しその効能
しそは非常に健康増進に効果的な野菜です。しそには様々な種類の栄養成分が含まれており、昨今注目されている食品です。青じそは年中スーパーで購入することができ、食卓を彩ったりちょっとしたお料理の飾りにも適しています。そんなしそは、具体的にどのような効能があるのでしょうか。
まずしそには赤紫蘇と青紫蘇の2種類があります。どちらも「アルファリノレン酸」などの高い栄養成分を含んでおりますが、赤じそと青じその違いは、「ロズマリン酸」、「シソニン」、「ベータカロチン」の含有量です。
赤じそは良く見かけるのは梅干しに漬けてあるものですが、実は手作りでジュースとして飲んでいる人も多いんです。今回はそんなしその中でも、梅雨頃から夏にかけての限定された期間のみ販売される赤じそに注目して詳しい効能をピックアップしました。
効能 ①花粉症の緩和
しそには、オメガ3脂肪酸でもある「アルファリノレン酸」が多く含まれています。アルファリノレン酸は体内でEPAという成分に変化し、このEPAが花粉症を和らげるのに一役買います。体質を改善したい方や、花粉症に悩んでいる方にはぴったりです。
効能 ➁脂肪燃焼
しそに含まれるポリフェノールの一種である「ロズマリン酸」は多くの栄養価を含んでいます。ロズマリン酸は脂肪の蓄積を防ぐのに効果があると言われ、また、EPAには脂肪を燃焼する作用が備わっているためダイエットにピッタリです。
効能 ③肌を整える
赤しそにはポリフェノールの一種である「シソニン」や「βカロテン」が含まれており、これらの成分が抗酸化作用として美肌作りに働きかけます。それにより、肌を整え老化するのを防ぐ効果が期待されるのです。
効能 ④夏バテ撃退
しそには疲労回復効果が期待できます。夏は何をしてもやる気が起きなかったり、暑さで食欲もなくなることがあります。そんな時にもしそは大活躍です!
これはしその香りがその役割を果たしており、しそに含まれる「ペリルアルデヒド」が体内に刺激をもたらし、食欲を回復させる効果が期待できるのです。また「ペリルアルデヒド」には抗菌作用・防腐作用があるので便秘の解消にも役立ちます。
効能 ⑤婦人病に効果的
しそには他にも更年期障害や貧血、子宮筋腫の改善にも役立ちます。しそに含まれるカルシウムがホルモン分泌に働きかけるため、更年期障害である苛立ちを軽減するのにも効果があります。
またしそは血行を良くしたり、冷え性緩和にも作用するので、ストレスが軽減されたり、子宮筋腫などの疾患にも効果的です。
効能 ⑥その他
その他にもしその効能は、免疫力を高める、骨や歯を丈夫にする、血液をサラサラにする、血糖値を下げる、糖尿病の予防、利尿作用、むくみ改善、肝臓機能の正常化など多岐に渡ります。
これだけ多くの効能があるのであれば、しそが多くの人から注目され、積極的に摂取されている理由が分かるかと思います。
しそジュースの摂り方
しそジュースを効果的に体内に取り入れるには、朝飲むことをおすすめします。また、食事と一緒に飲むのもよいでしょう。どちらも吸収率を高めてくれます。また、集中力が下がってくる15時くらいに摂取するのもおすすめです。
一日の飲む量は決められていません。もし花粉症対策で飲むのであれば、花粉症の期間は継続して飲み続けることで効果を発揮するため、3ヵ月ほどの長期での継続をおすめします。
しそジュースのレシピ
作り方がとっても簡単なしそジュースは夏にもぴったりです!夏前に販売される赤じそを使って、夏バテ対策用や食欲、健康増進のためにも簡単にできるしそジュースをストックしておきましょう!
しそジュースのレシピ 手順①
しそジュースの作り方はコツなども特にないため、誰でも簡単においしいジュースを作ることができます。
材料は、赤しそ200g、砂糖500g、水1L、米酢 250mlです。
①まず、しその茎を取り、葉だけにしてよく洗います。洗ったらしっかりと搾って水気を切っておきます。
しそジュースのレシピ 手順➁
➁その後しその葉をちぎりながら鍋に水を入れて沸騰させます。沸騰したらしそを加え、約2~3分ほど待ち煮出してください。
しそジュースのレシピ 手順③
③煮出していると、しその葉が赤色から緑色に変化していきます。色が変わったら別の容器にザルなどを使ってこしながら入れてください。
しそジュースのレシピ 手順④
④こした汁を鍋に戻し、砂糖を入れて中火にかけます。十分に混ざったら火を止め、粗熱をとってください。
しそジュースのレシピ 手順⑤
⑤熱がとれたら、米酢を加えてかき混ぜます。このときの煮汁の色がきれいな赤色に変化します。以上で完成です。
しそジュースのレシピ 手順⑥
⑥出来上がったしそジュースは、瓶などの保存容器に入れて、冷蔵庫で保存するようにしましょう。
これだけのステップなので非常に簡単なレシピです!こんなに簡単で、たくさんの効能が含まれるしそを一気に摂取できるのは嬉しいですね。
しそジュースの飲み方
しそジュースはそのまま飲むのが一番おすすめではありますが、様々な飲み方にアレンジすることも可能です。水で割ったり、炭酸で割ったり、オレンジジュースやお酒で割って飲むのも美味しいのでおすすめです。
またアレンジ方法として、夏は凍らせてしそアイスそ作ったり、かき氷のシロップ代わりに使うことができます。他にもしそゼリーを作ってミントを乗せたり、スムージーに混ぜて飲むのもさっぱりとしておすすめです。
その他のしそレシピ
しそジュースのレシピは米酢を混ぜて作るものだけではなく、他にも色々あります。クエン酸を使うのもスタンダードなので、薬局などでクエン酸を購入して試してみるのもおすすめです。
クエン酸の代わりにレモンを入れたり、米酢の代わりにりんご酢を使ってフルーティーな味わいにするレシピもあるので是非試してみてください。
しそジュースの保存方法
しそジュースは、乾燥させた空き瓶やペットボトルなどに入れて密閉保存します。しそ自体にクエン酸などの抗菌・防腐作用が含まれているため、長期で保存することが可能です。
常温で保存することも可能ですが、長期で保存するとクエン酸が発行し、シュワシュワと泡立ってしまいます。また、常温のまま長期で保存しているとお酢のような状態になってしまいます。ですので、できれば冷蔵庫で保存することをおすすめします。
冷蔵庫も長期保存として適していますが、冷凍庫であればさらに1年ほどの長期保存ができますので、ストックとして濃縮したものを一度に大量に作り置きしておくことも可能です。特に赤じそは限られた期間でしか販売していないため、販売時期である梅雨頃にしそジュースを作っておくと良いでしょう。
まとめ
今回しそジュースの効能や簡単レシピを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。しそにはたくさんの期待すべき栄養成分が含まれています。赤しそは特に梅雨時期のみしか販売されていないため、とても貴重です。健康増進にも効果があり、見た目にもオシャレで食欲をそそる真っ赤なしそジュース。この時期に1年分のしそジュースを沢山作り置きしておき、夏の暑さはもちろん一年を健康に乗り切りましょう!