ラベンダーって、種類によって育て方にコツが違うのかなぁ?
ガーデニングが趣味で最近ラベンダーを育て始めたあなた。紫色の可愛い花は見ているだけで癒されますよね。香りもいいし、ハーブとしても楽しめるし、虫除けの効果なんかもあってもうラベンダー最高! けど待ってよ。ラベンダーって、品種ごとに育て方のコツって違うのかな? せっかく育てるなら綺麗に育てたい! そんな欲求を持つのは当然です。そもそもラベンダーってどんな種類があるの? ラベンダーに適した気候は? 本記事では、ラベンダー育成に関わるそんな疑問にお答えします! めざせ、ラベンダーマスター!
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ラベンダーの種類と育て方のコツ! イングリッシュ系フレンチ系の違いとは? 趣味でガーデニングを始めたあなたへ
趣味でガーデニングを始めたあなたへ。紫の可愛い花を咲かせる大人気のお花ラベンダー。その人気は根強く、今でもハーブと言ったらラベンダーと言われるほど、不動の地位を獲得しています。
ですが一口にラベンダーと言っても色々な種類があることを皆さんはご存知でしょうか? 花の色も紫だけでなく白や他の色なんかもあるんです。
以下に、簡単にそれぞれの特徴や見分け方などを紹介していきます!
ラベンダーの種類と育て方のコツ! イングリッシュ系フレンチ系の違いとは? その1.イングリッシュ系
まずご紹介するラベンダーの系統はイングリッシュ系です。もっともポピュラーな系統だと言われています。真性ラベンダー、コモンラベンダーなんて呼ばれ方をするのもこの系統。耐寒性がその特徴ですが、逆に暑さには弱いです。薬効成分が多く、用途も広いです。
香りは強め。香料に使われたりするくらいです。先端の方にまとまった可愛い花をつける傾向があるのが見分けられるポイントです。また、寒い土地にあることもポイントです。
育てやすい地域としては夏でも涼しい場所が挙げられます。北海道や標高の高いところ、でしょうか。逆に言えば関東以南では育てにくく、長生きは期待できません。趣味のガーデニングで育てたいという方で上記の条件に合わないという方は他の系統に挑戦してみた方が賢明でしょう。
ラベンダーの種類と育て方のコツ! イングリッシュ系フレンチ系の違いとは? その2.フレンチ系
フレンチ系。西日本では育て方によっては元気に可愛い花を咲かせます。逆に、イングリッシュ系ほどは寒さに強くないので北海道なんかでの栽培には適していないかも。
見分け方も花の先のぴょこんと飛び出した部分を見つければだいたいフレンチ系だと思っていただいて構いません。香りは弱く、香料の原料や香りを楽しむためというよりは、観賞用の方が多いです。とはいえ、まったく香りがないというわけではなく、ほんのりと甘い香りがします。イングリッシュ系とは用途に違いがあるようですね。
主な品種
ストエカス、アボンビュー、わたぼうし
ラベンダーの種類と育て方のコツ! イングリッシュ系フレンチ系の違いとは? その3.ラバンジン系
耐暑性がその特徴。とはいえ、やっぱりラベンダーですので真夏の暑さには気を配ってあげる必要があります。イングリッシュ系と原種系のかけあわせで、イングリッシュ系に似ています。
香りは甘く、野草のような趣があります。イングリッシュ系よりもワイルドな感じと言えば分かりやすいでしょうか。大きいので見分け方のポイントにすればよいでしょう。
趣味のガーデニングで育てたいという方はひとまずこのラバンジン系から入ってみてもいいのではないでしょうか。育てにくい環境として、株間が十分にとれない場所が挙げられます。大きく育ってしまうので、成長するとどうしても混み合ってしまうのです。また、マイナス10度以下になる土地も向いていません。
主な品種
グロッソ、インプレスパープル、アルバ、スーパー・セビリアンブルー
ラベンダーの種類と育て方のコツ! イングリッシュ系フレンチ系の違いとは? その4.デンタータ系
その名はラテン語で「歯のような」を意味する「デンタータ」から来ているそうです。その名の通り、人の歯のようなギザギザした葉っぱを持っているのがその特徴。四季咲きです。
先述のように人の歯のようなギザギザした葉っぱが特徴。花はフレンチ系とよく似ています。趣味でガーデニングをやっている人におすすめなのがこの系統。観賞用にも向いています。寒い地域では防寒対策が必要です。
主な品種
ヘテロフィララベンダー
ラベンダーの種類と育て方のコツ! イングリッシュ系フレンチ系の違いとは? その5.プテロストエカス系
通称レース系。その通称の通り、レースのような細かい造りをした葉っぱが特徴です。葉っぱの見た目が綺麗なので観賞用に向いていますが、ラベンダーのくせに耐寒性がほとんどないという育てにくい系統。栽培にはテクニックが必要になります。
香りはあまりありません。なので香料の原料や香りを楽しむことには向きません。あくまでも観賞用、見た目が気に入るか否かで育てる育てないを決めてもよいのではないでしょうか。見分け方のポイントは葉っぱの造り。レースのようなきめ細やかさがあればそれはプテロストエカス系です。花が可愛い、というよりは葉っぱが可愛い感じですかね。
育てやすい地域としては、温暖な地域が挙げられます。しかし耐暑性があるわけでもないのでそこは難しいところ。関西以西でもよく育ちますが、繊細で育て方には工夫と経験が必要。育てにくい地域としては関東以北が挙げられます。耐寒性が低すぎるためです。
主な品種
ピナータ
ラベンダーの種類と育て方のコツ! イングリッシュ系フレンチ系の違いとは? 品種の比較
北海道ではイングリッシュ系!
寒い土地である北海道で育てたい品種はイングリッシュ系です。耐寒性が強く見た目、香り共に優れた系統であるイングリッシュ系はラベンダーの中のラベンダー! 写真映えもしますよ。
趣味でガーデニングを始めたという人にはラバンジン系!
趣味でガーデニングを始めたばかりだというガーデニング初心者さんには暑さにも寒さにも強いラバンジン系がいいでしょう。ラベンダーの中でも栽培の地域を選ばない系統だからです。
暖かい場所ではラバンジン系、デンタータ系!
関東以南の暖かい土地でラベンダーの栽培を考えている方はラバンジン系かデンタータ系がいいでしょう。フレンチ系もおすすめ。
上級者にはプテロストエカス系!
長年趣味でガーデニングをやっていて、ガーデニングの腕前には自信があるぜ! という方にはプテロストエカス系がおすすめ。葉の造り、花の美しさ共に優れているプテロストエカス系を綺麗に育てることができればそれはあなたの腕前への勲章になるはず!
ラベンダーの種類と育て方のコツ! イングリッシュ系フレンチ系の違いとは? ラベンダーの育て方 その1.日当たりや場所
ラベンダーは暑さに弱いですが、できるだけ日当たりの良い場所で育ててあげましょう。日当たりが十分でないと貧弱になり、花付きも悪くなってしまいます。風通しと水はけのよいやや乾燥気味の場所を好むのでそのような環境を整えましょう。土は肥料分が少なく、有機質に飛んだものを使いましょう。
ラベンダーの種類と育て方のコツ! イングリッシュ系フレンチ系の違いとは? ラベンダーの育て方 その2.苗の植え付け
苗を購入する場合は葉っぱの色つやを見てみましょう。ラベンダーの健康具合を測る指標になるからです。自分で種から育てる場合は4月頃に種まきをしましょう。ただし発芽はやや遅めです。
ラベンダーの種類と育て方のコツ! イングリッシュ系フレンチ系の違いとは? ラベンダーの育て方 その3.水やりと肥料
水やりで注意しておきたいポイントはあまり水をあげすぎないこと。やや乾燥気味に育てましょう。鉢植えの場合は土が完全に乾いてから水やりをしましょう。また、肥料も少なめで構いません。
ラベンダーの種類と育て方のコツ! イングリッシュ系フレンチ系の違いとは? ラベンダーの育て方 その4.その他注意点
ラベンダーはちょっとの環境の変化で弱ってしまう繊細な生き物です。できるだけ植え替えはしないようにしましょう。また、ラベンダーの天敵は夏の暑さと蒸れです。剪定作業をしてできるだけ風通しが良い状態にしておきましょう。夏場は、できるだけ涼しい場所で(なおかつ日当たりもよい場所で)育ててあげましょう。
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ラベンダーの種類と育て方のコツ! イングリッシュ系フレンチ系の違いとは? 綺麗な花を咲かせましょう
ラベンダーの系統とその育て方について紹介してきました。ラベンダーについての知識、深まったでしょうか? 本記事を読んで少しでもラベンダーのことが好きになってくれれば筆者冥利に尽きます。ラベンダーはとても可愛い花とよい香りで私たちを楽しませてくれます。趣味として育てるのにこれほど良い花もないのではないでしょうか。品種と系統をじっくり吟味して、育てやすい花を見つけてみてください。あなただけの綺麗な花を咲かせましょう。あなたもラベンダーの世界に飛び込んでみてはいかがですか?