【進撃の巨人】嫌いと発言する前までのあらすじを紹介
諌山創 進撃の巨人 27巻より引用
エレンがミカサに「ずっとお前が嫌いだった」と発言したのは進撃の巨人112話です。エレンが発言する前には一体どんなストーリーがあったのでしょうか。エレンの発言の直前、進撃の巨人110話と111話のあらすじをネタバレしながら紹介します。
ラガコ村の謎の解明とザックレーが死亡した進撃の巨人110話のネタバレ
諌山創 進撃の巨人 27巻より引用
進撃の巨人110話では調査兵団でエレンの同期、コニーの故郷であるラガコ村の村人はジークの脊髄液を含んだガスが原因で巨人化したと謎が解明されました。その後、エレンと密会したことについてイェレナにピクサーが尋問します。イェレナはエレンと密会した理由について話しまいsた。話を聞いたピクサーはイェレナに上手い嘘の付き方とは、真実を織り交ぜながら喋ることだと言いました。
そして進撃の巨人110話のメイはザックレーの死です。ミカサとアルミンがエレンと面会するためにザックレーの元を尋ねます。イェレナとエレンが密会していた事実があることから、ミカサとアルミンはエレンとの面会を断られました。そしてミカサ達が去った瞬間、ザックレーの部屋が爆発されザックレーは死亡しました。ザックレーの死後、エレンが地下牢から脱走し110話が終わります。
ニコロのワインはジークの脊髄だったことが判明した111話のネタバレ
諌山創 進撃の巨人 28巻より引用
進撃の巨人111話は組織の幹部達が集まっている場面から始まります。ナイルはザックレーを殺害したエレンを崇めている一派を「イェーガー派」と名付けました。ハンジと調査兵団達は、短期間で連携しザックレーを殺害したイェーガー派に驚きを隠せません。その後、ハンジは「マーレ人捕虜の労働環境が怪しい」とレストランに向かうため馬に乗り込みます。
そして場面は兵団が使っているレストランへと変わり、ニコロとブラウス一家が登場します。ニコロがブラウス一家に料理を振舞っている時、ハンジ達調査兵団が訪れました。ハンジがニコロに話を持ちかけている時、一緒にレストランに訪れたジャンが1つのワインを手に取りました。手に取ったワインをニコロは「勝手に触るな!」とすごい剣幕で奪い取ります。
その後、ニコロはワインを持って部屋を去りました。部屋を去ったニコロはワインの貯蔵室へ向かいます。そこに抜け出したガビとファルコがやってきます。ガビとファルコと会話をしたニコロはサシャを殺した張本人だと分かり、逆上しガビを殺そうとしました。ガビとファルコは危機一髪のところでブラウス夫妻に助け出され、程なくして持ち去ったワインはジークの脊髄液であることが明かされました。
【進撃の巨人】「ずっとお前が嫌いだった」と言うまでの経緯
諌山創 進撃の巨人 24巻より引用
ここからネタバレです。「ずっとお前が嫌いだった」とエレンがミカサに言ったのは112話です。エレンの「嫌いだった」という発言はミカサ、アルミン、ガビが居る部屋の場面でされました。「お前らと話がしたかった」と話すエレンに「エレンの考えていることが知りたかった」とアルミンも話します。エレンはアルミンやミカサ達に「俺は自由だ」と話し始め、全てエレンの自由意志が選択したものだと話しました。
イェレナとの密会以降のエレンの行動も自由意志なのか尋ねるアルミンにエレンは「そうだ」と一言答えます。エレンの答えにミカサは「あなたは操られている」と言葉を発し、今まで敵国と言えど関係ない人や子供を巻き込むような人じゃないことや、ミカサ達を大切に思い幼い時にミカサにマフラーを巻いてくれてこともエレンの優しさからきていることだと訴えました。
ミカサの訴えを聞いたエレンは、ジークとの会話でマーレ以上の知識を得たことを話し、アルミンにアニのところへ通っていることを「お前の意識か?それともベルトルトの意識か?」と問いただします。そして人を形成する要因には記憶が関わってくること、アッカーマン一族について知ったことをアルミンやミカサに話し始めました。
アッカーマン一族の習性とミカサの執着
諌山創 進撃の巨人 25巻より引用
アッカーマン一族はエルディアの歴史でユミルの民を弄った結果、巨人の力を人間の見た目のまま引き出せるようになった一族だとエレンは言いました。そしてエルディアの国王を守る目的で生まれたもので、アッカーマン一族は宿主が決まると血の中に受け継がれてきた習性が発動すると話します。
驚くミカサに話を続けるエレンは、ミカサがエレンを1番に考え守り抜こうとしているのは一族の習性があるからだと告げました。受け継がれてきた一族の習性がミカサに作用した瞬間や要因をエレンは説明し続けますが、ミカサは偶然じゃなくエレンが居たからこそ自分は強くなれたと声を震わせます。
声を震わせたミカサを無視してエレンは受け継がれてきた一族の習性をミカサは幼い時に発動し、本物のミカサは消えてしまったと説明しました。続けて、本当の自分が消えてしまったミカサは命令を聞くだけの奴隷だと言い放ちます。アルミンが止めに入りましたが、エレンはこの世で1番嫌いなものは自由を奪われて不自由な家畜だと話し、ミカサに「ずっと嫌いだった」と告げたのです。
【進撃の巨人】エレンの嘘と嫌いと言った理由
諌山創 進撃の巨人 17巻より引用
「ずっとお前が嫌いだった」とミカサに告げられたエレンの言葉は、本当はエレンの嘘だったのでは?と考察されています。では、なぜエレンはミカサに傷つくような「嫌い」という嘘をついたのか、その嘘にはどんな理由があるのか紹介していきます。
エレンの「嫌い」発言の理由
諌山創 進撃の巨人 28巻より引用
ミカサはエレンが幼い時から共に行動し、お互いにピンチの時には助け合い生存してきた仲間です。エレンが発言した「嫌い」という言葉はエレンの嘘であったと考察します。では、エレンがミカサに「嫌い」と発言することにはメリットがあるのでしょうか。
ミカサは今までエレンのためなら自分へのどんな危険も省みず、エレンを救うために行動してきました。例えば進撃の巨人の序盤、女型の巨人となったアニにエレンが連れ去られそうになったシーンです。ミカサはエレンを助けるために無我夢中でアニに立ち向かいます。リヴァイに止められなければミカサは命を落としてしまっていたかもしれない場面です。
自分の命を落としてしまうかもしれない場面でもミカサはエレンを第一に考え続けてきた。エレンは今まで何度も危険な目に合わせてきたミカサをこれ以上危険な目に合わせたくない、危険な存在である自分から離れて欲しいとミカサを守るために「嫌い」と発言したと考察します。幼い頃からの大切な存在だからこそわざと嫌われてでも守りたい気持ちが、「嫌い」と発言したエレンの理由でしょう。
エレンの発言に含まれた嘘
諌山創 進撃の巨人 12巻より引用
エレンの「嫌い」の発言が嘘だったと考察できる理由があります。ミカサのトレードマークでもある赤いマフラーはエレンが幼い時にミカサに巻いてあげたものです。ミカサがマフラーを大事にしている描写は作中で描かれてきました。そしてエレンの母親を食べた巨人、カルライーターを目の前にしたシーンで「マフラーを巻いてくれてありがとう」と伝えるミカサに、エレンは「何度でも巻いてやる」と答えました。
エレンがミカサにマフラーを何度でも巻くという発言はエレンのミカサに対しての優しさからであり、エレンがミカサに発言した「嫌いだ」という言葉は本心からではない嘘であったと考察されています。その後、生き延びることができたエレンとミカサがマフラーについての会話をしながら涙します。
マフラーの思い出を思い出しミカサが涙することは当たり前だと思えるでしょう。ではエレンも涙していた意味にはどんな意味があるのかと考察すると、エレンの大切な存在であるミカサを守ることができ安心した安心した涙だと考察されています。この一連の流れがあるため、エレンの「嫌いだ」という発言は嘘だったと考察できるのです。
【進撃の巨人】エレンとミカサの過去を振り返る
諌山創 進撃の巨人 2巻より引用
エレンとミカサは9歳の時の出来事がきっかけで、幼い時から共に生きてきた幼馴染の関係です。幼い時にミカサの両親が殺害されてからはエレンの両親に引き取られ、エレンとエレンの両親と共に暮らしてきました。ミカサの両親が殺害される時、ミカサも誘拐されるピンチに陥りましたがエレンが登場しミカサを助けています。エレンに助けられた日、ミカサはエレンを自分の命を犠牲にしてでも守ると誓いました。
幼いミカサがエレンの言葉をきっかけに覚醒したシーン
諌山創 進撃の巨人 2巻より引用
ミカサは幼い頃に両親を殺害されました。両親が殺害される時ミカサは誘拐されますが、エレンがミカサを助けに登場します。幼いエレンは犯人を瞬殺しますが、エレンは戻ってきた犯人の仲間に殺されかけます。幼いミカサは恐怖で震えますが、エレンが「戦わなければ勝てない」と叫んだ言葉で覚醒しました。
ミカサはナイフを持って犯人に突撃し犯人を殺害。誘拐されたミカサも殺されかけていたエレンも助かります。ミカサとエレンの幼い頃のこの過去のシーンは、ミカサが持っているアッカーマン一族の血がエレンの言葉をきっかけに覚醒し作用したシーンです。そしてミカサがエレンをどんなことをしても守り抜く関係に至ったシーンでもあります。
ミカサの強さと覚悟がわかる名言が出来たシーン
諌山創 進撃の巨人 2巻より引用
エレンとミカサが訓練兵時代、トロスト区防衛戦のシーン。エレンは巨人に食べられてしまいます。アルミンやミカサはエレンが死んだと思いました。エレンが死んだと伝えられたミカサは、動揺を隠すかのように巨人に立ち向かって戦い初めます。「私は強い。あなたたちよりすごく強い!」とミカサの名言が出来た場面です。
巨人をなぎ倒していたミカサでしたがエレンが死んだ動揺は隠せずに、立体機動装置のガスが残り少ないことに気づかず地面に落ちブレードの派も折れてしまいます。地面に落ちたミカサの目の前に巨人が現れます。ミカサはエレンがいない世界で生きるくらいならと、自分の死を受け入れようとしました。しかし、幼い頃にエレンに言われた「戦え!」の言葉を思い出し巨人に再び立ち向かいました。
「死んでしまったらあなたのことを思い出すことさえ出来ない」ミカサがエレンを大切に思ってきた関係がわかるセリフです。「なんとしてでも勝つ!なんとしてでも生きる!」とミカサがエレンに教えられたように戦い続けることを覚悟したシーンです。
守られ続けてきたエレンがミカサを守り救ったシーン
諌山創 進撃の巨人 12巻より引用
ミカサに守られ続けてきた関係のエレンですが、エレンがミカサを守り救ったシーンがあります。ミカサがエレンに感謝を伝えた名シーンです。ミカサは、エレンの母親を食べた巨人、カルライーターを目の前にしたとき、足を捻挫してしまいとても戦える状況ではありません。
2人を助けるためにきたハンネスも食べられてしまい、絶体絶命の危機にエレンとミカサは追い込まれてしまいます。絶体絶命のピンチの中、ミカサは「マフラーを巻いてくれてありがとう」とエレンに感謝を伝えました。ミカサの言葉を聞いてエレンは「そんなもん何度でも巻いてやる」と答え、目の前にいるカルライーターを殴りました。
殴りだけでは巨人を倒すことは不可能でしたが、エレンが持っていた座標の力が発動しエレンとミカサは生き延びることができます。幼い頃からいつもミカサに守られ続けてきた関係のエレンが初めてミカサをエレン自身の力で守ることが出来たシーンです。
【進撃の巨人】エレンとミカサの関係に関する評判
諌山創 進撃の巨人 12巻より引用
進撃の巨人の中で主人公であるエレンと、ヒロインであるミカサの評判をTwitterのツイートを交えて紹介していきます。
エレンとミカサは一緒にいてほしい
諌山創 進撃の巨人 12巻より引用
幼い時から共に過ごしてきたエレンとミカサにはずっと一緒にいてほしいと願っているツイートです。やはり進撃の巨人のストーリーの過程を見ていると、エレンとミカサには一緒に生き続けてほしいと願うファンは多いようです。例え2人が生き残るために離れてしまったとしても、最後には再び一緒になってほしいと願いが込められた評判のツイートでした。
エレンの「嫌いだ」発言は嘘であってほしい
諌山創 進撃の巨人 28巻より引用
「嫌いだ」の発言をしてからのエレンには不安だという評判が多くありました。しかし、過去のエレンの仲間に対しての発言や行動から、嘘であってほしいと願う人ばかりのようです。幼い頃に辛い経験をしているエレンだから人を愛することを知っているはずです。エレンの「嫌いだ」発言は嘘であったという考察が出来た理由の1つでしょう。
「嫌いだ」と言われたミカサがかわいそう
諌山創 進撃の巨人 28巻より引用
エレンが「嫌いだ」発言をした直後の評判では、純粋にミカサがかわいそうというファンも多くいました。エレンがミカサを守るためについた嘘だったとしても、幼い頃からエレンのことを1番に考えて一途なミカサの感情を考えると、「嫌い」だと嘘をつくのはかわいそうだと思うファンがいるようです。
【進撃の巨人】エレンはミカサを守るために嫌われた
諌山創 進撃の巨人 17巻より引用
進撃の巨人の主人公であるエレンがヒロインのミカサを嫌いだった発言したことについてネタバレをしながら考察してきました。エレンの「嫌いだ」発言はエレンの本心ではなく、大切な仲間であり家族であるミカサを守るための嘘であったと、過去のエレンとミカサの関係から考察できます。
エレンが「嫌いだ」と嘘をついた理由について考察してきましたが、エレンが本当に考えていたことはどんどん今後の展開で明らかにされていくでしょう。進撃の巨人は様々な伏線が作中に散りばめられている作品なので、色々な伏線やエレン、ミカサの真意を考えながら見てみるのも進撃の巨人の楽しみ方です。