アニメ「氷菓」は2001年11月に刊行された推理小説〈古典部〉シリーズ(作者:米澤穂信)を原作としたアニメです。放送は2012年9月。
この「氷菓」はジャンル的には推理物となるのですが、どこかシャーロックホームズを感じるような作品となっています。主人公の折木奉太郎がホームズ、その親友福部里志がワトスン、もう一人のメインキャラクターである伊原摩耶花がレストレードに当てはめられたかの様な作りです。ちなみに、ヒロインの千反田えるは依頼者の様なポジションです。そういったとても個性的なキャラクター達もこの作品の魅力の一つです。
アニメの原作となった小説の「氷菓」は〈古典部〉シリーズ(作者:米澤穂信)の第一弾です。ちなみにアニメの氷菓で言う所の第五話までが小説の「氷菓」に当たりその他は同シリーズの別作品が原作に当たります。なのでアニメで興味がわいて原作も知りたいと言う方は小説「氷菓」だけでなくその他〈古典部〉シリーズにも触れてみるといいかもしれませんね。
氷菓のヒロイン千反田えるは物語の舞台となる神山高校古典部の部長。ロングストレートの黒髪に紫の瞳が特徴的な女の子です。非常に好奇心旺盛で、気になることがあると飛びつかずにはいられないご様子。
様々なアニメに於いて、人気のあるキャラクター達はファンの方々によって誕生日を誕生祭などの形で祝われたりします。ところがこのヒロイン千反田えるは誕生祭が行われることはほとんど無いようです。別に人気が全くなくてやろうとしてくれる人が居ないとかそう言う事では無いようですが一体どうしたことなのでしょうか。
実は千反田えるの誕生日は公式でも設定されていないようなのです。様々な理由で人気あるキャラクターなのに誕生日を祝えないのは少し残念ですね。
氷菓ではヒロインの千反田えるの誕生日だけでなく、主人公の折木奉太郎の誕生日が4月28日と分かってること以外、その他のメインキャラクターである福部里志や伊原摩耶花達の誕生日も判明していません。TwitterやInstagramなどで誕生祭が当たり前のように行われるようになっている昨今に於いてそれが行われないのは好きな人からしたら少し残念な事なのかもしれませんね。
誕生日が判明していない千反田えるですが、身長は身長160cmと判明しております。女子高生でで160cmですと平均的といえる身長でしょうか。大きすぎず小柄すぎずといった感じですね。
この作品では「荒楠<アレクス>神社の十文字家、書肆百日紅家、豪農の千反田家、山持ちの万人橋家」という四名家を表すフレーズが出てきます。それぞれ数字の十、百、千、万が入っていることから古典部の1人の福部里志が「桁上がりの四名家」と勝手に創作して呼んでいます。千反田えるはこの内の千反田家の一人娘であり名家の御令嬢なのです。
千反田えるの最大にして最強の名言といえばこの「私、気になります」でしょう。彼女の非常に狭いパーソナルスペースから繰り出される、ぐいっと急接近しながら発せられるこの言葉の破壊力と束縛力は、そうそう動くことのない折木奉太郎の省エネ主義を粉砕する一撃となっております。作中での表現も相まってインパクトの強いこの言葉は、作品の壁を超え色々な所でネタとして扱われているようです。
本作品における謎の、ほぼ全てといえるレベルでほとんどは主人公の折木奉太郎が答えを導き出します。ですが彼は基本的に省エネ主義者で自分からは面倒なことには関わらず躱して逃げてしまいます。それを自らの好奇心で問題に飛びつき、主人公を引き留め動かすのがヒロインである千反田えるの役割です。彼女に一度捕まってしまうと折木奉太郎は逃れること叶わず、やむなく問題解決に尽力していく、そう言った関係です。
主人公とヒロインという物はよく恋愛感情に発展することが多い物です。この2人についてはどうやら現段階では意識することはあっても恋愛感情というレベルにまでは至ってはいない、という状況の様に思えます。
アニメ「氷菓」のヒロイン、千反田えるの声優を務めたのは佐藤聡美さんでした。
佐藤聡美さん出演の代表作品には生徒会役員共(七条アリア)、きんいろモザイク(烏丸さくら)、ご注文はうさぎですか?(宇治松千夜)などがあります。
氷菓は実写映画にもなっており、2017年11月3日に公開されました。この時の千反田える役に抜擢されたのは 広瀬アリスさんでした。
容姿端麗、学業優秀、名家のお嬢様で言葉は丁寧、そして人なつっこく好奇心旺盛、パーソナルスペースの狭さから何かと距離感が近い、など様々な属性や高いスキルを持つ千反田えるはその可愛さから「えるたそ」とか「えるたそ~」など愛称で呼ばれることも多いです。こういった面からも千反田えるの人気が窺えます。
千反田えるは豪農の千反田家と言われるほどの名家のお嬢様で、容姿も和風美人と言った感じです。言葉遣いも丁寧でそれらが自然にまとまっている点もえるたその魅力だと思います。
千反田えるは非常に好奇心旺盛で、気になることがあると例の「私、気になります」が発動します。そしてその際の距離感がやたら近い所も千反田えるのあざとい所の一つなのかもしれません。
料理が上手な点も千反田えるの魅力の一つです。豪農の令嬢なので食材を大切にし、料理の知識幅も豊富なご様子。胃袋を掴めるスキルというのは非常に強力ですね。
あざといです。
お酒にはあまり強くないらしく、ブランデー入りのお菓子で泥酔してしまうシーンがあります。泥酔しても千反田えるの可愛さは健在で、むしろ泥酔した時の千反田えるが超可愛いという派もいるようです。
泥酔する姿にあざとい!と思う人もいそうですね!
作中で「もう、聖えるって感じよね」「チタンダエルって、なんか天使にいそうじゃない」というやりとりがあり、そこから産まれた妄想の産物。妄想の産物なのですが実際アニメではそれっぽいものが手にびっしり張り付きながら「私気になります」を連呼していたりいなかったり。
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その可愛さで人気のある千反田える、そんな彼女のフィギュアも多数存在しているようです。
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京アニショップ限定 氷菓 千反田える エンディングフィギュア(1/6スケールPVC塗装済み完成品)
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アニメのエンディングでの衣装のバージョンまで。非常にバリエーション豊かですね。
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劇中でおにぎりを握っていた時の千反田えるですね。随分とピンポイントな所をフィギュア化していますが、それだけえるたそが可愛いと言うことの表れなのかもしれませんね。
「私、気になります」の名言だけでも超有名な千反田える。そんな彼女の可愛さや時にあざといと言われてしまう魅力が伝われば幸いです。この記事では深くは触れませんでしたが、作品自体もとても面白いので興味の湧いた方は是非とも見て欲しいと思える作品です。