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進撃の巨人

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【進撃の巨人】画力が無くて下手?諌山創先生の作画の初期~最新刊までの向上の後を辿ってみた

2021.08.01

諌山創先生が描く「進撃の巨人」は長い間画力が下手、まだ発展途上中だと言われてきました。しかし34巻以上続いている今現在の諌山創先生の画力は見違えるほど上手でした。どのようにして進撃の巨人の作画は向上していったのか、下手と上手な作画はどう違うかを紹介します!

  1. 進撃の巨人の画力の変遷を辿る
  2. 【進撃の巨人】読みきり時の画力は?
  3. 【進撃の巨人】原作初期の画力は?
  4. 【進撃の巨人】中盤辺りの画力は?
  5. 【進撃の巨人】最新刊の画力は?
  6. 【進撃の巨人】諌山創の凄さは画力だけじゃない
  7. 【進撃の巨人】初期の評判と現在の評判を比べてみた
  8. 進撃の巨人の画力は向上し続ける

諌山創先生が描く、漫画界、アニメ界ともに大人気の作品「進撃の巨人」は、その壮大で素晴らしいストーリー構成で多くの読者を虜にしてきました。独創的かつ新鮮さあふれる進撃の巨人、その全ての始まりは、佳作をとった諌山創先生の読み切りから始まります。

ここまでの人気を誇った進撃の巨人も、最初は、無名に近かった諌山創先生が「MGP(マガジングランプリ)」に出した読み切りがきっかけでした。そこで話題となり、進撃の巨人が連載され、34巻となる今に至るまで描かれ続けました。

原作進撃の巨人にはさまざまな評価がありますが、その中でも諌山創先生の「画力」は現在でなお議論されている技術です。漫画を描く以上、絵の上手さというのは評価の一部となり、「進撃の巨人」でも例外でなく賛否両論の意見が交わされていました。有名になった今は絵を批判されることはあまりありません。実際、進撃の巨人でどのような絵の上達を遂げたのか、当初と現在を比較して紹介します。

結論から述べると、進撃の巨人前読み切り時の諌山創先生の画力は下手でした。この評価は、読者、読み切りの審査員などの評価のみならず、諌山創先生本人も自身のことを絵は下手だと評価していました。

読み切り時代、はじめて諌山創先生が漫画を世に出した時、絵の評価は非常に低いものでした。MGPでの審査員の評価も「2」であり、読み切りを読んでも分かる通り決して上手ではなかったのです。

しかし、ストーリー、構図・コマ割り、独創性では高得点を獲得、さらに審査員からは「本当に今後を楽しみにしているぞ。」と頼もしい評価を得ていました。諌山創先生の絵は確かに下手でした。しかし、審査員の言葉が励みになり、適切な評価と指摘がこの名作を作り上げたと言っても過言ではないでしょう。

不気味でリアル

進撃の巨人はフィクションではありますが、それであって現実味を帯びて不気味なのが特徴の一つです。進撃の巨人、原作連載当初の絵は依然上手だとは言えませんが、諌山創先生が表現したいものをしっかり描かけるほど成長していました。

キャラの表情や服などは単調で画力の物足りなさは感じますが、巨人の人体模型のようなリアルな体格は以前の読み切りよりも鮮明で丁寧に表現されています。この序盤のページでは、読み切りから進撃の巨人第一話を描くまで、唯一の技術不足であった画力を練習し向上させたのが分かります。連載前の努力も、第一巻発行から現在に至るまでの諌山創先生の画力の向上につながったのでしょう。

誤解された「巨人の人体デッサン」

当初、進撃の巨人を描く諌山創先生の画力は「本当に下手だ」と全面的に批判する声が多くありました。しかし、その評価は誤解のような部分から来ているものもありました。

絵や画力を評価する際、一番最初に上手下手を見分けられる部分は「絵のバランス」です。特に人体を描くときその点は特に目立ち、体の構造や動きの描き方で評価されることが多かったのでしょう。そうした中で諌山創先生が進撃の巨人でわざと「バランスを崩して描いていた巨人」は、諌山創先生の絵の低評価につながったのでした。

つまり「進撃の巨人」はより世界観を不気味にするため、わざと腕を細くしたり筋肉を肥大させたりおり、そういったこだわりが諌山創先生の絵が下手だと勘違いされ結果的に「デッサンが狂っている」「人を描くのが下手だ」という評価につながってしまいました。

迫力を感じられる構図

しかしそういった画力などの技術不足の点とは別に、諌山創先生のコマ割りや構図は読み切り時代から高く評価されていました。その技術力が進撃の巨人の連載で衰えることはなく、むしろ向上していたほどです。読みやすくインパクトのある構図は「進撃の巨人」を期待の一作だと多くの読者に印象付けたのです。

単純に絵が下手だということで発売当初大きな話題になることはなく、マニアの間で知られるような名作となっていました。実質的に「名作」と呼ばれるほどヒットし始めたのはアニメ化された後であり、そこからは誰も知らぬ人はいないほど有名になります。

作品の知名度が上がるとともに向上していった諌山創先生の画力は、その後はどう変化していったのか、進撃の巨人中盤当たりの画力などを比較しながら紹介します。

顔の表情がよりリアルに

進撃の巨人原作9巻当たりからは画力が安定し、神作画とまではいきませんが、初期と比較すれば非常に上手な絵を描いていました。その中でも特に上達したというのが分かったのが、進撃の巨人のキャラの感情を表す表情です。

アニメ・原作進撃の巨人はとてもシリアスな世界観で物語は展開されており、それぞれのキャラの表情なども繊細に奥深く描かれています。そういった中で諌山創先生の顔の表情の画力が上達したことは、より漫画を見やすく理解しやすくなった要素の一つでしょう。進撃の巨人作品内で裏切るライナー達の絶妙な表情、依然謎が多い中でユミルやアニなどが見せた意味深な表情も、この画力あってこそのシーンでした。

影の使い方と全体的な画力の向上

他にも、建造物や日常シーン、日常パートのギャグのやり取りなども大変上達していました。その中でも一番進撃の巨人の読者に納得され、物語を分かりやすくした「巨人のデッサン」の上達は、一番大きかったでしょう。

進撃の巨人物語序盤の画力はまだ下手であったため、巨人のデッサンに対して芸術点の批評が非常に多くありました。しかし画力が上達した中盤当たり、上手な「人体バランスの崩し方」を身につけ、読者に「わざと崩した作画」であると納得させることができます。画力が下手であったために難しかった表現方法でしたが、中盤当たりではしっかりと諌山創先生が表現したいものを描かれるようになっていました。

引用: http://qqqqqq.blog.jp/archives/1077289781.html
引用: https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1811/05/news112.html

11年続いた「進撃の巨人」、現在では、十分他の漫画に負けないぐらいの絵の上手さになりました。

上の画像は進撃の巨人31巻の1ページです。大ゴマまで大変迫力のあるページであり、構図などの全体的な見た目から非常に興味を引き付けるページとなっています。さらにその迫力を余すことなく表す非常に高い画力と絵の上手さを見せつけており、進撃の巨人の中でも迫力満点の一枚となりました。

読み切り時代の絵と比較しみると、進撃の巨人では比べものにならないほど画力が向上していることが分かります。構図・コマ割りなどの技術が向上しているのもありますが、圧倒的に諌山創先生の「漫画力」が比較せずとも向上しました。一番の課題であった絵の下手さを上達させ、得意分野であった他の技術も磨きをかけた諌山創先生は現在もの凄い漫画家となりました。

話の構成・ストーリー

諌山創先生が「すごい」と評されている中で最も評価が高いのが「進撃の巨人」のストーリー構成です。その中で一番凄いのが、初期から進撃の巨人すべての物語に伏線が貼られていることでしょう。進撃の巨人のように30巻以上続いている長期の漫画となると、作者が予定していなかったストーリーを入れたり、あるいは作品が長すぎるためドラゴンボールのように計画的に物語が進まなくなったりします。

しかし進撃の巨人は完全に計画され構築された完璧なストーリーのもと、面白く、また迫力とインパクトがあるストーリーを展開しています。やはり名作進撃の巨人の凄い「物語の計画性」は、何よりも評価される部分でしょう。

こういった完璧な計画性から進撃の巨人の各部分で話題を呼び、考察されるようになりました。例を挙げるとするなら、訓練兵時代、予想以上の伏線があの期間だけに張られています。そういった完璧な物語の中でさらに画力もが交わった今では、進撃の巨人で非常に素晴らしい作品が展開しているのも納得です。

カット割り

そのうえ進撃の巨人で非常に凄いと言われているのが、ページ内での構成、カット割りです。漫画では、B4の紙面でいかにコマを大きくするか小さくするか、どのように物語の展開を表すかも非常に重要です。

諌山創先生は映画が好きだということもあり、進撃の巨人のシーンでの構図やカット割りが非常に上手と評されています。ファンの中では、専門学校からの応用が上手かったから進撃の巨人で役立ったではないか、というのコメントもありました。こういった観点から、漫画の基礎的な勉強に加えて映画などの豊富な知識量が、進撃の巨人でのこの素晴らしい技術を培ったのだと推測できます。

さらに進撃の巨人の連載で長年の漫画の経験を加えて、その技術は当初と比較できないほど磨かれたことでしょう。

進撃の巨人の初期の評判と現在の評判を比べてみましょう。

進撃の巨人の原作漫画の発売当初やまだ話題にされてない頃は、「絵が下手だが、ストーリーは面白い!」といったようなコメント非常に多い傾向でした。読み手も少なかったためそこまでの悪評もありませんでしたが、どのコメントでも進撃の巨人での画力の下手さについては議論されていました。

進撃の巨人がアニメ化された後、評価やレビューの数は一気に増え、さまざまな意見が口コミサイトやSNSなどに乗せられています。作品を見ず評価するレビュアーなどもいる中、このような評価がありました。

単純に「画力が上手い」とは評していませんが、進撃の巨人では漫画で一番大切である全技術の漫画力の高さが凄いと評価していました。

諌山創先生が進撃の巨人を描いていく内に成長していく画力、その持続力と成長が非常に味のある絵になったと言っています。そういった点に加えて読者を「進撃の巨人の世界」に引きずり込むような、そんな世界観を作るのが上手であり、画力の向上もそういった進撃の巨人の凄い点を余すことなく使えるようになったと言われていました。

諌山創先生が描く進撃の巨人の画力やその評価などを、序盤から今現在の最新刊まで紹介しました。

総合的な漫画力が高いと評価される中で、負けず劣らず画力も向上させている諌山創先生努力で造られた名作進撃の巨人は、多くの読者の心を掴んだことでしょう。今後どうなっていくのか、物語の展開にも加えて画力の向上にも今後の進撃の巨人を期待しましょう!

サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://m.media-amazon.com/images/I/51G7futRuAL._SY346_.jpg