ブリーチのアニメは長く放送されたため、原作のエピソードよりもアニメオリジナルのエピソードの方が多いです。
漫画のアニメ化は原作にないアニメオリジナルは叩かれることも少なくないですが、アニメブリーチはオリジナルも面白いと人気のストーリーやキャラクターも多いです。
ブリーチの主なアニメオリジナルストーリやキャラクターについてまとめてみました。
ブリーチのバウント篇はアニメオリジナルストーリーとして、尸魂界救出篇と破面編の間に放送されました。
番外編的な扱いではなく、一連のストーリーの中に組み込まれた長編になっています。
64話から91話までがバウント篇となっており、92話から109話までがバウント・尸魂界強襲篇となっています。
人間の魂魄を食って生きる突然変異の人間「バウント」との戦いを描いたストーリーになっています。
空座町の担当として阿散井恋次が赴任してきますが、浦原喜助はバウントたちとの戦いに備えていました。
そんな中、朽木ルキアも現世に派遣されてきます。
バウントたちとの戦いが始まりますが、なぜかバウントとはクインシーの石田雨竜を狙ってきます。
強襲篇ではバウントの目的が虚圏に向かうことでなく尸魂界の殲滅だと判明し、黒崎一護たちは尸魂界に向かうことになります。
尸魂界に侵入したバウント達と護廷十三隊の戦いが始まります。
ブリーチの狩矢神はバウントのリーダー格の人物です。
昔はユージン・カリヤーと名乗っていました。
生者の魂を喰らうことで空間のバランスを崩して虚圏に向かうことが目的だと尸魂界側は予想していました。
しかし、本当の目的は尸魂界に入り死神に復讐することでした。
仲間を大切にしているようにも見えますが負けそうになった仲間をあっさり見捨ててしまうなど、自分以外のバウントのことは目的を果たすために利用しているに過ぎません。
隊長格の死神と比べても遜色がない戦闘能力を持ち、ソウルソサエティの戦闘では朽木白哉と互角以上に渡り合っています。
バウントの源とされる浄界章を自らの体に取り込むことで、全ての死神を道連れに自爆しようとしますが失敗しています。
ブリーチのアニメオリジナルキャラクター相馬芳野は、かつて狩矢の恋人だったバウントです。
狩矢の本性を知ってからは、狩矢の野望を阻止するために行動するようになります。
バウント篇の序盤では、狩矢と戦うために生きた人間の魂魄を食べようとして一護たちに止められています。
石田雨竜を連れ去りますが、彼には徐々に心を開いていくことになります。
雨竜の仲介で一護たちとは和解しています。
狩矢と戦いますが、返り討ちにあい雨竜に看取られて消滅しました。
アニメブリーチの破面篇編はグリムジョーとの戦いが終わったことで、一旦中断しアニメオリジナルストーリーの新隊長天貝繍助篇が放送されました。
168話から189話まで放送され、204話と205話が後日談になっています。
藍染惣右介の反乱で市丸ギンが離反し3番隊隊長の座が空席になったため、虚討伐の遠征部隊を率いていた天貝繍助が新隊長に就任することになります。
天貝は三番隊だけでなく護廷十三隊の改善にも尽力します。
天貝の新体制に最初は反発が起きますが、
次第に隊士達も次第に惹かれていき、副隊長の吉良イヅルも彼を信頼に値する隊長として認めるようになっていきます。
一方、前世ではソウルソサエティの上流貴族霞大路家の姫、霞大路瑠璃千代が黒崎家の隣に引っ越してきます。
瑠璃千代はお家争いで命を狙われていて、一護とルキアは刺客たちとの戦いに巻き込まれていくことになります。
霞大路家のお家争いと新隊長天貝繍助就任の件は関係しており、ソウルソサエティ全体を巻き込む争いへと広がっていきます。
天貝繍助は数百年間虚討伐に出向いていたため、その性格や実力を周りに知られていなかった珍しい人物です。
部下思いで協調性のある隊長として、隊長の裏切りで失われた三番隊の信頼を回復させていきます。
しかし、実際は霞大路家のお家騒動の黒幕であり、一連の騒動の首謀者です。
斬魄刀雷火は炎を操る斬魄刀で、黒崎一護の月牙天衝を弾き飛ばすほどの威力を見せました。
卍解の名前は「雷火・業炎殻」です。
更に使用者の霊圧を食わせることで強大な力を手にできる禁忌の刀、獏爻刀を使用しています。
獏爻刀には死神の斬魄刀と霊圧を無効化する能力がありますが、虚の力を持つ一護の力は無効化できませんでした。
その実力は高く、虚化一護の仮面が全て剥がれるまで追い詰めました。
ブリーチの貴船理は新隊長天貝繍助篇に登場したアニメオリジナルキャラクターです。
元々は、天貝の率いる遠征部隊に所属していましたが、天貝に三番隊の三席に抜擢されました。
柔和な態度を取り大使たちの人望を集めることに成功していますが、本当は実力のない者を見下す傲慢な性格です。
護廷十三隊では仲間の身を顧みない身勝手な行動を行うため、実力を認められませんでした。
虚討伐の遠征から帰還後は、霞大路家と手を組んで獏爻刀を手に入れることに成功しました。
吉良イヅルと交戦し獏爻刀の力で、侘助の能力を無効化しました。
斬魄刀異聞篇は230話から255話まで放送されたブリーチのアニメオリジナルストーリーです。
256話から265話まで番外編の刀獣篇が放送されました。
ある日の夜山本元柳斎重國から緊急招集がかかり、隊長格、席官の死神達が集められます。
しかしそこに現れたのは元柳斎ではなく村正と名乗る謎の男でした。
村正は斬魄刀を実体化させて自分の仲間に引き入れると、死神達に宣戦布告をします。
元柳斎が封印され始解も出来なくなった死神たちは、斬魄刀の攻撃に対応できず瀞霊廷は壊滅状態になってしまいます。
死神達が自らの斬魄刀と戦いを繰り広げる中、千本桜と交戦した後消息不明になっていた朽木白哉が現れます。
白哉は誇りに従うと言い、村正側についてしまいます。
やがて、村正の真の目的が明らかになり、数百年前ソウルソサエティで謀反を起こした死神響河が全ての鍵を握ることが明らかになってきます。
ブリーチの村正は斬魄刀異聞篇に登場するアニメオリジナルキャラクターです。
紫色のアイシャドウに白いフェザーコートを身につけた青年で、かなり長い付け爪をしています。
斬魄刀の持つ不満を増大させて斬魄刀の反乱を起こし「斬魄刀が死神を支配する」と宣言しました。
村正自身も斬魄刀であり持ち主は自分の手で斬ったと言っていますが、実際は封印された朽木響河の斬魄刀です。
斬魄刀以外にも虚の力を有している黒崎一護には興味を持っていて、生け捕りにしようとしました。
本来は敵対する死神の斬魄刀を操る能力を持つ斬魄刀です。
反乱を起こした本当の目的は封印されていた響河を助けることでした。
朽木響河は、篇斬魄刀異聞篇に登場するアニメオリジナルキャラクターで村正の持ち主です。
数百年前には六番隊第三席の座についていて、尸魂界の反乱分子を次々と制圧するなど相当な実力者でした。
その功績を見込まれ朽木銀嶺の婿養子となり、当時は朽木家の次期当主として期待されていました。
清廉潔白な性格ですが自信過剰な面があり、そのことから銀嶺には中々認められず苛立ちを覚えるようになりました。
更に、響河を妬んだ一派の謀略で同胞殺しの汚名を着せられ、牢獄につながれることになります。
最終的に皆が自分の力を妬んでいるという疑心暗鬼にかられ、死神や流魂街の住人を無差別に殺害する事態になり銀嶺と山本元柳斎重國の手によって封印されていました。
村正の手で封印を解かれ助けられますが、自分の呼び声に応えなかった村正を見限り斬魄刀なしで朽木白哉と戦うことになります。
護廷十三隊侵軍篇は破面篇終了後に放送されたアニメオリジナルストーリーです。
最後の月牙天衝を使った代償で死神の力を全て失うことになった黒崎一護ですが、アニメブリーチでは少しずつ力を失う設定に変えられています。
断界で時間の溝が発生するという事件が起きていました。
黒崎一護はいつ霊力が失われるか分からない状態のまま、朽木ルキアと死神代行を続けていました。
そんなとき、コンは謎の少女九条望実を連れてきます。
ソウルソサエティから呼び出された一護ととルキアは、なぜか事件の首謀者として狙われることになります。
護廷十三隊の隊長達はソウルソサエティ用の義骸である霊骸と入れ替わっていました。
十二番隊第七席因幡影狼佐の野望も判明し、現世に本物の隊長達が集結します。
護廷十三隊と偽護廷十三隊の戦いの火蓋は切って落とされました。
護廷十三隊侵軍篇に登場するアニメオリジナルキャラクター「因幡影狼佐」は、護廷十三隊十二番隊第七席で技術開発局断界研究課課長です。
腰の低い人物に見えますが体調の涅マユリを尊敬すると言いながら、自分の方が能力は上と言い切る傲慢で慇懃無礼な性格をしています。
霊骸を用いた偽の護廷十三隊の隊長達を率いて謀反を起こした人物です。
正体は改造魂魄で、改造魂魄の真の開発者「由嶌欧許」の記憶と人格を受け継いでいます。
七席では考えられないほどの強さを誇り、数多くの鬼道を使いこなします。
霊力を失いつつあるとはいえ虚化した一護の月牙天衝を打ち消し、数人の隊長と渡り合うほどの強さを見せました。
ブリーチの九条望実は護廷十三隊侵軍篇に登場したアニメオリジナルキャラクターです。
穿界門から落ちてきたところをコンに拾われた謎の少女です。
影狼佐に狙われていますが助けてくれた一護たちを警戒しており、当初は隙を見て逃げ出そうとしていました。
自分を守ろうとする一護たちの姿を見て少しづつ心を開いていきました。
正体は由嶌欧許の精神が移植された改造魂魄で、復讐心が移植された影狼佐に対して九条望実は自制心が移植されています。
虚に襲われた際にコンを守ろうとして、斬魄刀と死神の力を取り戻しています。
斬魄刀「退紅時雨」はあらゆる霊圧を吸収するかなり強力なもので、吸収した霊圧によって形状が変化していきます。
茜雫は「劇場版BLEACH MEMORIES OF NOBODY」に登場するアニメオリジナルキャラクターです。
黒崎一護と朽木ルキアの前に突然現れた少女で死覇装を身につけています。
終始一護を振り回す自由奔放な性格をしていて、高いところを好みます。
所持している斬魄刀弥勒丸は、始解すると竜巻を発生させ自在に操る能力を持ちます。
なぜか、自分の記憶が食い違うことが多く、そのせいで混乱してしまいます。
茜雫の正体は魂魄から外れた記憶の集合体で、大勢の人間の記憶を持っています。
記憶が食い違っているのはこのためで、斬魄刀も100年前に消滅した死神が持っていたものでした。
映画にのみ登場しますが、かなり人気の高いキャラクターです。
ゲームにプレイヤーキャラとして登場したり、アニメ204話では茜雫らしき人物がレストランの客として登場しています。
ブリーチのアニメオリジナルストーリやキャラクターについてご紹介しました。
ブリーチのアニメオリジナルストーリは人気も高く、キャラクターはキャラソンなども作られています。
斬魄刀が精神世界で人の姿になる設定から、具現化して敵になる斬魄刀異聞篇は実に面白いアニメオリジナルストーリでした。