神奈川の方言の特徴
神奈川の方言は、群馬弁・埼玉弁・多摩弁などと共に、西関東方言に属しています。音韻やアクセントなどが西関東方言や東京方言に近いため、“神奈川ならではの方言”というものは少なく、伝統的な方言も衰退しているため、あまり方言らしい方言は聞かれなくなっています。
母音融合
母音の「アイ・アエ」などを「エー」と発音することが多く、「ブタイ(舞台)」を「ブテー」、「期待する」を「キテーする」、「オマエ」を「オメー」などと発音します。
ラ行音の撥音化
「わからない」を「わかンない」、「有るから」を「有ンから」などラ行を「ン」と発音することがあります。
神奈川の有名人
阿部寛
『結婚できない男』『下町ロケット』『テルマエ・ロマエ』など、数々の人気ドラマ・映画に出演している大人気俳優の阿部寛さんは神奈川県横浜市出身です。
中居正広
元SMAPの中居正広さんは、神奈川県藤沢市出身です。「だべ」などが口癖として知られていて、自然と神奈川弁を使っている人の一人です。
上地雄輔
大人気バラエティ番組『クイズ!ヘキサゴン!!』で、おバカタレントとして大ブレイクした俳優・歌手の上地雄輔さんは、神奈川県横須賀市出身です。高校時代には野球で松坂大輔選手とバッテリーを組んでいたことでも知られています。上地さんも「だべ」という語尾をよく使う人の一人です。
窪田正孝
2020年のNHK連続テレビ小説の主演を務める今をときめく大人気俳優の窪田正孝さんも神奈川県出身です。元々は整備士を目指して神奈川の工業高校に通っていたそうです。
向井理
ドラマ『わたし、定時で帰ります。』で演じた種田という役柄が格好良く、最終回時に“種田ロス”という言葉を生み出した人気俳優の向井理さんは、神奈川県横浜市出身です。プライベートでは女優の国仲涼子さんと結婚し、2児のパパでもあります。
浅香航大
ドラマ『あなたの番です』で神谷将人という刑事役を演じ、ドラマ内における衝撃の展開で一時SNSを騒然とさせたことでも記憶が新しい、俳優の浅香航大さんも神奈川県出身です。2008年まではジャニーズ事務所に所属して活動をしていました。
小泉進次郎
フリーアナウンサーの滝川クリステルさんとの電撃結婚発表で話題を集めた政治家の小泉進次郎さんは、神奈川県横須賀市出身です。父は第89代内閣総理大臣の小泉純一郎さん、兄は俳優の小泉孝太郎さんです。
剛力彩芽
ZOZOTOWNの前澤社長との交際で注目を集めている剛力彩芽さんは、神奈川県横浜市出身です。ビートたけしさんや明石家さんまさんなど、数々の芸能人からも人気が高いことでも知られています。
定番やかわいい・面白いものまで!神奈川方言13選!
ここからは神奈川の方言について、定番からかわいいもの・面白いものなど13選でご紹介します。ぜひ意味を考えながらチェックしてみてくださいね!
神奈川方言Part.1|だべ
「だべ」は語尾につけて「そうでしょう」「〜だよね」といった意味になります。相手に問いかけたり確認するときに使います。「明日学校だべ?(=明日学校だよね?)」などと使います。「だべ」は、中居正広さんや上地雄輔さんなどがよく使用することから、神奈川弁として知名度が上がっていますね。
神奈川方言Part.2|じゃん
「じゃん」は語尾につけて使います。特に意味はありませんが、「〜だよね」「〜ではないか」と言ったニュアンスに近い言葉です。「昨日の野球面白かったじゃん(=昨日の野球面白かったよね)」「すごいじゃん(=すごいよね)」などと使います。
神奈川方言Part.3|かたす
「かたす」は「片付ける」という意味です。東京など関東地方全域でも使われる言葉なので、標準語と思っている人も多いのではないでしょうか。「おもちゃかたしといて(=おもちゃ片付けておいて)」などと使います。
神奈川方言Part.4|けっぱぐる
「けっぱぐる」は「やっつける」「蹴り飛ばす」という意味です。主に横浜南部や横須賀エリアで使われる方言で「ボールをけっぱぐる(=ボールを蹴り飛ばす)」などと使いますが、最近の若い人はあまり使いません。
神奈川方言Part.5|うっちゃる
「うっちゃる」は「捨てる」という意味です。「捨てる」から派生して「売りさばく」という意味で使うこともあります。「これいらないからうっちゃっとけ(=これいらないから捨てておいて)」などと使います。
神奈川方言Part.6|くっちゃべる
「くっちゃべる」は、「話す」「しゃべる」という意味です。ただ、無駄なおしゃべりをするというネガティブな意味で使われることがほとんどです。また、目上の人との会話などではあまり使われることはありません。
神奈川方言Part.7|あんきだ
「あんきだ」は「安心だ」という意味です。神奈川以外に名古屋弁でも使われます。「みんな子供成長しているからあんきだ(=みんな子供が成長しているから安心だ)」などと使います。
神奈川方言Part.8|うんめろ
「うんめろ」は「たくさん」という意味です。標準語に近い言い回しも多い神奈川方言の中でも、「うんめろ」は全国的になかなか聞きなれない言葉で、神奈川独特と言えますね。「うんめろくいなぁ(=たくさん食べな)」などと使います。
神奈川方言Part.9|とっぽい
「とっぽい」は、「キザで不良じみている」という意味で、「かっこいい」というニュアンスで使う人もいれば「非常識」などネガティブな意味で使われることもある独特な方言です。明治時代には「ずる賢い」「抜け目がない」といった意味でも使われていました。
神奈川方言Part.10|こっちかし
「こっちかし」は「こちら側」という意味です。「あちら側」は「あっちかし」となります。「こっちかしに置いといて(=こっち側に置いといて)」などと使います。
神奈川方言Part.11|ちょこっと
「ちょこっと」は「少々」という意味です。関東地方をはじめとして全国的にも聞き慣れた言葉なので、方言の印象を持っていない人も多いかもしれませんね。イントネーションもかわいい言葉です。
神奈川方言Part.12|うち
「うち」は「私」という意味です。特に女性が自分自身を指すときに使います。神奈川以外でも関東地方では「うち」を使う人が多く、若者言葉として捉えられている面もあります。
神奈川方言Part.13|あんで?
「あんで?」は「なぜ?」「なんで?」という意味です。「あんでよ〜(=なんでよ〜)」と使うこともあります。
かわいい神奈川弁で言われたい!告白フレーズ5選!
方言って、告白フレーズにするともっとかわいくなりますよね!ここからはかわいい神奈川弁で言われたい告白フレーズを5選でご紹介します。胸キュン必至です!
神奈川方言の告白フレーズPart.1|俺と付き合うべ
「俺と付き合うべ」は「俺と付き合うか」という意味です。神奈川男子に言われたら胸キュンするセリフですよね。とても男らしいセリフです。
神奈川方言の告白フレーズPart.2|うちら、他の人から見たらカップルじゃんね
「うちら、他の人から見たらカップルじゃんね」は、「私たち、他の人から見たらカップルだよね」という意味です。神奈川女性は一人称で「うち」と使うので、「うちら」は「私たち」という意味になります。「じゃんね」も神奈川独特の言い回しです。
神奈川方言の告白フレーズPart.3|お前の横っちょいさせてくれ
「お前の横っちょいさせてくれ」は、「お前のそばにいさせてくれ」という言葉です。「横っちょ」が「横」「そば」という意味です。とても男らしいセリフです。
神奈川方言の告白フレーズPart.4|嫁にもらってけーろー
「嫁にもらってけーろー」は、「嫁にもらってください」という意味です。神奈川女性からの逆プロポーズの言葉ですね。神奈川では「〜ください」という意味で、語尾に「〜けーろー」とつけることがあります。普段から使う言葉ではありませんが、あえて神奈川弁にすることで照れ隠しをする神奈川県民も多いんだそうです。
神奈川方言の告白フレーズPart.5|へたこた思い出作ろうな
「へたこた思い出作ろうな」は、「たくさん思い出作ろうな」という意味です。「へたこた」が「たくさん」という意味です。「好き」というストレートな告白ではありませんが、2人でデートしているときに伝えるとさりげなく好きという気持ちが伝わるフレーズです。
まとめ
いかがでしたか?神奈川の方言について、特徴や定番、かわいいもの、面白いもの、さらには胸キュンの告白フレーズなどたっぷりご紹介しました。「神奈川には方言がない」と思っている人も多く、驚かれた方も多いのではないでしょうか?ぜひ神奈川を訪れた際には現地の人とコミュニケーションしてみてくださいね。