【氷菓・主人公】折木奉太郎とは
折木奉太郎のプロフィールと人物像
神山高校の1年B組の男子生徒で、声優は中村悠一さん。
勉強にも部活にも恋愛にも興味を示さず、「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」をモットーにしている省エネ主義者。
中間テストも全て平均点とずば抜けて頭が良いわけではありませんが、実は鋭い洞察力と推理能力を持ち合わせている才能に溢れた高校生です。
そのため、古典部ではしばしば探偵役として問題を解決することを期待されるようになります。予備知識は多くないものの、その場の状況や与えられたヒントを元に、他の人には解けない様々な謎を解決に導いていきます。しかし、折木自身は才能ではなく運が良かっただけと解釈しており、その無自覚さも他の登場人物との関わりに影響を与えています。
高校ではできるだけエネルギーを使わない灰色な生活を送ることが本人の希望でしたが、古典部に入部し部員や古典部を取り巻く登場人物たちと関わる中で、少しずつ積極的に行動するようになり、持ち合わせた才能を発揮させていきます。
また、周囲の人間と必要以上に自ら積極的に関わりを持とうとはしないものの、根は優しく、度々思いやりのある行動を見せるところも特徴の一つです。
考え込んでいるときに、自分の前髪をいじる癖があります。折木自身はさっさと謎を解いて大事になる前に事態を丸く収めたい、という理由で渋々探偵役を請け負っているため、正解を見つけることよりも自他ともに納得のいく理屈をつけることを目的にしています。
折木奉太郎に対する視聴者の声
学園もののアニメでは文房具が描かれることが多く、様々な作品でキャラが特定の文房具を愛用している様が描かれていますよね。登場人物の高校生活が舞台となっている氷菓でも、文房具が描かれているシーンは多く見られます。
特に主人公・折木が使っているシャーペンには視聴者の注目が集まっており、ネット上で特定を求める声が多く上がっています。色は青であることは明らかで、zebraのTect 2way lightではないかと言われています。
また、氷菓では腕時計も注目されています。「時間」が1つのキーワードとなっていることを示唆するためか、作中ではよく時計が描かれていることが1つの要因なのだと思います。主人公の折木も腕時計をつけており、腕時計を確認するシーンも多いです。
文房具同様、アニメファンの多くはキャラクターが身に着けている物や持っているものに着目するため、「折木の腕時計はどこの腕時計?」「折木の腕時計に似ている腕時計を教えてください。」など折木の腕時計にも注目が集まっています。シャーペンや腕時計など、主人公・折木奉太郎の私物にまで多くの注目が集まっていることからも、氷菓の人気ぶりが伺えますね。
シャーペンを回したり、腕時計を見たりなど、些細な仕草にも当事者の気持ちの変化が表れます。氷菓ではそうした細かな動作の描写で登場人物たちの心情を表現していることも、多くの視聴者が折木奉太郎のシャーペンや腕時計について詮索する大きな要因となっているのだと思います。
コナンの巻末にも登場?!
他作品ではありますが、名探偵コナン新刊(83巻)の巻末...名探偵図鑑に青山剛昌先生がなんと折木さんを紹介しているそうですね。わたし、驚いちゃいました。 pic.twitter.com/gyIWPw78Ls
— 千反田える (@eru_if) April 18, 2014
コナンの巻末にも登場した折木奉太郎。
コナンの作者である青山先生が描く折木奉太郎もイケメンです。
【氷菓・ヒロイン】千反田える
千反田えるのプロフィールと人物像
神山高校の1年A組の女子生徒で、神山市の四名家の1つ「豪農」千反田家のひとり娘。声優は佐藤聡美さんです。
一身上の都合で古典部に入部し、1年生にして部長を務めます。黒髪の綺麗な髪を肩まで伸ばし、大きな目が印象的な女の子。言葉遣いも丁寧で誰に対しても敬語を使い、学業成績も良いというまさにお嬢様、といったキャラクターです。
一方でどんなことでも気になったら確かめずにはいられず、日々「わたし、気になります」というお決まりのセリフと共に大きな目を輝かせています。視覚・聴覚・嗅覚が優れていて、記憶力も抜群。千反田の好奇心によってストーリーが展開していくため好奇心旺盛な印象が強いですが、優しく思いやりがあり、周りの人たちを大切に想っている女の子です。
氷菓主人公・折木奉太郎との関係性
折木はとにかく、千反田の「わたし、気になります」というセリフと輝いた目に非常に弱い男の子です。千反田に頼まれると断れないため、結果、いつも探偵役を担うことになります。氷菓で描かれている主人公・折木奉太郎の日常や考え方そのものが変わっていく様は、氷菓のヒロインである好奇心旺盛な千反田の存在があって初めて成り立つのです。
千反田の好奇心によって折木は自分の才能に気付くこととなり、省エネ主義である自分の生活が少しずつ変化していく中で、本当の自分と向き合うようになります。
【氷菓主人公の相棒】福部里志
福部里志のプロフィールと人物像
神山高校の1年D組の男子生徒で、声優は阪口大助さんです。
のらりくらりと捉えどころのない性格で、楽しいことは思い切り楽しむことを大切に薔薇色の高校生活を謳歌しようとする男の子。自称データーベース人間で、知識量は目を見張るほど。しかしその知識は学力には活かされておらず、成績は低い方です。フットワークが軽く、手芸部と古典部を兼部しており、総務委員にも所属しています。
一見ポジティブで悩み事などないように見えますが、心の中では、自分は何の才能もない凡人であると自信を持てずにいます。「データーベースは結論を出せない」というセリフを度々口にし、知識が豊富であっても憧れのシャーロックホームズのように積極的に活かすことができない自分にコンプレックスを抱いています。
氷菓主人公・折木奉太郎との関係性
折木とは中学校時代からの友達です。灰色の生活を希望している奉太郎とは正反対の人物と言っても過言ではありません。とは言っても反発し合うことはなく、むしろ折木を誰よりも的確に客観視することができ、一番の理解者でもあります。
折木が何かひらめくといち早く気付き、折木が葛藤しているときには助け船を出すような言葉をかけをしたり、折木に足りない知識を補足したりと、サポート役として力を発揮しています。
しかしずば抜けた洞察力と推理能力を持ち合わせている奉太郎を評価、称賛している反面、嫉妬心を隠しきれないことにひとり葛藤しています。
氷菓では福部を始め多くの人の支えを受けながら変わっていく主人公・折木奉太郎の様子が描かれている一方で、折木の存在によって葛藤している自分をどうにかしようともがいている福部の姿も印象的です。そんな福部にもぜひ注目してみてください。
【氷菓主人公の好敵手】伊原摩耶花
伊原摩耶花のプロフィールと人物像
神山高校の1年生(組は不明)の女子生徒。声優は茅野愛衣さんです。
真面目で一生懸命。曲がったことが嫌いで、間違っていると思ったことは相手がたとえ先輩であろうと意見を述べることができる女の子。責任感が強く、他者にも自分にも厳しい性格です。
作中では怒っている姿を多く目にしますが、自室はレースやピンクのものが多く、想いを寄せている福部里志に幾度と軽くあしらわれても一途に思い続ける女の子らしい一面もあります。漫画が大好きで古典部と漫画研究会を兼部し、図書委員会にも所属しています。
氷菓主人公・折木奉太郎との関係性
折木とは小学校からの付き合いになります。折木の省エネ主義で消極的な考えを快く思わず、適当にやり過ごしているように見えますが、その内、自分よりも早く謎を解決することができる折木に対抗心を抱いています。そのため、事あるごとに折木の発言に食ってかかる場面も見られます。
一方で筋の通った性格であるため、古典部で一緒に活動していく中で思っていた姿と少し違う折木の一面を知り、少しずつ認めていくようになります。氷菓の中で、2人は古典部の前に立ちはだかる問題や謎を解決するために切磋琢磨し合いながら成長していく、良きライバル的な関係として描かれています。
【氷菓主人公の姉】折木供恵
折木供恵のプロフィールと人物像
声優は雪乃五月さん。世界中を旅している女子大学生であり、主人公・折木奉太郎の実の姉です。
自由人で傍若無人な印象を受けますが、過去に自分が所属していた古典部を気にかけたり、まめに奉太郎とコミュニケーションをとったりする様子から、実は情に厚い女の子。登場回数は少ないものの、実は物語の重要なポイントに関与していることが多いキャラクターです。
氷菓主人公・折木奉太郎との関係性
氷菓は主人公の折木奉太郎が古典部に入部することで始まる物語ですが、本人が望んで古典部に入部したわけではありません。姉であり神山高校古典部OGでもある折木供恵の指示で、半ば強制的に入部することになったのです。折木供恵は奉太郎と神山高校古典部を結び、奉太郎の高校生活に変化をもたらすきっかけを作った人物と言えます。
作中には度々登場するものの、実はどんな人物かははっきりしていません。折木奉太郎とは手紙や電話での間接的なやりとりが多いですが、にもかかわらず、姉の発言だけで省エネ主義の奉太郎が古典部入部という行動に出るということは、姉の立ち位置は相当高いと言えます。
【氷菓・古典部以外の主要キャラ】遠垣内将司
遠垣内将司のプロフィールと人物像
神山高校3年E組の男子生徒で、声優は置鮎龍太郎さん。
教育界の重鎮と言われている遠垣内家の御曹司で、神山高校の壁新聞部の部長を務めています。(文化祭時には引退)
折木奉太郎・古典部との関係性
折木たちが氷菓のバックナンバーを探しているときに出会った人物。千反田とはそれ以前から面識があります。
ある事情で氷菓のバックナンバーを探す妨げをしてきますが、折木の鋭い洞察と推理能力によって見事に事情を見破られてしまいます。文化祭で古典部の宣伝をする上で千反田が協力を頼むなど、度々古典部と関わることになります。
【氷菓・古典部以外の主要キャラ】入須冬実
入須冬実のプロフィールと人物像
神山高校2年F組の女子生徒で、声優はゆかなさん。実家は市内で総合病院を経営する名家です。
賢く落ち着きがあり、人心掌握能力が高いことから「女帝」と呼ばれている和風美人。色白でスタイルも良い、まさに才色兼備といったキャラクターです。
可愛らしい印象の千反田とはまた違ったタイプのお嬢様キャラになりますね。前髪が特徴的で、ネットでも注目を浴びています。
しかしそんな厳格なクール美人の印象とは違い、思いやりがあり面倒見の良い一面もあります。実はかわいいものが好きだったり、時折見せる柔らかい笑顔が多くの視聴者を魅了しているようです。
折木奉太郎・古典部との関係性
折木の高い洞察力と推理能力を買って「あること」を頼む、いわば探偵と依頼者の関係として出会います。折木が自分には才能があると自覚する直接的なきっかけを作った人物でもあります。
古典部の中では折木よりも千反田との方が関係が深く、家同士での付き合いがあります。お姉さん的存在として度々千反田を助けることでも古典部に影響を与える存在です。
【氷菓・古典部以外の主要キャラ】十文字かほ
十文字かほのプロフィールと人物像
神山高校1年D組の女子生徒で、声優は早見沙織さん。神山市の四名家、十文字家の娘で、神山市最大の神社・荒楠神社の宮司を父に持ちます。
外見がかなり大人びた女の子で、氷菓主要キャラの中でも珍しいメガネっ子で泣きぼくろがあります。占い研究部の部長を務めています。(部員は彼女1人)
折木奉太郎・古典部との関係性
主人公の折木とはこれといった直接的な接点はありませんが、入須と同じく千反田と繋がりがあり、幼い頃から仲が良いです。
氷菓では文化祭が1つのキーとなるイベントですが、そこで起きた事件の被害者として千反田に話を持ちかけることに。そこで折木が文化祭で起きた事件を解決へと導くことになり、氷菓という文集と古典部の存在が一気に知名度を上げることになります。
また父親が宮司を務める神社の巫女として、折木たち古典部と関わるシーンも出てきます。
【氷菓・古典部以外の主要キャラ】陸山宗芳
陸山宗芳のプロフィールと人物像
神山高校2年の男子生徒で、声優は森川智之さん。
神山高校の生徒会長を務めており、総務委員長である田辺とは友人同士。絵を描く才能にも溢れています。作中では名前は上がるもののほとんど登場しないため、詳細は不明です。
折木奉太郎・古典部との関係性
氷菓を語る上で外すことはできない文化祭を仕切る一方で、そこで起きるある事件に関与することになる人物でもあります。そのため登場数は少なく直接関わることはありませんが、折木、そして古典部にこの事件を解決することで大きな影響を与える存在となります。
【氷菓・古典部以外の主要キャラ】田名部治朗
田名部治朗のプロフィールと人物像
神山高校2年の男性生徒で、声優は福山潤さん。
古典部の福部も所属している総務委員会の委員長を務めています。一見真面目で固そうに見えるが実は人情味があり、柔軟な対応力を持っています。生徒会長の陸山とは友人関係。
折木奉太郎・古典部との関係性
文化祭当日の千反田からの難しいお願いにも耳を傾け、別の案を提示して間接的に古典部を助けます。加えて、文化祭で起きたある事件の鍵を握る人物として、折木たちと向き合うことになる重要人物です。
【氷菓・神山高校の生徒以外の主要キャラ】糸魚川養子
糸魚川養子とプロフィールと人物像
神山高校の教師で図書室の司書を勤めています。声優は小山茉美さん。
折木奉太郎・古典部との関係性
千反田が古典部に入るきっかけとなった出来事、そして文集「氷菓」に深く関与しています。神山高校、そして古典部の過去を折木たちが解き明かすうえで欠かせない重要人物です。
【氷菓・神山高校の生徒以外の主要キャラ】善名姉妹
善名梨絵
伊原摩耶花の従姉妹で、民宿を営んでいる両親の娘。佳代の姉です。独占欲が強い傾向があり、明るく元気ですが放漫なところもあります。作中では妹想いな一面も見せます。
善名佳代
梨絵と同じく伊原摩耶花の従姉妹で、民宿を営む両親の娘。梨絵の妹です。しっかり者ですが大人しい性格で、気が弱いところがあります。梨絵にきつく当たられることもありますが、仲の良さが伝わってくるシーンも印象的です。
折木奉太郎・古典部との関係性
夏休みに千反田の提案で温泉に行くことになった古典部は、伊原の親戚で善名姉妹の良心が財前村で営む民宿「青山荘」にお世話になることに。
善名姉妹と古典部は共に楽しい時間を過ごしますが、そこでまた千反田の好奇心をくすぐるような謎に遭遇します。姉のいる折木も兄弟のいない千反田も、兄弟の存在について、この善名姉妹に出会うことで思いを巡らせることとなります。
【氷菓・その他の登場人物】入須のクラスメイト(2年F組の生徒)
江波倉子
事務作業担当で、声優は悠木碧さん。物静かで淡々としている女子生徒で、古典部とF組の生徒とのつなぎ役です。
本郷真由
ミステリー映画の脚本担当。ある理由で途中で脚本が書けなくなります。真面目で気弱な性格の女子生徒です。
中城順哉
声優は近藤孝行さん。
助監督を担当し、自らミステリー映画の犯人を見つけようと奮起する、大柄で大雑把な性格の男性生徒です。
羽場智博
声優は阿部敦さん。
小道具担当。ミステリーに詳しいと自負し、犯人捜しを買って出ます。高飛車で目立ちたがり屋な男性生徒です。
沢木口美崎
声優は伊瀬茉莉也さん。
広報担当。明るく朗らかだがちょっと変わり者の女子生徒。中城や羽場同様に犯人探しに一枚噛んできます。
折木奉太郎・古典部との関係性
入須と同じ2年F組のミステリー映画を作成している中心人物たちです。ある理由で話がすすまなくなってしまい、重要である犯人が誰かがわからず撮影が中断してしまいます。どうにか完結させるべく、入須が話の流れから犯人を見つけ出すよう古典部に頼むことで関わることになります。
【氷菓・その他の登場人物】河内亜也子
河内亜也子のプロフィールと人物像
神山高校2年の女子生徒で、声優は浅野真澄さん。
折木奉太郎・古典部との関係性
伊原も所属している漫画研究会に所属しています。漫画研究会では中心人物で、本当は一生懸命で才能もある女の子なのですが、素直になれない不器用なところがあります。
文化祭では漫画研究会の企画にダメ出しをして、伊原と意見が衝突します。河内はある事件を解く鍵となる一冊の漫画とも関わりがあるため、折木や古典部と直接かかわることはないものの、氷菓の重要人物の1人です。
【氷菓・その他の登場人物】湯浅尚子
湯浅尚子プロフィールと人物像
神山高校2年の女子生徒で、声優は進藤尚美さん。伊原、河内と同じく漫画研究会に所属し部長を務めています。河内とは友達で、物腰は柔らか。
優しい人柄から、よく部員同士の意見の衝突が起きる漫画研究会では中立的な立場に立ち、事態を落ち着かせる役目を担っています。
折木奉太郎・古典部との関係性
折木や古典部と直接的な関わりはありませんが、河内と同じく文化祭のある事件に関わる一冊の漫画について知る人物です。河内と伊原の間に入って仲裁をすることで、間接的に事件を解く手助けをすることになります。
氷菓登場キャラクターの分析まとめ
氷菓は、主人公・折木奉太郎が古典部の探偵役として遭遇する謎を解き明かしていく様、そして成長していく様子を描いたアニメです。
シャーペンや腕時計などに着目する視聴者も多いことからやはり主人公に多くの注目が集まっているようですが、他の登場人物たちも個性豊かで人間味に溢れている魅力的なキャラクターばかりです。
互いに切磋琢磨し合い、様々な葛藤や喜びを経験しながら一緒に成長していく登場人物たちの姿も、謎解きと共に楽しめる作品です。