まずは、ジャン登場までのあらすじを紹介するので、ネタバレを含みます。主人公エレンが住むシガンナ区にある壁を、巨人が突き破り侵入してくるところから物語が始まります。その後、巨人に復讐を誓ったエレンは、一緒に生活していたミカサ、2人の友達であるアルミンと共に調査兵団への入隊を目指しました。

巨人から逃げた3人は、ウォール・ローゼにたどり着きます。しかし、ウォール・ローゼに住んでいた住民からすると、避難してきたシガンナ区の住民のせいで食糧不足に陥ったため、ひどい仕打ちを受けていました。

14歳になったのをきっかけに、訓練兵に志願します。エレン、ミカサ、アルミンと同じく訓練兵に志願した一人として、ジャン・キルシュタインは登場します。

ジャン・キルシュタインは、アニメ進撃の巨人第3話で初めて登場するキャラクターです。アニメの序盤で登場し、エレンやミカサの同期として活躍します。まずは、ジャンの基本的な情報を紹介します。ネタバレを含みますので、注意してください。

身長175cm、体重65kgのジャン・キルシュタインは、ウォール・ローゼの南端にあるトロスト区出身です。エレン、ミカサと同じく14歳で訓練兵に志願します。しかし、調査兵団に入りたかったわけではなく、訓練兵卒業後は、より安全な内地へ行くことを目標にしていました。4月7日が誕生日で、初登場時は12歳、卒業時は15歳でした。

現実主義で自己主張が激しい性格をしているジャンは、周りのキャラクターとよく衝突します。自己主張が激しいゆえに、声を荒げて喧嘩をするシーンも多いです。とくに、主人公であるエレンとは馬が合わず、よく衝突していました。ミカサに一目ぼれするシーンがあり、常に一緒にいるエレンに良い印象を持っていないのです。

登場時は、イケメンでかっこいいと話題になりました。しかし、作中でエレンが馬面だと言ったのをきっかけに、ジャンに馬面で残念という印象がつきました。4年後は、髪が伸び大人っぽくなっています。

ジャン・キルシュタインは、進撃の巨人主人公であるエレンとよく絡みます。そのため、活躍シーンが多いのも特徴です。ここでは、ジャン・キルシュタインの活躍を紹介するため、ネタバレ要素を含みます。

訓練兵時代のジャンは、とにかくより安全な内地に行くため、憲兵団への入団を目標にしていました。憲兵団には、成績上位者しか志願できないため、勉学はもちろん、訓練に励んでいました。その結果、6位の成績で訓練兵を卒業します。しかし、訓練兵時代に巨人との戦いを経験したジャンは、調査兵団へ入団します。

壁の上で作業していたジャンたちの目の前に、超大型巨人が現れ壁が壊されました。それをきっかけに戦闘を開始します。しかし、ジャンたちは立体起動装置のガス切れ問題が発生したのです。数名の訓令兵がガス切れに悩まされる中、指揮を任せられたジャンはマルコに「弱い人間の思いが分かる」と勇気を貰います。しかし、自分のせいで多くの人が死んだため、自信を失うことになったのです。

ガス切れ問題を乗り切り、無事帰還します。訓令兵時代のジャンは、憲兵団に入ろうという考えから、調査兵団へ入ろうという大事な選択をする場面でした。

マルコの死を目の当たりにし、ジャンは自問自答を繰り返すようになります。訓練兵時代に、理解者であったマルコの死を目のあたりにしたからこそ、調査兵団への入団を希望したのです。ジャンは、「今自分が何をするべきか」ということに悩まされ、自問自答を繰り返します。多くの訓令兵が、巨人の怖さを目の当たりにし、調査兵団に入るのを躊躇しするようになったのです。

そんな中、ジャンは声高らかに調査兵団へ入隊を希望します。巨人が怖いという思いよりも、自分が何をするべきか決まった瞬間でした。ジャンの勇気を感じた他の訓練兵も、数名入隊することになりました。震えながらも入隊を希望するジャンに、かっこいいと思うファンが多かったシーンです。

人との戦闘は、最新付近のネタバレになるので、注意してください。リヴァイが率いる隊は、壁外調査でリヴァイとエレン以外全滅してしまいました。そこにジャンなど104期生の新人が配属され、現在は新リヴァイ班になっています。進撃の巨人に登場する会長たちが殺され、調査兵団が疑われます。出頭を命じられますが、新リヴァイ班は反抗し逃げる選択をとりました。

その結果、指名手配をかけられ、中央第一憲兵団の人間と戦闘することになったのです。ジャンは、人間を殺すという行為に躊躇し、悩みが生じてしまいます。しかし、ジャンが迷ったことにより、一緒にいたアルミンが人間を殺すことになりました。自分が躊躇したため、仲間にも危険を負わせてしまったことから、人間と戦うことを覚悟します。

イケメンでかっこいいと話題のジャン・キルシュタインは、活躍するシーンも多いですが、クスッと笑えるシーンも多いのが特徴です。巨人と人間が殺しあう進撃の巨人の中で、笑えるシーンは重宝されています。人間らしい葛藤があったり、仲間とぶつかり合うジャンだからこそ、クスッと笑えるシーンが似合うのでしょう。ここでも、進撃の巨人のエピソードも紹介するので、ネタバレに注意してください。

エレンとジャンはさまざまなシーンで喧嘩をする仲です。殴り合いをするときもあれば、言い合いで済むときもあります。最初にエレンと出会ったときも、ジャンが喧嘩を吹っ掛けます。しかし、その場では言い合いで済み、一応仲直りとしてハイタッチをしました。クスッと笑えるシーンはその後です。ハイタッチ後、エレンを追っていくミカサを見て、ジャンは一目ぼれします。

ジャンは咄嗟にミカサに話しかけ、「綺麗な髪だ」と褒めました。その後、ミカサはエレンを追い、エレンに「髪が長い」と言われながら髪を触られます。その場面を見たジャンは、自分が触れなかった髪を簡単に触るエレンに、怒りと悲しみが立ち込め、残念がっているような顔をするのです。

そして、先ほどエレンとハイタッチした手をコニーの背中で拭きます。ジャン曰く、人との信頼を拭きとったとのことですが、かっこいいと言われる反面、残念がっている顔とその行為がクスッと笑えると話題になりました。

エレンは調査兵団へ入隊しますが、危険性から憲兵団へ受け渡すように命令されます。しかし、調査兵団はもちろん、エレン本人も憲兵団へ行くことを嫌がりました。そこで、考えたのがエレンの替え玉作戦です。エレンの替え玉として用意されてのが、黒髪のかつらをかぶったジャンでした。

エレンは、ジャンが替え玉をしているという事実を知った時に、「俺はあんな馬面じゃねぇ」と反抗します。それまで、ファンの間ではイケメンでかっこいいと言われていたジャンに、馬面で残念というイメージを与えたシーンで、クスッと笑ってしまう人が多かったです。

単行本の進撃の巨人では、本編終了後に嘘予告が記載されています。そのため、単行本を読んでいない人にとって、ネタバレになるので注意してください。元々は何も記載されていないか、進撃の巨人に登場するキャラクターとは関係のない描写がされていました。しかし、単行本第3巻から本格的に嘘予告が始まります。

嘘予告のジャンは、部屋をのぞかれて慌てるシーンだったり、アルミンと一緒に生活していた巨人に食い殺されたりと残念な扱いを受けています。普段からクスッと笑えるシーンが多く、イケメンでかっこいいと言われているジャンだからこそ、嘘予告での扱いが笑えるようになっているのでしょう。

進撃の巨人に登場するキャラクターの中でも、エレンと同じ104期ということで、登場シーンが多いジャン・キルシュタインは、名言も多いです。なかには、他の訓練兵を動かすことになった重要な名言も存在します。ここでは、名言がどのようなシーンで発言されたのか、エピソードを交えて紹介するので、ネタバレに注意してください。

進撃の巨人アニメ第16話で、調査兵団になったエレンとジャンが会話するシーンの名言です。ジャンは、穴の開いた壁を埋めるために巨人化したエレンが、ミカサを襲ったことに対して、理由を聞きます。しかし、エレンは巨人化している最中の記憶がないため、分からないことを伝えました。その事実を知ったジャンは、「知ってくべきだ。俺たちが何のために命を使うのかを」と発言します。

エレンの巨人化能力は、一見素晴らしい能力のように思えますが、一歩間違えば人間に危害を与える可能性があるのです。ジャンは、エレンを信じるために理由を聞きました。同期の考えや思いを統一するためにも、この発言が大事になったのです。

この名言は、進撃の巨人アニメ第17話でジャンが発言したものです。女型の巨人がエレンを狙っていることに気づいたアルミン、ジャン、ライナーの3人は足止めを考えます。この足止めを提案したのが、ジャンだったのです。ジャンが自分のことしか考えていないと思っていたライナーが、理由を聞くシーンです。

そこでジャンは、「誰の物とも知れねぇ骨の燃えカスにがっかりされたくないだけだ」と明言を残します。マルコの死を乗り越えたジャンは、過去に死んでいった仲間たちに、調査兵団としての使命を果たすことを、誓っていました。

進撃の巨人アニメ第16話でジャンが発言した名言です。多くの仲間が死んでいくのを近くで見ていた104期訓練生は、調査兵団への入隊を迷っていました。そこで、1番に入隊を宣言したのが、ジャンでした。

多くの仲間が迷う中、「おいお前ら、配属兵科は何にするか決めたか？俺は決めたぞ。俺は…調査兵団に入る」と震えながら発言したのです。登場時は、安全を求め憲兵団を目指していたジャンが、死ぬ可能性がある調査兵団に入ると公言したことにより、仲間は驚いた様子でした。しかし、この発言で元々は憲兵団を志願していた同志たちも、数名調査兵団に加入することになったのです。

進撃の巨人は、大人気アニメで声優陣も豪華なのが特徴でしょう。イケメンでかっこいいジャンは、人気キャラクターランキングでも上位に入るため、声優も豪華です。最後にジャン・キルシュタインの声優について紹介していきます。

ジャンの声優は谷山記章が務めています。谷山記章は、1997年から声優として活躍している人物で、毎年さまざまなアニメの声優として活動している方です。主人公はもちろん、脇役の声優も担当したことがあり、声のレパートリーが多いのが特徴です。

谷山記章が声優を務めた作品は多数存在します。例えば、金色のガッシュベルに登場するアルベールや、とある魔術の禁書目録幻想収束に登場するステイル＝マグヌスなどを担当しています。

ジャンは、登場当初イケメンでかっこいいと言われていましたが、エレンの馬面発言で残念と言われるようになりました。しかし、物語が進むなかでさまざまな名言を生み出したり、先陣を切って行動したりなど、本当の意味でジャンはカッコいい魅力のあるキャラクターだと言えるでしょう。

新リヴァイ班に加入したことにより、これからさらにジャンの活躍が期待できそうです。巨人と人間の関係がどうなっていくのか、予想しながらジャンの活躍も期待していきましょう。