【ハンターハンター】熟練のハンターも恐れる幻影旅団とは「コルトピ」
大人気マンガ「ハンターハンター」。細部にまで拘った心理戦や精密に練り込まれた伏線の数々が思考に熱を焚べ、飽きることなく多くの読者に愛され続けている要因の一つでもあります。映画化もされたことでハンターハンターの基本的な情報は広く一般に知れ渡っていることでしょう。
ハンターハンターに登場する幻影旅団という組織もその一つです。熟練のハンターすら恐れる凶悪な犯罪組織として知れ渡っている幻影旅団の団員は皆、目印として蜘蛛の入れ墨を身体の何処かに入れています。団員に関する情報も多くが謎に包まれており、それ故に読者の目を惹きつけています。
今回紹介する「コルトピ」もそんな幻影旅団の団員の一人であり、他の団員と同じように謎を多く持っています。もしかしたら、外見という一点の絞れば幻影旅団一の謎を持った人物かもしれません。そこで、ここでは気になる「コルトピ」について深く掘り下げていきます。
【ハンターハンター】蜘蛛を背負う幻影旅団員コルトピ!その人物像とは
幻影旅団一の謎に包まれた人物かもしれない「コルトピ」について深く掘り下げていくとするのなら、まず始めに触れていくことになるのは否が応でも目に付いてしまうコルトピの外見についてでしょう。
コルトピの外見の大半は無作為に伸ばされた長髪で覆われています。そのせいで肝心の顔を拝むことができず、ハンターハンターの作中では一応男性として登場していますが、真偽を確かめることができません。一人称は「ボク」で幻影旅団の中では一番の小柄です。比例するように力も強くはなく、力比べならば幻影旅団内最弱なのではないでしょうか。
一見すると、ハンターハンターの世界で恐れられる幻影旅団の団員とは思えないコルトピですが、コルトピはある特別な念能力をもっており、それこそが幻影旅団員として認められている理由なのです。
【ハンターハンター】コルトピの念能力「神の左手悪魔の右手（ギャラリーフェイク）」
念能力といえば、ハンターハンターに登場する超能力のようなものです。当然の如く幻影旅団の団員も全員が念能力を持っていますが、コルトピの念能力はその中でも特別珍しく、幻影旅団になくてはならない念能力とされています。
幻影旅団になくてはならないコルトピの念能力。その名は「神の左手悪魔の右手（ギャラリーフェイク）」です。その性能とはコルトピが左手で触れた物を右手で複製するというもので具現化系の念能力とされています。生命体は死体として複製される、複製された物は24時間で消滅するなどの制限はありますが、具現化に必要なイメージ修行無しに複製できるためコルトピの念能力はハンターハンターの世界でも特別珍しいものだと感じます。
【ハンターハンター】危険度Aクラスの後方支援要員!?「コルトピ」
コルトピの念能力「神の左手悪魔の右手（ギャラリーフェイク）」はハンターハンターに登場するどの具現化系の念能力よりも使い勝手がよく、非力なコルトピがハンターハンターの世界で恐れられる幻影旅団に入団できた大きな理由です。そんなコルトピの念能力は幻影旅団の活動の中で主に窃盗関連に使われています。
盗んだ物品を複製することで窃盗の発見を遅らせたり、生命体が死体として複製される制限を利用して仲間の死を偽装したりなど。その活動内容は後方支援が中心です。さらに、コルトピの念能力で複製された物の位置をコルトピは把握することができるため、発信機の役割も果たせます。正に危険度Aクラスというに相応しい後方支援要員です。
【ハンターハンター】考察その一。具現化系最強説あり!?コルトピの念能力について
具現化最強と噂されるコルトピの念能力。概要を聞くだけでも強力なものだということは明白ですが、他の具現化念能力者とコルトピの違いは何なのでしょうか。その違いを説明していきます。まず、ハンターハンターに登場する念能力は大きく三つに分類されており、その一つがコルトピの念能力でもある具現化系だということは説明するまでもないでしょう。
更に深く掘り下げていくとハンターハンターに登場する多くの具現化系念能力者は物体を具現化させる為にイメージ修行というものを積むのが常識となっています。その期間はバラバラですが、常に欠かさず具現化したい物をイメージすることは想像以上に辛いものです。それだけ辛い修行を完遂しても具現化できるのは一種類だけというが現実です。
以上を踏まえるとイメージ修行をせず、多くの物体を瞬時に複製できるコルトピの念能力がハンターハンターの世界でどれだけ珍しいものなのか分かってきたことでしょう。同時にコルトピの念能力がハンターハンターの中で最強の具現化系念能力だということにも納得できます。
【ハンターハンター】コルトピの実力はどの程度なのか
念能力に秀でたコルトピですが、物理的な身体能力はどうなのでしょうか。戦闘になった時、コルトピの実力はどの程度なのか考えていきます。
まず、ハンターハンターの作中で判明している情報を元にすると、コルトピの身体能力は並か下手をすればそれ以下かもしれません。小柄な体型でハンターハンターの作中でも腕力は最弱とされています。その分、念能力に特化したということなのでしょうが、肝心の念能力も後方支援に特化しており戦闘には使えないように感じられます。生命体を死体でしか複製できないというのが一番の原因でしょう。
以上を踏まえると、戦闘面ではコルトピはハンターハンターの中でも下に位置しているものだと思われます。
【ハンターハンター】動き出した死神。最初の犠牲者コルトピの死亡経緯
具現化系最強の念能力を持ち、幻影旅団の団員となったコルトピの最期、それは同じ団員のシャルナークと共に訪れました。その場面はハンターハンターの読者も驚かされたことでしょう。読者を騒然とさせたコルトピの死亡経緯についてふれていきます。
コルトピとシャルナークの死亡経緯はマンガ「ハンターハンター」のNo.357に描かれています。天空格闘技場で幻影旅団団長のクロロとヒソカの戦いがヒソカの死亡で決着した後、シャルナークはカキン王国の宝を狙うため、新大陸に向かうカキン王国の船で仲間と合流しようとクロロと連絡をとっていました。
クロロとの連絡を終えたシャルナークはトイレに行っていたコルトピを呼ぶため公衆トイレに近づくとそこから現れたのはコルトピではなく死んだ筈のヒソカでした。彼の手にはコルトピの首が握られており、シャルナークが怒りを顕にした瞬間、画面が暗転。次のコマには貼り付けにされたシャルナークとシャルナークの足元に転がったコルトピの死亡シーンが描かれていました。
あっけなく最期を迎えたコルトピとシャルナークですが、その一コマは読者を怖気させるほどに不気味で、ヒソカの異常さを表現していたように感じます。
【ハンターハンター】コルトピとシャルナークの死亡を予言されていた?
呆気ない最期を迎えたコルトピとシャルナークですが、その死亡が占いによって予言されていたのではないかと言われています。それはクロロが手に入れた「天使の自動筆記」という念能力によるもので、その念能力で導き出された未来は100％的中すると明言されていました。その文には「電話」や死神と言われたヒソカを指す「死神」など、死亡シーンに関連する単語が含まれており、コルトピとシャルナークの死亡はこの時決まっていたのではないかと噂されました。
しかし、この念能力の効力は一ヶ月とされておりシャルナークとコルトピが死亡した時にはとっくに効力が切れていたということになります。この点を鑑みると、非常に似通ってる文ですが、シャルナークとコルトピの死亡とは関係ない可能性の方が高いでしょう。
アニメ「ハンターハンター」。コルトピを演じた声優
目標は地毛でコルトピちゃんや･･･ pic.twitter.com/Svd94MGpg5
— 水男(過食は老ける禿げる) (@OchiroInseki) March 5, 2018
具現化最強の念能力者、コルトピをアニメで演じた声優は二人います。1999年にコルトピを演じた声優は天神有海さんという女性の方です。活発、聡明等々幅広い役を演じる実力派声優です。
2011年にコルトピを演じたのは浜添伸也さんという方になります。こちらは男性の方で、メインキャラクターを演じる機会は少ないですがその分数多くのアニメの脇役や映画の吹き替えに出演しています。その経歴は最高の後方支援を行うコルトピと似通っているように感じます。
まとめ
シャルナークと共に壮絶な最期を迎えたコルトピ。呆気ない最期でしたが、その実態は幻影旅団に欠かせない存在の一人でした。もしかしたらハンターハンターには具現化最強の念能力者と言われたコルトピのような影の功労者がたくさん登場しているかも知れません。これを機会にそういったキャラクターにも目を向けてみると面白い発見があるかもしれません。
