自転車の車体番号はどこにある?車体番号に意味はある?
自転車の車体番号はどんな意味がありどんな風にどこを見ればわかるのでしょう?それらの疑問についてまとめてみました。
自転車にはメーカーごとの任意な記号や数字で個々に番号がついています。それが自転車の車体番号です。この車体番号が付けられる意味は主に自転車を利用する時に義務付けられた法律(自転車の安全利用の促進及び自転車駐車場の整備に関する法律第12条第3項目)により「自転車防犯登録」に使用される所有者を特定するための番号です。そしてこの車体番号はどんな番号なのかどこを見ればわかるのかを知っておかなければ「自転車防犯登録」が行えません。
自転車の車体番号には意味がある?
自転車の車体番号はメーカーごとの任意な記号や数字で作られていて。何桁とか決まりありません。メーカー内では決まり事があっての番号かもしれませんが全国共通の番号でもありません。ただし自転車防犯登録に必要な番号ですから国内メーカー販売の自転車には付ける意味があります。
一般的には自転車に刻印されていて容易には消すことはできません。簡単に消すことができては「自転車防犯登録」しても車体が確認することができなくなるからです。
車体番号は簡単に消すことができない
自転車防犯登録はステッカーですから剥がされたり削られたり消すことがしやすいのですが車体番号は彫り込まれているので簡単には消すことができません。
盗難の多い自転車ですから車体番号や防犯登録番号が簡単に消すことができては困ります。ただしパトロールをしている警察官の方に聴くとこれらの番号を削ったりステッカーを剥した痕跡はわかるので盗難自転車に乗っていることがすぐわかってしまうため、車体番号を消すとか防犯登録番号のステッカーを剥すような作業はしないのが普通だそうです。
また譲り受けたりオークションや中古ショップでの購入の時には車体番号がどこにあり消すような作業がなされていないかを確認してから購入しましょう。盗難自転車を売りつけられた防犯登録のできない自転車を使用することのないようにしましょう。
自転車防犯登録の意味は?ステッカーはどんなの?
「自転車防犯登録」は多発する自転車の盗難や、その盗難自転車が駅前などに放置されて市民生活に支障を出さないように施行された自転車の安全利用と自転車の駐輪対策の総合的推進に関する法律により自転車を利用するために義務付けられています。
この自転車防犯登録は都道府県ごとに指定された団体が行います。主に自転車の盗難防止を目的として自転車の利用者に対して義務付けられた自転車の登録です。また登録は以前は任意でしたが1994年からは自転車を利用する者の義務となりました。
そして、この自転車防犯登録をしておくと盗難に合った時には警察に自転車盗難届け出をだしておくことで放置されたり何らかの形で警察の元へ自転車が行くと、ご自身の元へ自転車が戻ってくる意味のある登録です。
自転車防犯登録の仕組み・登録カードはどんなの?
自転車防犯登録は都道府県の公安委員会が指定した団体によって仕組みは異なります。また登録場所も基本的には自転車販売店舗ですが、こちらも都道府県によって異なります。
東京都自転車防犯登録新規のケース
一例として東京都自転車防犯登録新規のケースを参考にしてみましょう。
・登録(新規登録)
登録には自転車の保証書または販売証明書が必要です。これらの書類にはメーカー名・車体番号・タイヤサイズ・色・その他の特長・自転車利用者名・販売会社名が記載されていてこれらの項目を登録します。その他に身分証明書・登録代金が必要となります。
・譲渡(新規登録)
譲渡で利用する事になった自転車を新規登録し直す場合には全利用者の登録カードか譲渡証明書が必要です。内容にはメーカー名・車体番号・車種・タイヤサイズ・色・その他特徴・現在の防犯登録番号・譲渡人名・譲受人名が必要となります。その他に身分証明書・登録代金が必要です。
自転車防犯登録に必要な車体番号はどこ?
自転車車体番号は防犯登録のために付けられている番号だということがわかりました。ではどこを見ればわかるのでしょう。そしてどんなのでしょう。
自転車の車体番号はどこ?(自転車本体で調べる)
自転車本体のの車体番号表示場所はメーカーにより異なりますが大半はこのような場所に消すことのできないように刻印されています。またCの後輪ドロヨケ前やDのボトムケース上下などの見ずらい位置は見落としがちで、一体どこにあるのだろう?と思ってしまいますよね、ですからあらかじめ刻印されている可能性の部分を知っていると楽にみつけられます。
〇一般的に車体番号が刻印されている場初
A:ハンドル下カゴの裏側のフレーム部分
B:サドル下のフレーム部分
C:ボトムブラケット(ペダルを回転させる軸が通っているフレームの部分)のパイプ部に刻印
D:後輪ドロヨケ前のフレーム部分
車体番号はシールではなく彫り込まれた刻印となっています。メーカーや機種により異なりますが、ほぼこの4箇所のいづれかにあります。
自転車の車体番号はどんなの?
実際の刻印はどんなのかを見ておきましょう。
自転車車体番号の記載事例!
一例としてブリジストン自転車の車体番号記載箇所を見てみましょう。
ブリジストン自転車車体番号記載例
自転車の車体番号記載の位置は機種により違いがありますが下図の位置が多いそうです。また品質保証書(ブリジストンではロビンフッド手帳)にも記載されています。こちらの内容は防犯登録の際の必要項目も記載されているので大切に保管しましょう。
自転車車体番号と間違えやすい車種略号と製造ロット
自転車の車体番号を探していると、この様にシールで貼られている番号を見つける事もできますが、これは車種略号や製造ロットの場合が多いので間違わないようにしましょう。ほかにも商品コード一やフレームナンバーという番号をシールで貼られている場合もあります。車体番号は一般的には刻印されているので間違えないようにしましょう。
自転車車体番号は保証書及び販売証明書でも確認できる
自転車を購入した時には品質保証書や取り扱い説明書が付いてきます。そちらの最後の方には保証書及び販売証明書という用紙が綴じられています(場合によっては別紙)こちらには販売店が車体番号を書き込む項目がありますので記入を行ってくれていれば、こちらでも確認できます。そしてこの保証書や販売証明書には「自転車防犯登録」時の車体番号以外の記入項目内容が記載されているので大切に保管しておきましょう。
車体番号は個々の自転車番号で防犯登録に使用する
車体番号は自転車防犯登録時に必要だということがお分かりいただけましたか?法律で義務化された制度ですし特に駅周辺に駐輪される自転車の鍵を掛けていない自転車や駐輪番号と代金を払えばロックを外せる一時駐輪場でも自転車本体に鍵を掛けていなければ代金を清算して盗まれる実例があります。そしてほとんどの自転車は様々な場所に乗り捨てられるケースが多いそうです。ですから車体番号と防犯登録番号の記載されている自転車防犯登録カードの控えを保管しておき盗難に合った時には警察に届けておくと出て来る可能性があります。