【ブリーチ】巻頭で披露【ポエム人気ランキング】
ブリーチはセリフや鬼道の詠唱なども人気がありますが、単行本の巻頭にあるポエムもかなり好評です。インターネット上でも「オサレ」や「センスがすごい」など、非常に高い評価を受けています。
全てのポエムをまとめたWebサイト等もあり、ファンのみならず様々な人に注目されていることがよく分かりますよね。中々解釈が難しいポエムもありますが、その意味を考えることも面白さの一つでしょう。
ブリーチのポエムをランキング形式で一覧にしてまとめてみました。
【ブリーチ】解釈もしてみる【ポエム人気ランキング】
今回はポエムそのものをまとめて紹介するだけではなく、それぞれに込められているであろう意味や背景、心情などを解釈してみました。解説に関しては独自で行った解釈になります。あくまでこういう解釈もあるということで、参考程度にまとめをお楽しみください。
コミックスでのみ楽しめる「ブリーチのポエム」という要素にはいったいどんなが意味が隠されているのでしょうか。まとめてチェックしていきましょう。
【ブリーチ】第15位:悲しさと髪の毛がかけられている【ポエム人気ランキング】
ただ執拗に 飾り立てる 切り落とされると知りながら ただ執拗に 磨き上げる 切り落とされると知りながら 恐ろしのだ 恐ろしのだ 切り落とされる その時が 切り落とされた その髪は 死んだあなたに 似てしまう
ブリーチ第29巻の巻頭のポエムです。
かつて十刃の一員で十刃落ちになったチルッチ・サンダーウィッチの心境を表していると解釈できます。
どれだけ強くなってもいずれ藍染に切り捨てられると感じながらも、生き残るために強くなろうとする破面の悲しさを切り捨てられる髪の毛に例えているのでしょう。
「死んだあなたは」とは他の破面のことを表していると思われます。
作中でも「赦された敗北なんてないのよ!」など切羽詰まった感じのセリフが多いくみられていて、 石田雨竜に命は助けられますが掃討部隊によって処刑されました。
しかしその後涅マユリのゾンビ兵として再登場をしています。
【ブリーチ】第14位:藍染の本心が垣間見える【ポエム人気ランキング】
人は皆、猿のまがいもの 神は皆、人のまがいもの
ブリーチ第48巻の巻頭のポエムです。
崩玉を取り込み死神を超越したはずの藍染惣右介の本心を表しているものと解釈できます。しかしブリーチが完結しても藍染の目的が何だったのかは描かれませんでした。
生まれつき非常に強い力を持っていた藍染の本心は、ただの死神になりたかったのではないかと一護は感じていました。後の一護に対する藍染の態度を見ると、彼の指摘は間違いないと思われます。
人は猿より上位、神は人より上位と普通は捉えられていますが、それこそまがいものと表現する事で高みを目指しながら本心では逆のことを望んでいた藍染の滑稽さを皮肉っているのでしょう。
【ブリーチ】第13位:世界の真理に気付いてしまった【ポエム人気ランキング】
犠牲無き世界など ありはしない 気づかないのか 我々は 血の海に 灰を浮かべた地獄の名を 仮に世界と 呼んでいるのだ
第42巻の巻頭のポエムです。
表紙がティア・ハリベルで彼女のポエムと考えられます。
ハリベルは「犠牲」司る破面ですが、「誰かを犠牲にして得た強さ」を嫌って破面になる前は共食いを一切しませんでした。その後、破面になったバラガンの部下に襲撃された時に藍染惣右介に助けられます。
破面になれば犠牲なしで力を手に入れられると思った彼女は、藍染に忠誠を誓っています。しかし、最終的に破面は力不足と判断した藍染惣右介に斬られてしまいます。
世界は犠牲なしに成り立つことはありません。このポエムはそのことに気づいた彼女の心情を表しているものと思われます。切なく、儚いポエムともいえるでしょう。
【ブリーチ】第12位:物語は文字通り「血の海」へ【ポエム人気ランキング】
一歩踏み出す 二度と戻れぬ 三千世界の 血の海へ
ブリーチ第55巻巻頭のポエムです。
最終章千年血戦篇の開幕を宣言しています。 表紙のユーハバッハの不敵な感じと合わさって何とも不気味な感じになってますよね。
この巻から文字通り死神がバタバタ死んでいく血戦になりますが、ストーリーが唐突に始まるため、初めて読んだ時には驚いた人が多かったと思います。
作者の久保先生が最終章に突入するための宣言をしたポエムとも解釈がとれます。
文字通り「血の海」へと変貌する物語を見守る上で、読者のみなさんも「覚悟」させられるポエムといえるでしょう。
【ブリーチ】第11位:天に立つという藍染の言葉と重なる【ポエム人気ランキング】
我々が岸壁の花を美しいと思うのは 我々が完璧に足を止めてしまうからだ 恐れ無き その花のように空へと踏み出せずいるからだ
ブリーチ第12巻巻頭のポエムです。
藍染惣右介の心情を表したポエムだと思われますが、この時点では藍染は死んでしまったように見えるため意味がよくわかりません。 この後の展開を考えると、花は霊王を表していて我々は一般の死神のことと考えられます。
藍染が我々(死神)から抜け出し天に立とうとする決意を表していると思われます。
空へと踏み出せずという表現が「天に立つ」という藍染の言葉に重なりますが、果たして空を歩くことはできるのでしょうか?
【ブリーチ】第10位:斬月の心を表している?【ポエム人気ランキング】
錆びつけば 二度と突き立てられず 掴み損なえば 我が身を裂く そう 誇り とは刃に似ている
ブリーチ第8巻の巻頭ポエムです。
誇り高く生きることの難しさを詠んでいると思われます。
誇りを失えば取り戻すことは難しく、誤れば傲慢になり人を傷つけることに繋がります。また、誇りのために心を殺して、朽木ルキアの処刑を止めることができない朽木白哉の苦悩を暗示しているよう捉えることができるポエムとなっています。
しかし、このポエムは斬月の心情を表しているものでしょう。力を与えなければ一護は死神に負けて死んでしまいますが、力を与えられば一護はユーハバッハに狙われてしまいます。
一護を守るためにどうすればいいのか葛藤する斬月の心が表れているようにも見えるため、なかなか解釈の難しいポエムの一つです。
【ブリーチ】第9位:織姫の本質を考えさせられる【ポエム人気ランキング】
もし私が雨だったなら それが家に交わることのない空と大地を繋ぎ留めるように 誰かの心を繋ぎ留めることができただろうか
ブリーチ第3巻のポエムです。
兄を事故で失った織姫の心を表していると思われます。
しかし「誰かの心を繋ぎ留めることができただろうか」と詠んでいるところが意味深です。織姫の能力は誰かを治療するイメージが強いですが、その本質は拒絶することで成り立っています。
解釈を進めれば進めるほど、井上織姫というキャラクターの本質を考えさせられるポエムとなっています。
どんな目に合わされた相手でも治療しようとする織姫の行動にも通じてくると思われます。
【ブリーチ】第8位:チャドと一護の出会い、そして守るために戦う決意【ポエム人気ランキング】
剣を握らなければ おまえを守れない 剣を握ったままではお前を抱き締められない
ブリーチ第5巻のポエムです。
生まれつき大きな力を持ったチャドの葛藤を表しているとポエムです。
お互いを守るために拳を振るおうと言ってくれた一護は、チャドにとってはある意味道を示してくれた存在でした。
それ故一護との絆はとても強いものがあります。この巻では虚と戦う力を得て、人を守るためにその力を使うことになります。
新たな力を得て戦う運命を進んでいくチャドの葛藤を表しているともいえるでしょう。
【ブリーチ】第7位:檜佐木修兵が東仙要から教えられた心構え【ポエム人気ランキング】
恐れることは ただひとつ 恐れを知らぬ 戦士と為ること
BLEACH第38巻の巻頭ポエムです。
東仙要から教わった檜佐木修兵の戦闘での心構えそのものですね。
かつて顔に大きな傷を負った檜佐木修兵は、恐怖で剣を握る度に半歩下がるようになってしまいました。 しかし、東仙に自分の恐怖を受け入れる大切さを説かれて立ち直っています。
檜佐木修兵の外伝でも恐怖を受け入れて生きることの大切さが強調されています。自分の中にある恐怖に負けずに生きることはブリーチの最終巻でも触れられていて、何故か藍染惣右介が勇気を持って生きることの大切さを説いていました。
いずれにせよ、非常に印象深いポエムになっています。
【ブリーチ】第6位:更木剣八と朽木白哉の対比【ポエム人気ランキング】
誇りを一つ捨てるたび 我等は獣に近づく 心を一つ殺すたび 我らは獣から一歩も退く
ブリーチ第13巻の巻頭ポエムです。
表紙は更木剣八で恐らく剣八と朽木白哉を対比しているものと思われます。
獣という表現からは誇りを捨てることを戒めているように見えますが、その度に白哉は心を捨て苦しんでいるように感じてしまいます。
誇り高く生きているとは言えませんが、闘争本能の赴くまま生きる剣八はある意味心の赴くまま自由に生きているといえます。 果たして我々はどう生きるべきなのでしょうか?
どちらも完全に否定することはせずに、そのどちらとも違う生き方を求める一護に対してどう生きるのか問いかけているのだと考えられます。
【ブリーチ】第5位:何かを知るためには覚悟が必要【ポエム人気ランキング】
我々は皆 生まれながらにして死んでいる 終焉は常に 始まりの前から そこに在るのだ 生きることが 何かを知り続けることならば 我々が最後に知るものこそが終焉であり 終焉をついに見出し 完全に知ることこそが 即ち死なのだ
我々は何かを知ろうとしてはならない 死を超越できぬ者は 何ものも知ろうとしてはならないのだ
BLEACH第25巻のポエムです。
人は生まれた時点ですでに死に向かっています。
何も知る必要はないというかなりネガティブなポエムにも思えますが、何かを知ることには覚悟が必要だと言っているのでしょう。
死神として死と向き合い続けてきた黒崎一護ですが、彼には全てを知る権利があるという白一護から黒崎一護へ向けたエールだと解釈することもできると思われます。
【ブリーチ】第4位:ユーグラム・ハッシュヴァルトの心境【ポエム人気ランキング】
痛みは無い その天秤から 眼を逸らせぬ事以外に
BLEACH70巻の巻頭のポエムです。
幼馴染のバズビーを裏切り、叔父の仇だったユーハバッハに忠誠を誓ったことに対するユーグラム・ハッシュヴァルトの心境を語っていると思われます。
この時点ではハッシュヴァルトの本心はわかりませんが、バズビーとの対決でも動揺を見せずに打ち倒しています。
ユーハバッハに聖別で全てを奪われた時も、後悔した様子は見せませんでした。しかし、石田雨竜が迷わずに忠誠より友情をとった時には激昂しており、彼なりの葛藤があったようです。
死の間際には「秤にかけることもできず、迷いに追われて決めたことはすべて後悔になる」と告げています。
ユーハバッハについたことは自分の意思で決めたことだから、後悔はないというのが彼の本心のようです。
このポエムからはこのような深い部分まで解釈ができます。
【ブリーチ】第3位:市丸ギンの心情【ポエム人気ランキング】
美しきを愛に譬ふのは 愛の姿を知らぬ者 醜きを愛に譬ふのは 愛を知ったと驕る者
ブリーチ第20巻の巻頭のポエムです。
市丸ギンの心情を表していると思われます。
何かを愛に譬えることを戒めるようなポエムになっています。市丸ギンはこの時点では藍染の部下で何を考えているか分からないキャラですが、乱菊との関係など何やら訳ありそうな描写で描かれていました。
このポエムもギンが本心を隠していることを表しているようですが、その行動の根底に乱菊が関係しているのを暗示しているかのようですね。一方でそのことを決して口にしないギンの考えと意志の強さも表しているのでしょう。
この時点ではさほど深く考えられないかもしれませんが、後になって明らかになるギンの本心が分かった後だと非常に印象深くなるポエムです。
【ブリーチ】第2位:全ての生命は生まれ落ちた瞬間に死に向かっている【ポエム人気ランキング】
産まれ堕ちれば、死んだも同然
ブリーチ第35巻の巻頭のポエムです。
全ての生命は生まれ落ちた瞬間に死に向かっています。 残酷な事実を端的に表していて、とても少年漫画のポエムとは思えません。しかし、これは涅マユリのポエムであることが重要だと思われます。
そのことを皮肉りながら、完璧を嫌い常に科学者として進歩しようとする涅マユリの心情を表しているのでしょう。
この巻では戦いの中で死ぬことを望みながら最強という遥かな高みを目指すノイトラの最期も描かれているので、このポエムはノイトラの姿にも重なっているともいえます。
【ブリーチ】第1位:ギンの心情〜愛と迷い〜【ポエム人気ランキング】
君が明日 蛇となり 人を喰らい 始めるとして 人を喰らった その口で 僕を愛すと 咆えたとして 僕は果たして 今日と同じに 君を愛すと 言えるだろうか
ブリーチ第47巻の巻頭のポエムです。
このポエムも市丸ギンの心情を表すように、愛についてのポエムになっています。
実は藍染を殺すために100年以上の間使えていたギンですが、その間は相当悪事に手を染めていました。
そもそもギンは尸魂界全体の敵になってしまったわけで、そんな自分が乱菊にどう思われているのか考えるギンの迷いを表すポエムにも思えます。
ブリーチのポエムランキングについてまとめ
ブリーチコミックスの巻頭ポエムについて印象に残ったものをまとめてみました。ランキング・解釈ともに独断と偏見のまとめとなっております。
ブリーチのポエムは巻頭以外にもあり、かなり印象的なものが多く存在していますよね。
完結した後で読み直してみると新たな発見があるでしょう。今回のポエム人気ランキング・解釈でまとめていないものも数多く存在しています。
他のポエムたちも今回紹介したものに劣ることのない素晴らしいポエムばかりです。
漫画本編だけでなく、ポエムや詠唱などでも読者・ファンの心を喜ばせてくれるのが「ブリーチ」という作品の魅力といえます。特に巻頭のポエムは、アニメではなかなか楽しみづらい要素の1つといえるでしょう。
アニメだけで漫画は読んだことがない・チェックしたことがないという方は、このまとめを機会に読み始めてみてもいいのではないでしょうか。