まずはおさらい!芋焼酎ってどんなお酒?
芋焼酎とは、サツマイモを原料として作られた焼酎です。その原料から、甘く芳醇な香りが特徴のお酒となります。芋焼酎の一般的なアルコール度数は、37~40度です。
また、焼酎は蒸留酒に分類されます。
「甲類焼酎」と「乙類焼酎」ってなに?芋焼酎はどっち?
「甲類焼酎」と「乙類焼酎」の違いはそのお酒を生成するときの、蒸留のやり方の違いです。「甲類焼酎」は連続式蒸留と呼ばれるやり方、「乙類焼酎」は単式蒸留と呼ばれるやり方で焼酎が生成されます。
「甲類焼酎」は無味無臭なのが特徴で、そのためそのまま飲むというよりもサワーやカクテルなど、なにか他の物と割って飲むことが多いです。「乙類焼酎」は原料そのものの風味や味わいが残るので、そのままロックや水割りなどで飲むことが多いのが特徴です。
芋焼酎は「乙類焼酎」に分類されます。
蒸留酒ってなに?
蒸留酒とは、その製法に特徴があります。 原料を発酵させた後、蒸留して作られます。醸造酒を加熱し蒸発させ、そこからその蒸気を冷やすことによって、アルコールを中心とする成分を液体にして集めることがその製法です。
一般的な芋焼酎のカロリーと糖質はどれくらいなの?
ダイエットしている時にどうしてもお酒を飲みたい・・・そんな時は芋焼酎を飲むといいよ!と聞いたことがあるかもしれません。
それでは実際の芋焼酎のカロリーはどれくらいなのでしょうか?糖質も合わせて見ていきましょう!ここにダイエットに適しているかどうかのヒントがありそうです。
その前に、カロリーってなに?糖質ってなに?
その前に、カロリーと糖質ってよく聞くワードではありますが、その定義は何なのでしょうか?チェックしてみましょう。
「カロリー」とはエネルギーの単位です。 1ℓの水の温度を1℃上げるために必要なエネルギーが1kcalです。 1ml(1cc:小さじ1/5杯分)の水の温度を1℃上げるのは1calです。 電化製品が動くためには電気エネルギーが必要なのと同じで、人間も生きていく為に常にエネルギーが必要です。人間のエネルギー源は、ご存知の通り「食糧」になります。
糖質とは、炭水化物から食物繊維を取り除いたものを表します。 糖類も代表的な糖質の一つですが、糖質のすべてが甘い糖類に含まれるとは限りません。
「炭水化物-食物繊維=糖質」だそうです、なるほどなるほど。
糖質は摂取しすぎると中性脂肪になります。 糖質は、体の機能維持においてとても重要です。 しかし、体内で正常に蓄え切れない糖質は中性脂肪へと変わります。 見た目の劣化や健康悪化に繋がるので、もしそうした状態が目立つようであれば、速やかな対策をおこなうことが大切です。
だからお酒と糖質って切っても切り離せない関係なんですね。ダイエットにも重要なキーワードになりそうです、「糖質」。
それでは芋焼酎のカロリーと糖質はどれくらい?ダイエットには最適なの?
まずは100gあたりでカロリーと糖質を考えてみましょう。芋焼酎が含まれる乙類焼酎では146kcal、糖質は炭水化物量として表示されており、なんと0gです。
ちなみに甲類焼酎は100gあたり206kcalで、糖質は0gです。
芋焼酎と同じ焼酎でも麦焼酎や米焼酎はどうなの?
麦焼酎や米焼酎でも、どちらも芋焼酎と同様に乙類焼酎に含まれるため、カロリーは146kcal、糖質は0gです。
他の代表的なお酒のカロリーと糖質はどれくらい?
はたして、他の代表的なお酒と比較すると芋焼酎のカロリーと糖質は高いのでしょうか?低いのでしょうか?比較していきましょう!
これを知れば芋焼酎がダイエットに向いているお酒かどうかが見えてきそうです。
以下、すべて100gあたりの値で明記していきます。
【芋焼酎と比較しよう!】このお酒のカロリーと糖質は?その①:ビール
ビールのカロリーは40kcl、そして糖質は3.1gです。
【芋焼酎と比較しよう!】このお酒のカロリーと糖質は?その②:ワイン
ワインは赤ワインと白ワインで若干ですが差があります。赤ワインのカロリーは73kclで糖質は1.5g、白ワインのカロリーは73kclで糖質は2.0gとなっています。
【芋焼酎と比較しよう!】このお酒のカロリーと糖質は?その③:日本酒
日本酒のカロリーは109kcl、そして糖質は4.9gです。
【芋焼酎と比較しよう!】このお酒のカロリーと糖質は?その④:ウイスキー
ウイスキーのカロリーは237kclで、ウイスキーは焼酎と同じく蒸留酒であるため、糖質は0gです。
結局、芋焼酎はダイエットに向いてるの?太る?太らない?
芋焼酎と他の代表的なお酒を比較してみました。こうして見てみると、芋焼酎の糖質は0gと良いものの、カロリーは他のお酒より高いような気がしてきます。はたして、芋焼酎はダイエットに向いていると言えるのでしょうか?
しかし、ここで注意すべき点があります。上記では、ただ単純にそのお酒あたり100gで比較しましたが、忘れてはならないのがアルコール度数です。アルコール度数が違えば飲む量も当然変わってきますよね?
アルコール摂取量を統一した場合のカロリーはどうなるの?改めて比較してみよう!
アルコール度数5%のビールを1缶、つまり350mlを摂取した時に得られるアルコール量を基準に、他のお酒で考えてみましょう。
芋焼酎が含まれない甲類焼酎は同量のアルコール摂取量でのカロリーは99.7kcalです。ワインは赤・白どちらも85.2kcal、日本酒は121.3kcal、そしてウイスキーは96.5kcalと、先ほど比較したときとアルコール量基準でのカロリー摂取量は大きく印象が変わってきます。
そして芋焼酎が含まれる乙類焼酎では、同量のアルコール量を摂取した場合のカロリーは56.4kcalと、先ほどの比較とは打って変わって一番低いカロリーの値になりました。
お酒でよく聞く、「エンプティカロリー」ってなに?
お酒でカロリーの話をすると、「お酒はエンプティカロリーだから太らない」なんて話を耳にすることがあります。
「エンプティカロリー」って何なのでしょう?
1 高カロリーだが低栄養であること。また、そのような食品。ジャンクフードなど。 2 アルコール飲料のカロリーのこと。体内で熱として消費されてしまい、蓄積しないことからの名。
カロリーとして存在しているけれど、食品のように体に必要な栄養をほとんど含まれないことから「エンプティカロリー」と呼ばれているようです。
ここに体内で熱として消費されるとあるので、お酒のカロリーは一般的な食品のカロリーより体に蓄積しないようです。
だからと言ってすべてのお酒で体に蓄積されないかと言うとそうではなく、ここで糖質が関係してきます。カロリーは熱として消費されるかもしれませんが、糖質は体できちんと分解され蓄積していくので、糖質を含むお酒には注意が必要です。
それでは糖質を含まない芋焼酎はダイエットに最適?
芋焼酎は上記で説明したように、糖質を含まないため太りにくいお酒であるとは言えるでしょう。ただし、気をつけてほしいのが、そのカロリーは栄養を含まない言ってしまえば不要なエンプティカロリーであるために、お酒のカロリーから先に体で消費されていくそうです。
その間は脂肪が燃焼しカロリーを消費していくことがストップされるので、「芋焼酎を飲めば痩せる」ということではありません。あくまでも太りにくいというだけです。
「ダイエット中だけど、どうしてもお酒が飲みたい!」という人に芋焼酎はおすすめのお酒と言えるでしょう。
【まとめ】上手な飲み方で低カロリーに抑えよう!
芋焼酎とその他のお酒のカロリーと糖質についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか?
1.芋焼酎のカロリーは146kcal、糖質は0gである
2.そのカロリーは「エンプティカロリー」と呼ばれ、太りにくいカロリーである
3.しかし、だからと言って芋焼酎を飲めば痩せるわけではない
以上に注意して、ダイエット中の方でも楽しく芋焼酎を楽しんでほしいと思います。ただし、お酒を飲む時にはどうしてもおつまみが欲しくなってしまいますが、おつまみは食べれば食べるほど体に蓄積されていきます。したがって、芋焼酎と一緒に楽しむ肴には十分注意しましょうね。
カロリーは温度と関連して定義されていたのですね。