フィレンツェの行き方
日本からフィレンツェへの直行便はありませんが、ヨーロッパの主要なハブ空港からは直行便が飛んでいますので、シャルルドゴール、ヒースロー、フランクフルトなどでトランジット可能です。日本からは1回のトランジットでアクセスできますので時間さえあえば1日か2日で到着できます。また、イタリア北部の観光地、ベニスからは列車での移動が可能です。
フィレンツェで行きたい美術館は?入場料やおすすめ絵画をご紹介!/1・ウフィツィ美術館
何と言ってもフィレンツェで有名なのはウフィツィ美術館(Galleria degli Uffizi)です。ウフィツィ美術館はイタリアを代表するルネッサンス絵画を多く収蔵した美術館で、誰でも名前を聞いたことがある有名な画家が描いたルネッサンスの作品を多数鑑賞することが出来ます。
ミケランジェロ、ボッティチェリ、レオナルド・ダ・ビンチ、ラファエロ、ティツィアーノ、エルグレコなどの絵画や彫刻があり、また教会やカテドラルに飾られる祭壇画やタペストリー、写本なども常設展示されています。
ウフィツィ美術館はとても人気で、チケットを購入するだけでも行列ができることも多いので、チケットは必ず事前予約していきましょう。
フィレンツェで行きたい美術館は?入場料やおすすめ絵画をご紹介!/2・アカデミア美術館
次にご紹介するのはダヴィデ像で有名なアカデミア美術館(Museo dell' Accademia)です。学生時代に美術の教科書で見たような作品が並んでいるこちらのアカデミア美術館、2002年から2004年の間に完全に復元されたミケランジェロの最高傑作「ダヴィデ像」が目の前で見られます。この彫刻に加え、ミケランジェロが教皇ユリウス2世のお墓のためにデザインしたとされている未完成の彫刻「4囚人」も展示されているのも見どころのひとつです。アカデミア美術館に展示されている作品は主に13世紀から16世紀の作品で、ストラトバリウスなど古い楽器のコレクションやアンドレア・デル・サルト、ジャンボローニャなどを含むルネッサンス時代のアーティストによる作品を楽しむことが出来ます。
フィレンツェで行きたい美術館は?入場料やおすすめ絵画をご紹介!/3・サンマルコ美術館
サンマルコ美術館(Museo di San Marco)は元修道院の美術館で、フラ・アンジェリコの肖像画や初期ルネッサンスの作品を数多く所蔵しています。フラ・アンジェリコはサンマルコに暮らし、彼の作品の中でも最も有名と言われている複数のフレスコ画をこの修道院の壁や天将、小さな部屋に書きました。特に有名なフレスコ画は「キリスト磔刑図」、またギルランダイオの「最後の晩餐」も興味深く必見です。
筆者がフラ・アンジェリコの「受胎告知」にもとても感動をしたのがこちらのサンマルコ美術館でした!
フィレンツェで行きたい美術館は?入場料やおすすめ絵画をご紹介!/4・S.M.ノヴェッラ教会美術館
次にご紹介するのは、S.M.ノヴェッラ教会美術館(Santa Maria Novella)です。おとぎ話に出てくる小さなお城のような、この可愛らしい外観の建物がS.M.ノヴェッラ教会美術館です。教会美術館というだけあって教会なのですが、じつは800年以上も続いている世界最古のファーマーシーなんです。
内装も白とゴールドを基調としていてゴージャスで煌びやか。ステンドグラスも美しく、壁いっぱいに描かれたフレスコ画は圧巻の一言です。有名なのはマザッチョの「三位一体」、ブルネレスキの「十字架像」フロレンティン・ナルドの「最後の審判」などは見ごたえ十分の作品です。また、このS.M.ノヴェッラ教会美術館は建物自体もルネッサンス時代の代表と言われている美しい展示物とも言えるでしょう。
フィレンツェで行きたい美術館は?入場料やおすすめ絵画をご紹介!/5・ホーン美術館
最後にご紹介するのはホーン美術館(Museo della Fondazione Horne)です。作家であり美術評論家としても有名なハーバード・パーシー・ホーンのコレクションがこの1400年代に建築された美しい建物をリノベーションされて作られたホーン美術館に収蔵されています。
作品数はそもまでは多くはないのですが、歴史的にとても貴重と言われる作品が多く、骨董市でたたき売られていたキリスト像が本物のミケランジェロの作品であったという新事実も分かったことで有名になったのがこのホーン美術館です。各フロアに3部屋づつというこじんまりとした美術館ですが、決して富豪ではなかった、一介の美術作品評論家のコレクションとしては目を見張るものがあります。古い家具が置かれた室内は美術館というよりも美しい邸宅を見ているような気分にもなる美術館です。
フィレンツェで美術館に行くときの注意
フィレンツェの美術館はもちろん、イタリア全土に言えることですが注意したいのはクリスマスホリデーの期間です。クリスチャンの多いヨーロッパですが、カトリックの多い国なのかプロテスタントの国なのかで街の華やかさもクリスマスホリデーの店舗の営業なども変わってきます。カトリック教徒が大半を占めるイタリアのクリスマスは、想像するヨーロッパのクリスマスよりもかなり地味で「クリスマスは家族と家で過ごすもの」という考え方が徹底しています。それは美術館の職員もレストランのスタッフも同じですので、とくに24日のクリスマスイブから26日のボクシングデイまでは街中の美術館はもちろん、レストランもカフェも開いていないことが殆どです。オープンしているのはホテルのカフェテリアか外国人のスタッフが多い免税店くらいかもしれません。
冬休みにフィレンツェへの旅行を考えている方は、旅の計画をたてる時にこのホリデーを考慮してスケジュール考えると良いかもしれませんね。
美術館でのマナー
美術館で決められているルールは、主に「作品保護」」のため、です。ですので、最低限守らなければならないことが決められています。
作品には触らない、などは当然のことだと理解できますが、海外の美術館は本当にフランクにミケランジェロの作品などが飾られています。絵画だと触る方は少ないと思いますが、彫刻だと対象物が硬いのでついつい気が緩むのか、接触してしまった方が学芸員に注意されている姿をたまに見かけます。写真を撮らない、飲食をしない、などもやはり作品保護のためには大切なルールです。また鑑賞している方の邪魔にならないように、大きな声で話さない、携帯電話は必ずマナーモードにするなども基本中の基本として覚えておきましょう。
フィレンツェの美術館、チケットの予約方法
混み合う美術館のチケット(主にウフィツィ美術館、アカデミア美術館)に関しては、事前に公式ホームページでチケットを予約して入場料の決済を済ませてから行くのが得策です。またおすすめは日本の旅行代理店が企画販売しているガイド付き美術館ツアーに参加する方法です。この方法は若干割高になりますが、列に並ばずに入場でき、ツアー代金に入場料も含まれています。一番の魅力は見逃せない作品に解説をつけて案内してもらえること!時間のない方や有名な作品を見逃したくない方にはおすすめです。
ウフィツィ美術館公式予約サイト
http://www.b-ticket.com/b-Ticket/uffizi/
まとめ
いかがでしたか?歴史的建造物やショッピングなど見どころも多いフィレンツェは、ぜひ美術館巡りも含めて数日間滞在したい芸術の都です。是非フィレンツェで素敵な旅をお楽しみください!