岩手の方言が可愛い!
わんこそばや盛岡冷麺、宮沢賢治の出身地として有名な岩手。NHK連続テレビ小説『あまちゃん』のメインロケ地としても話題を集めていて、『あまちゃん』の中でもかわいい岩手の方言が使われていましたね。
岩手の方言の特徴
ズーズー弁
岩手をはじめとした東北の方言はズーズー弁と言われることがあります。「し」と「す」、「ち」と「つ」、及び「じ」「ず」「ぢ」「づ」の区別をつけないという特徴があります。
フランス語っぽい
寒さ厳しい地域のために、口を大きく開けずに話す岩手弁。その雰囲気がフランス語っぽいとも言われています。
岩手弁で歌った『アナと雪の女王』の『Let it Go』の動画もフランス語っぽいと話題になりました。実際に聞いてみても、まるで日本語とは思えない不思議な雰囲気です。“Let it Go”は「いがすぺ」になるようです。
大きく3つに分かれる
岩手の方言を総称して岩手弁と言いますが、同じ岩手弁でも地域によって少しずつ差があります。岩手弁は、県北・県南・沿岸の3つに分かれます。
県北には県庁所在地のある盛岡市があり、ここで使う方言を盛岡弁と言います。この地域では若者は標準語を喋りますが、お年寄りはまだ盛岡弁を話す人が多くいます。
県南は宮城県に近い地域で、宮城県に近い訛りが入ることもあります。
沿岸は太平洋に面した地域で、海で生活している人が多いためか少し荒々しい印象に聞こえます。
岩手の有名人
大谷翔平
メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスで活躍している、日本を代表するプロ野球選手の大谷翔平選手は、岩手県奥州市の出身です。岩手県花巻市にある花巻東高等学校に入学後、プロ野球ドラフト会議にて北海道日本ハムファイターズに入団しました。投手と打者を本格的に両立する二刀流の選手として話題を集めています。
山川恵里佳
主にバラエティ番組で活躍し、現在では元お笑い芸人のモンキッキーさんの妻であり2児の子供の母でもあるタレントの山川恵里佳さんは、岩手県盛岡市出身です。結婚後は仕事をセーブしているものの、結婚前は、「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」や「天才てれびくんワイド」「奇跡体験!アンビリバボー」など様々な人気番組に引っ張りだこでした。
福田萌
横浜国立大学卒業のインテリタレントとして主にクイズ番組などで活躍されている福田萌さんは、岩手県滝沢村(現・滝沢市)出身です。私生活では、お笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦さんと結婚し、2児のママでもあります。
藤圭子
歌手の宇多田ヒカルさんの母であり、歌手として活躍された藤圭子さんも岩手県出身です。その美貌と、独特なドスの効いたハスキーボイスのギャップも相まって、一斉を風靡しました。
三又又三
お笑い芸人の三又又三さんは、岩手県花巻市出身です。武田鉄矢さん扮する『3年B組金八先生』の主人公坂本金八のモノマネで人気を集めています。
定番の岩手方言13選!
ここからは、岩手の定番方言を13選でご紹介します。『あまちゃん』で話題になった、「じぇじぇ」や一言で会話ができる「け」、意外な意味を持つ「だからさ」など、どれも岩手ではよく使われる方言ばかりです。
定番の岩手方言Part.1|じぇじぇ
『あまちゃん』により有名になった「じぇじぇ」は、驚いたときに用いる言葉です。ドラマでは「じぇじぇじぇ!」とじぇを3回繰り返す言い回しが有名となりましたが、「じぇ」を何回繰り返すかについては、その驚き具合で変わります。
ちょっと驚いたときには「じぇ!」、かなり驚いたときには「じぇじぇ!」、本当に驚いたときには「じぇじぇじぇ!」となります。
ただ、実は「じぇじぇ」は主に漁師言葉であり、一般的にはあまり使われないんだとか。似たような言葉として盛岡弁の「じゃじゃじゃ」という言葉もあります。
定番の岩手方言Part.2|なんぎだ
「なんぎだ」は、「つらい」「きつい」「大変」を意味します。「明日の仕事はなんぎだ〜(=明日の仕事はつらいな~)」などと使います。
定番の岩手方言Part.3|なのさ
岩手では、「なのさ」を語尾につけて話すことが多々あります。標準語ではなかなかしない言い回しですが、岩手では「◯◯なのさ」という言い方がよく使われます。「助けてあげました」は、「助けであげたのさ」となります。嫌々してあげたようなニュアンスに聞こえることもありますが、そういった意味は特にありません。
定番の岩手方言Part.4|ほにほに
標準語ではまず会話に出てこないであろう「ほにほに」は、「本当に」「その通り」といった意味で、相槌や会話をまとめるときなどにも使われます。「◯◯だがね〜」と言われたときに、「ほにほにす〜」と返せば、「本当だね〜」という意味になります。
定番の岩手方言Part.5|あべ
「あべ」は、「行こう」という意味です。「あばい」と言う地域もあります。「早ぐあべ!」と言われたら、「早く行くよ!」と言う意味になります。
定番の岩手方言Part.6|だっちゃ
岩手の可愛い方言としても人気な「だっちゃ」は、「です」と同じような意味で語尾につけられます。「だっちゃ」といえば、漫画『うる星やつら』のラムちゃんのイメージが強い人も少なくありませんが、ラムちゃんの「だっちゃ」も東北弁からきているようですよ。
定番の岩手方言Part.7|け
「け」は「食べなさい」という意味です。おばあちゃんの家に行くと「け!け!」と言われてお腹が膨れるほどたくさんのご飯を出してくれる、というのは岩手のおばあちゃん家あるあるでもあります。
定番の岩手方言Part.8|だからさ
「だからさ」は、同意をするときに使用します。“だから”は、接続詞なので、「だからさ」と言われるとその後に何か言葉が続きそうな印象がありますが、岩手では「だからさ(=そうだよね)」となるので、それで会話が終了します。「だからさ」といった後に、岩手以外の出身の人から「だから何?」なんて言われてしまいやすい方言です。
定番の岩手方言Part.9|んだべ
「んだべ」は、「そうだよ」「そうに決まっているじゃん」などといった意味です。「んだべ?」「んだべか?」となると、「そうだよね?」という相手に同意を求める意味になります。
定番の岩手方言Part.10|かっちゃぐ
「かっちゃぐ」は、「ひっかく」の意味です。爪などで引っ掻いてしまった時などに使います。「猫さかっちゃがれだ(=猫に引っ掻かれた)」などと使います。
定番の岩手方言Part.11|おでんせ
「おでんせ」は、「ようこそ」という意味の盛岡弁です。岩手の観光地などに遊びに行くと様々な場所で「おでんせ」と書かれた看板を見つけます。岩手盛岡市の玄関口として知られるJR盛岡駅には、『おでんせ館』という駅ビルもあり、買い物やグルメ目当ての地元の人や、お土産目当ての観光客などで盛り上がっています。
定番の岩手方言Part.12|ゆるぐね
「ゆるぐね」は、「苦しい」「疲れた」の意味です。「疲れた」については精神的な疲れに使います。「ゆるぐね仕事だなあ(=つらい仕事だなあ)」などと使います。
定番の岩手方言Part.13|おあげんせ
「おあげんせ」は、「召し上がれ」「お食べください」の意味です。「あらがっせ」と言う地域もあります。「海の幸をおあげんせ(=海の幸を召し上がれ)」などと使います。観光ホテルや食べ物屋さんでよく聞いたり見かける方言です。
定番の岩手方言Part.14|もっし
「もっし」は「ごめんください」を意味する盛岡弁です。ただ、盛岡弁なので主にお年寄りが使用する方言で、若者はあまり「もっし」は使用しないようです。
可愛い岩手弁で言われたい!告白フレーズ4選!
ここまで定番の岩手弁をご紹介してきましたが、方言は告白フレーズにするとより可愛さが引き立ちますよね!ここからは、岩手弁のかわいい告白フレーズをご紹介します。
岩手方言の告白フレーズPart.1|好きだっけ、付き合ってけろ
「〜だっけ」は「〜だから」、「〜けろ」は「ください」の意味で、「好きだっけ、付き合ってけろ」は、「好きだから、付き合ってください」という意味になります。ストレートな告白のフレーズですが、「〜けろ」がとても可愛らしくて、キュンキュンしちゃいますね。
岩手方言の告白フレーズPart.2|おらのこと、嫁っこにしてけんね
岩手では一人称に「おら」と使い、「嫁っこ」は「お嫁さん」の意味です。「おらのこと、嫁っこにしてけんね」は、「私のこと、お嫁さんにしてください」という意味で、女性からの逆プロポーズのフレーズです。かしこまった雰囲気になりすぎず可愛らしいので、言われたらついつい「はい!」と即答しちゃいそうですね!
岩手方言の告白フレーズPart.3|おらと一緒に、◯◯にあべ!
お付き合いする前のデートのお誘いな度に使いたいのがこのフレーズ。「あべ」は「行こう」という意味で、「おらと一緒に、◯◯にあべ!」は、「私と一緒に◯◯に行こう!」という意味になります。◯◯には、遊園地や映画、水族館などでデートスポットを入れてくださいね。
岩手方言の告白フレーズPart.4|おめさん、ほんとめんこいよ
最後は、岩手男子に言われたいフレーズの「おめさん、ほんとめんこいよ」です。「おめさん」は「あなた・君」の意味で、「めんこい」は「岩手めんこいテレビ」というテレビ局の名前で使われるほど定番の方言でもありますが、「かわいい」を意味します。つまり、「おめさん、ほんとめんこいよ」は、「君は本当にかわいいなぁ」といった意味になります。
まとめ
いかがでしたか?わんこそばや盛岡冷麺などが有名な岩手の方言についてご紹介しました。岩手がメインロケ地になったNHK連続テレビ小説『あまちゃん』が大ブレークしたこともあり、盛岡弁の「じぇじぇ」など知っている方言があった方も多いのではないでしょうか?独特なフレーズである「だからさ」や「け」の意味にも驚きましたね。ぜひ岩手を訪れた際には地元の方とコミュニケーションしてみてくださいね。