「エミュレーション」という用語を知っていますか？エミュレーションとは、「真似る」、「模倣」するという意味の単語で、ゲームや、コンピュータの世界で使用される言葉でもあります。ゲームの分野でのエミュレーションは、例えば、一世代前のゲームボーイなどの古いハードでのみ動作するゲームを、現在のPCやPS4で動かすときに、エミュレーションソフトというソフトを使います。ゲームボーイで動作していたゲームを、PS4などで「模倣」して遊ぶのです。

このように、エミュレーションソフトは、様々なハード向けのソフトがリリースされています。そのほとんどが一般人が制作しているフリーソフトです。その中でも今回は3DS向けのエミュレータソフトである、「Citra」というエミュレータソフトを動作させられるゲームのタイトルなどを紹介します。

また、Citraなどのエミュレータソフトを語るうえで外せないのが、「チート」の問題です。ゲームを模倣するエミュレータソフトは、勝手にゲームをコピーしているため、チートなのでは？という意見もあります。今回はそのようなグレーゾーンのトピックについても取り上げます。

Citraはこれまでに、幾度かのバージョンアップを行っています。ポケットモンスターサン＆ムーンは、初期型の3DS用Citraでは、通常のゲームプレイも、ゲームの起動もできませんでしたが、最新バージョンのCitraでは、起動と、通常のゲームプレイが可能になっています。ただエンディングまで、エミュレートできる確率は100%とはなっておらず、今後の改善が期待されています。

世界樹の迷宮IV 伝承の巨神は、Citraで、ほぼフルエミュレーションが可能なゲームタイトルとなっています。起動から、通常のゲームプレイ、セーブまでの動作が確認されています。ゲームタイトルによっては、エミュレーションをする際に動作がカクカクしてしまうときがありますが、世界樹の迷宮IV 伝承の巨神に関しては、Citraでのエミュレーションは動作も良好です。

エミュレータソフトは、3DSやプレイステーションなどで動作するゲームを他のハードでも動作できるようにするソフトです。ここでは基本的な使い方として、PC上でエミュレーションをしたい時のソフトの使い方を紹介します。

例えば、3DSでのみプレイ可能なゲームを、PCでエミュレートして遊びたい時は、Citraなどのエミュレータソフトが必要ですよね。この場合は、PC上にエミュレータソフトをインストールして、本来3DSなど、他のハードでのみ動作するゲームを動かす設定をしていきます。PCだけでなく、PS4などのハード上でエミュレートしたい場合も同様です。基本的な使い方は、どのエミュレータソフトでも大きな差はありません。

エミュレータソフトは、3DSやPS3などでプレイできるオリジナルのゲームデータをコピーして、他のハードに移すため、著作権問題や、チートなどではないのか、といった見方もあります。結論から述べると、3DSなどに入っているオリジナルのゲームデータを、エミュレーションソフトで他のハードに移動するだけでは、著作権侵害やチートには当たりません。しかし、3DSなどから移動したデータを、商用目的で不特定多数に販売すると、法律違反になります。あくまでも、チートや、法律違反に当たらないのは、「個人使用目的によるデータのコピーのみである」という点を覚えておいてください。

今回は、3DS向けに開発されているエミュレータソフトのCitraの紹介や、チート使用の合法性、使い方などを紹介しました。現在では、3DS向けのCitra以外にも沢山のエミュレータソフトが出回っています。記事内でも述べましたが、エミュレートは、個人使用でのみ使用が認められています。私的な使用は全く問題ありませんが、そのデータを、販売したりして不特定多数に流してしまわないように注意しましょう。