可愛い方言第2位!富山の方言について
京都弁や博多弁など可愛らしい方言は全国にたくさんありますが、そのなかでも2番目に可愛いといわれているのが富山弁です。富山弁といっても大きく分けて3つの種類があります。まず1つが呉東方言。これは呉羽丘陵より東のエリアで使われている方言です。呉羽丘陵より西側では呉西方言が使われています。
そして、庄川の上流エリアでは五箇山方言を使用しています。1つ1つの方言に大きな違いはありませんが、五箇山方言は訛りが強く、同じ富山県民でも理解できないことがあるようです。また、呉東方言と呉西方言には関東・関西・東北などの方言に影響を受けているとされています。
富山の方言はイントネーションが難しい?
富山の方言はイントネーションが独特で、やや難しい部分があります。「間投イントネーション」と呼ばれているのですが、上下にうねるように常にアクセントが動きます。日本の方言学者、山口幸洋氏によると間投イントネーションは「聞手の注意をひきつけ、たえず反応を確めつつ、話者自身の余裕を保つ」機能を持つのだとか!
確かに平坦なイントネーションより、抑揚のある方が聞いてて飽きないですよね。また、間投イントネーションは富山だけでなく、石川や福井でも使われていますよ。
富山弁のイントネーションを聞きたい方へ
こちらは富山弁のアニメです。YouTubeのコメント欄には「富山弁や!よく親使っとる!」「富山弁懐かしいなー」などの声が寄せられていることから、エセではなく本場の方言であることが伺えます。富山弁のイントネーションが知りたいという方に最適の動画です。1分ほどでサクっと見れますので、良ければ覗いてみてくださいね。
富山の方言は語尾が特に可愛い!
富山の方言は、特に語尾が可愛いといわれています。ここでは、富山でよく使われる3つの語尾をご紹介します。
かわいい語尾①〜ちゃ
富山の方言の中でも有名な「~ちゃ」。こちらは標準語でいうところの「~です」「~だよね」と同じ意味です。~ちゃと聞くと、うる星やつらラムちゃんを思い浮かべますよね。しかし、富山の方言では「~だっちゃ↑」と語尾を上げるのではなく、「~ちゃ↓」と下げるのが特徴です。また、~ちゃは年配の方から若い世代まで、幅広い層に使われている方言です。
かわいい語尾②〜け
「~け」は、「~なの?」「~ですか?」という意味です。相手に何かを問いかけるときに使用する語尾です。会話では「お菓子いるけ?」「ここでいいのけ?」などのように使いますよ。
かわいい語尾③〜が
「〜が」は上記の「~け」と同じ意味で、「~なの?」「~ですか」など疑問形で使用します。また、2つが合わさって「~がけ」「~ながけ」と使うこともありますよ。色んな形に変化するため、混乱してしまいそうですが、全て同じ意味になります。
富山の定番方言①なーん
富山の方言、なーんは「いいえ」「違う」など否定の意味を持ちます。標準語で「違います」と言われるよりも「なーん」の方が柔らかく、優しげな印象がありますよね。また、響きが可愛らしいのも特徴。ちなみに、なーんは否定だけでなく、相槌としても使用できる万能な方言です。
富山の定番方言②つかえん
富山の方言、つかえんとは「大丈夫」「いいよ」「構わないよ」などの意味を持ちます。標準語の「使えない」とは真逆の意味ですが、富山の方言を知らない人は勘違いするかもしれませんね。もし富山で「つかえん」と言われたら否定されたのではなく、OKの合図だと覚えておきましょう。
富山の定番方言③気の毒
富山の方言、気の毒とは「ありがとう」という意味です。標準語では相手に同情する際に「気の毒に…」と使いますが、富山では感謝の言葉に変化します。もし富山で「気の毒になー」と言われたら、どういたしましてと返事しておきましょう。
富山の定番方言④しょわしない
富山の方言、しょわしないは「せわしない」「落ち着きがない」という意味です。標準語からかけ離れているわけではないため、他県民でも分かりやすいのではないでしょうか。また、この方言は、せかせか動く子どもに対して使うことが多いようです。
富山のかわいい方言①ほんとやち
富山の方言、ほんとやちは「本当だよ」という意味です。「やち」という響きが、とても可愛らしいですよね。告白のときに「好きっていうのは、ほんとやち」なんて言われると、男性はキュンとするのではないでしょうか。
富山のかわいい方言②きときと
富山の方言、きときとは「新鮮な」という意味です。きときと野菜、きときと魚といったように食材につけて使われることが多いです。また、氷見きときと寿司や、きときと空港など富山の至る場所で使用されています。
富山のかわいい方言③ちょっこし
富山の方言、ちょっこしは「少し」「ちょっと」という意味です。響きが可愛らしく、思わず使ってみたくなりますよね。特に女性が使うと可愛く見えるのではないでしょうか。また、「ちょっこし付き合ってくれん?」「ちょっこし会える?」など、相手の都合を聞くときにも使えます。
富山のかわいい方言④あいそむない
富山の方言、あいそむないは「愛想がない」「物足りない」「寂しい」という意味です。「会えなくてあいそむないなぁ」「あなたがいなくてあいそむない」など、寂しさを伝えるときによく使うようです。
富山の下ネタっぽく聞こえる方言①だいてやる
富山の方言、だいてやるは「奢ってあげる」「支払ってあげる」という意味です。ちなみに、誰かに奢ってもらいたいときには「だいて」といいます。富山の方言を知らない人からすると、下ネタの「抱く」かと思ってドキッとしますよね。しかし、一切下ネタ表現ではありませんので、ご安心を。
富山の下ネタっぽく聞こえる方言②ちんちんかけま
富山の方言、ちんちんかけまは「正座しなさい」という意味です。「ちんとする(大人しくする)」という富山の方言から来ています。下ネタとは一切関係ありませんし、むしろ行儀に関係する方言です。
富山の下ネタっぽく聞こえる方言③ちんちん
富山の方言、ちんちんとは「熱い」という意味です。会話では「このコーヒーちんちん」「そのお鍋ちんちんだから気を付けて」などのように使います。富山県民は方言として使っているのですが、他県民からすると「ちんちん」というワードにはドキッとしてしまいますよね!
富山の下ネタっぽく聞こえる方言④ちんちんぼんぼ
富山の方言、ちんちんぼんぼとは「肩車」という意味です。子どもが親に対して「ちんちんぼんぼして!」と使うことが多いようです。方言を知らない人からすると下ネタのように聞こえますが、富山では昔からある遊びの名称を指しています。
告白のときに使える方言①好きやちゃ
「あなたが好きやちゃ」は、「あなたが好きです」という意味です。「ちゃ」という語尾が可愛らしく、女性におすすめの告白フレーズですよ!相手へストレートに思いをぶつけたいときに使ってみてくださいね。
告白のときに使える方言②あんた、私のことどうおもっとるん?
「あんた私のことどうおもっとるん?」は、「あなた私のことどう思ってるの?」という意味です。語尾に「ん」がつくだけで、随分と柔らかな印象になります。こちらも女性におすすめの告白フレーズです。
告白のときに使える方言③俺/私と付き合ってもらえんけ?
「俺/私と付き合ってもらえんけ?」は、「俺/私と付き合ってくれない?」という意味です。富山でよく使われる語尾「~け」を使った、シンプルかつスタンダードな告白フレーズです。男性でも女性でも使える方言ですよ。
告白のときに使える方言④あなたを好きなんはほんとやち
「あなたを好きなんはほんとやち」は、「あなたを好きなのは本当だよ」という意味です。「ほんとやち」は、本当という部分を強調したいときに使う言葉。あなたに本気だよ、真剣だよということを伝えたいときに有効でしょう。
まとめ
全国でもトップクラスに可愛い富山弁。「~ちゃ」や「ほんとやち」など真似したくなる方言がたくさんありましたね。文章で見るのと実際に聞くのとでは、また印象が異なりますので、現地へ行ったり、YouTubeで方言を聴いたりしてみてくださいね!