります。組織のトップである『あの方』が原作の中で半世紀前の謎の死を遂げたとされる大富豪・烏丸蓮耶と明かされましたが、まだ詳細にまでは至っていません。
組織の中で功績や信頼が得られると『あの方』からコードネームがもらえます。コードネームはみんなお酒にちなんだ名前です。キールという名もまた『あの方』からもらったコードネームであり、幹部であるジンやベルモットと共に行動していることからそれなりの功績や信頼を得たと言うことが分かります。
国際的で巨大な組織な為、日本の公安やアメリカのFBI・CIAなどの捜査官がスパイとして潜入しています。また、劇場版アニメ『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』ではMI6・CSIS・BNDからも潜入捜査官を送り込んでいたことが判明します。
『名探偵コナン』黒の組織の目的
組織の本当の目的は未だに明かされていませんが、半世紀前から進めている『とあるプロジェクト』が真の目的ではないかと言われています。また、プロジェクトの内容は断片的ではありますが、組織について知っている人物のセリフから度々登場します。
『名探偵コナン』キールについて
テレビアナウンサー・水無怜奈
黒の組織・キールの表の顔はテレビアナウンサーの水無怜奈(みずなし・れな)として活動していました。組織の命令で衆議院議員候補・土門康輝の暗殺計画を実行中にFBIに追い詰められて逃走を試みた際に事故を起こしてしまい、その後はテレビ局を退職しています。
黒の組織・キール
名探偵コナンの物語が始まる4年前まではキールは黒の組織の中では新入り扱いでした。のちにスパイであったCIAのイーサン・本堂の正体に気付き、口を封じたという事で組織からコードネームを与えられ上層部のジンやウォッカらと共に行動できるまでに昇格します。
本当の姿はCIA・本堂瑛海
キールこと水無怜奈の本当の姿はCIAの捜査官・本堂瑛海(ほんどう・ひでみ)だったのです。キールがコードネームももらうキッカケになった人物のイーサン・本堂はキールの実父だったのです。この事件をバネにキールは組織に残ることになりました。
『名探偵コナン』CIAとの関係
イーサン・本堂
イーサン・本堂はキールの実父であり、CIAの秘密諜報員でした。4年前、コードネームもなく新入り扱いだったキールは父・イーサンにCIAの新しいつなぎ役の諜報員を紹介する為に父に会っていました。本人は組織に長居する気はなく、紹介が終われば組織を出るつもりでした。
ところが、組織がキールに付けていた発信器で居場所がバレてしまい、イーサンはキールが殺したように見せかけて自決します。また、新しいつなぎ役だったバーニィもジンとウォッカの存在に気付き自決しました。父・イーサンは諜報員としての能力が高く、『あの方』にも直接メールを送ることもありました。
CIAとしてのキール
結果的に父・イーサンを死なせてしまう原因になった自分の衣服に発信機が取り付けられていることに気付かなかったり、ジンたちの前で『我々の功績は話題にならないが、失敗はすぐに知れ渡る』という常套句を呟いてしまったりと、諜報員としてはやや詰めの甘さが目立ってしまいます。
ですが、CIAであることを誇りに思っていて、FBIに協力を求められた時も『いかなる時もCIAの任務を優先する』という強い意志を持って発言しています。
『名探偵コナン』キールの家族
弟・本堂瑛祐
キールには本堂瑛祐という弟がいて、歳は毛利蘭や鈴木園子と同じ高校2年生です。10年前までは母と一緒に暮らしていましたが、母亡き後は大阪にいた父・イーサンに引き取られます。父と姉がCIAの諜報員とは知らされておらず、失踪した姉に似た水無怜奈を追っていました。
性格はドジっ子で、自分でも『神様に嫌われているとしか思えない』と言うほどの不幸体質です。ですが、頭は切れるようでコナンからは『ドジだが頭の切れる少年』と認識されています。のちに父や姉のようにCIAに入るべくアメリカ留学をすると言って帝丹高校を去りました。
弟・本堂瑛祐はアニメ429話『もう戻れない二人』、原作では49巻に登場します。アニメで声を担当しているのは野田順子さんです。
『名探偵コナン』キールの血液型の謎
本堂瑛祐は姉を探す手がかりとして、血液型がO型であると言っていました。理由は、自分が怪我をした時に輸血が必要で、その時に姉が輸血をしてくれたからと言う理由でした。ですが、瑛祐が追っていたキールこと水無怜奈はAB型でした。
瑛祐とキールは元々血液型がO型とAB型で型が違いました。ですが、瑛祐が幼いころ白血病になった際に姉であるキールの骨髄を移植してもらったため、O型からAB型に血液型が変わっていました。それを知らなかった瑛祐は『自分の姉はO型である』と言っていたのです。
『名探偵コナン』キールと赤井秀一の関係
FBIのエース・赤井秀一
過去に黒の組織にいたライこと赤井秀一はFBIの秘密諜報員です。仲間の1人である、キャメルのミスが原因で正体がバレてしまい組織を逃亡しました。その結果、諸星大という偽名で付き合っていた恋人・宮野明美を死なせてしまいました。
また、赤井秀一は組織にいたころバーボン・安室透やスコッチと共に行動することが多く、バーボンには正体を見抜かれていましたが、同じ黒の組織を追う人間として見逃していました。
キールと赤井秀一が接触する登場回
そんな赤井秀一が組織にいた時にキールと接触している登場回はありませんでした。2人が初めて接触するのは、FBIに追い詰められたキールが事故を起こしたのちに意識を取り戻した時でした。
FBIの諜報員と疑われていたキールに信用を取り戻すには『赤井秀一を抹殺しろ』という命令が下ります。赤井秀一を銃で撃ち、燃やしたキールは再び組織の信頼を取り戻し、再び黒の組織へと潜入捜査を再開しました。信用を取り戻したキールですが、ジンの信用を完全に得ることはできませんでした。
『名探偵コナン』赤井秀一の死の真相
組織から赤井秀一を抹殺しろという命令を受けたキールは命令を実行しますが、実はキールやコナン達による偽装工作でした。赤井秀一はその後、周りの目を欺くために工藤有希子から変装術を教わり、阿笠博士の発明品・チョーカー型小型変声機を使って沖矢昴(おきや・すばる)と名乗り工藤邸で生活を始めます。
赤井秀一が殺されるだろうと事前に予測していたコナンは赤井秀一とあらゆる偽装工作を始めていました。この偽装工作に関して、キールは弟・瑛祐の証人保護プログラム要請を見返りにFBIと手を組み組織に戻りましたが、瑛祐はこれを拒否して単身でアメリカに行きました。
『名探偵コナン』キール初登場回
キールの初登場回はアニメ425話『ブラックインパクト! 組織の手が届く瞬間』で初登場します。原作は48巻から登場します。沖野ヨーコを通して毛利小五郎と接触を試みました。
キールが小五郎に接触したのは、弟の瑛祐が自分と接触を図ろうとしているのに気づき瑛祐の保護を要請しようと考えた為でした。この事についてはコナンにどうして毛利小五郎に近づいたのか聞かれた時に答えています。
『名探偵コナン』イーサン初登場回
西の高校生探偵・服部平次に本堂瑛祐やキール達のことについて調べてほしいと頼んでいたコナン。そしてある手がかりを掴むことになります。そしてコナンは瑛祐の幼少期らしき写真と父親らしき人物が写っている写真を見るのでした。キールの父・イーサンの初登場回でした。
この登場回はアニメでは484話と485話『黒い写真の行方』で放送され、原作では56巻に出てきた登場回です。アニメでイーサンの声を担当しているのは現在の毛利小五郎と同じ小山力也さんです。
『名探偵コナン』キール重要登場回
事故を起こし、意識不明になったキール。FBIの監視下のもと目を覚ますキールですが、組織へ戻るのに際して『赤井秀一抹殺』の命令が下ります。
このエピソードはアニメでは491話~504話『赤と黒のクラッシュ』で放送され、原作では56巻~59巻で出てくる登場回です。キールや本堂瑛祐の正体や父・イーサンの死亡した原因などが明かされる回でもありました。
その後のキールの登場回はほとんどなく、登場しても声無しでの登場が多いです。また、『赤と黒のクラッシュ』シリーズの伏線はアニメでは779話~783話の『緋色シリーズ』で明かされます。原作では84巻と85巻で登場します。
『名探偵コナン』キール役の声優
キールの声を担当しているのは三石琴乃さんです。セーラームーンシリーズの主人公・月野うさぎ役で人気と知名度を急上昇させた有名な声優さんです。また当時指導をしていた野沢雅子さんは『ある程度は人気になると思ってはいたが、こんなに有名になるとは思わなかった』と言っています。
セーラームーンシリーズ後も様々な作品で重要な役割の人物の声を担当しています。また2017年1月に放送された『人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙!3時間SP』では第15位に選ばれました。
『名探偵コナン』名前の由来
キールの偽名・水無怜奈の名前の由来は『Miss.007』から来ているのは有名な話ですね。また、父・イーサンの由来は『ミッション:インポッシブルシリーズ』の主人のイーサン・ハントから来ています。本名の本堂は『007』のジェームズ・ボンドのボンドから来ています。
『名探偵コナン』純黒の悪夢
キールの正体がバレる!?
2016年に公開された第20作目『純黒の悪夢(ナイトメア)』はキールのアニメ映画での初登場回でした。この映画では重要な位置づけではないのですが、バーボンと共にピンチに追い込まれてしまいます。
公安に忍び込んだ黒の組織のNO.2ラムの腹心であるキュラソーによって、ノックリストがバレてしまいました。バーボンと一緒に尋問を受けるキールですが、コナンの機転などもありスパイの疑惑は晴れて組織にまた戻りました。何かとスパイだと疑われしまうキールですが、周りの協力のもと難を逃れています。
また、この映画は名探偵コナンの映画シリーズの中でもっともアクションが激しいと言われる映画だった為、2018年2月に4DXにて再公開され話題を集めました。
『名探偵コナン』まとめ
ここまで、黒の組織・キールの正体や謎、組織やCIAとの関係をひも解いていきました。最近は映画でしか登場していませんが、今後アニメや原作などで再び登場すると良いですね!その時は組織の新たな情報が出てくるかも知れませんね。22作目の映画の最新情報を期待しながら、黒の組織についても是非おさらいしてみてください。