ジンはどんなお酒?
普段、バーなどでジンをよく飲む方であれば、ジンのさっぱりとした味わいを気に入っているという方も多いでしょう。ジンはもともとオランダの薬用酒として誕生したお酒です。
アルコール含有率を高めたスピリッツ(蒸留酒)に分類され、ウォッカ、ウィスキー、ラムと並んで世界4大スピリッツに数えられています。ジンはアルコールの割合を高くしたお酒なのでアルコール度数は40度以上。とても香りが強く、クセのあるお酒です。
ジンならではの独特な芳香はどこから生まれてくるのかというと秘密はジンの原材料にあります。ジンの原料にはボタニカルと呼ばれる、ハーブや果物の皮などが使われていて、ジン造りには不可欠のもの。そこにはジュニパーベリーなどの各種スパイスが使われているのですが、詳細は社外秘となっています。
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ジンは大きく4種類に分けることができて、ドライジン、オールドトムジン、ジュネヴァ、シュタインヘーガーに分類されます。現在はドライジンが主なジンとして使われているので、バーなどでジンを頼むとドライジンであることが多いです。カクテルベースに使われるジンですが、中にはストレートで飲むとおいしい種類もあったりしますね。
ジンの飲み方おすすめはコレ!1 ストレート
独特なハーブ系の香りがするジンはジントニックなどのカクテルにするとおいしいお酒ですが、ストレートで飲んでもおいしいです。中には「ストレートなんてアルコール度数が高くてムリ」という方もいるかもしれませんが、ストレートの飲み方にはコツがあります。それは冷凍庫でキンキンに冷やして飲むことです。
ジンは冷凍庫でしっかりと冷やして飲むと、ジンの強烈な香りがおさえられて飲みやすくなります。ポイントはボトルごと冷凍庫で冷やすこと。冷凍庫に入れてジンは凍らないのかと思う方もいるかもしれませんが、ジンは高アルコール度数のお酒なので簡単には凍りません。
お酒はアルコール度数が高くなるほど凍りにくくなる性質を持っていて、ジンやウォッカなどアルコール度数40度以上のお酒だと、マイナス31度以下にならないと凍結しないとされます。
ジンは冷凍庫でキンキンに冷やすと、とろみが出てマイルドな口当たりとなって、常温とはまったく違った味わいに変化します。飲み口の印象がだいぶ変わるので、ストレートでも飲めるようになるのです。ストレートの飲み方としては、ショットグラスのように少量をクイっと飲むのがかっこいいですね。
ストレートの飲み方は人を選ぶので、一度試してみて自身に合うかどうか確かめてみるといいでしょう。香りが弱まるといっても、ジン独特の風味がなくなるわけではないので初心者にはあまりおすすめしません。冷やすときは「冷蔵庫」ではないので、くれぐれも注意してくださいね。
ジンの飲み方おすすめはコレ!2 ロック
ストレートはちょっとキツいという方であれば、ロックで飲むという方法もあります。ストレートと同じように、ボトルごとジンをしっかりと冷やして、グラスも冷やす。そこに氷を入れて飲むので、飲み進めるうちにゆっくりと氷が溶けてジンが薄まっていきます。気持ちストレートより飲みやすくなりますよ。
ジンの飲み方おすすめはコレ!3 お湯割り
ジンのお湯割りなんて初めて聞いたという方も多いと思いますが、冷え込むことが多いイギリスでは、その土地柄からジンをお湯割りで飲むこともあるそうです。ジンのお湯割りは別名「ホットジンスリング」とも呼ばれます。
ジンは温めたり、お湯割りにしたりすると香りが強くなります。そうなると飲みにくいと感じるので、おすすめは砂糖やレモンジュースなどで甘さをたす飲み方。砂糖で甘さをだしたり、フルーツ果汁を入れたりするとジンの風味が弱くなって飲みやすくなります。お好みでシナモンなどを加えてもおいしいですよ。
ジンの飲み方おすすめはコレ!4 トワイスアップ
トワイスアップというのはウィスキーの飲み方の一つで、そのジンver.ということになります。トワイスアップは、お酒と水を1:1で割る飲み方でとてもシンプルなのですが、お酒の風味を損なうことなく、アルコール度数を下げることができます。ジンを水と1:1で割った場合だとアルコール度数は半分の20度前後まで下がります。
もともとアルコール度数40〜50度のジンと比べたら、かなり飲みやすくなるのではないでしょうか。トワイスアップは水を加えるだけとお手軽なので、自宅でジンを楽しむときにも簡単につくることができますよ!
ジンの飲み方!カクテルのおすすめ割り方をご紹介
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ジンはストレートで飲むのがおすすめの飲み方ですが、スタンダードにカクテルで飲んでももちろんおいしいです。昔からさまざまな飲み方で親しまれてきたスピリッツなので、飲み方のバリエーションは豊か。ここでは、ジンの飲み方とカクテルのおすすめの割り方についてご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
ジンの飲み方!カクテルのおすすめ割り方1 ジントニック
ジントニックの発祥は植民地時代のイギリスとされています。当時、人々は健康のためにトニックウォーターを好んで飲んでいましたが、トニックにジンを加えてみたら思いのほかおいしかったため、それが各地に広まっていったようです。
材料は、ジン30ml、トニックウォーター適量、氷、ライムカットまたはレモンカット。
作り方はロンググラスに氷を入れてジンを加えます。トニックウォーターを好みの量まで入れて、仕上げにグラスにライムカットを添えたら完成です。
ジントニックやお店やバーテンダーの作り方によって、味が変わったりするところも魅力のひとつといえますね。
ジンの飲み方!カクテルのおすすめ割り方2 ジンフィズ
ジンフィズはやや辛口の味わいながら、砂糖の甘さがほどよく口の中に残るので飲みやすいと多くの方々から人気の割り方。
材料は、ジン45ml、レモンジュース20ml、砂糖10g、ソーダ適量。作り方は、ジン、レモンジュース、砂糖をシェイカーに入れてよく振ります。グラスに注いでソーダを適量加えて、かき混ぜたら完成。
フィズはスピリッツにレモンジュース、砂糖などを加えて混ぜて、ソーダを足したカクテルとのこと。19世紀にアメリカのサロンのご主人がレモンスカッシュとジンを混ぜ合わせたことから始まったとされます。
ジンの飲み方!カクテルのおすすめ割り方3 ジンライム
ジンライムは自宅でも作れるロックの飲み方。さわやかなジンの香りとライムの酸味が楽しめるバーの定番のカクテルですね。
材料は、ドライジン45ml、ライムジュース15ml、ライムカット(レモン)。作り方は、ロックグラスに氷を入れて、ジンとライムを入れてかき混ぜます。ライムまたはレモンカットを飾れば完成。
ジンライムはジンのボタニカルの香りを損なうことなく、ライムジュースで飲みやすくしてくれるカクテルです。市販のライムジュースでも絞ったライム果汁でもお好みで使うことができます。生ライムを使って作るとパンチの効いた味になりますよ!
ジンの飲み方!カクテルのおすすめ割り方4 ジンバック
さっぱりとした味わいのジンバックが夏に飲みたいカクテル。ジンバックはロンドンバックと呼ばれることもあります。ほどよい酸味と甘さがおいしいカクテルです。
材料は、ジン45ml、レモンジュース、20ml、ジンジャーエール適量。作り方は、氷を入れたグラスに、ジンとレモンジュースを入れてステアします。グラスにジンジャエールを注いでかき混ぜて、仕上げにライムカットを添えたら完成です。
ジンジャエールの炭酸とレモンの酸味が相性抜群で、ジンの香りを十分に味わうことができますよ!ちなみに、ジンなどのスピリッツにレモンジュース、ジンジャーエールを加えた飲み物をバックと呼び、キック(蹴る)といった「雄鹿」の意味があるそうです。
ジンの飲み方!カクテルのおすすめ割り方5 ジンリッキー
リッキーとは、ジンやウォッカなどのスピリッツにライム、炭酸を足した飲み方です。ジンリッキーはソーダベースのお酒なので、トニックウォーターのような甘さはありません。すっきりと後味クリアの味わいのカクテル。
作り方は、氷を入れたグラスにジンを入れて、ライムを絞って果肉ごとグラスに入れます。グラスにソーダを加えて、かるくかき混ぜたら完成です。飲む人がライムの果肉をお好みで潰して飲むことができるので、味を調節して楽しむことができるお酒。
ジンリッキーの起源は、アメリカのレストランで最初にジンリッキーを飲んだ人が、リッキーという名前であったためとされていますね。
ジンの飲み方!カクテルのおすすめ割り方6 オレンジブロッサム
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シンプルな材料なので、自宅でも簡単に作れるオレンジブロッサム。ジンを使ったカクテルなのでジンオレンジという別名です。
材料は、ジン45ml、オレンジジュース、氷。作り方はロンググラスに氷を入れて、ジン、オレンジジュースを加えてかき混ぜて、オレンジカットをのせて完成。
女性や初心者でもジンが飲みやすくなるオレンジの甘さが効いたカクテル。ジンとオレンジジュースがあれば、あっという間にできるレシピなので、ぜひお家で作ってみるといいでしょう!
ジンの飲み方!カクテルのおすすめ割り方7 マティーニ
マリリンモンローやジェームスボンドが映画で飲んだことでも有名なカクテル、マティーニ。カクテル界の帝王ともいえるマティーニは、ぶどう酒リキュールのベルモットを使用したお酒です。
材料は、ジン45ml、チンザノベルモット(ドライ)10ml。作り方は、シェイカーでジンとベルモットを混ぜてカクテルグラスに注ぎ、トッピングにオリーブを添えたら出来上がり。
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昔はベルモットも甘口が好まれてトッピングもチェリーが主流でしたが、時代の変化とともに味は辛口となって、トッピングもオリーブに変わっていきました。ドライのベルモットがジンと合わさって、スパイシーな味わいのカクテルです。
ジンの飲み方!カクテルのおすすめ割り方8 ギムレット
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19世紀に誕生したギムレットはレイモンチャンドラーの小説のセリフがきっかけで人気に火がついたカクテル。
材料は、ジン45ml、ライムジュース15ml。作り方はシェイカーにジン、ライムジュースを入れてよく振り、カクテルグラスに注ぐだけ。
ギムレットの起こりは、イギリス海軍医のギムレット卿が仲間の海軍の健康を気遣って、毎日飲んでいたジンにライムを絞って飲むよう促したことがスタート。ギムレットは海の上で生まれたカクテルということですね。ライムジュースはお好みで生果汁のものを使ってもおいしいですよ。
ジンの飲み方!カクテルのおすすめ割り方9 トムコリンズ
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トムコリンズはもともと開発者の名前をとって「ジョン・コリンズ」という名前でしたが、使用するジンをオールドトムジンに変更したことから「トムコリンズ」と名称が変わったカクテル。
材料は、ジン60ml、レモンジュース20ml、砂糖10g、ソーダ適量。作り方は、ジン、レモンジュース、砂糖をシェイクしてグラスに注ぎます。ソーダを加えて、仕上げにレモンカットとチェリーを添えたら完成。
トムコリンズはジンフィズと材料がほぼ同じで、違うのは分量だけということなので、この2つのカクテルはとても近い関係ですね。
まとめ
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いかがでしたでしょうか? 今回は、おすすめのジンの飲み方や割り方についてご紹介いたしました。ジンは冷凍庫でよく冷やせば、香りが弱まって、まろやかな味わいになるのでストレート飲んでもおいしく飲めるお酒です。ジントニックやオレンジブロッサムなど手軽に自宅で作れるカクテルも豊富なので、ぜひさまざまな割り方でジンを楽しんでみるといいでしょう!